日本百名山北海道紀行・大雪山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 901m
- 下り
- 890m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
旭岳の間宮岳方面への下り注意 |
写真
感想
大雪山からトムラウシへの縦走も考えたが、山中三泊の行程は少しつらいと思った。地図をよく見ると旭岳と白雲岳と北鎮岳が2200mを越える山が3つある。これは北海道では貴重な高さであり、この三座を踏まないことには大雪山を踏んだことにはならならないと、自分なりの理屈をつけて計画を変更、大雪山を味わいつくす計画にした。問題は天気である。
天気は良かったけれど、もはや旭岳の他に北鎮岳や白雲岳を廻る元気はなく、今回のような周遊コースで妥協した。
それより、全部の山を登りつくせたことに、われながらくじけずに良くやったと思う。
ひとまずは百名山終わらせました。これで青春時代とのお別れができます。
百名山登りました。
今回、送り出してくれた妻にまず感謝です。
応援くださったみなさんありがとう。
予定通り9月1日のフェリーで帰ることになりました。万歳!
(2012.8.31記)
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30日の夜は、美瑛の道の駅、『びえい丘の蔵』に世話になり、夜明け前に夜明け前に最後の山、大雪山の登山口のロープウェイの駅へ向かう。夜が明けて空が明るくなっても太陽の出てこないわずかの間だか青黒く空と大地を分けるように旭岳の姿がくっきりと見える。ややあって旭岳の右の肩から日が昇り出す。まぶしい。
「大雪山へ」
夢つなぎ半世紀きて成し遂げる百の思いの山に向える
早朝の空に青ずむ大雪が迎えるように空はれている
トリの山一つの区切り愈々かそういう思いで見つめてる
見上げれば旭岳の右の肩陽が昇りくきて手をかざす
朝一番のロープウェイの駅では始発を待つ数人の登山者がいた。ロープウェイの窓から東方に3日かけて登ったトムラウシが見えるではないか。今日は空には雲もなくすべてが見渡させられるような好天だ。
すぐに姿見駅に到着。
姿見の池の先に噴煙が幾筋か昇っていて、背景には旭岳がドーンと控えている。
私はひたすら山頂を目指すだけでいるいているつもりだが、背を向けると広大な大地が広がっている中で、トムラウシと十勝方面の山々があり、昨日下ってきたトムラウシのギザギザの山塊否が応でも目に飛び込んできて、足を止めざるを得ないのだ。さらに化雲岳へのなだらかな草原も近いのだ。
「登山」
歩きだせば森林限界超えている北緯43度の大雪山は
トムラウシ十勝とつづく稜線の手前に広がる天国の庭
落ちそうで落ちない真四角の誰が名づけた金庫岩とは
年配の男性と一緒になった。70は過ぎたであろうが元気な関西弁の人で、しばしにぎやかに砂礫の道を登った。金庫岩まで一緒に歩いた。金庫岩付近からのぼりがきつくなって、私が先に山頂にたった。
百名山達成の時であったが、山頂には数人しかおらず、黒岳方面に縦走すると言う人に写真を撮ってもらった。
「旭岳山頂」
長年の夢をかなえて大雪の青空を背に我はいま立つ
半世紀かけて登った百の山願い続けてかなった日
むしろ大雪山を愉しんだのは、此の後のコースであった。
まず最初の出来事は旭岳から下りで、キャンプ指定地までの砂礫の下りだった。右に後旭岳、左に熊ケ岳と言うピークがあってその合間を間宮岳まで行くのだが、この下りが急で滑るのだ。正直転ぶのが嫌で怖かった。下から降りてくる人を見ている分には楽しい。しかし下ってしまえば間宮岳までの道は楽しい。本州では味わえない風景と言える。このスケールは北海道でしか味わえないだろう。
「間宮岳にむかう」
大雪の大空蒼く道行けば草原の中歩くみたいだ。
白雲岳は一度ご挨拶に行かないといけない山だ
緊張し砂礫の道を下れれば草原の道空に向える
見渡せば御鉢平を取り囲む大雪の峰みな登りたい
間宮岳で、白雲山へ縦走するという人を右に見送り、私は中岳分岐へと左に向かう。間宮岳は御鉢平の一角で2185mが先に分かれた人はお鉢平を左に見ながら北海岳へ向かい、私は右に見ながら進む。この大きさは本州では例がない。フライパンの底が山の中にあると言う感じで、その広がりは実に雄大だが、その大昔、ここは火山の火口であったと言う。
実にフィナーレに相応しい爽快な天気で、気持ちの良い一日だ。
中岳分岐から北鎮岳方面が見えて歩きたいほどだったが、予定に組んでいないのであきらめた。もっと詳しく検討していれば、黒岳からぐるっと回れたかもしれない。
「中岳分岐へ」
北海の大地の真中のへそに立ち空の広さを味わっている
大雪の大空蒼く道行けば草原の中歩くみたいだ。
太古より生成されしこの景色わが生き歳のなんと小さい
中岳分岐から裾合平の方を見下ろすと、茶色の景色から緑色の景色になって、和む。中岳分岐から裾合平に下る途中に中岳温泉と地名にあるが、楽しみに下って行く。砂礫の山から歩きやすい道になり、上から温泉が湧いている個所が見える。期待して行ったが、お湯に入れるような施設もなく、ただ沢の中をお湯が沸いているのだ。靴を脱いで足だけ気分を味わう。それでも足を温めてしばし休んだ。
この中岳温泉から少し荒っぽい沢筋の道を下って、お花畑に出るところからが圧巻だった。
「分岐より裾合平へ」
みどりの野大地ひろがる景色みてすてきだねと問いかけている
中岳温泉
温泉と言われる沢に湯が湧いて足湯するとき風うごいてる
お花畑
大雪のお花畑の大きさに息をひそめてただみいるなり
花畑見渡す限り綿帽子風に吹かれてまもなくの秋
時期は9月になる時期だから、チングルマの群落は会うべて綿帽子の白に変わっていたが、その範囲に驚いた。本州の花畑の想像を超えていて、これは農園だ。山の際まで広がる一面の綿帽子には、スケールの違いにおどろかざるをえないし、歩いていて笑い出すほど凄いのだ。
まあ、北海道はやはり規模が違う。大雪山を振り返ってみて、一場面ごとに新たな驚きがある。
「別れ」
振り向けば大雪の山たおやかに生きる力をいまくれている
日本の百の山をば巡り終え一山越えて次を目指すか
だが山全体は老層期に入っているから、日本アルプスの様な厳しさがない。それだけ地層が古いと言うことだ。それと北緯45度と言う位置が森林限界を低くしている。15度違えば1000mは上下する。
もっと早くに北海道を歩いていたら、思いも随分と違っていただろう。やはり遠い山だし、経済的な余裕もないと来られない。
この二週間も、車中泊を重ね、温泉場で体を癒して、洗濯だけが困った。
コインランドリーの使い方もわからないので自分で工夫した。
しかしこの時、67歳、癌を手術してから4年後だった。そして翌年脳出血で入院した。危うい人生だ。
トムラウシ・大雪山・幌尻と北海道の山は早い時期にのぼると良いかもしれないな。
おめでとうございます
そして、お疲れさまでした
穂高で同コース、同部屋だったオッチャンが
あれから一ヶ月も経たないうちに完登されるのを
目の当たりにして、自分の事のように嬉しく思います
と同時に羨ましくも…
さて12万円貯めよう
無事に家まで戻りますよう、お祈り申し上げます
こんばんは、hagure1945様
旭岳山頂での笑顔が全てを物語っておりますね。
お疲れ様でした。
お家に帰り楽しみのビデオ編集でしょうか??
山行を振り返りながら、再度偉業を味わいなおすのもいいものでしょう。
まずはごゆっくりお休みください。
初めまして。
今回の北海道遠征で、道内の百名山を全て登頂されたのですね。
そして日本百名山全登頂の偉業達成!
なかなか出来ることじゃないです。
次に北海道にいらした際にはもっと山歩きが楽しめそうですね。
百名山以外にもニペソツ山を始め、いい山がたくさんあります。
是非また北海道の山を楽しみに来てください。
hagure1945さん、はじめまして。
100名山完登るおめでとうございます。
レコ読ませてもらって、気迫に感動したので思わずコメント書かせてもらいました。
北海道での半月に亘る10連登(合ってますか)の末での達成、それも幾つもの大病を乗り越えて気迫を感じる達成に感動しました。
私は北海道の山はこの8月頭に羅臼に登っただけですが、他の8山もとても参考になります。
これからも末永く山歩き楽しまれてください。
本当におめでとうございました
hagureさん、こんにちは!
北海道の山って何か魅かれるものがありますね。
hagureさんの北海道紀行 を見ていたら、仕事をリタイアしたら、
北海道の山 をのんびり廻ってみたくなりました
まだまだ20年近く先の話になりますが・・・
何はともあれ、無事に目標達成 おめでとうございました
そして、お疲れ様でした
無事に登り終わりまずはおめでとうとお疲れさんです、
帰ってからは奥さんに一番に感謝の言葉をお忘れなく、
それにしても奥さんが良くわがままを許してくれましたね、
それに心配も一番気にしてたのも奥さんです、
後は今度は奥さんのサービスを忘れずに、
hagureさん こんばんわ
とうとうやりましたね、お疲れ様でした。
ご苦労さまでした。(((o(*゚▽゚*)o)))
羨ましいです。すごいなー もいっぱい
北海道らしく が雄大ですねー
(´∀`)です。
hagureさんの偉業を見られて、うれしいです。
すごいね〜〜
やり遂げちゃいましたね〜〜
裾合平ステキな場所でしょう?
7月の裾合平は一面のチングルマのお花畑。
本州では見られない規模になります。
あれが大好きで何度も通ったな〜〜〜
あそこの温泉も何度も入ろうとしたんだけど、
人がいない事が無くて、足湯しかできていません。
水着を着こんで行くしかないか
ああ、北海道の山行きたい!!
お土産話楽しみにしてます
百名山登頂、おめでとうございます (=^・^=)
百座目の大雪山、hagureさんを祝福するかのようなお天気ですね
念願を無事に叶えられて本当に良かったです
土曜日、仙丈ヶ岳に登って来ました
今までうちは百名山何座登ったのかなぁ?と思って数えてみたら、ちょうど30座目でした
あと70座・・・(-_-;)
がんばります
ありがとう。ついにというか、ともかくがんばりました。
羊蹄山で一度くじけたのですが、やれてよかった。
トムラウシ、大きいね。
それと若いって言うことがどれほどすばらしいかということを身にしみて感じました。
もうこれからは、若い人と同じことをしないですむと思ったのが、一番うれしかった。
これ、わからないよね。
でも、そういう気持ちがどこかにあったんだね。
それをアルピニズムとの別れと表現します。これからは<山と旅>の領域で、楽しめると思っています。
北海道の山のビデオ撮りもできました。
ぜひ見てください。
Thomasさんとは思わぬ出会いですが、何かの励みになればうれしいな。
旭岳であった関西のおっちゃんも生き方の達人だなぁ〜、おもろかったので、旭岳あっという間に昇ってしまいましたよ。はははぁ
いろいろと応援ありがとうございました。
山を登りながら、こんなことするのは「俺」らしいなとつくづく思いました。
こんなアホなことするのはいません、といいたいんだけど、結構いました。限られた日数の中で登れるだけ登るっ〜とか、言ってたおっちゃんもいましたね。
夫婦でキャンピングカーで一月ぐらい北海道をまわってる方も「所沢」ナンバーでいましたね。
北海道って外国みたいに面白いです。
ぜひいつの日かチャレンジを。
無事帰宅してコメ返事してます。ご安心ください。
ほんとにありがとうございます。レコも書き直しますし、Youtubeに映像載せます。見てくださいね。
トムラウシは大作になっちゃう・・・
はじめままして
コメありがとうございます。
北海道の山は、本州の山と違って難しい。なれないと危ないですね。天候に危険度大きく左右されるし、体力がないとついていけない山です。
今回、もう10年早く来ていたら、ニベソツも芦別も石狩、暑寒別も天塩も登りたいと思いました。
トムラウシも東大雪からものぼってみたいですし、旭から十勝まで縦走してみたいですよね。
富良野岳、美瑛岳、安政の大火口見ましたよ。
知床だって硫黄まで縦走したいです。でも若い人に行ってもらいます。
もし、また北海道に行くときがあれば、連絡させてくださいね。一人で行くには北海道の山は大きすぎです。
道内の100山登ってください
これからもよろしく
コメントありがとうございます。はじめまして。
こっそり登る百名山問いのは、じつはたくさん折られるんですよ。
私のように騒いで登るほうが少ないのです
山は青春の悔しい思い出だったので、その悔いを残さぬようにがんばっただけです。
でもそのおかげで日本の国の自然のすばらしさも知りました。
今後は、映像を撮るために再び登るでしょうが、登り方が変わると思います。
山でも人生でも自分らしさで行き続けます。
アメリカに今娘が行っています。サンフランシスコ山、いけるといいんですが。
アメリカの自然もでかいですよね。でも北海道もいいですよ。
ヒサゴ沼でスェーデン人ご夫妻がテントでいまして、奥さんが日本の自然はすばらしいといわれて、こちらがびっくりしました。
北海道のレコは手無しし、映像も加わりますので、どうぞ参考にしてください。そうなることを願っています。
コメありがとうございます。
羊蹄山でくたばって、疲れて駆け込んだのが小学校の同級生の家。実は東京から北海道に移り住んで、農業しているんです。
北海道はでかい。稚内まで走ったときに見た天塩川はまったくの自然の姿、四万十川と同じ。きれい。
北海道の冬の暮らしを思うと期が重くなるけれど、鷲泊で地元の人が冬も楽しいよ、といわれたときに北海道の人の強さを感じましたね。
いけるときにぜひ行って来てください。大洗からフェリーいいですよ。お勧めしますから。
コメありがとうございます。おっしゃられとおりでございまして、妻の理解がなければできませんでした。
毎日、メールしたり山頂の写真をシャメしました。トムラウシのときは2日間連絡できなかったのですが、心配してました。
今日無事に帰宅しました。
クマにもあわず、怪我もせず、病気にもならず、天気にも最後は恵まれてラッキーでした。
今年だからできたんでしょうね。来年だったら一人では無理だったでしょう。妻に感謝、がんばった自分の足にも感謝です。ありがとうございます。
ユメさんいに夢をおくったかね。
どうです。百名山やってください。幌しりで出会った夫婦、だんな70歳。2年間で60登ったといってます。
トムラウシもテントもって登ったそうですよ。
まだまだ気力さえあればやれるからね
応援ありがとうございました。
今日家に帰りました。すこぶる元気です。
へへへ、やってきましたよ〜
最後の山に大雪山、7月に行ったらチングルマすごいでしょうね
ワタゲの大群にびっくりですよ。
来年もいけたら生きたいですねぇ〜
こんどお茶会でもいたしましょう。
報告会をかねて・・・
二人もがんばってますね。
南にもいよいよチャレンジで、荒川三山びっくりですよ。
70くらい数年でできるでしょうよ。
山女に変身中だもんね。
がんばってね
そうね北海道では年配の夫婦には出会ったけれど、SOULdCATさんのようなカップルにはであってないな。
北海道までくるには大変だからね。
二人でがんばれ
半月間に渡る北海道の山旅、お疲れさまでした。
我が田舎故、されど北海道の山は1座も登った事のない身、
ちょっとだけ、いや、凄〜く羨ましくもあり、溜息が出ます。
私の故郷は士別ですが、天塩川のすぐ傍でした、幼少期は天塩川で釣りをしてました。
今のところ100名山には固執していませんが、もし途中から興味を抱くようになれば
hagureさんの山旅を想い出して真似てみます。
本当にお疲れさまでした!
あ、そうそう、この山旅、背中を押してくれた奥様の力が大ですね、
奥様を大事に!
この百名山は山復活の最初の目的だったのと、青春の山の総括で、ただ百名山登るというのとはすこし意味が違うのですよ。
これで私は青春時代の登山を終えることができます。
noborundaさんの今の登山傾向は、昔の自分がやりたかったことです。アルピニズム。
だからこだわりもあったりするのですが、もう理屈だけでは登れません。
百名山や二百だ、三百だというかたがたもおられますが、大事なのは自分がやりたいことと、登りたい山や、登り方を持つことでしょうね。
それぞれの山のスタイルがあっていいのだと思います。
でも北海道の山は面白いですね。
さんざまに挑戦してるnoborundaさんの強さを、北海道で見てきたような気がします。
いつもありがとうございます。
こんど飲み会誘ってくださいね
(飲めないんですが・・・)
いや〜ついにやりましたね!百名山踏破!
お疲れ様でした!
自分も百名山どのくらい登ったか数えてみたら、
たったの17 先はまだ長いです!
とりあえず長野県内の百名山は落としておきたいですね!
とりあえず9/3、雨の中夜叉神ピストンで、鳳凰三山を日帰りでやってまいりました!
落ち着きましたら、徳本峠〜霞沢岳やりましょう!
この度はおめでとうございました!
美しい と青く広い空が祝福してくださっているようですね
動画もUPされて 風の音が北海道の山をすぐ近くに感じます
素晴らしい山旅ですね
日本百名山一応登りました。
今回はほんとにピークハントになりましたが、味わいのある山登りして、豊かな映像撮りにこれから目的を変えた登山をしようと思います。
北海道の山に行かれていたんですね、いいですね
大雪山は、中岳の先・・・北鎮岳まで行って戻って来たことがありますね
また行ってみたいところです
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