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Yamareco

記録ID: 219687
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

幌尻岳〜戸蔦別岳

2012年08月23日(木) 〜 2012年08月25日(土)
 - 拍手
GPS
45:51
距離
31.7km
登り
2,408m
下り
2,401m

コースタイム

8月23日 12:00とよぬか山荘〜バス〜13:00林道ゲート〜15:00取水ダム〜17:30幌尻山荘
8月24日 6:10幌尻山荘〜8:00命の水〜10:15幌尻岳山頂〜12:45戸蔦別岳〜13:30下降路分岐〜15:00六の沢出合〜15:40幌尻山荘
8月25日 6:00幌尻山荘〜8:00取水ダム〜10:30林道ゲート〜11:30バス発車〜12:30とよぬか山荘着
天候 8月23日晴れ、8月24日曇り後雨(時々強まる)夕方から晴れ、8月25日晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
自宅からとよぬか山荘まで自家用車で移動。とよぬか山荘駐車場に駐車。とよぬか山荘から林道ゲートまで平取町が運行するシャトルバスを利用(往復で3500円、予約制)。
コース状況/
危険箇所等
林道ゲートから幌尻山荘への道は渡渉が核心と聞いていたが、水量が少ない事も手伝い、膝下の渡渉で特に困難箇所は無かった。また、渡渉ポイントもペンキマークがベタ打ちで、沢経験者であれば迷うことは無いと思われる。トレッキング・ポールを使うよりも、渡渉の前後に設置(?)されている、渡渉用の木の棒を利用したほうがバランスが良かった。

幌尻山荘から幌尻岳への登山道は、かなり整備されており、歩きやすい。
戸蔦別岳〜北戸蔦別岳間の下山路は、視界悪化時は注意が必要。下山路自体は明瞭。渡渉は2回。

幌尻山荘では、炊事や行動用の水は充分確保できるので、水の心配は無い。
下山予定を小屋番さんに伝えておくと、帰りのバスが待っていてくれることもあるそうだ。ぜひ、行動予定は小屋番さんに伝えて欲しい。

小屋のトイレは、原則トイレ紙持ち帰り。便槽内に投棄している人も随分いるが、外界にはボランティアの人力で汲み降ろしている事を考えれば、極力トイレ紙は持ち帰りたい。

下山後は平取温泉で入浴。とよぬか山荘から車で20分ほど。
ファイル
計画書
(更新時刻:2012/08/29 09:09)
12:45シャトルバス終点。待合室、トイレ、入林届ポストあり。
2012年08月23日 12:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 12:43
12:45シャトルバス終点。待合室、トイレ、入林届ポストあり。
林道歩き2時間。起伏が少なく歩きやすい。
2012年08月23日 12:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 12:47
林道歩き2時間。起伏が少なく歩きやすい。
林道途中の北電ゲート
2012年08月23日 13:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 13:20
林道途中の北電ゲート
2012年08月23日 14:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 14:24
取水ダム
2012年08月23日 15:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 15:00
取水ダム
ほくでんくん。ここで沢タビに履き替え
2012年08月23日 15:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 15:02
ほくでんくん。ここで沢タビに履き替え
2012年08月23日 15:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 15:33
2012年08月23日 15:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/23 15:54
2012年08月23日 16:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 16:09
2012年08月23日 16:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/23 16:15
幌尻岳が見えた!
2012年08月23日 16:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/23 16:57
幌尻岳が見えた!
2012年08月23日 17:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 17:01
17:00幌尻山荘に到着
2012年08月23日 17:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/23 17:24
17:00幌尻山荘に到着
夕飯時の山荘
2012年08月23日 18:02撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/23 18:02
夕飯時の山荘
6:00登山開始
2012年08月24日 06:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 6:08
6:00登山開始
8:00命の水
2012年08月24日 07:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 7:51
8:00命の水
思い出づくりに水を飲む
2012年08月24日 07:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 7:56
思い出づくりに水を飲む
2012年08月24日 08:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 8:00
2012年08月24日 08:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 8:53
2012年08月24日 07:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 7:57
2012年08月24日 08:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 8:53
2012年08月24日 09:13撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 9:13
2012年08月24日 09:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 9:15
2012年08月24日 09:13撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 9:13
2012年08月24日 09:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 9:25
2012年08月24日 09:27撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 9:27
新冠コースとの合流点
2012年08月24日 10:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 10:06
新冠コースとの合流点
10:15幌尻岳山頂
2012年08月24日 10:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
2
8/24 10:17
10:15幌尻岳山頂
クマフンいっぱい
2012年08月25日 19:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/25 19:16
クマフンいっぱい
2012年08月24日 11:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 11:10
東カール
2012年08月24日 11:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 11:11
東カール
七つ沼カール
2012年08月24日 11:40撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 11:40
七つ沼カール
2012年08月24日 11:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 11:43
エサオマン、ラピュタのように消えていった・・・
2012年08月24日 11:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 11:54
エサオマン、ラピュタのように消えていった・・・
2012年08月25日 19:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/25 19:16
2012年08月24日 12:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 12:05
2012年08月24日 12:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 12:45
12:45戸蔦別岳山頂
2012年08月24日 12:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
8/24 12:46
12:45戸蔦別岳山頂
13:30下山路の入り口
2012年08月24日 13:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 13:29
13:30下山路の入り口
2012年08月24日 13:36撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 13:36
急な下り
2012年08月24日 13:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 13:47
急な下り
15:00 6の沢出合
2012年08月24日 15:12撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/24 15:12
15:00 6の沢出合
15:40山荘着
2012年08月24日 15:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
8/24 15:44
15:40山荘着
2012年08月24日 16:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 16:55
ビールとパスタと、
2012年08月24日 17:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
1
8/24 17:05
ビールとパスタと、
フリーズドライのグリーンカレー(服部先生監修)
2012年08月24日 17:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/24 17:15
フリーズドライのグリーンカレー(服部先生監修)
2012年08月25日 05:58撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/25 5:58
2012年08月25日 19:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/25 19:16
不思議な粒は、
2012年08月25日 10:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/25 10:15
不思議な粒は、
ヤマブドウハトックリフシ
2012年08月25日 10:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
8/25 10:18
ヤマブドウハトックリフシ
おつかれさまでした!
2012年08月25日 10:45撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/25 10:45
おつかれさまでした!

感想

神威岳から稜線上を歩き、積雪期の幌尻岳を目指したのは昨年春のこと。
強風に煽られ、戸蔦別岳の手前で敗退したけど。
それからずっと心の片隅にあった幌尻岳。
先月、花いっぱいで天国のようなカールの写真展を見たのをきっかけに、幌尻岳は心の片隅からど真ん中へ。
今年の夏の目標になった。

(8月23日)
とよぬか山荘から林道ゲートまでのシャトルバスは、我々2人で貸し切りだった。
早朝から行動が基本の登山界で12時発のバスでのらりくらりと入山する人はあまりいないようだ。
最近は年のせいか?涙もろく、バスの運転手さんが話してくれた、お客さんが出発2分前にゲートに戻ってきたエピソードで鼻の奥がキューっと熱くなり、本気で泣きそうになった。

幌尻山荘に着くと、小屋の前のブルーシートに座り、夢の国の住人のような表情で人々が談笑していた。
山荘までの道のりを考えると、深酒できるほどのお酒はなかなかボッカできないのだ。
適度の飲酒に成功した方々だったのだろう。
山荘はとても快適で、水場やトイレがあり、すぐ近くに沢もあった。
トイレは人力で汲みおろしをしているそうだ。構造上前の人の便が丸見えだが、それでも、あるだけでありがたいのだ。
この山の中でトイレを維持するのは、とても大変なことだろう。

(8月24日)
山荘から歩き始めて約2時間で命の水の看板が現れた。脇道を1〜2分下ると、苔むした石の上を水が流れていた。水は2リットル以上持っていたが、思い出作りに飲んでみたら、温泉のような深い味がした。

幌尻岳山頂を過ぎ、東カールを右手に歩いていると、登山道のすぐ脇の草の上に新鮮なクマフンがあった。
ひとつふたつではなく、5、6個はあったので、旅の一座が通ったあとだと思われる。
この辺りは、元々ヒグマが住んでた山の中。多分我々の方が侵入者なのだ。そそくさと通過。

戸蔦別岳の先の下山路から山荘へ向かって歩いていると、雨あしが強まってきた。下山路はとても急で、濡れていて、おむすびのように転がっていくところを想像しながら、慎重に歩いた。ゴアテックスの靴も水を含んでがぶがぶ言い出した。下山路の最後は6の沢に合流しているため、増水加減が気になった。

6の沢は思いのほか増水していなかったが、すでに15時を回っていたため、少し気持ちが急いていた。
大きな石の上にはしばしば積み石がしてあり、「ちゃんと帰ってきなさい」と励まされているような気がして、また、鼻の奥が熱くなった。

(8月25日)
シャトルバス乗り場も間近になった頃、ヤマブドウの葉にしずくのようなメルヘンな形をした赤い粒を見つけた。
ヤマブドウハトックリフシというものらしい。フシの中にはブドウトックリタマバエの幼虫が住んでいるそうだ。タマバエの刺激でブドウがフシを作るとのことだが、番長とパシリの関係性なのか、それともお互いにメリットがあるのか、不思議な世界だ。とりあえず、食べてみなくてよかった。

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