平ヶ岳〜天上の散歩道 でも、遠い、長い、きつい。
- GPS
- 10:47
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,805m
- 下り
- 1,792m
コースタイム
池ノ岳 10:30→平ヶ岳 10-57-11:26→玉子石 11:59-12:12→池ノ岳 12:30
池ノ岳 12:36→台倉山 13:46-57→下台倉山 14:33→1406m峰 14:57-15:00→1197m峰 15:23→鷹ノ巣登山口 16:11
天候 | 快晴→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■鷹ノ巣〜下台倉山間のヤセ尾根は、岩場、木の根、赤土で、雨により濡れている場合の下山時は難度が増します。 |
写真
感想
■はじめに
網笠山・権現岳にひきつづき、hirokさんと平ヶ岳です。
平ヶ岳は、鷹ノ巣からの往復です。コースタイムは12時間超で、途中に山小屋はありませんので、天候が良く、日照時間の長い日に行かねばなりません。
当日の天気は、太平洋高気圧の辺縁流の影響で南風、関東平野は大気が不安定ですが、フェーンの影響で新潟側は高温&晴天ではないかとの予想。前日夜、東京を出発します。檜枝岐に11時半ころ到着、民宿に素泊まりで宿泊しました。
■鷹ノ巣〜台倉山〜池ノ岳
檜枝岐を4時過ぎに出発、5時ごろ登山口に到着しますが、駐車場所は、ほぼ満車。空いているスペースをなんとかみつけて車をとめます。準備をして、5時過ぎに出発。本日は、途中の水場が期待できないので、今回は3.5L担いで登りました。
最初は林道歩きですが、山道に入ると、程なくヤセ尾根となります。白砂のザレた道で、怖くはありませんでしたが、落ちたらやばそうなので、下りは緊張するでしょう。急登りと緩登りを繰り返しますが、岩場のロープが張ってあるところ、赤土で滑りやすいところがあります。雨で濡れていたら、下山は、恐ろしく難易度が上がると思われます。ただ、この尾根道は、展望がききます。左手には、燧ヶ岳が見えましたので、元気をもらいながら、歩くことができました。
鷹ノ巣から下台倉山(1604m)まで単純標高差で800。平ヶ岳がちらちら見えるようになりますが、はるか先であり、気が遠くなります。「丹沢の表尾根のようなものだ」と自分自身を納得させて歩きます。ここから先は、50m下って50m登るといったアップダウンが連続し、池ノ岳直下まで標高が上がりません。それでも、振り返れば会津駒ヶ岳、燧ヶ岳の隣には日光白根山、樹木の間からは中ノ岳・越後駒ヶ岳、高度を上げると奥只見湖や会越国境の山々が見えます。
■池ノ岳〜平ヶ岳〜玉子石
池ノ岳に到着すると、突然視界が開けます。目の前には池とう。思わず「おーっ」と声がでます。空の青が池とうに映えています。池ノ岳で昼食とします。いつも通り、カップ麺です。平ヶ岳、至仏山、武尊山を正面に、振り返ると、はるか遠くに飯豊連峰が見えます。
ここで昼寝したい気分になりますが、平ヶ岳の山頂に向かいます。ここからは、天上の散歩道です。いったん、鞍部まで下りて、平ヶ岳まで登り返します。草木の葉が、秋色になりつつありました。
平ヶ岳の山頂付近は、その名のとおり、平らです。三角点のある場所に山頂標が設置されていますが、ピークではないようで、さらに先に進みます。越後三山が右手に、左手には巻機山が見えるようになります。左手には、苗場山もみえました。キンコウカの草原ですが、紅葉化がはじまっており、とても美しい草原でした。山頂周辺でのお散歩ののち、玉子石へと向かいます。
再び鞍部まで下り、分岐を玉子石方面に向かいます。途中、川があり、水場もありました。玉子石、上の石が今にもころがりそうに見えます。なかなか絵になります。もっとも、横から見るとくっついている部分はそれなりにあるようです。
■池ノ岳〜鷹ノ巣
池ノ岳から先は下山です。でも、途中には多数のアップダウンがあることに加え、急な岩場、ザレ、ヤセ尾根、滑りやすい赤土など、待ち構えています。雨が降ったらヤバそうですが、日没で真っ暗になるのはもっとヤバそうです。
足もいっぱい、いっぱいで、また、疲れにより集中力もとぎれがちなので、できるだけ慎重に下りました。林道に下りてから、川で顔を洗いましたが、とても気持ちよかったです。 下山後は、檜枝岐村に戻り、燧の湯(民宿で300円券購入)で汗を流し、まる家で裁ちそばを食べて帰りました。
■おわりに
檜枝岐は遠く、鷹ノ巣登山口はさらに遠かったです。鷹ノ巣から平ヶ岳もロングコースで標高差も大きいです。このエリアのコースタイムは甘めといわれていますが、12時間超のコースタイムはハンパではなく、同じ12時間の鳳凰(広河原〜夜叉神)よりきついと思いました。
また、この日は予想通り、フェーン現象により高温となりました。特に、新潟県の小出アメダスは、最高気温35.3度で、なんと、この日の国内最高気温!を記録。水は3.5L飲み干しました。
今夏は、標高差の大きい山を続けて登りましたので、秋は、ゆる登山にしようと思います。まあ、南アルプスに行ったとしても、アサヨ峰(早川尾根)ぐらいでしょうか。
平ヶ岳は思っていたより全然良かったです。
山頂は展望なし、途中は展望のない樹林帯、といったイメージがあったので及び腰でしたが、天候に恵まれたせいもありますが、行ってみると変化に富んだコースで楽しめました。
前半は燧ヶ岳や会津駒など展望の良いヤセ尾根、中盤こそ樹林帯でしたが、ある意味体力が温存できました。
そして、後半はいきなり展望の開ける池ノ岳、三角点こそ展望はありませんが、少し行くと越後三山を始めとした360度の展望が開ける平ヶ岳、一度は行く価値のある玉子石と、飽きることのないコースでした。
ただし、暑かったです。
フェーン現象が予想されたのである程度は覚悟していましたが、久々に4Lの水を持っていき、3.5L消費しました。
中盤の樹林帯がなかったら、結構厳しかったかもしれません。
結果的には山頂直下の水場が使えたので、問題はなかったですが。
一番の問題はアクセスの遠さでしょうか。
この日は歩行時間が11時間弱、一方、帰りの東北道の渋滞に巻き込まれたせいもあって、運転も同じ時間がかかりました。
これだけ高速道路が発達した中で、登山口まで最寄りのインターから120kmかかる所はなかなかないのでは。
車の運転は苦にならない方ですが、2年前の白山夜行日帰り以来の疲労感を覚えた山でした。
hirikさんこんばんは、sat4さんはじめまして
一寸長いアプローチに難儀された要ですが
健脚のお二人ならいささかの問題も無いようで
越後三山見るならここからが素敵ですね!
残雪の季節ならアルプスにだって負けない絶景です。
特に痩せ尾根、木道、登り返し…そして
パーッと現れる高層湿原。まさに別世界ですね。
13枚目のカットと私のプロフの写真と
ほぼ同じカットです
第二の故郷越後の山々…これからもよろしくお願いします。
(いろんな思い出を思い起こさせていただきありがとうございました)
naotosasさん、はじめまして。
池ノ岳に着いたときは、本当に感動しました。
きつかったけど、来て良かったと。
naotosasさんの故郷ですか、いい山ですね。
※山行記録の表紙の写真を13枚目に差し替えておきます!
naotosasさん、こんばんは。
naotosasさんのプロフの写真の景色に出会った時は、思わず声が出てしまいました。
(私たちだけでなく、他の方も同様でした)
長い登りがあったからこそ、感動が大きかったのだと思います。
平ヶ岳からの越後三山も素晴らしかったですが、今自分の中では荒沢岳が気になる存在です。
越後駒からも一際目立ってましたし、平ヶ岳からもインパクトありました。
今年の山と高原の地図には、荒沢岳から兎岳へのルートが新たに書かれてましたので、そのうちにチャレンジしてみたいと思います。
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