鹿島槍−赤岩尾根−
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- GPS
- 11:30
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,008m
- 下り
- 1,991m
コースタイム
12:10赤岩尾根分岐-12:55高千穂平-14:20西俣出合14:30-15:30大谷原
天候 | 晴れ後曇り、午後3時過ぎに雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
-登山ポスト 橋手前の右側にあります。 -大谷原〜 林道は橋を渡って左となります。要所要所に黄色い小さな案内板があるので、 その指示通り歩けば間違いありません。 -西俣出合〜 急登の始まりです。息を整えられるような緩やかな道は期待できません。 階段梯子が連続します。登山道自体は整備されていますが、早朝のためか湿っていました。 少し滑りやすかったので、慎重に登りました。 -高千穂平〜 噂のトラバースは、鎖があるのでそれほど心配はありません。 ただし下りは注意が必要。 -赤岩尾根分岐〜 稜線歩き。危険を感じる個所はありませんでした。 -布引岳〜 危険を感じる個所はありませんでした。 -鹿島槍 |
写真
感想
憧れの鹿島槍。様々な形の尾根のなかで、やはり舟形の二耳峰は目を引く。西俣出合から見た時は、どれが鹿島槍がピンときませんでしが、高千穂平から見ると鹿島槍の格好よさに惚れてしまいました。快晴をバックにした鹿島槍、この姿は忘れられないでしょう。
大谷原を歩きだしたのは午前4時。ガイドブックのコースタイムは15時間以上だが、ヤマレコで調べるとこのタイムは相当甘めの設定になっているようだ。だが赤岩尾根から登ろうとする人たちは足に自信があり、またヤマレコにアップする人たちは健脚が多いので早めの出発にした。もっとも予定ではもう一時間早い3時の出発であったが、大谷原についたのが2時半だったので、仮眠を1時間とることにした。真っ暗な林道を歩き始める。これほど暗いなかを歩くのは初めてで、正直薄気味悪く心細い。暫くすると駐車スペースで見かけた人が追いついてくる。少しほっとする。今日は鹿島、明日は五竜に行くという。ペースが速いので先に行ってもらう。
西俣出合に着くころはすっかり明るくなり、これで安心して歩ける。ここから登山道が始まる。急登に備えて身支度を整える。噂どおりの急登がすぐに始まる。昨日雨が降ったのか、はたまた朝露のためか、登山道は少し滑りやすい。階段梯子が連続するが、呼吸が乱れぬようペースをコントロールする。しばらくすると、2人に抜かれるが、その後は赤岩尾根分岐までは誰とも出合わなかった。樹林帯の見通しがきかない急登を、ひたすら登る。
高千穂平につくと、急に視界が開ける。鹿島槍の姿が綺麗に見える。後を振り返ると、薄らと富士山が頭を出している。手前にあるのは南アルプスだろう。赤岩尾根の分岐を目指し、再び登り始める。傾斜は少し楽になった気がする。ここから鎖場が出てくるが、登りだとそれほど恐ろしくない。鎖を持たなくても、なんとかなる。
赤岩尾根分岐に来ると、いきなり立山連邦が目に飛び込んでくる。雲は少しあるが、立山連邦がくっきり見える。白馬、五竜、常念と3回アルプスに来たが、これほど綺麗な風景が見えるのは初めてだ。剣岳の厳つさに、尊敬の念さえ湧いてくる。昔の人が剣を恐れたのもうなづける。ここから鹿島槍を目指すが、手前の布引山が意外と手ごわい。ペースを崩さずに登り続ける。今までの静かな登山から、一転柏原新道経由の人たちで賑やかになる。布引山を越え、いよいよ鹿島槍が近づいてくる。
残念ながら鹿島槍の頂上はガスで北峰が見えない。頂上の写真をとっていると、親切に「写しましょうか?」と言ってくれる人がいる。この方と話をすると、同じく赤岩尾根から登ってきたという。なんと6時前に出発したとのこと。私より2時間も遅く出発し、到着はほぼ同じくらい。速い。山談義を10分くらい交わすが、人柄の良さが分かる。雨が心配なので、そうそうに頂上を後にする。
順調に赤岩尾根分岐まで来るが、さすがに少しバテテくる。なんとか雨が降る前に林道までは下りたいが、鎖場でもたつく。やはり下りは少し怖い。高千穂平までは頑張ったが、その先は一気にペースが落ちる。雨が少しパラツク。険しい下りに、後向きになったり、両手を使っておりるが、だんだん体がふらついてくる。昨夜は1時間半だけの睡眠だったので、寝不足と疲れで歩くのが嫌になる。そうこうするうちに、登山口まで15分の標識をみつける。これでほっとして、何とか登山口まで頑張る。西俣出合の沢に降り、顔を洗い、濡らしたタオルで体を拭くと、生き返った気がする。大谷原までの林道歩きは、最後の10分で夕立に会う。林道に降りてからの雨で良かった。苦しかったが充実した山行が楽しめた。
翌日の雨飾山
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