初雪山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,581m
- 下り
- 1,581m
コースタイム
2:10夢創塾−6:50大地山−10:00初雪山10:20−13:00大地山−15:00夢創塾
天候 | 曇のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
初雪山は雪が多い年は小川ダムから入山するパターンもあるが、今年は下部は全く雪がなく激藪漕ぎになることが予想されるので、多少時間がかかっても確実に登ることのできる登山道ルートを選択。ロングルートなので、早めの2時過ぎ発。富山湾の漁火を眺めながら、雪のない登山道をスキー板を担いで登る。
鍋倉山から少し下ったコルでようやくスキーが使えそうな積雪量になるので、ここで板を履く。場所的には小川ダムから稜線に乗る地点でもあるが、やはり藪が濃くてとても登下降に使う気にはならない。睡眠不足もあるのでここで少しツェルトを被って仮眠する。
明るくなって進み始めるが、登山道の付いた尾根状は藪が濃くてとてもトレースできないので、左手斜面をなんとか使いながらシールで登る。ルーファイで手間取ったこともあり、大地山までかなり時間を費やしてしまった。
ルートはここから少し下って、長大な尾根を辿っていくことになるが、ガスが濃くて行く先はあまり見えない。相変わらず藪が濃く、風も強いので中々モチが上がらない。しかし徐々に雲が切れ始め、右手に毛勝や劔岳の威容が見え始める。事前の予報では8時頃から天気は回復傾向とのことだったので信じて進む。
尾根上はアップダウンが多く、山スキーを効果的に使うのが難しい。雪が多ければポコをトラバースでカットできるだろうが、今年は雪が少なくてトラバース不可な藪密度になっているところも多い。
愚直にアップダウンを繰り返して進んでいくと、1222mピークで唐突に青空が広がり、眼前に幅広な初雪山のピークが広がる。右手の北方稜線はその姿をはっきりと現し、あたかもそちらと繋がっているかの様に朝日岳など後立の山々の広大な斜面が連なる(最初はまともに地図を見ずに立山と勘違いした)。初雪山の聳える場所と尾根の絶妙な角度が見せる不思議な錯覚である。
大パノラマ尾根を楽しみながら、10時に気象観測用ポールがシンボリックな初雪山に到着。山頂の向こう側には山岳会に入って最初の合宿で遡行した思い出深い北又谷と、源頭の犬ヶ岳が出迎えてくれる。さらに遠くを見ると焼山の姿も見える。
振り返ると黒部川扇状地と日本海の大展望が広がり、いつまでも眺めていたい気分だが、あいにく風が強い。暴風から逃げる様にスキーで下り、風が落ち着いたところで空撮なんかも楽しむ。
日本海に向かって尾根を滑り降り、大地山手前のコルから再びシール登行。大地山のピークから眺める初雪山の威容は遠近感が効いてまた素晴らしいものがある。最後は藪滑走と担ぎの消化試合で15時に下山。
最初は藪・ガス・強風どうなることかと思ったが、ふたを開けてみれば初雪山の魅力を存分に味わえた山行となった。初雪山は、名前良し、景色良しの名山であった。
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