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Yamareco

記録ID: 239650
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ハイキング
東海

展望と紅葉の十枚山/国土地理院の地図に騙され山を徘徊(道迷い遭難か?)

2012年10月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:56
距離
18.6km
登り
1,576m
下り
1,557m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(0809)十枚山登山口
(0821)栂尾根(つがおね)下の段
(0841)栂尾根中の段
(0855)栂尾根上の段
(0944)硯石
(0949)石小屋
(1008)十枚峠
(1035)十枚山山頂/標高1726m
 ※富士山の展望を探す(〜1108)
(1122)十枚峠
(1144)下十枚山(天津山)/標高1732m
 ※昼食(〜1213)
(1243)1652mピーク
(1316)地蔵峠
 ※登山道無し徘徊中
(1432)剣抜大洞林道に合流
(1502)月夜の段・鳥獣の森の門
(1600)十枚山登山口の路駐
天候 晴れ(遠望あり)
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道52号線の柳島の交差点から県道809号に入る。
道なりに行き“釜の口”地区から剣抜大洞林道に入る。
剣抜大洞林道は未舗装路の部分もあるが、徐行すれば
車の底を摺るようなことはない。
ただし大型普通車は離合が困難な箇所多数有り。
十枚山登山口の先に赤い鉄橋があるがそこから先は、
悪路となるので車は行かないほうが良い。

・十枚山登山口
※剣抜大洞林道の路肩駐車、トイレは全くない
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト
・なし。

危険な箇所
・夏は山ヒルが多い
・硯石〜石小屋区間は大石が多く踏み跡が不明瞭。
・地蔵峠の位置が地図と違う(実際は更に南)
・地蔵峠から剣抜大洞林道までの登山道は国土地理院の
 地図と全く違う。(地図の道は存在しない。)
・十枚山山頂から北に行った笹藪や下十枚山から地蔵峠に
 向かう途中で獣臭が漂う箇所が多数。

十枚山登山口〜十枚山峠
・登山口から杉林の急斜面をつづら折りで登る。
・急斜面から平たん部になると“**の段”の標識あり
・トラロープ場を過ぎると大石地帯になり、植生も
 杉林から広葉樹となる。
・石小屋を過ぎて、十枚峠近くになると笹藪の藪こぎになる。

十枚山峠〜十枚山山頂
・笹を刈られた尾根道。
・尾根道には“猪のぬた場”が点在する。
・笹道を登るとこんもりした十枚山山頂
・山頂は三叉路になっている。

十枚山峠〜下十枚山〜地蔵峠
・多少の急登を登ると視界が開けた笹原道にでる。
 南アルプスの全景はここが一番良かった。
・下十枚山山頂は二等三角点が有るものの樹林帯の中で、
 展望は無し。富士山方面は木が刈り取られ、笹藪を
 抜けると辛うじて写真撮影ができる。
・標高1682mのピーク(岩岳)付近はロープ場が有るが、
 とくに問題なし
 ※ただし岩岳の標識は誤って隣の1652mのピークに設置
・地蔵峠の山梨県側には地蔵さまの祠有り。

地蔵峠〜剣抜大洞林道
・地蔵峠から道が荒れ、笹藪の藪こぎ(道を覆い尽くしている)
 落石や倒木が多く踏み跡が非常に不明瞭。
・NAVI持参でないと道迷い遭難の可能性有り。

◆展望
・十枚山山頂、十枚峠、下十枚山山頂北側の笹道
 ※富士山撮影ポイントは十枚山山頂から尾根道を
  北側に400m程行くと樹林帯にぽっかり空いた場所あり。

◆山と高原地図/十枚山
http://yamachizu.mapple.net/yamadetail.asp?mid=99-0140

◆日帰り温泉(立寄りの湯)
・なんぶの湯(日中800円、1700〜は500円)
http://www.nanbunoyu.jp/wp/

剣抜大洞林道の路肩に駐車
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剣抜大洞林道の路肩に駐車
十枚山登山口
簡単なコース紹介
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簡単なコース紹介
杉林をつづら折りに登ります。
杉林をつづら折りに登ります。
距離を示す標識がずっとあります
距離を示す標識がずっとあります
栂尾根下の段→中の段→上の段
栂尾根下の段→中の段→上の段
急登を一気に登ります
急登を一気に登ります
苔の上に色づいた枯れ葉が
苔の上に色づいた枯れ葉が
植生が変わると岩場になります
植生が変わると岩場になります
奇岩“硯岩”
“石小屋”ですが、単なる石の狭い洞窟です
“石小屋”ですが、単なる石の狭い洞窟です
クマザサの藪こぎ
クマザサの藪こぎ
でも気持のよい青空
でも気持のよい青空
十枚峠に到着
ここからは気持のよい尾根道です
ここからは気持のよい尾根道です
猪の“ぬた場”
足跡のようだ
猪の“ぬた場”
足跡のようだ
リンドウでしょうか
リンドウでしょうか
紅葉が良い
笹原を登ると
十枚山山頂
山頂は広く、鐘もあります
山頂は広く、鐘もあります
山頂から静岡側への下山道
山頂から静岡側への下山道
富士山も見えます
富士山も見えます
山頂からの富士山
山頂からの富士山
駿河湾と伊豆半島がかすかに見えてます。
駿河湾と伊豆半島がかすかに見えてます。
刈安峠方面へ散策
刈安峠方面へ散策
笹原と紅葉
富士山の絶景ポイントを見つけました
富士山の絶景ポイントを見つけました
冠雪も綺麗
再び笹原と紅葉
下十枚山方面の展望
下十枚山方面の展望
下十枚山の尾根道です。
社交的な山ガールを追い越します
下十枚山の尾根道です。
社交的な山ガールを追い越します
十枚峠から下十枚山へ
十枚峠から下十枚山へ
ちょっと急登を登ると
ちょっと急登を登ると
笹原から先ほどの十枚山山頂と南アルプス
笹原から先ほどの十枚山山頂と南アルプス
双耳峰の笊ヶ岳
赤石岳と荒川岳
大谷崩れが見えます
大谷崩れが見えます
その奥は塩見岳と蝙蝠岳でしょうか
その奥は塩見岳と蝙蝠岳でしょうか
北岳と甲斐駒も見えます
北岳と甲斐駒も見えます
焼津の港
下十枚山山頂
二等三角点があります
下十枚山山頂
二等三角点があります
下十枚山からの富士山
下十枚山からの富士山
気持のよい尾根道を南下します
気持のよい尾根道を南下します
紅葉の赤が映えます
紅葉の赤が映えます
笹原にでました
尾根道の途中でも富士山が見えます
尾根道の途中でも富士山が見えます
ロープ場の上が本当の“岩岳”
ロープ場の上が本当の“岩岳”
亀が立ち上がった様に見える不思議な木
亀が立ち上がった様に見える不思議な木
この標識があるピークは“岩岳”ではありません
この標識があるピークは“岩岳”ではありません
地蔵峠へ降ります
地蔵峠へ降ります
駿河湾も見えます
駿河湾も見えます
またまた“ぬた場”
獣の臭いが立ち込めて緊張します
またまた“ぬた場”
獣の臭いが立ち込めて緊張します
やっと地蔵峠を見つけました
地蔵峠の怪です
やっと地蔵峠を見つけました
地蔵峠の怪です
地蔵峠を山梨側に下山します
地蔵峠を山梨側に下山します
お地蔵さん
笹藪の藪こぎ
道が荒れてます
かろうじて道らしき跡をいきます
かろうじて道らしき跡をいきます
笹藪がひどくて地図が示す方向に進めません
笹藪がひどくて地図が示す方向に進めません
只今徘徊中
杉林を突き抜けてみます
只今徘徊中
杉林を突き抜けてみます
やっと林道らしき道に合流。
あぁ〜、助かった。
やっと林道らしき道に合流。
あぁ〜、助かった。
林道をひたすら歩いて駐車ポイントへ
林道をひたすら歩いて駐車ポイントへ
あの山の麓を徘徊してました
あの山の麓を徘徊してました
剣抜大洞林道だと判りほっとします
剣抜大洞林道だと判りほっとします
電流柵が続きますが、何でしょう?
電流柵が続きますが、何でしょう?
『月夜の段・鳥獣の森』だそうです
『月夜の段・鳥獣の森』だそうです
まだまだ林道を歩きます
まだまだ林道を歩きます
地図ではこの橋の横に登山口があるようになってますが、そんなものは存在しません
地図ではこの橋の横に登山口があるようになってますが、そんなものは存在しません
林道からも綺麗な富士山が見えます
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林道からも綺麗な富士山が見えます
車を発見
お疲れさまでした
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車を発見
お疲れさまでした

感想

前半/紅葉・展望を楽しむ】
・春・夏は山ヒルが発生し、冬は林道閉鎖のためこの時期しか
 チャンスはないと思い、天気の良いこの日に十枚山へ行く
 ことにした。
・近場にトイレが全くないので、一度“道の駅とみざわ”に
 立寄り、トイレ休憩後登山口に向かう。
・登山口から杉林の中をつづら折りで暫く登ると栂尾根下の段→
 栂尾根中の段→栂尾根上の段と約20分間隔で休憩ポイントがあり、
 急登箇所も苦痛にならない。
・トラロープ設置箇所から植生が広葉樹になり、紅葉した葉がチラホラ
 見受けられるようになる。
・またこの付近から大岩が目立ち、“硯岩”などの奇岩もある。
 その中で石小屋と呼ばれる大石もあるが、単なる石のほら穴が
 避難小屋と勘違いされそうで、この名前は良くないと思う。
・また十枚峠に登る道は笹藪の藪こぎがひどく、朝露で濡れている
 ときは、全身がびしょ濡れになりそう。
・十枚峠からは展望も良く、紅葉した木々もあり気持ちの良い尾根道だ。
・十枚山の山頂は西側の静岡県側の展望は良いが、東の富士山側の展望は
 樹林帯が邪魔になって、それほど良いとは言えない。
・富士山を撮るなら、山頂から尾根道を少し北へ移動すると樹林帯が
 ぽっかりあいているので、そこがお勧めです。
・南アルプスの全容を見るのは、下十枚山山頂北側の笹道だ。
 遠いが甲斐駒〜北岳、塩見〜光岳が一望できる。
 ここの展望は一見の価値があります。

【後半/登山道がない山を下る、道迷い遭難???】
・下十枚山(天津山)山頂で昼食後、地蔵峠に向かうと、地図で示して
 いる地蔵峠が存在しない。その位置を数回往復してもガーミンは峠の
 位置を示すが、静岡県側も山梨県側も登山道がない。

・いやなことにそこにもぬた場があり、更に異様に獣臭が漂っている。

・意を決して、更に尾根道を南下するとピークを1つ越えて地蔵峠が
 あるではなか。十枚峠に戻らなくて良いと思い安心する。

・地蔵峠から山梨県側の下山道を行くと、道が荒れ過ぎている。
 笹藪に覆われ、倒木が多く、ガレ場では落石?が散乱し踏み跡が
 不明瞭である。辛うじて色あせた古い赤テープを頼りに行く。

・ガーミンを見ると地図の道と今行っている道がずれている。
 枯れ沢付近に来ると実際の道が垂直方向に一気に下っているに、
 地図の道は“月夜の段”まで水平に巻いている。
 どんなに探しても地図が示す方向に道がない。

・この道を下ると車まで戻れないのかと焦り、何度か水平方向に
 移動しようとするが、踏み込めないほど笹藪があり断念する。
 ★ルートでその痕跡が判ると思います。

・仕方がないので、色あせたテープがある獣道の様な道?を
 一気に下っていく。

・途中踏み跡らしき横路があったので、そこを行ってみる。
 “ぬた場”を横切ったので、おそらく猪のけもの道なのか、
 突然道がなくなる。

・そこからはガーミンで尾根を認識しながら下っていき、杉林の境に
 出る。ガーミンではこの杉林の先に剣抜大洞林道があるので、この
 まま杉林の中を抜けると崖などもなく林道に出られた。

・大げさだが道迷い遭難の危機を乗り越えたと本当にほっとする。

・だが剣抜大洞林道にでたものの、ここからの移動も遠く大変だった。
 途中、道沿いで色んな異音が聞こえて気が抜けないのもあり、
 道の真ん中にどんぶり大の四角いうんこが有ったのは緊張した。

・そんなこんなでやっと車を停めている付近に近づくと突然展望が開け、
 夕焼けの綺麗な富士山が見えた時は、今日のいやな事を忘れることが
 できた。

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コメント

お疲れ様でした。
林道へ出る直前で、崖がある場合があります。
単独でバリエーションルートが想定される場合、
地形図を必ず持参しています。
もちSILVAコンパスも。

トラバースで崖など危険場所が無いか確認と、
万一のために体を預けられるロープも持って行っていってます。

(私は心配性なため、アナログコンパス2個、電子コンパス2個、
 高度計、地図付きGPS、GPS用予備電池40時間ぶんほど、
  携帯電話予備電池… 持ち過ぎかも?)

とにかく無事帰れて良かったですね
2012/10/30 18:32
RE: お疲れさまでした
Hikaruさんこんにちは。

ヤマレコで印刷した国土地理院の地図やマップル山梨でも確認したのですが、波線の登山道は存在するようになってます。
でも自分がアップしているコースを地図プリで印刷をすると判りますが、地図の波線と実際のコースが違います。且つ道が殆ど不明瞭で本当に道なのかすら判りません。
自分もシルバコンパスを持っているので方向は判りますが、樹林帯の中なので位置(高さやどこの尾根など)の
断定ができかねました。
一番心配したのは崖などが進路を阻み進退きわまることでしたが、ガーミンのおかげで最も傾斜の緩やかな尾根道で下る事が出来ました。

山と高原地図、ガイドブック、ヤマレコの過去データなど一切ない国土地理院が示す波線コースを選ぶときは、リスクを考慮に入れないといけないようです。
2012/10/31 0:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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