展望と紅葉の十枚山/国土地理院の地図に騙され山を徘徊(道迷い遭難か?)
- GPS
- 07:56
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,576m
- 下り
- 1,557m
コースタイム
(0821)栂尾根(つがおね)下の段
(0841)栂尾根中の段
(0855)栂尾根上の段
(0944)硯石
(0949)石小屋
(1008)十枚峠
(1035)十枚山山頂/標高1726m
※富士山の展望を探す(〜1108)
(1122)十枚峠
(1144)下十枚山(天津山)/標高1732m
※昼食(〜1213)
(1243)1652mピーク
(1316)地蔵峠
※登山道無し徘徊中
(1432)剣抜大洞林道に合流
(1502)月夜の段・鳥獣の森の門
(1600)十枚山登山口の路駐
天候 | 晴れ(遠望あり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道なりに行き“釜の口”地区から剣抜大洞林道に入る。 剣抜大洞林道は未舗装路の部分もあるが、徐行すれば 車の底を摺るようなことはない。 ただし大型普通車は離合が困難な箇所多数有り。 十枚山登山口の先に赤い鉄橋があるがそこから先は、 悪路となるので車は行かないほうが良い。 ・十枚山登山口 ※剣抜大洞林道の路肩駐車、トイレは全くない |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト ・なし。 危険な箇所 ・夏は山ヒルが多い ・硯石〜石小屋区間は大石が多く踏み跡が不明瞭。 ・地蔵峠の位置が地図と違う(実際は更に南) ・地蔵峠から剣抜大洞林道までの登山道は国土地理院の 地図と全く違う。(地図の道は存在しない。) ・十枚山山頂から北に行った笹藪や下十枚山から地蔵峠に 向かう途中で獣臭が漂う箇所が多数。 十枚山登山口〜十枚山峠 ・登山口から杉林の急斜面をつづら折りで登る。 ・急斜面から平たん部になると“**の段”の標識あり ・トラロープ場を過ぎると大石地帯になり、植生も 杉林から広葉樹となる。 ・石小屋を過ぎて、十枚峠近くになると笹藪の藪こぎになる。 十枚山峠〜十枚山山頂 ・笹を刈られた尾根道。 ・尾根道には“猪のぬた場”が点在する。 ・笹道を登るとこんもりした十枚山山頂 ・山頂は三叉路になっている。 十枚山峠〜下十枚山〜地蔵峠 ・多少の急登を登ると視界が開けた笹原道にでる。 南アルプスの全景はここが一番良かった。 ・下十枚山山頂は二等三角点が有るものの樹林帯の中で、 展望は無し。富士山方面は木が刈り取られ、笹藪を 抜けると辛うじて写真撮影ができる。 ・標高1682mのピーク(岩岳)付近はロープ場が有るが、 とくに問題なし ※ただし岩岳の標識は誤って隣の1652mのピークに設置 ・地蔵峠の山梨県側には地蔵さまの祠有り。 地蔵峠〜剣抜大洞林道 ・地蔵峠から道が荒れ、笹藪の藪こぎ(道を覆い尽くしている) 落石や倒木が多く踏み跡が非常に不明瞭。 ・NAVI持参でないと道迷い遭難の可能性有り。 ◆展望 ・十枚山山頂、十枚峠、下十枚山山頂北側の笹道 ※富士山撮影ポイントは十枚山山頂から尾根道を 北側に400m程行くと樹林帯にぽっかり空いた場所あり。 ◆山と高原地図/十枚山 http://yamachizu.mapple.net/yamadetail.asp?mid=99-0140 ◆日帰り温泉(立寄りの湯) ・なんぶの湯(日中800円、1700〜は500円) http://www.nanbunoyu.jp/wp/ |
写真
感想
前半/紅葉・展望を楽しむ】
・春・夏は山ヒルが発生し、冬は林道閉鎖のためこの時期しか
チャンスはないと思い、天気の良いこの日に十枚山へ行く
ことにした。
・近場にトイレが全くないので、一度“道の駅とみざわ”に
立寄り、トイレ休憩後登山口に向かう。
・登山口から杉林の中をつづら折りで暫く登ると栂尾根下の段→
栂尾根中の段→栂尾根上の段と約20分間隔で休憩ポイントがあり、
急登箇所も苦痛にならない。
・トラロープ設置箇所から植生が広葉樹になり、紅葉した葉がチラホラ
見受けられるようになる。
・またこの付近から大岩が目立ち、“硯岩”などの奇岩もある。
その中で石小屋と呼ばれる大石もあるが、単なる石のほら穴が
避難小屋と勘違いされそうで、この名前は良くないと思う。
・また十枚峠に登る道は笹藪の藪こぎがひどく、朝露で濡れている
ときは、全身がびしょ濡れになりそう。
・十枚峠からは展望も良く、紅葉した木々もあり気持ちの良い尾根道だ。
・十枚山の山頂は西側の静岡県側の展望は良いが、東の富士山側の展望は
樹林帯が邪魔になって、それほど良いとは言えない。
・富士山を撮るなら、山頂から尾根道を少し北へ移動すると樹林帯が
ぽっかりあいているので、そこがお勧めです。
・南アルプスの全容を見るのは、下十枚山山頂北側の笹道だ。
遠いが甲斐駒〜北岳、塩見〜光岳が一望できる。
ここの展望は一見の価値があります。
【後半/登山道がない山を下る、道迷い遭難???】
・下十枚山(天津山)山頂で昼食後、地蔵峠に向かうと、地図で示して
いる地蔵峠が存在しない。その位置を数回往復してもガーミンは峠の
位置を示すが、静岡県側も山梨県側も登山道がない。
・いやなことにそこにもぬた場があり、更に異様に獣臭が漂っている。
・意を決して、更に尾根道を南下するとピークを1つ越えて地蔵峠が
あるではなか。十枚峠に戻らなくて良いと思い安心する。
・地蔵峠から山梨県側の下山道を行くと、道が荒れ過ぎている。
笹藪に覆われ、倒木が多く、ガレ場では落石?が散乱し踏み跡が
不明瞭である。辛うじて色あせた古い赤テープを頼りに行く。
・ガーミンを見ると地図の道と今行っている道がずれている。
枯れ沢付近に来ると実際の道が垂直方向に一気に下っているに、
地図の道は“月夜の段”まで水平に巻いている。
どんなに探しても地図が示す方向に道がない。
・この道を下ると車まで戻れないのかと焦り、何度か水平方向に
移動しようとするが、踏み込めないほど笹藪があり断念する。
★ルートでその痕跡が判ると思います。
・仕方がないので、色あせたテープがある獣道の様な道?を
一気に下っていく。
・途中踏み跡らしき横路があったので、そこを行ってみる。
“ぬた場”を横切ったので、おそらく猪のけもの道なのか、
突然道がなくなる。
・そこからはガーミンで尾根を認識しながら下っていき、杉林の境に
出る。ガーミンではこの杉林の先に剣抜大洞林道があるので、この
まま杉林の中を抜けると崖などもなく林道に出られた。
・大げさだが道迷い遭難の危機を乗り越えたと本当にほっとする。
・だが剣抜大洞林道にでたものの、ここからの移動も遠く大変だった。
途中、道沿いで色んな異音が聞こえて気が抜けないのもあり、
道の真ん中にどんぶり大の四角いうんこが有ったのは緊張した。
・そんなこんなでやっと車を停めている付近に近づくと突然展望が開け、
夕焼けの綺麗な富士山が見えた時は、今日のいやな事を忘れることが
できた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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林道へ出る直前で、崖がある場合があります。
単独でバリエーションルートが想定される場合、
地形図を必ず持参しています。
もちSILVAコンパスも。
トラバースで崖など危険場所が無いか確認と、
万一のために体を預けられるロープも持って行っていってます。
(私は心配性なため、アナログコンパス2個、電子コンパス2個、
高度計、地図付きGPS、GPS用予備電池40時間ぶんほど、
携帯電話予備電池… 持ち過ぎかも?)
とにかく無事帰れて良かったですね
Hikaruさんこんにちは。
ヤマレコで印刷した国土地理院の地図やマップル山梨でも確認したのですが、波線の登山道は存在するようになってます。
でも自分がアップしているコースを地図プリで印刷をすると判りますが、地図の波線と実際のコースが違います。且つ道が殆ど不明瞭で本当に道なのかすら判りません。
自分もシルバコンパスを持っているので方向は判りますが、樹林帯の中なので位置(高さやどこの尾根など)の
断定ができかねました。
一番心配したのは崖などが進路を阻み進退きわまることでしたが、ガーミンのおかげで最も傾斜の緩やかな尾根道で下る事が出来ました。
山と高原地図、ガイドブック、ヤマレコの過去データなど一切ない国土地理院が示す波線コースを選ぶときは、リスクを考慮に入れないといけないようです。
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