宮路(地)山
- GPS
- 09:03
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 1,099m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
好天続きの後だったためか、道の悪いところはなかった。急な上り下りがあるが、危険というほどのことはない。しかし道がはっきりしているとはいえないところがある。とくに大垈山周辺は緩やかで広い山稜という地形的な要因もあって、道が不明瞭になるところがある。地形を見極めながら歩くことが必要である。道標は必要最低限といってよい。もと山仕事のために人々が通っていた道のようで、整備されたハイキング道ではない。もう仕事のために山に入る人はないといっていいから、見捨てられた道、廃れていく道のあじわいが感じられる。登山ポストはない。一日中、人には出遭わなかった。 |
写真
感想
宝鏡寺からすこし上ったところに古い洗濯機やなんかが捨ててあった。粗大ごみの不法投棄といわれるものだ。山から水を引くためのホースと思えるものもある。村人が協同で水を引く作業をしたときのものだったのだとすれば、不法投棄とはいえない。ここが村のごみの最終処分場だとしなければなるまい。それにしても簡単には消えて無くならないプラスティックや金属製品は困ったものだ。
ご多分にもれずスギやヒノキの造林地は手入れをしなくなって久しい。竹が造林地にも侵入している。せっかくのスギもこれでだめになる。人々はもう山に仕事のためには入らないのだろう。大垈山頂近くに「営林署」の事業と思われる若いヒノキの植栽地があった。カラマツ造林地の林床に鹿除けの網をかぶせたものだ。1メートル近い高さになっていたから、植えてから2,3年は経っているはずだ。鹿の食害に悩まされていることはわかるけれど、対応策としてはちぐはぐに思えてならない。何故、正面から鹿対策に取り組まないのか。
宮地山から大垈山、セーメーバンをつなぐ尾根は華やかなハイキング道ではない。山仕事の人が通っていたけれど、かれらはもう山には入らなくなった。道の用を終えた道のようだ。秋晴れのハイキング日和だったが、周辺の山々の展望もない、人っ子ひとり通らない静かでひそやかな道だった。人が来ようと来まいと、かわらぬたたずまい、営みを続けているのが岩や川、木や鹿だ。それらに直に触れることのできる美しい、味わい深い山だ。村の裏山には見るべきもの、知るべきもの、学ぶべきものがまだまだ残っていると感じさせた。
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