丹沢山〜残雪ヘロヘロ山行
- GPS
- 08:31
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
大倉尾根の登山道に残雪が現れたのは駒止茶屋から。金冷シの先はアイゼンがないとつらいです。 塔ノ岳の裏から丹沢山にかけてはほぼ雪道。北斜面は締まって歩きやすいですが、南斜面は表面がグズグズで滑ります。トレース上なら踏み抜くことはありませんでした。 ラッセルした訳でもないのに雪道で消耗してヘロヘロに。時間も余計にかかってしまいました。 |
写真
感想
東京で20度という2日のバカ陽気が残っているのか、朝の寒さをあまり感じないまま大倉バス停をスタート。最後の民家の克童窯前でレインジャケットも脱いでいつもの登山シャツ一枚になった。
ちょっと体調が今イチで、花粉症なのか鼻水も出る。にもかかわらず、暑い。なかなかスピードに乗らないまま尾根に出て見晴茶屋の裏から登り本番となった。元気な小学生の男の子を連れた家族3人が後ろを付かず離れず登ってくる。引き離せない。うーん、どうしたのだろう。
このあたり下の方はすっかり雪も消えているが、所々にあるぬかるみが残雪の名残を示す。標高900mほどの駒止茶屋で登山道に残雪が現れた。平らな尾根に出たところで左の視界がわずかに開け、富士山が見えた。雲のない青空にそびえている。今日は昼ごろまでお付き合いしてくれることを祈ったが、どうもこの暑さと湿気が気にかかる。
早くも幟を立てている堀山の家を通過。まだ富士はよく見えている。いよいよ大倉尾根核心部となり、太陽に背をあぶられながら花立の地獄の階段へと標高を稼ぐ。45分余りの苦闘の末に花立山荘に着いてみると、西の空は沸き立つ雲でまったく視界が閉ざされていた。富士どころか箱根もよく見えない。
「ここは頂上ですか?」と尋ねてきた能天気な方に「あと標高差で200mほどです」と教えてあげて、先を急いだ。といっても、早くも疲れを感じてスピードは出ない。幸いまだ表尾根に雲はかかっておらず、塔ノ岳とその先の丹沢山方面が見通せる。金冷シで他の人がアイゼンを付けていたので、真似をして4本爪の軽アイゼンを装着した。
この先の登山道は、一部を除いて雪に覆われている。アイゼンがあって良かった…と言いたいのだが、わが方のアイゼンは固定するひもの処理が難しく、すぐに緩んでしまう。だましだまし歩いて何とか塔ノ岳に辿り着き、寒いので尊仏山荘にすぐ逃げ込んだ。20分余りのコーヒーブレイクとする。
だいぶ疲れた。にもかかわらず、やはり丹沢山に行ってみたい。道中、もしかしたら雲がどいて良い富士山が見えるかもしれない。雪があっても片道1時間で行けるだろうと体調のことも忘れて歩き出したのが、運のつきだった。山荘のすぐ裏から道は雪がたっぷりの北斜面となる。アイゼンがあっても脚に力を込めてバランスを取りながら歩くことになる。かてて加えて、固定ひもがすぐに緩んでしまう。かがんでは締め直しするうちに、どんどんと時間がたち、歩く以上にアイゼンの世話で消耗してしまった。
日高から竜ヶ馬場に至っても踏みしめられた登山道の雪は消えない。時計が正午を回り、いい加減にアイゼンの締め直しが嫌になったころ、ようやく丹沢山に着いた。
吸い込まれるようにみやま山荘のドアを開け、缶ビールを注文。尊仏山荘ではお行儀が良いのに、丹沢山まで来るとつい昼間から自分にご褒美をしてしまう。例によっておにぎりとカップ麺の昼食を済ませ、今日は30分ほどで山荘を後にした。
さて、塔ノ岳まではまたアイゼンの世話が待っている。カンシャクを起こして適当にひもを巻いて歩きだしたら、ほとんど1分に一回は緩んでしまう。どんどん人に抜かれ、仕方なく最低鞍部でひもをきちんと結んで、ようやく塔ノ岳へ登り返した。結局、昼食込みとはいえ往復3時間もかかってしまった。
塔ノ岳の視界も、大山方面は見えているが西の方はまるで駄目。3分ほど小休止して、アイゼンのひもの状態が良いうちに金冷シまで下りてしまうことにした。寒くなったのでレインジャケットを羽織る。金冷シでアイゼンを外していると、想像以上に脚の筋肉疲労が来ていることに気づいて愕然とした。
以後は、いつもの大倉尾根下りと違ってまさに難行苦行。若い人にどんどん追い越されながら、ぬかるみと残雪をヨロヨロと歩き、階段では笑い出しそうな膝の反応を抑えるのに苦労した。
堀山の家の前では、外のベンチにへたり込んだ。ちょいと中も見てみたが、のんびり休んだら二度と再び歩きだす気力を失ってしまいそうなので、本日はパスして先を急いだ。
見晴茶屋でトイレを借り、ようやく見通しがついてホッとしながら植林帯を下る。同じように脚に来ている様子のダブルストックの若者を抜き、克童窯の舗装路に何とか帰り着いた。ここまで来れば大丈夫。農家の前の無人販売で100円の白菜を1玉購入し、お土産とした。
バス停のトイレの前で靴をゆすいでいると、バスが到着した。あわててリュックを取ってバスに向かうと、すいているのに目の前でさっさと出発してしまった。前もこんな目に遭った事がある。ミラーですぐ近くまで走って来ているのは見えているだろうに、神奈中は本当に質が悪い運転手をそろえている。
丹沢山まで行かれましたね
缶ビールということはそれでもセーブされたのでは・・・
みやま山荘、懐かしいですね。
アイゼンは私の場合、使い方に問題があるのかよく筋肉痛を
起こしています。
歩き方などこの前、教えてもらったりもしたのですが
まだ試す機会はありません。
蔵王はガンガン行かれていますか?
みやま山荘でお会いしたのは、もう2年以上前!になりますか。1日の塔ノ岳の記録拝見しました。雲海と富士山の絶景。う〜ん、羨ましい
スキーの方がガンガンではなく「ガン」くらい行ってます。蔵王は一泊のみ。天気が悪くて今イチでした。今週末は安比高原なのですが、いまだ足が筋肉痛…。もっと鍛えなくてはいけませんね
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