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Yamareco

記録ID: 273197
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
関東

薮尾根を辿って残雪の「三境山」を周回

2013年02月28日(木) [日帰り]
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GPS
05:13
距離
8.3km
登り
706m
下り
706m

コースタイム

石鴨天満宮(P) 9:30 → 林道三鏡線「上藤生橋」(薮入り)10:00 → 10:48 974P(地理院 2.5万図) → 11:40 1069P(同左) → 12:35 三境山(1,088.0M) 13:05 → 14:07 林道カーブ → 14:43 石鴨天満宮(P) 〈全行程 8.2Km、所要 5時間13分〉
天候 快晴、無風
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北関東道「太田薮塚IC」→ 梅田湖 → 桐生市・石鴨
コース状況/
危険箇所等
1.藪山歩きですから、明確な登山路はありません。読図、GPS必携です。(登山ポストなし)
2.林道や登山路の崖下通過では頭上からの落石に注意が必要です。(路上に多数の落石あり)
3.山腹日影斜面の通過では雪が無くても氷結箇所があり滑落に要注意です。
4.三鏡山と石鴨間の破線ルート(地理院 2.5万図)は踏み跡が消失しほぼ廃道状態です。
5.天満宮手前で猟犬を連れた猟師に出会いました。期限(通常2月15日)後も狩猟がある様です
  から、薮山愛好の方は特に注意して下さい。
(石鴨天満宮)
駐車地の目標となる神社。車は数百メートル進んだ「遠上橋」手前の路傍に駐車した。
(石鴨天満宮)
駐車地の目標となる神社。車は数百メートル進んだ「遠上橋」手前の路傍に駐車した。
(県道)
今日は薮尾根を辿った三境山の周回。尾根取り付き地点のある「林道三鏡線」を目指し県道を歩く。3つ目の橋から左上にショートカットを目論んでいたが足場悪く諦めそのまま進む。
(県道)
今日は薮尾根を辿った三境山の周回。尾根取り付き地点のある「林道三鏡線」を目指し県道を歩く。3つ目の橋から左上にショートカットを目論んでいたが足場悪く諦めそのまま進む。
(林道入口)
程なく左手に舗装された林道三境線の入口が出現。(直進は根本山や熊鷹山の登山口となる「不死熊橋」方面、車両通行止め中)
(林道入口)
程なく左手に舗装された林道三境線の入口が出現。(直進は根本山や熊鷹山の登山口となる「不死熊橋」方面、車両通行止め中)
(尾根取り付き)
今日の予定ルートは上藤生沢北東尾根(2.5万図 884P → 974P → 1069P)から主稜線に上がった後稜線を三境山へ南下する予定だ。取り付きの尾根末端は林道脇の高い壁で取り付けず、最初のヘアピンカーブの「上藤生橋」まで進む。橋の手前から右に上がった。
(尾根取り付き)
今日の予定ルートは上藤生沢北東尾根(2.5万図 884P → 974P → 1069P)から主稜線に上がった後稜線を三境山へ南下する予定だ。取り付きの尾根末端は林道脇の高い壁で取り付けず、最初のヘアピンカーブの「上藤生橋」まで進む。橋の手前から右に上がった。
(ルート変更)
取り付き点から884pを目指すと左手下の渓流(上藤生川?)沿いに作業道を発見。作業道は尾根上部方向に延びており、ルートを変更して渓流を徒渉し作業道に降りる。
(ルート変更)
取り付き点から884pを目指すと左手下の渓流(上藤生川?)沿いに作業道を発見。作業道は尾根上部方向に延びており、ルートを変更して渓流を徒渉し作業道に降りる。
(作業道1)
作業道は「中上畑線(延長)」と名付けられていた。
(作業道1)
作業道は「中上畑線(延長)」と名付けられていた。
(皆伐斜面)
作業道の東斜面(884Pの西斜面)は尾根付近まで皆伐された裸地斜面となっている。
(皆伐斜面)
作業道の東斜面(884Pの西斜面)は尾根付近まで皆伐された裸地斜面となっている。
(作業道2)
標高685M付近で上藤生川を跨ぎ皆伐斜面に延びる九十九折の作業道に進む。前方ピークは目指す1069峰か。
(作業道2)
標高685M付近で上藤生川を跨ぎ皆伐斜面に延びる九十九折の作業道に進む。前方ピークは目指す1069峰か。
(作業道3)
作業道は皆伐斜面を抜けてなお雑木樹林帯に延びているが、そのまま進む。
(作業道3)
作業道は皆伐斜面を抜けてなお雑木樹林帯に延びているが、そのまま進む。
(作業道4)
作業道は884Pの遥か上部(907M付近)で尾根に辿り付いた。驚くことに尾根稜線上にも作業道が作られていた。左折して正面の尾根に乗る。
(作業道4)
作業道は884Pの遥か上部(907M付近)で尾根に辿り付いた。驚くことに尾根稜線上にも作業道が作られていた。左折して正面の尾根に乗る。
(薮尾根)
作業道から離れようやくスギ樹林内の本格的な薮尾根登りとなる。スギの木には所々赤いペンキが塗られているが判り難い。薄い残雪は柔らかくアイゼン無しでも滑らない。
(薮尾根)
作業道から離れようやくスギ樹林内の本格的な薮尾根登りとなる。スギの木には所々赤いペンキが塗られているが判り難い。薄い残雪は柔らかくアイゼン無しでも滑らない。
(1069P)
AM11:40主稜線の最初のピークに到着、残雪はない。(駐車地から所要2時間10分)稜線右手は根本山(1199M)に、左手は三境山に通じる稜線だ。登山者の足跡はない。三境山との標高差は僅か19M、一服してからなだらかな稜線漫歩で三境山を目指す。
(1069P)
AM11:40主稜線の最初のピークに到着、残雪はない。(駐車地から所要2時間10分)稜線右手は根本山(1199M)に、左手は三境山に通じる稜線だ。登山者の足跡はない。三境山との標高差は僅か19M、一服してからなだらかな稜線漫歩で三境山を目指す。
(境界杭)
1069Pに建つ「(大)五七〇番」の境界杭。稜線右手(西側)は旧東村(現みどり市東町)、左手(東側)は桐生市梅田だ。
(境界杭)
1069Pに建つ「(大)五七〇番」の境界杭。稜線右手(西側)は旧東村(現みどり市東町)、左手(東側)は桐生市梅田だ。
(案内板)
杭のそばにはルート唯一の案内板もあった。
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(案内板)
杭のそばにはルート唯一の案内板もあった。
(残雪斜面)
稜線左手はスギ樹林帯、右手は明るい落葉樹林帯が終始続く。落葉樹林帯の日影斜面に残雪が美しい。
(残雪斜面)
稜線左手はスギ樹林帯、右手は明るい落葉樹林帯が終始続く。落葉樹林帯の日影斜面に残雪が美しい。
(1041M)
稜線上は幾つもの軽いアップダウンと進路の屈曲が続く。境界杭を辿れば迷うことはないが、時折残雪に埋もれており、やはり地図かGPSは必携だ。
(1041M)
稜線上は幾つもの軽いアップダウンと進路の屈曲が続く。境界杭を辿れば迷うことはないが、時折残雪に埋もれており、やはり地図かGPSは必携だ。
(鋭峰1)
稜線遥か前方(南方)に鋭峰が現れた。恐らく三境山だろう。
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(鋭峰1)
稜線遥か前方(南方)に鋭峰が現れた。恐らく三境山だろう。
(熊鷹山)
稜線左側は殆ど展望がないが、珍しく左後方(北東)にゆったりとした山容が現れた。熊鷹山かも知れない。
(熊鷹山)
稜線左側は殆ど展望がないが、珍しく左後方(北東)にゆったりとした山容が現れた。熊鷹山かも知れない。
(鋭峰2)
境界杭585番付近から望む鋭峰。目前に迫って来た。
(鋭峰2)
境界杭585番付近から望む鋭峰。目前に迫って来た。
(けもの痕)
樹林内には鹿の足跡が縦横無尽に残るが、これはテンかヤマネか、小さなけものの痕跡に妙に嬉しくなる。
(けもの痕)
樹林内には鹿の足跡が縦横無尽に残るが、これはテンかヤマネか、小さなけものの痕跡に妙に嬉しくなる。
(急登)
鋭峰の急登が始まる。写真では斜度に迫力がなく残念。
(急登)
鋭峰の急登が始まる。写真では斜度に迫力がなく残念。
(赤城山)
稜線右手西方に望む赤城山。頂上付近は冠雪している。
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(赤城山)
稜線右手西方に望む赤城山。頂上付近は冠雪している。
(日光連山)
後方北方には真っ白な日光連山が輝く。
(日光連山)
後方北方には真っ白な日光連山が輝く。
(巨石)
急登を終えると前方に巨石が現れ、程なく三境山の山頂だった。
(巨石)
急登を終えると前方に巨石が現れ、程なく三境山の山頂だった。
(山頂)
AM12:35 山頂(1088.0M)到着、1069Pから所要55分だ。山頂は残雪に覆われ人影はなし。樹間越しに周囲の山並みが望める。(写真は南側から撮ったもの)
(山頂)
AM12:35 山頂(1088.0M)到着、1069Pから所要55分だ。山頂は残雪に覆われ人影はなし。樹間越しに周囲の山並みが望める。(写真は南側から撮ったもの)
(山頂標識)
山頂には大小3枚の標識板が掲げられていた。看板横で少し遅い昼食。山頂放射線量(地表面)は「0.16μSv/h」で意外に高目だ。けもの達も泣いている。原発を憎む、きれいな山を還せ!
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(山頂標識)
山頂には大小3枚の標識板が掲げられていた。看板横で少し遅い昼食。山頂放射線量(地表面)は「0.16μSv/h」で意外に高目だ。けもの達も泣いている。原発を憎む、きれいな山を還せ!
(石祠)
山頂脇には東方を向いた祠があった。山の神に脱帽、感謝。
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(石祠)
山頂脇には東方を向いた祠があった。山の神に脱帽、感謝。
(下山)
30分程で下山開始。山頂直下は大きな露岩帯が続く。破線路(2.5万図)にぶつかる迄尾根を下る。
(下山)
30分程で下山開始。山頂直下は大きな露岩帯が続く。破線路(2.5万図)にぶつかる迄尾根を下る。
(進路消失)
尾根には目印が見当たらず、破線合流付近で進路不明に。破線の沢コースは完全に消失し本コース最大の難所か。GPSを精読し小沢をトラバースして左手(東側)の小尾根(写真)に移動。
(進路消失)
尾根には目印が見当たらず、破線合流付近で進路不明に。破線の沢コースは完全に消失し本コース最大の難所か。GPSを精読し小沢をトラバースして左手(東側)の小尾根(写真)に移動。
(細尾根)
破線ルートを離脱して尾根を下る。920M付近の細尾根に突如行く手を塞ぐ巨岩が現れた。巨岩右裾を慎重に迂回したが、消雪斜面の落ち葉下は氷結、アンカーの灌木も枯れて折れ易く冷や汗ものだった。
(細尾根)
破線ルートを離脱して尾根を下る。920M付近の細尾根に突如行く手を塞ぐ巨岩が現れた。巨岩右裾を慎重に迂回したが、消雪斜面の落ち葉下は氷結、アンカーの灌木も枯れて折れ易く冷や汗ものだった。
(マンサク)
この日唯一となる樹花に出会う。季節の移ろいを感じる。(花位置高くピンボケ)
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(マンサク)
この日唯一となる樹花に出会う。季節の移ろいを感じる。(花位置高くピンボケ)
(巨木)
尾根に立つ黒松の巨木。周囲3M程もありこの山の神木のようだ。
(巨木)
尾根に立つ黒松の巨木。周囲3M程もありこの山の神木のようだ。
(林道カーブ)
遂に眼下に下降点の林道カーブが現れた。
(林道カーブ)
遂に眼下に下降点の林道カーブが現れた。
(下降点)
林道カーブから下降点を振り返る。中央のスギを手掛かりに崖の壁を降りた。この後林道を歩いて下る。
(下降点)
林道カーブから下降点を振り返る。中央のスギを手掛かりに崖の壁を降りた。この後林道を歩いて下る。
(野峰)
林道から桐生川の谷越えにくっきりとした野峰(1009.9M 栃木県)を望む。ご存知、郡界線が手前の山腹を走る変わった箇所だ。林道650M付近のカーブからスギ林をショートカットして車に戻る。楽しいコースだった。(下山所要1時間38分)
(野峰)
林道から桐生川の谷越えにくっきりとした野峰(1009.9M 栃木県)を望む。ご存知、郡界線が手前の山腹を走る変わった箇所だ。林道650M付近のカーブからスギ林をショートカットして車に戻る。楽しいコースだった。(下山所要1時間38分)

感想

1.中高年になると暫く山歩きが途絶えた後は次回登山の体力が不安となる。
2.特にこれからの残雪登山は正規ルートを離れるので体力と登攀感覚の自信回復は必須条件だ。
  今春の残雪登山に備えた足慣らしの為3ケ月振りに近場の薮山に出掛けた。
3.小生の落葉期の藪山選びは国土地理院2.5万図から等高線を考慮しながら安全な尾根の周回を基本と
  している。しかし現地では林業作業道や渓流沢越え、キレット等の出現でルートは中々予定通りには
  いかないこともしばしばである。
4.今回も974P手前でようやく尾根稜線に乗ったが、ルート外れもまた薮山歩きの醍醐味である。
5.1069Pから三境山までは標高差19Mの平坦稜線で、時折左右の樹間に赤城や袈裟丸、日光、安蘇の
  山々を望める楽しい稜線だ。新緑や紅葉期は更に良いかも知れない。
6.ただし稜線の入山者は少ないようで、踏み跡は薄く連続する小ピークと進路の屈曲で下降方向を誤ら
  ないよう注意が必要だ。
7.また三境山頂から石鴨への破線ルートも殆ど廃道化しており、地図かGPSの携帯が必須だろう。
8.今回は久方振りの藪山歩きで帰路に両足の太ももの硬直に見舞われ(泣)自信回復とはならなかったが、
  終日晴天に恵まれゆったりと静かな藪山歩きを楽しむことが出来た。

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