残雪期の赤石岳 小渋川ルート
- GPS
- 22:02
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 3,509m
- 下り
- 3,573m
コースタイム
3/16 TS5:45-2696m7:00-ダマシ平7:40-小赤石岳8:40-赤石岳9:10-非難小屋9:20
下山9:40−小赤石岳10:06-ダマシ平10:42-11:20TS12:20-広河原小屋14:00
3/17 広河原小屋6:55-高山ノ滝7:53-七釜橋8:57-湯折9:35-釜沢10:08
天候 | 3日間ともピーカンの晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原小屋から登りは、夏道がはっきりしないが、尾根に乗ってしまえば夏道となる。 やせ尾根の凍結は、滑落注意。 |
写真
感想
3/15 釜沢に車を停め、ウェーダーを履いて準備する。偵察より幕営、冬靴の装備が加わったので、ザックの重量は約21キロ。
過去最高の重荷で林道を歩く。2週間前に比べれば雪もだいぶ融け、凍結箇所も無く楽々七釜橋まで歩けた。
ここから渡渉となるが、前々日の雨で水量がちょっと多め。河原の雪は、かなり融け締まっていて歩きやすいので、
渡渉しながら河原を歩いて行く。高山ノ滝手前が一番の難所で、ちょっと深い所を渡渉したらウェーダーの内腿に
穴明きを発見してしまった。どうりでうっすら水漏れ感があった訳だ。買ったばかりなのにと気を取られて、
さらに深い渡渉していたら水圧に負けて尻餅ついてしまった。
オーバージャケットをウェーダーの外に着ていたので、水の浸入は無くあまり濡れることは無く、助かった。
応急処置でウェーダーの穴あきをダクトテープで塞いで続行。3時間ほどで広河原小屋に到着。
ウェーダーとネオプレーンの靴下をデポし、冬靴履いて冬山仕様にチェンジ。靴の分2キロは、軽くなった。
小屋左手を赤布通りに進み、尾根の取り付きに掛かるが、夏道が良く分からない。
雪面は、カチカチに凍っているので、アイゼンを付ける。尾根に乗ってしまえば問題ないので、登り易いところを直登する。
プチバリエーション的な登りとなり、草付が良く刺さりサクサク登れ尾根に乗ると夏道だった。
部分的に凍っていてしっかりアイゼンを刺していかないとちょっと怖い。
徐々に積雪が増え氷が無くなり安心したら、今度は、踏み抜き地獄。うまく夏道らしき所を狙っていかないと、股下まで埋まる。
体力を消耗しながら5時間粘って16時半に、やっと2,380mの幕営地に到着。過去例に無いくらい疲れた。
クタクタになりつつ整地してテント設営、水作りし梅酒飲んで夕飯は、フリーズドライのカレー。19時ごろ就寝。
3/16 3時起床の5時出発予定が予想に反して意外と外が暗い。明るくなるのを待って、テントをデポし6時前に出発。
朝方の冷え込みのお陰で雪が締まっていて歩きやすい。夏道は、船窪から大聖寺平方向へトラバースしているが、
遠くなってしまうので、そのまま尾根を登る。2698mのピーク手前がちょっと急斜面。
登りきると雪稜を気持ちよく登れ、途中白い雷鳥を見れた。ダマシ平でワカンをデポし、稜線まで上がってしまえば赤石は、もうすぐ!
左側の雪屁と風が強いので注意しながら歩き、小赤石岳に着くと赤石岳は、目の前に。
一旦下って登り返し、3時間半で赤石岳登頂。当然誰もいないし、ノートレース。
雲が無く真っ青な晴天で展望抜群。聖岳、悪沢荒、塩見岳、仙丈が見え、南アの大きさが分かる。
富士山も近い。北アルプスの穂高、後立も見えるが花粉で霞んでいる。
風も強いので非難小屋にて休憩。なかなかいい冬季小屋で2階が開放されている。
名残惜しいが展望を満喫しながらサクサク下る。本来の予定は、荒川前岳も行く予定だったが、荒川小屋からのトラバースと
リッジの登りを見ると結構時間が掛かりそうなのと、昨日の登りの疲れがまだ残っていたので、当然パスし下山とした。
予定より大分早く下れ11時半前にテントに到着。この時間なら今日中に下山出来るか?
テント撤収し、下山開始。踏み抜きも少なくサクサク下ると、雪が無くなり凍った所がまた出てきた。
慎重にアイゼンを刺しながら下り、昨日無理くり登った斜面を過ぎるとそのまま尾根の夏道が続き、
トラバースしながら下っていたが、この付近が一番刺さりが悪く、怖かった。
下ってしまえば、広河原小屋までもうすぐと思っていたが、ここからがまた踏み抜き地獄。
いろいろと迂回しながら、やっとのことで14時に小屋に到着。ここから3時間もあれば下山できるが、
河原の踏み抜きを考えたらもう一泊し、締まった雪面を歩いたほうが賢明。
小屋内にテント張って早速宴会。有るだけの食料を食ったり飲んだりしながら過ごし早めの夕飯食べて6時過ぎに就寝。
3/17 4時過ぎに起き、撤収し7時前に出発。予想通り朝方の冷え込みで雪が締まり河原は、歩きやすい。
渡渉も初日に比べれば水量も減っていて、問題なし。楽に下って行けたが時に踏み抜いてしまう所があるので、
凍った筋を踏んでいかないと不意に股下まで埋まる。お陰で腿の筋を痛めてしまった。
2時間で渡渉も終わり、林道をだらだらと歩き10時過ぎに釜沢に到着。
3日間天気が良く、初日の落水でどうなることかと思ったが無事登頂でき、良い山行でした。
コメント
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初めまして
私も同ルートを秋に歩きましたが、積雪期の山は素晴らしいですね。
天気も最高
ピーカンの天気で最高でした
冬山は、真っ青な空と綺麗な雪の景色が大好きです。
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