記録ID: 29034
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アルパインクライミング
道北・利尻
長浜→利尻山西壁(掌岩→中央リッジ)→南峰→夏道下山
1990年09月04日(火) 〜
1990年09月06日(木)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,691m
- 下り
- 1,675m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
長浜→利尻西壁(掌岩→中央リッジ)→南峰→夏道下山 1990/9/4〜6(3-0) L:田中健太郎(4)AL:斎藤清克(4)M:石川守(4)、本多和茂(2) 9/4 晴れ 長浜(11:30)→標高700 C1 (14:00) C1は標高700(西オオカラ沢は水が流れていた)。 9/5 晴れ C1(5:00)→第一コル(6:30)→墜落(9:00)→グローブC2(17:30) ルート大斜面の岩は脆い。自然落石はない。落ちた斜面は潅木が生えている。テラスの抜け口で、Lがスタンスにしていた岩がはがれ、ぶら下がったブッシュも折れる。20m落ちて、上からザイルをたらしてもらって、Lはテラスへ抜ける。これに1.5hくらいかかる。次にLが引っ張ってたザイルを使って石川がテラスへ。 コンタクトの欠如が招いた。もうひとつはLの個人的なRFのミス。警戒心が足りなかった。落ちたあとの対処としては、全員で話し合ってちゃんとやってこられたと思う。 9/6 晴れ C2(5:00)→南峰の左側(8:00)→下山(16:00) |
写真
感想
ぱっと見た目、傾斜のキツイだけの灌木帯にしか見えなかった。なので、最初はザイル無しで各自で登ろうかという話が出るくらい、易しく思えたのだが、念のために、スピードと安全確保の折衷案として、2人×2組でザイルを出して登ることになった。
しかし、半分くらい登ってから、かなりいやらしい草付きであることが分かった。灌木すべてが掴むとすぐに抜ける。根が岩に張り付いているだけなので、軽く力をいれただけで剥げてしまい、はげた跡にはつるつるの岩しかなく手掛かりがなかった。自分の前にはSAITOが登っており、そのせいでさらに灌木は剥げやすくなっていた。
これは少々油断した、かなりやばい状況だと思えたが、ピンもろくに取れなかった。ようやくお守り程度のピンを取った後、足場がごっそり落ちて、鉛筆程度の太さの枝にぶら下がる形になった後で、ポキンと折れて墜落した。幸い、お守りのピンがギリギリ耐えてくれて助かった。そうでなければ、ビレイヤーのやんけも引き込んで、一緒に下の岩壁(涸れ滝)へ落ちていたと思う。ラッキーだった。
この時の怪我で、それから膝の痛みに苦しむことになり、登攀・登山が思うようにできなくなってしまったが、命が助かっただけでありがたいと思っている。
アルバムの写真をスキャンして追加で貼っておきました。2023.09.02投稿。
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