戸蓋山【林道皆本沼里線】

2021年02月11日(木) [日帰り]

• GPS: 05:09
• 距離: 12.9km
• 登り: 650m
• 下り: 657m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:22
• 休憩: 0:47
• 合計: 5:09

8:22 間明平
9:09 9:33 戸蓋峠
9:44 9:59 戸蓋山
10:05 10:07 戸蓋峠
10:58 11:04 今神バス停
12:24 12:24 林道皆本沼里線
13:31 間明平

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

間明平広場に駐車
トイレ有り

コース状況／危険箇所等

時計回りに周回です。

○間明平〜戸蓋峠
地形図破線は消滅しており、ただの急登です。
○戸蓋峠〜戸蓋山
ザレの急坂、ナイフリッジなどあります。
以上の区間は所謂VRなので、安易な入山は危険です。

○戸蓋峠〜加明地
よく踏まれたトレイルです。

○林道皆本沼里線
崩落箇所はありますが歩く分には問題ありません。部分的な凍結箇所がありました。

写真

2/11 8:23

間明平広場 スタート
間明平中学校跡地とあります。

2/11 8:33

皆本沢を渡河して古道を探索します。

2/11 8:37

平場を抜けここまでは踏み跡が確認できましたが、このあとは不明瞭となります。

2/11 8:48

トラバース区間
「前回も見ましたね、コレ。」gさんも苦笑いです。

2/11 8:58

急登区間もあり難路でした。

2/11 9:07

稜線付近は伐採されたエリアもありました。

2/11 9:11

g)毘沙門山(白石山)がお隣です。

2/11 9:27

戸蓋峠(飛田峠)
写真左手、二振りの大杉が目印です。

2/11 9:28

戸蓋峠の石造物
左：観音様27cm、左面「□年」右面「八月廿八日」とあります。台石15cmの正面にも銘文がありそう。
右：地蔵尊50cm、左面「販真一山妙心大姉」右面「安永三甲午天(1774)三月朔日 上薄村 施主 幾太良(郎)」とあります。台座14cmが天地逆さまになっています。

2/11 9:39

戸蓋山下の急坂を登ります。

2/11 9:46

g）急坂を上るmさん。山頂の平地に石祠が見えます。

2/11 9:47

戸蓋山
石祠68cmの左面には「昭和三十四年四月吉日 加西脇耕地建之」とあります。加西脇とは、加明地、西平、串脇の字名で「加明地の金毘羅様」として天狗が祀られているとのことです。
樹林越しに二子山が見えますが、山中地溝帯を吹き抜ける強風が寒かったです。

2/11 9:49

山繭が落ちてました。

2/11 9:50

g）北側の平地。要害山城の遺構(郭)のようです。

2/11 9:51

g）その先の尾根を下ると鉄塔下を通過して開閉所方面に降りられます。

2/11 9:56

g）南側の平地。山頂部と合わせて3つの郭があったようです。

2/11 9:58

ナイフリッジ
強風なので恐怖です。

2/11 10:02

g）急坂の途中からの両神山。

2/11 10:04

植林の平場を進むgさん

2/11 10:05

戸蓋峠から加明地集落へ
踏み跡明瞭というか、よく整備されています。

2/11 10:09

北面とは大違いな、歩きやすいトレイルです。

2/11 10:22

途中には炭焼き窯跡も

2/11 10:26

沢越え

2/11 10:29

加明地集落

2/11 10:41

西平集落 お堂と地蔵尊のある平場
地元の方の談によると、更に先には天王様が祀られているそうな。

2/11 10:59

今神バス停の道標
「←出原ヲ経テ両神山ニ至ル」
「→神明地 飛田峠ヲ経テ三田川村ニ通ズ」
「両神村 軍人分會 青年団 □女會」
とあります。年号は無しですが大正期と思われます。歴史ある両神山の道標に萌えです。

2/11 11:17

擁壁に祀られた馬頭尊45cm
「明治廿八年十二月廿五日」「両神村字加明地 住□□□□□建之」とあります。

2/11 11:20

両詰山

2/11 11:25

戸蓋山

2/11 11:27

沼里の馬頭観音様
文政三年(1820)の灯籠二基と天和三年(1683)の宝篋印塔があります。かなり古手のモノです。

2/11 11:31

正徳元年(1711)の月待供養塔二基
傍には昭和の馬頭尊もありました。

2/11 11:43

林道皆本沼里線へ

2/11 11:57

林道を歩くgさん

2/11 12:03

大ツマリ沢
ここは大崩落でした。

2/11 12:23

両見山から三合落の稜線

2/11 12:24

g)二子山、小持大持を従えた武甲山。

2/11 12:24

林道の峠

2/11 12:41

皆本沢
沢沿いの支線は土砂で埋まっていました。

2/11 12:48

崩落地を歩くgさん
この辺りは凍結注意でした。

2/11 13:07

林道皆本沼里線起点付近
宮沢賢治も訪れた皆本沢(源沢)です。

2/11 13:22

古鷹神社
小鹿野町天然記念物の大杉、宮沢賢治の歌碑もあります。

2/11 13:30

間明平広場南の如意輪大士
中学校地の前身は法正寺の参道だったのかも。
無事に周回してゴールです。

撮影機器：

COOLPIX W100 ニコン

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

モンブラン

gさんをお誘いして、ライフワークにしている両神山の踏査へ。今回の目標は戸蓋峠北面の古道と林道皆本沼里線でした。

戸蓋峠は赤平川と薄川が最も接近する箇所であり、かつては間明平から加明地をつなぐ小径があったとのことです。北面の古道は踏み跡も無く、残念ながらほぼ消滅していることがわかりました。

林道皆本沼里線については、昨年の台風によるモノと思われる多くの崩落箇所がありましたが、両神山周辺の散策を楽しむことができました。

今回もマニアな踏査でしたが、御同伴いただいたgさんに感謝です。

godohan

・以前、戸蓋峠から三田川側に下ろうとして撤退した事があるので、今回その旧道の探索ということで参加させていただきました。やはり崩落が激しく登りでもきつかったです。道標にもあるくらいですから、かつてはそれなりの道があったんでしょうね。
・首なし地蔵の台石に銘文らしきものがあったり、山伏風の馬頭尊や、「天和」「正徳」の石造物に出会えたりと、今回も大収穫でした。こちらこそ感謝です。