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Yamareco

記録ID: 293395
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

南面白山での出会い

2013年05月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:58
距離
8.4km
登り
1,043m
下り
1,032m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

面白山高原登山口(10:18)ー南面白山山頂(12:22−13:18)− 1216mのピーク(猿鼻山)(13:52)ー南面白山山頂(14:35−15:18)ー面白山高原登山口(16:16)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
面白山高原登山口まで車道は除雪済み
コース状況/
危険箇所等
旧ゲレンデの上部は積雪があった。ヘアピン状に曲がる手前に赤布があった。そこがショートカットなのだろう。赤布を見過ごして夏道をしばらく登り、リフトの頂上部分が見える頃に、ブナの二次林への標識があった。涸れ沢様の岩場の上部からはまた雪道となる。夏道よりは東側を登って南北に走る頂稜に乗り上げたが、山頂までには背丈くらいの笹藪があったので、巻いて西側にひらく夏道から山頂に立った。1216mのピーク(猿鼻山)の山頂部は夏道が雪で隠れて笹で見通しも悪く迷った。笹のない西側の雪面を下ろうかと思ったが夏道には繋がらず、沢をくだりそうなので引き返した。つぼ足だったがピッケルは持っていった。急な雪面はストックよりはピッケルの方が登りやすいだろう。下りの雪面はぬかり易しく、速めに下ったためか、1時間もかからなかった。
2013年05月05日 10:28撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 10:37撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 10:41撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 10:51撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:17撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:17撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:21撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:24撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:24撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:28撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 11:58撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 12:04撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 12:04撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 18:29撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 12:09撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 12:13撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 12:25撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 13:53撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 14:06撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 14:53撮影 by  Canon EOS M, Canon
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2013年05月05日 17:05撮影 by  Canon EOS M, Canon
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撮影機器:

感想

 面白山高原駅から南面白山に登りました。山頂では宮城県から仙山線で登って来られた健脚さんと登山歴3ヶ月目の山形のUさんとの出会いがあって、残雪期の南面白山を満喫できました。お二人さん、本当にありがとうございます。

 先日の休日は晴れそうだったが、なかなか、行き先が決まらず、山選びに悩んでしまった。これも、楽しいはずだが、どうもひらめきに欠けてしまい、堂々巡りは頭のなかで止めようがなくなった。前提として同じ時期に同じ山を同じコースからは登りたくない。5月はまだ林道の開通がままならないので、登れる山は限られる。清水峠から沢を登って山形神室かと思ったが、携帯の圏外なのが気がかりだった。圏内となると龍山か南面白山とか、または里山となる。そこで南面白山に猿鼻山のお散歩を付けることで落着した。
 山頂で展望を楽しんでいると聞き覚えのある鈴の音がした。登りの涸れ沢風の岩場で先を譲った、Tシャツ姿の健脚さんだった。今頃は山頂の展望を楽しんで先を歩いているものと思っていたが、回り道を楽しんで来られたようだ。紅茶をごちそうになり、山談義に時を忘れた。山菜の知識も豊富で感心した。私は夏道を外れたら熊に出会いそうで、ただ歩くばかりだったが、羨ましくおもった。食事をして別れたが、また、同じ場所で再会することになる。

 芝生の緑が眩しい天童高原では犬が遊んでいた。すっかり雪は解けて明日の新道路開通を待っている。私は面白山高原駅まで車を走らせた。コスモスベルクの駐車場はひっそりしているが、閉じられたゲレンデは歩き易いように去年までの藪は刈られているようだ。車を降りると風は冷たく、長袖の上下の下着を着込んできてよかった。アスファルトの脇の草原にオオイヌノフグリの薄紫の小さな花が咲いていた。
 今日はピッケルを持ってきた。見た目もいいし、山頂付近の坂には欠かせないだろう。サングラスも離せない。これをしていると目は疲れないし、日差しが当たった風景もくっきりと見えるこたがわかった。それに、今日は大丈夫だと思うが、藪こぎの時に枝が目に刺さらないようにしてくれる。
 2年前の時よりは雪は少ないようだ。それでもゲレンデの上の方までくると川の流れのように雪が残っていて、その上はなだらかで歩き易かった。忘れた頃に尾根への登山口があった。
 ブナ林を歩くとカタクリやイワウチワに混じって、見慣れないギザギザの双葉が両手を可愛く開いていた。トラバースの岩場は雪もなかった。涸れ沢様の岩場に差し掛かった所で、後ろからクマ鈴の音が聞こえた。振り向くと足の長い細身な彼が半袖姿で登って来る。すぐに追いついて来て、すぐに先を譲った。
 岩場を過ぎたあたりから、雪が残っていた。つぼ足で良かったがピッケルを突いた。あっという間に半袖の彼の後ろ姿は遥か上方となった。彼はストックを出して、今以上にスピードアップしたようで見えなくなった。
 すこし左方向に赤布があった。それを目印にゆっくり登ると北側尾根が見えて来た。その尾根の頂き付近まで歩くと北東側がよく見えた。雪庇はない、その稜線の縁を歩くと高度感が味わえた。そのまま山頂まで行こうといたが、笹薮に阻まれた。笹の周りを時計と反対に回ると月山が眼下に見えて来た。半球状の雪原は遮るものはブナの太い幹だけでお山の大将の気分だ。
 山頂のお椀を伏せたような高まりはすぐそこだった。夏道から離れて、歩き易い雪面を、ピッケルを突いて歩いていたが、頂きには、左右が笹藪のゲートで飾られた夏道を通るしかなかった。その方向をGPSで確かめていたが、踏み跡があった。
 山頂は、でも誰もいなかった。踏み跡の主も半袖の健脚も。静まった空間からは北蔵王から二口山塊の尾根が手に取れた。その脊梁の左右には波間のように麓の低山が折りたたまれている。残雪は様々な雪形となって、眼下に物語を想像させてくれる。
 ひといき、すると、彼が登場した。私とは逆に時計回りに山頂を目指し、西尾根の脇に取りついたようだった。私のピッケルを注視している。ストックでの雪の壁の登攀はきつかったようだ。雪が緩むこの時期はアイゼンよりはピッケルを深く突き刺して登ると快適だ。
 紅茶をごちそうになる。ありがとうございます。宮城県の方で山菜にも詳しい方だった。厳冬期には登っておられないようだった。1月の面白山の話をした。ブログのことは言わなかった。健脚にこうべがさがったままだった。
 彼のいれてくれた紅茶を四角いコッヘルの蓋で御馳走になる。素手ではやけどするので手袋をはめて、ゆっくりと頂く。私は猿鼻山までお散歩することにして、お別れした。南への下りは最初は雪が残っていたが、キクザキイチゲがたくさん咲いていた。猿鼻山の頂上近くには、また、雪が残っていて、夏道を隠す。右往左往していると向こう側の展望が開けた。今日はここまでにして、笹藪越しに大東岳の平たいてっぺんを拝んだ。 
 折り返すとまた右往左往した。夏道が見つからなくて雪面を下ろうかと思ったが、袋小路か沢への道だったとあとでわかった。卑怯にもGPSで来た道を探して助かった。もう一度南面白山の山頂に戻るとうるしさんに初めてお会いした。これから権現様峠に下るという。私はすこし、心配した。山の憧れやら、山岳部のはなしやらで盛り上がっていると、聞き覚えのある鈴の音が聞こえてきた。
 鈴の音は健脚の彼だった。今頃は麓だと思っていたのに、権現様峠の方から登って来た。奥新川峠から周回して面白山高原駅に下るはずだったが、悪路で折り返してきたという。うるしさんは地図を取り出して高低差300m以上を一気に折り返した健脚に舌を巻く。そんな訳で3人して往路をピストンすることになった。やれやれである。
 私が先頭で雪の斜面を下る。解けかかった雪は踏みぬきそうだったので、雪渓を歩く要領で一か所に長く足を置かないようにした。そのためかかなり高速下山となった。途中の岩場のトラバースで、岩の上で傾いた木をやり過ごそうとして転んだ。ピッケルを持つ右手の親指と頭を軽く撃った。心配なかったが、彼がグリコを一粒くれた。一粒300メートル。元気になった。それからも単独行を愛する3人は交わす言葉は数えるほどだったが、最後にうるしさんが言った下山の速さはどうしてですか、という言葉が懐かしい。

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