蛭ヶ岳南南東尾根/南尾根【本間橋から水晶ノ尾根と中ノ沢鬼ヶ岩沢界尾根】
- GPS
- 09:05
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,846m
- 下り
- 1,843m
コースタイム
※ルートは手書きで正確ではありません。
天候 | 濃い霧のベールに包まれて、女神は微笑みを見せず。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(魚止橋及びその手前の道路脇にもスペースがあります。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<本間橋〜水晶崩ノ沢出合/水晶ノ尾根取付き点> 今回はそこそこ水量があり、第二渡渉点の飛び石は度胸が必要でした。 本間橋〜雷平までは5/12の拙山行記録を参考にして頂ければ幸いです。 雷平〜水晶崩ノ沢出合/水晶ノ尾根取付き点までは選択さえ間違えなければ問題無いと思います。 <水晶ノ尾根(中ノ沢水晶崩ノ沢界尾根)> 取付きからの最初の登りは少し急ですが、明瞭な尾根に乗れば歩き易いです。 (取付きの左右に巻いていく踏み跡のようなものがありますが、おそらく獣道だと思います。) 古いマーキングが数箇所残っています。 尾根が終わると、蛭ヶ岳北東斜面を適当に登っていくと1500m付近で市原新道に合流します。 なお、下りで使う場合は、下降点を見つけ難いと思いますが尾根に乗ってしまえば、真直ぐ水晶崩ノ沢出合まで降りられます。 <蛭ヶ岳南尾根> ガスっていたので、何とも言えないのですが、直下から1450m付近まで小尾根が数本ありますので、慎重に尾根を見極めましょう。 (ガスっていなければ問題無いかもしれません。) 1450m付近から取付きまではハッキリとした尾根になるので迷うことは無いと思います。 南尾根は良く歩かれているので、踏み跡もマーキングもしっかりしています。 なお、浮き石が多いので、落石させないように注意しましょう。 <蛭ヶ岳南南東尾根> 取付きから全体を通して、それなりの急登ですが、全身を使っての楽しい登りとなります。 また、登りは高みを目指すだけですし、尾根も明瞭なので迷うことは無いです。 取付きにワイヤーが残置されていますが、その他は人工物の一切無いクリーンな尾根です。 途中、ちょっとした岩場を登ったり、トゲトゲ地帯があります。 なお、浮き石が多いので、落石させないように注意しましょう。 <蛭ヶ岳〜鬼ヶ岩> 丹沢主稜一般登山道なので良く整備されています。 <中ノ沢鬼ヶ岩沢界尾根(鬼ヶ岩沢左岸尾根)> 自然を満喫出来る非常にクリーンな尾根です。 踏み跡っぽいのはあります。 なお、ちょっとした尾根の分岐や細かな枝尾根もありますが、尾根の方向を確認すれば問題無いと思います。 ※増水時、季節、天候、体調、スキル等により難易度も変わりますので、あくまでも参考程度として下さい。 |
写真
感想
前回は珍しく距離を歩いたので、今回は急降と急登を楽しんでみることにしました。
そこで、本間橋から一度蛭ヶ岳に登って、南尾根を下降して、南南東尾根を登り返すという、南斜面満喫ルートを選択しました。
また、先が読めないので、最初の登りは本間橋(魚止橋)から蛭ヶ岳への最短ルートだと思う水晶ノ尾根とし、帰りは今年の頭に鬼ヶ岩沢を歩いた時に気になった中ノ沢鬼ヶ岩沢界尾根(鬼ヶ岩沢左岸尾根)にして、4本の尾根をたっぷり味わってきました。
<本間橋〜水晶崩ノ沢出合/水晶ノ尾根取付き点>
林道を車で走っているときから、聞こえてくる水流の音が激しく、そこそこ増水していることが分かります。
(三日月の滝も水量多めです。)
本間橋に車を止めて、スタートです。
第一渡渉点には非常にしっかりと固定された渡り易い橋が架かっています。
問題の第二渡渉点には橋は無く、水に入るか、飛び石となります。
増水しているので、容易に渡れる場所など無いのですが、往生際が悪く周りをうろうろします。
(靴を脱ぐのは面倒くさいし、かと言って靴は濡らしたくないし、、、。)
助走を付けずとも飛び石で大丈夫な場所が一箇所あるのですが、跳んだ先の石(岩)が滑っていそうで、度胸が必要です。
跳んでみれば何とも無いのですが、跳躍に自信の無い方や重たい荷物を背負っている方は、飛び石を避けた方が良いと思います。
※今回の山行で一番緊張しました。
(なお、水の中に入る場合は、出来るだけ流れの遅い、浅い場所を探して渡りましょう。)
ここを通過出来れば、水晶崩ノ沢出合/水晶ノ尾根取付き点までは問題無しです。
<水晶ノ尾根(中ノ沢水晶崩ノ沢界尾根)>
本間橋(魚止橋)から蛭ヶ岳までの最短であろう使い勝手の良い尾根です。
今回はゆっくり歩いたので気が付いたのですが、数箇所色褪せた古いマーキングがあります。
この尾根は取付き付近を除いて、非常に明瞭で歩き易い尾根で、迷うことも無いと思いますので、マーキングは必要ないです。
私は草花木には不案内なのですが、尾根が終わって1500m付近の市原新道に合流するまでの北東斜面はとても幻想的です。
(この時期は草花を傷めないように、先人または獣の踏み跡を追って歩きましょう。)
この後、急にガスってきます。
<蛭ヶ岳南尾根>
山頂で休憩しながら南斜面の様子を見るも、ガスで視界がほとんどありません。
丹沢山から三峰経由で撤退も考えますが、時間もたっぷりあるし、怪しくなったら登り返せば良いので、予定通り南尾根を下ることにします。
まずは、直下のトゲトゲ地帯を迂回し、ロープ場を下って、適当な小尾根を下ります。
ガスで先が見え難いのですが、微かに右に尾根が見えるのと、尾根の向きが違っていそうなので、右の尾根に乗り換えます。
更に下っていくと、少しガスも減り、下っている尾根から窪地を挟んだ右手に明瞭な尾根が見えてきました。
ここは冷静に窪地へトラバースして左右の尾根の様子を見ます。
尾根の方向などから右側の尾根が南尾根で間違い無さそうなので、トラバースしてこの尾根に乗り換えます。
この明瞭な尾根に乗るとマーキングも所々にあり、南尾根だと分かりますが、マーキングを見ると何故か残念な気分に、、、。
あとは浮き石に注意しながら、取付き点まで快適な尾根歩きを楽しみます。
思ったより緑豊かでなかなかの尾根です。
初めての尾根を下るのは本当に楽しいです。
<蛭ヶ岳南南東尾根>
東沢の堰堤を2つ、左側(右岸側)からパスして、南南東尾根に取付きます。
取付きから急登なのですが、登りは兎に角高みを目指すだけなので難しいところは無く、気持ちの良い汗を掻きながら、急登を堪能出来ます。
山頂に近づくにつれてちょっとした岩場もあったりするので、飽きさせません。
南尾根同様にトゲトゲ地帯もありますが、とても面白い尾根です。
残念だったのは山頂に近づくと開けてくるので、絶景を堪能出来る筈なのですが、ガスっていて何も見えなかったことです。
「また出直して来い!」と言うことなのでしょうか?
(マーキング類は一切無い尾根ですので、そのままにしておきましょう。)
<中ノ沢鬼ヶ岩沢界尾根(鬼ヶ岩沢左岸尾根)>
水量がありそうなので、予定を変更して市原新道から雷滝を見物しようかとも思ったのですが、当初の予定通りとします。
中ノ沢鬼ヶ岩沢界尾根は緑豊かな美尾根で個人的には気に入ったのですが、開けたところが無いので眺望ポイント等はありません。
下りの場合は途中でおそらく中ノ沢方向に向かっていく尾根との分岐がありますので、この場所だけは少し注意が必要です。
途中、はっきりとした踏み跡もあったのですが、木の枝の下を潜っていたり、末端まで行かず鬼ヶ岩沢の方へと続いていたので獣の足跡のようです。
なお、尾根の末端は沢に降り易いです。
この尾根を利用される方はほとんどいないと思いますので、今のままそっとしておきましょう。
<鬼ヶ岩沢出合〜本間橋>
鬼ヶ岩出合からの沢歩きは棚が無いので、転倒に注意して慎重に進めば、伝道まで辿り着けて無事山行終了でしたが、さすがに最後は足が重かったです。
(第二渡渉点は思い切ってジャンプです。)
<最後に>
ガスっていたのは残念でしたが、とても充実した山歩きとなりました。
(まだ、心地良い筋肉痛が残っています。)
次は高い山へ行ってみましょうか。
最後までお付き合い頂き有難う御座いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する