絶景のツール・ド・モンブラン・コース;バルム峠からプランプラ(シャモニでプチロング)
- GPS
- 06:22
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,819m
- 下り
- 1,973m
コースタイム
↓ (所要時間 0:31 バス )
8:16 〜 8:31 ル・トゥール 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:19 ゴンドラ&リフト )
8:50 Les Autannes2195m
↓ (所要時間 0:05 )
8:55 〜 9:00 バルム峠2190m 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:27 )
9:27 Tere de Balme2330m 快晴
↓ (所要時間 0:33 )
10:00 Col des Posettes1997m
↓ (所要時間 0:25 )
10:25 〜 10:30 Aiguillette des Posettes 2201m 快晴 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:51 )
11:21 Tre-le-Champ(道路1400m)
↓ (所要時間 1:19 )
12:40 〜 12:50 岩陰 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:06 )
12:56 ラック・ブラン分岐
↓ (所要時間 0:48 )
13:44 フレジュール 1894m
↓ (所要時間 0:41 )
14:25 Charlanon 1812m
↓ (所要時間 0:50 )
15:15 プランプラ 2000m
行動合計 6:15 (歩行 6:05 休憩 0:20 )
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ル・トゥール→バルム(Les Autannes);ゴンドラ&リフト プランプラ→シャモニ―;ゴンドラ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・バルム峠からTere de Balme経由Col des Posettesまでは、ツール・ド・モンブランのコースから外れますが、トレースはしっかりしています。人がいなくて静かで花も多く、この日一番の部分でした。 ・Tre-le-Champからの登り、ラック・ブラン分岐の手前に急峻な岩場がありますが、しっかりした10ケ以上の鉄梯子で登れます。 |
写真
感想
前日モンブランに登頂し、予定のテットルース小屋はキャンセルして一気にシャモニーまで下山したため、1日余裕ができました。そして、一晩ぐっすり寝てすっかり元気回復、朝起きると最高の天気、というわけで、急遽、一般にツール・ド・モンブランのツアーでは歩かれない、モンブランの北側部分を通して歩いてみることにしました。
ホテル裏のバス停でル・トゥール行きのバスの時刻を確認すると7:45発でした。朝7:30からのホテルの朝食を10分ですませ、このバスに乗ってル・トゥールには8時15分ころに着きました。ル・トゥールからのゴンドラは8:30営業開始、少し待って一番に乗って、バルム峠へと向かいました。
バルム峠は3回目です。一回目は10年以上前のツール・ド・モンブランのツアーで最後にスイス側のトリアンから登ってきて、峠でモンブランと再開して感動したのをおば得ています。2回目は一昨年、夏のオートルート・トレックで土砂降りの中をここからトリアンへ下って出発してました。今回は単独で気ままです。天気は最高、モンブランを見ながら昨日の登頂の余韻を浸りながらやってきました。朝一なので、人もいなくて大変静かで爽やか、そのままツール・ド・モンブランのコースを行くだけではもったいなく、スイス側の尾根へ延びる小道に寄り道してみました。
その小道は斜面を巻ぎみに緩やかに北東方向へ登り、何度か雪渓を渡ってお花畑の中に続いていました。そこだけはアルプスでは珍しく緩やかのな起伏で、私の好きな北海道の山を思い出させました。峠に到着後、小西へ向かって今度は尾根伝いに伸びるわずかな踏み跡を絶景とお花畑を独り占めしながら登りました。山頂には十字架があり、2330mと表示がありました。その後もアルプスでは珍しい尾根伝いのルートをモンブランを正面に気持ちよく歩きました。アルプスではトラバースルートがほとんどで、それはそれで片側の展望が良くてよいのですが、やはり尾根ルートには及びません。尾根ルートの気持ち良さを改めて認識しながら歩きました。
鞍部には小さな池があり、逆さグランモンテの写真を撮ったりして、なかなか先に進みませんでした。モンブラン登頂で少し緊張する登山をした後で、本当に気持ちを解放してリラックスすることができ、本当に来てよかったと着つくづく実感しました。そしてここからの下りでは結構大勢の登山者とすれ違いました。日本人はいませんでしたが、地元で人気のコースのようです。
長い下りを一気に下った後は、フランスからスイスへ抜ける道路ど渡って反対側の斜面の登り返しです。ここでも登っていくフランス人を何組が抜きながら登りましたが、昨日の疲れがまだ抜けてないのか途中から足が上がらなくなってきて、太ももがつらくなってきました。そして標高1500mmくらいから上は森林限界を超えてるので、ひたすら南向きの炎天下の斜面を登り、時刻も正午でとにかく暑くてたまりませんでした。水はたったの800ccしか持ってこなかった(朝がとても寒かったので)ので少しづつしか飲めず、日本と違って空気が乾燥しているので喉が渇いて唾液がネバ付き、唇も渇いて食べ物がのどを通りにくい状態でした。
途中大岩の岩陰で休憩し、700m程度登ってようやく最高地点に着き、そこからはラックブランという有名なポイントからフレジュールへのメインルートなのでさらに人が増え、道も良くなってまた快適に下りました。正面には相変わらずよく晴れたモンブラン、1日遅れてモンブラン登頂をめざしている妻はもうとっくに下山開始しているだろう、どこまで下山したかな、もうグーテ小屋を出たかな、天気が良くて1日遅れた方がかえってよかった、などと考えながら再びペースアップしました。
途中、大きな滝から流れてくる沢を渡りましたが、この水が冷たくて気持ちよく、顔を洗ったり、手や首、帽子を濡らして歩きました。飲みたかったのですが、上流に放牧地がある可能性が高く、おなかを壊す可能性があるので、グッとこらえました。
フレジュールへは最後にゆるやかなスキー場の登りとなり、また大汗をかきました。フレジュールではゴンドラ駅のトイレにより、そこの水道の水をがぶがぶ飲みました。コーラは下山後の楽しみにし、レストランでは350cc缶で5€=700円もするので我慢しました。
ゴンドラの駅は雪崩を避けて起伏の上に作るためか、次のプランプラの駅へもいったん下って森に入ったあと、再び長くて緩やかな登りがあり、最後の最後で暑さと相まって結構堪えました。花と展望に励まされて登り切り、モンブランに向かって飛び立つパラグライダーのゲレンデを通りすぎるとシャモニへ下るゴンドラの駅へ到着しました。
今回のヨーロッパツアーにはモンブラン登頂用の重くて暑い厳冬期登山靴スカルパの「モンブラン」しか持ってきていないため、この日もこれで歩いたこともあって大変疲れました(高速ロングには全く向いていない!)が、終日モンブランを眺めながら、特に前半は静かで伸びやかな尾根道を独り占めできて、最高に登山でした。バルム峠周辺は、ぜひまた探索しに行きたいと思いました。
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