面河渓谷・中沢(撤退)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,377m
- 下り
- 1,375m
コースタイム
- 山行
- 13:30
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 13:55
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:25
当初計画は、面河渓〜御来光の滝〜中沢〜南尖峰〜裏参道。しかし中沢から南尖峰手前で詰め上がり失敗、第二幕岩直下に出てしまい撤退することに。中沢を下降し、愛大尾根を登って愛大小屋に避難。夜明けをまって裏参道から面河駐車場に下山。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
雨具
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
渓流シューズ
トポ
ルート図
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ロープ
|
感想
■2021年7月31日
早朝4時前に高知駅前をレンタカーで出発。仁淀川町のローソンが最終コンビニでした。ちょうど2時間、6時に駐車場につき身支度を整える。面河渓にはいって左の橋を渡ったところに停めたけど、まっすぐ進んだところにも駐車場があった、そちらにはトイレも。
まずは裏参道へ続く登山口分岐まで歩く。そこからさらに橋を渡って進む。予定より早いところで入渓してしまうが、とりあえず巻けるところは巻いて、気持ちよさそうな水に入るのも我慢して先を急ぐ。なんといっても今日は12時間行動の予定である。11:30までに御来光の滝に到着することを目標とする。
しばらく歩くと、右手に巨大なナメ滝。写真で見たやつだー。上を見ると飛行機雲、どこに続くんだろう。
はじめの分岐は金山谷出会、【7:50】到着なのでいいペース。しかし左岸を巻くはずが、高巻きしすぎで完全に尾根に乗ってしまう。失敗。だってキレイで新しいピンクリボンがついていたから。しかたなく降りて、ほどほどの高さでトラバースしていく。さっそく体力・時間を消耗してしまった。
沢に復帰し、また登山道に乗ったりしながら先を急ぐ。堰堤も難なく巻く。新しいピンクリボンや、古い赤テープが随所に見られる。
番匠谷出会あたりで先行パーティに追いつく。年配の男女3人組。先に行かせてもらう。
長トロ(いうほど長くない)はちょっと泳げばすぐ突破できる。
犬吠谷出会に【10:45】。魚止め滝の巻道は、入り口がわからずちょい怖いところをよじ登った。トラバースも踏み跡のないままとりあえず進む。たぶんここが泊適地?というとこあたりから、しっかりした踏み跡に乗った。
体力・時間との勝負だが、なんだかんだいいかんじ。ぜえぜえ言いながら御来光の滝到着、【11:29】。タイムリミットぎりぎり。ここでちょっと休憩、さすがに疲れた。
なんといっても、同行者と再開したのが1年ぶりくらいと思っていたが、よく考えたら2年半ぶり。おたがいそんなに運動もしていなかったので、よくここまで歩けたなと思う。
御来光の滝直下からすぐ左手を登るとしっかりした巻道がある。とにかくキツイが気合で登ると、中沢へ降りる分岐に出る。
ほんとに?ほんとに中谷登るの?このまま愛大尾根いっちゃいません?と言ったものの、ゴリ押しされて中沢に行くことに。
中沢へ降りるみちはやや悪路。中沢出会【12:15】。ゴーロを歩くと、南沢分岐を示す黄色い標識、AUAC(愛大山岳部)のロゴ入り。あとはひたすら登るのみ。ハングしてる滝が出てきた、左岸の笹薮から巻く。その後も基本は笹薮を漕いでいく。
しかしときどき沢が分岐する。どこれ中沢で、どれが支流かわからない。ここまで来ると地形図でも判別できない。ほんとはGPSが必要だったんだと思う。というわけで、2回くらい、左に渡った。途中でザイルも出した。同行者は運悪くお茶ペットボトルを落とした。しかし左の沢は巻道となる尾根が、笹じゃなくて灌木。こいで進むのもしんどい。とにかく登る。
なんだか開けるぞ、と思って出たら、第二幕岩の直下の岩場。こりゃだめだ、幕岩に近づきすぎた。ほんとはもっと右の沢だったんだ。
正直これいじょう進むと、進退窮まるのではないか、レスキュー通報することになりかねない。相談した上で、撤退することに決めた。【15:45】
すこし岩場を上がっていた同行者のみ、アプザイレンで藪まで降りる。かなり急斜面を登ってきた、ここでミスると滑落しかねないので慎重におりていく。とりあえず腰を下ろせるところまで来てから、セルフをとっていったんザックを下ろす。家族と山仲間に連絡。「たぶん今日中には下山できない」と伝える。
2本ほど西の支沢に入っていたので、安全そうなところでトラバースして左岸に渡る。上を見ると稜線まで続く笹薮が見える。ほんとはここだったかあ、と思うも、今から登るのも危険と判断して見送る。また来るぞ。
笹薮は思ったより順調に下れる。といっても本沢との出会いに戻ってきたのが【18:20】くらい。やった、助かった! あとは尾根の分岐(御来光の滝/愛大小屋につながるところ)に乗ればいいや、と思っていたところ、なんとそこに続く道が見当たらない。さっき来たところなのになぜ! 下流には滝がある、こんなところは通ってないし、これより上流のはず。おかしい・・・。入り口を探すも見当たらない。仕方ないので、尾根にむかって適当なところから取り付く。ここまでの道のりに比べたら楽勝、と思って頑張る。登山道に出ると、どうやら本来の道よりかなら上流側を上っていたもよう。ここで【19:20】。ここでビバークするか、愛大小屋まで登るか。後者に決める。
ハーネスを外して、同行者は登山靴に履き替え、ヘッドライトをヘルメットに装着し、とにかく歩みを進める。あっというまに真っ暗に。しかも前半は岩場などもありけっこう険しい。後半はとにかく笹薮。いちおう踏み跡はあるが、笹がひろがっているので、足元が踏み跡になっているところを探りながら進む。お互い体力的にも限界に近い、同行者は頭もほとんど回っていないみたいで会話が成り立たない。小屋についたのが【20:15】。
まずは心配してくれている方たちに安全の連絡を入れる。あと水残量の確認。中沢を下降したときに汲んでおいたが、そもそも同行者はペットボトルを落としたので、容器自体が少ない。救いになったのは、「ごっくん馬路村サイダー」でした。
小屋はとてもキレイで、畳と毛布をお借りしました。とくに同行者は寒気を訴えていたので、小屋に入れて本当によかった。
■8月1日
4時起床、まだ真っ暗。ゆっくり準備したり、せめて掃除をしたりして、4:45すこし明るくなってきてから出発。石鎚山の右手から朝焼けが見える。
ぐんぐん下って、7時過ぎに駐車場到着。つっかれたああああ! 着替えて安全運転で、10時前には高知市内に帰着しました。
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