ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 343134
全員に公開
トレイルラン
八ヶ岳・蓼科

2013OSJ八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース

2013年09月07日(土) 〜 2013年09月08日(日)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
26:08
距離
135km
登り
5,270m
下り
4,624m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

05:00 スタート(白樺湖すずらんの湯)
06:57 A1蓼科湖駐車場
07:39 A2岳麓公園
08:49 A3自然文化園
10:38 A4八ヶ岳歴史館
14:25 A5天女山
15:49 CP1清里サンメドウズスキー場
19:25 A6南八ヶ岳林道出口ゲート
21:59 CP2松原湖公民館
02:00 A7NHK受信所ゲート
07:10 A8大河原峠
10:20 CP3白樺湖
13:29 ゴール(蓼科プール平)
天候 9/7 曇りのち時々雨、9/8 雨
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
大阪〜茅野:阪急/アルピコ高速バス(往復とも、@5,000×2)
9/7 茅野〜白樺湖:大会シャトルバス(無料)
9/8 蓼科プール平〜茅野駅:路線バス(\900)
コース状況/
危険箇所等
コースの案内板はしっかりしており、わかりにくい所には誘導の人がいて迷うことはなかった。

なお、GPSデータはスマホのアプリ"Runkeeper"で計測したが、大河原峠でバッテリー切れのため、そこまでのもの。

【大会ホームページ】
http://www.powersports.co.jp/yatsugatake/13_yatsugatake/
茅野駅に隣接する真新しい市民会館で受付&説明会。受付はコース別だったが誘導が行き届かず長蛇の列になっており、先行きに不安が...(汗)
説明会の方はコース別に分かれて行われ、地図と写真を使い、ていねいであったが、細かすぎて覚えきれない。ただ、コース案内はしっかりしていそうなのでその点は一安心。
2013年09月06日 15:20撮影 by  iPhone 5, Apple
9/6 15:20
茅野駅に隣接する真新しい市民会館で受付&説明会。受付はコース別だったが誘導が行き届かず長蛇の列になっており、先行きに不安が...(汗)
説明会の方はコース別に分かれて行われ、地図と写真を使い、ていねいであったが、細かすぎて覚えきれない。ただ、コース案内はしっかりしていそうなのでその点は一安心。
宿泊はスタート会場となるすずらんの湯が目の前のホテル。古かったが掃除はきちんとされており、カビ臭さもなかった。
それにしても白樺湖周辺は哀愁がただよっているというか、昭和50年代風メルヘンチックの残骸や廃墟になったホテルなどがそこかしこに見られ、何となくわびしい気分になる。
2013年09月12日 11:59撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/12 11:59
宿泊はスタート会場となるすずらんの湯が目の前のホテル。古かったが掃除はきちんとされており、カビ臭さもなかった。
それにしても白樺湖周辺は哀愁がただよっているというか、昭和50年代風メルヘンチックの残骸や廃墟になったホテルなどがそこかしこに見られ、何となくわびしい気分になる。
4:00から荷物受付と装備確認が始まる。装備は水・ライト・雨具の3点のみのチェック。出走者は452名なので、混雑感はない。とにかく安全確実に完走することが第一なので、かなり後ろの方に並び、スタート後はすぐに急坂になることもあり、速足で歩くにとどめた。
2013年09月07日 04:23撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/7 4:23
4:00から荷物受付と装備確認が始まる。装備は水・ライト・雨具の3点のみのチェック。出走者は452名なので、混雑感はない。とにかく安全確実に完走することが第一なので、かなり後ろの方に並び、スタート後はすぐに急坂になることもあり、速足で歩くにとどめた。
まずは八子ヶ峰を目指してスキー場の中を登って行く。スキー場の先からはシングルトラックの気持ちのいいトレイルが始まる。
2013年09月07日 05:15撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 5:15
まずは八子ヶ峰を目指してスキー場の中を登って行く。スキー場の先からはシングルトラックの気持ちのいいトレイルが始まる。
午後から天気が崩れるとの予報であり、すでに予兆はあったが、何とか持っている感じ。
2013年09月07日 06:02撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 6:02
午後から天気が崩れるとの予報であり、すでに予兆はあったが、何とか持っている感じ。
南八ヶ岳の山々が見えてきて、八ヶ岳の壮大さを感じた瞬間。あの先をぐるっと回り込んで東側を通り、さらにまたここに来ることになると思うとちょっと気が遠くなる。
2013年09月07日 06:05撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/7 6:05
南八ヶ岳の山々が見えてきて、八ヶ岳の壮大さを感じた瞬間。あの先をぐるっと回り込んで東側を通り、さらにまたここに来ることになると思うとちょっと気が遠くなる。
ヒュッテの手前、大きな岩があるところで蜂の襲撃! 何人か刺されていた。私は蜂が落ち着いたところを見計らって刺激しないようにそーっと通過、ウェアとキャップが白っぽかったおかげか寄ってこられずに済んだ。
2013年09月07日 06:13撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/7 6:13
ヒュッテの手前、大きな岩があるところで蜂の襲撃! 何人か刺されていた。私は蜂が落ち着いたところを見計らって刺激しないようにそーっと通過、ウェアとキャップが白っぽかったおかげか寄ってこられずに済んだ。
ヒュッテを過ぎて、急で細いトレイルを抜けると舗装路に出て、しばらく下るとA1蓼科湖のエイド(12km)。地元のおばさんたちがパンやフルーツをすすめてくれるので、たくさんいただいておく。この大会、昨年はエイドにろくに食べ物も水もなかったところがあったらしいので、手持ちの補給食もしっかり用意はしたが、とれるときにできるだけとっておかないと。
2013年09月07日 06:57撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/7 6:57
ヒュッテを過ぎて、急で細いトレイルを抜けると舗装路に出て、しばらく下るとA1蓼科湖のエイド(12km)。地元のおばさんたちがパンやフルーツをすすめてくれるので、たくさんいただいておく。この大会、昨年はエイドにろくに食べ物も水もなかったところがあったらしいので、手持ちの補給食もしっかり用意はしたが、とれるときにできるだけとっておかないと。
蓼科湖、有名な割には何てことない感じというか、これは「池」でしょう。
2013年09月07日 07:00撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/7 7:00
蓼科湖、有名な割には何てことない感じというか、これは「池」でしょう。
田園地帯の中をゆるやかなアップダウンが続くロード。
2013年09月07日 07:34撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 7:34
田園地帯の中をゆるやかなアップダウンが続くロード。
A2岳麓公園(17km)、ここは唯一水のみのエイドだったが、前後のエイドとの間隔があまり長くはなく、気にならない。
2013年09月07日 07:39撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/7 7:39
A2岳麓公園(17km)、ここは唯一水のみのエイドだったが、前後のエイドとの間隔があまり長くはなく、気にならない。
A3自然文化園(29km)
2013年09月07日 08:49撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 8:49
A3自然文化園(29km)
ここはプチトマトがありました。
2013年09月07日 08:51撮影 by  iPhone 5, Apple
2
9/7 8:51
ここはプチトマトがありました。
A3自然文化園からA4八ヶ岳歴史館(43km)までは信玄棒道のフラットで走りやすいダブルトラックのトレイルを多く走る。A4のエイドはコースの南端を折り返したばかりのところ、ここのエイドではバナナ、オレンジの他、チョコ菓子などが置いてあった。なお、歴史館の売店が横にあり、ソフトドリンクや軽食をとることができる。うどんくらい食べておいたらよかったかな、と後で思った。
2013年09月07日 10:38撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 10:38
A3自然文化園からA4八ヶ岳歴史館(43km)までは信玄棒道のフラットで走りやすいダブルトラックのトレイルを多く走る。A4のエイドはコースの南端を折り返したばかりのところ、ここのエイドではバナナ、オレンジの他、チョコ菓子などが置いてあった。なお、歴史館の売店が横にあり、ソフトドリンクや軽食をとることができる。うどんくらい食べておいたらよかったかな、と後で思った。
A4を出ると観音平に向かう舗装路の急坂、やがて左に入ってトレイルとなるが、これが尾根筋の急な登りでかなりキツかった。途中いったんロードに出たところで私設エイドがあり、コーラをいただく。ちゃんと氷まで入っており、感謝! 再びトレイルに入ってまたキツい登りをしばらく行くとテントがあって、その下から「コーヒーいかがですか?」と声をかけられ、ありがたくいただくことに。登りで汗だくであったが、冷たい水分の摂りすぎで胃は冷えていたせいか、ミルクと砂糖の入った熱いインスタントコーヒーが実にうまかった。

2013年09月07日 11:24撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/7 11:24
A4を出ると観音平に向かう舗装路の急坂、やがて左に入ってトレイルとなるが、これが尾根筋の急な登りでかなりキツかった。途中いったんロードに出たところで私設エイドがあり、コーラをいただく。ちゃんと氷まで入っており、感謝! 再びトレイルに入ってまたキツい登りをしばらく行くとテントがあって、その下から「コーヒーいかがですか?」と声をかけられ、ありがたくいただくことに。登りで汗だくであったが、冷たい水分の摂りすぎで胃は冷えていたせいか、ミルクと砂糖の入った熱いインスタントコーヒーが実にうまかった。

観音平からは八ヶ岳横断歩道、明るいブナの森の中を往くよく整備された道で、先のことを考えなければ気持ちよく飛ばしたいところ。それでも観音平までの道ほどではないにせよ、いつまでも続くアップダウンに天女山はまだかと次第にうんざりもしてくる。A4から4時間ほどかかってA5天女山到着(56km、登山地図では5時間45分のコース)。ここで持ってきたランチパックとエイドのコーラで軽く腹ごしらえ。
この先、また蜂が出たとのことで、トレイルに入るはずのコースがロードにコース変更される。次第にポツポツと降り始め、清里に着く頃には本降りとなる。

2013年09月07日 14:25撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 14:25
観音平からは八ヶ岳横断歩道、明るいブナの森の中を往くよく整備された道で、先のことを考えなければ気持ちよく飛ばしたいところ。それでも観音平までの道ほどではないにせよ、いつまでも続くアップダウンに天女山はまだかと次第にうんざりもしてくる。A4から4時間ほどかかってA5天女山到着(56km、登山地図では5時間45分のコース)。ここで持ってきたランチパックとエイドのコーラで軽く腹ごしらえ。
この先、また蜂が出たとのことで、トレイルに入るはずのコースがロードにコース変更される。次第にポツポツと降り始め、清里に着く頃には本降りとなる。

第1関門の清里サンメドウズスキー場(63km)には関門時間まで2時間ほどの余裕を持って到着、190位くらいの通過とのこと(出走者452名)。ここから先は延々と続く林道コースとなるので、パン、フルーツとたくさん食べておく。食べているうちに雨は土砂降りとなり、上下ともレインウェアを付けてエイドを出る。

2013年09月07日 15:54撮影 by  iPhone 5, Apple
1
9/7 15:54
第1関門の清里サンメドウズスキー場(63km)には関門時間まで2時間ほどの余裕を持って到着、190位くらいの通過とのこと(出走者452名)。ここから先は延々と続く林道コースとなるので、パン、フルーツとたくさん食べておく。食べているうちに雨は土砂降りとなり、上下ともレインウェアを付けてエイドを出る。

CP1を出て元来た道をしばらく下ると途中でトレイルに誘導されるが、ここが雨で川のようになっており、フラットに近いがほとんど走れない。野辺山で再びロードに。雨は小止みになるが、ガスが出て周りはあまり見えない。舗装路がやがて未舗装路になり、南八ヶ岳林道に入る。ここは野辺山ウルトラマラソンのコースであるらしい。単調な林道が悪天候のせいでさらに単調となり、この辺りあまり記憶がない。林道のピークを過ぎて出口ゲートにA6(81km)。
(続きは【感想】に)
2013年09月07日 19:39撮影 by  iPhone 5, Apple
9/7 19:39
CP1を出て元来た道をしばらく下ると途中でトレイルに誘導されるが、ここが雨で川のようになっており、フラットに近いがほとんど走れない。野辺山で再びロードに。雨は小止みになるが、ガスが出て周りはあまり見えない。舗装路がやがて未舗装路になり、南八ヶ岳林道に入る。ここは野辺山ウルトラマラソンのコースであるらしい。単調な林道が悪天候のせいでさらに単調となり、この辺りあまり記憶がない。林道のピークを過ぎて出口ゲートにA6(81km)。
(続きは【感想】に)
撮影機器:

感想

【CP2:松原湖(96km)】
A6を出て、真っ暗な舗装路をしばらく行き、また林道に入る。説明会では昨年からコース変更されたところで、ごきげんなトレイル、との話であったが、ここまでくるとガレたトレイルはかなり苦痛... でもトレイルレースなんだからしょうがないか。

トレイルを抜けると市街地に出て、第2関門の松原湖公民館(96km)に到着。これまでの自分の実績から見て、この関門に時間内に着けるかどうかがポイントと考えていたが、ここもCP1と同じく制限時間まで2時間を残す22時に入ることができた。ドロップバックを受け取り、温かい豚汁をいただいた後、公民館の中に入って装備の入れ替え。公民館は広くはなかったが、明るく、そして暖かく、奥には休憩場所と救護所があってUTMFのエイドよりも快適(ただし、こちらがよかったのはここだけ)。

周囲を見るとリタイアを決めた感じの人が多い。降り続く雨が体を冷やし、しかもこの先には最大の難所である大河原峠が待っており、それにもかかわらずエイド間隔はこれまで以上に開くため、相当の覚悟がないと先には進めない。装備の入れ替えの済んだドロップバックをゴールに返送してもらうため、たくさんのバッグが並ぶ公民館の入口で係の人に渡そうとすると、そこは未受取のバッグの山だとのこと... 今回の大会も容易ならざる展開になってきていることをあらためてここで知る。最後にもう一度パンやらフルーツをおなかに詰め込んで関門を後に。

【A7:NHK受信所ゲート(113km)】
CP1を出るとロードの登りが延々と続く。ここは600m登って同じだけ下りというちょっとした難所で、数少ない通行車が登るにつれてさらに減ってゆくことに夜が更け、市街地から離れてきていることを感じる。そしてようやく下りに入っても、次第に前後のランナーとの間隔が大きく開いてきて、全く灯りのない中のひとり旅が続き、結構精神的に堪えてくる。心細さと共に、早くこの下りを終わらせて難所の大河原峠に取りかかりたいという焦りが交錯する。A7では持ってきたランチパックを食べ、エイドにあった血流改善効果があるとのグミをいただいて、いよいよ大河原峠に向う。

【A8:大河原峠(132km)】
A7を出ると雨でぬるぬるになった泥道が続き、滑って歩くのさえ大変。しばらく進むと前方からランナーがやってきて、どうしました?と聞くと、足の状態が悪いのでとてもこの先を越せる自信がなく、手前のエイドまで戻ってリタイアするとのこと。その先も2、3人戻ってきた人とすれ違った。昨年は11月開催であったため、夜間に-10℃まで気温が下がったという大河原峠はすでに伝説化しているのか、多くのランナーがこの峠を前に心折れてしまっていたと思われる。

どこから登りが始まるのかと探り探り進むうちにテントが見えてきて、そこにいた係の人から、ここからが登りです、9kmあります、峠は標高2,000mを越えかなり冷えているので気を付けて、と励ましともおどしともつかない言葉をいただき、もう後戻りはできないと腹を括って登りにかかる。

100マイルでは120kmを越えると「それ」はやって来る、とよく言われる。ここまで何とか集中を切らさずセーブしながらやってきたが、さすがにハムからふくらはぎにかけてパンパンに張って足が上がらなくなってきており、度々止まってストレッチを入れ、悪態を吐きながらふらふらのろのろと登り続ける。聞いていたほど急な登りではない。が、時折風雨が強まってさらに気持ちを萎えさせる。しかも眠い。無駄な行為と思いつつも早く明るくならないかと何度も何度も時計を見てしまう。

ようやく空が明るくなり、峠まであと4キロくらいかと思われた辺りで、巡察車と救急車が静々と下ってくる。「あと峠まで4、5キロありますが、大丈夫ですか? 携帯も通じないし、上はかなり冷えてますよ」とリタイアを促すかのような言葉をかけられたが、大丈夫ですと返事して先に向かう。ここまで来てそれはないだろうというか、ちょっと腹も立ってきたが、おかげで気力がよみがえる。100マイルでは「それ」もやってくるが、復活もあるという。まさにそんな感じだった(単にその前に飲んだカフェインの強いジェルのおかげかもしれないが)。

林道が終わり舗装路に出るとすぐにエイド、ガスの中、係の人が大きく手を振ってくれている。補給食をとるため、水のおいてあったテントに入っていいかと聞くと、横の休憩場所をすすめられ、そこはストーブがついていて暖かく、さらに味噌汁まで作っていただいて感謝。あまりエイドはよくないと聞いていたOSJだが、さすがに前回大会でかなり非難されたせいか、ここまでのエイドはウルトラマラソン並みには整備され、ちゃんと係の人もいて親切に対応していただいているので、不満はなかった。

【CP3:白樺湖(149km)】
第3関門の白樺湖の距離を153kmと途中まで勘違いしており、A8に着くまでは第3関門がちょっときびしいかと思っていたが、あらためて距離を確認すると149kmだったので、ここからは舗装路の下りでもあり、何とか11時の関門時刻に間に合いそうとわかって、気持ちを新たにスタート。

しかし、長い下りは足にキツく、体はもうバテバテであるのでペースは上げられない。感覚頼りで3キロ走ってしばらく歩きというパターンを繰り返してようやく女神湖まで。ここから白樺湖まですぐかと思っていたら、予想以上に距離がある。感覚もおかしくなっていたと思うが、このコース、地図表示以上に距離があるのではないか。

やっと湖畔に出て、金曜日に泊ったホテルの横が第3関門、何とか制限時間の40分前に到着。ここのエイドは関門でもあり、何か腹の足しになるものがあることを期待していたが見事に裏切られる。係の人は親切ではあったが、継ぎ足した味噌汁を温め始めたばかりで、とても待っていられず、MONSTER ENERGYのみいただいて、エイドを後にする。こんなことだったら湖畔に入るところにあったローソンに寄っておけばよかった。

【ゴール:蓼科プール平(160km)】
前日に通った八子ヶ峰に再び登ることになるが、前日と違って大雨の中、スキー場の急な道はどろどろのぬかるみで、つるつる滑って難渋する。ついにはドタりと前に倒れ込んでしまい、顔やめがねにまでべったりと泥がついて、気落ちと怒りがないまぜになったやりきれない気分。

それでもスキー場の頂上に誘導係の女性がいて、コース案内と共にがんばって!と声をかけられ、ボランティアなのにこんなところで、しかも雨風の中たったひとりで、と申し訳ない気持ちになる。

前日は気持ちのよかった山上部のトレイルも川のような状態、もう気にせずジャブジャブと。しかし、下りはそう簡単には行かず、バランスを取るのがやっとというか、もう滑ることを常態として、路面に逆らわず、時間も気になるがとにかくケガはしないようにと慎重に下る。途中、誘導の人の声援に「もういっぱいいっぱいです」と答えたら、「まだ表情に余裕がありますよ、大丈夫、ゴールできます!」と言われ、ようやくゴールが現実のものに感じられてくる。

トレイルを抜けてラストのロード、何とか制限時間の30分前くらいにはゴールできそうか。前にも後ろにも誰もいない。最後のプール平への急な登りを歩くうちにゴールのMCのアナウンスが次第に大きくなってきて、でもどこかひっそりとしたゴールにようやく到着。32時間29分08秒の自己最長の稼働時間でした。

(ここからが感想)

【関門毎の人数の推移】
スタート 452名
第1関門(清里63km/OUT) 342名(75.7%)
第2関門(松原湖96km/IN) 288名(63.7%)
第3関門(白樺湖149km/IN) 165名(36.5%)
Finish(蓼科湖) 154名(34.1%)

松原湖で今年もきびしい展開になっていると感じたが、完走率は34%と昨年の27%は上回ったものの、相当に難易度の高いレースであったと思われる。9月開催で昨年のような夜間のきびしい冷え込みはなかったものの、土曜日の夕方から続いた雨はやはり難敵であった。

同じ100マイルのUTMFと比較すると累積標高では2,000mほど低く、天子山地や杓子山のような険しい地帯の少ない穏やかなコースではあるが、半面、関門時間はきびしく、そこそこ歩いても何とかなりそうなUTMFに比べると、こちらは走れるところはちゃんと走っておかないとタイムアウトになってしまう(ただ、私、UTMFはDNFだったのでエラそうなことは言えません...)。

また、完走狙いの者にとっては第1関門以降は暗くなってからの通過になるにもかかわらず、エイド間隔が開き、特に第2関門から先はもはや伝説化しつつある大河原峠があるため、文中にも書いたが先に進むにはちょっとした覚悟が必要と思われる。せめてもうひとつエイドがあれば少しは気が楽になるが、ここがこの大会のポイントでありヤマ場なので、やはり今のかたちがこの大会の大会たるゆえんと言えるかもしれない。

エイドの改善ぶりは文中に書いたとおりで、コース誘導も含め、人気の信越五岳110kmと比べてもそれほど遜色のない大会になっていると思われる。ボランティアの方々には親切にサポートしていただいて本当に感謝です。どうもありがとうございました。


お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1934人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら