鎖パラダイス☆両神山の八丁尾根コース(都内から公共交通機関で日帰り)


- GPS
- 11:47
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,739m
- 下り
- 1,612m
コースタイム
天候 | 晴れ ![]() |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
04:56発 立川(JR中央線(普通) [高尾行き])−05:06着 八王子 05:17発 八王子(JR八高線(普通) [川越行き])−05:50着 東飯能 06:06発 東飯能(西武秩父線(各駅停車) [西武秩父行き])−06:48着 西武秩父 07:00発 西武秩父駅バス停(西武観光バス[小鹿野車庫行き])−07:36着 小鹿野町役場バス停 http://www.seibubus.co.jp/timetable/dia/timechart/190063_01_1.html 07:40発 小鹿野町役場バス停(西武観光バス[坂本行き])−08:10頃着 坂本バス停 http://www.seibubus.co.jp/timetable/dia/timechart/190027_02_3.html http://www.town.ogano.lg.jp/menyu/Traffic/ogano-tyozawa-sakamoto.pdf ●復路 タクシー:日向大谷口→西武秩父駅、40分、8810円(秩父丸通タクシー 小鹿野営業所:0494-75-0206、電話から20分で到着) ※注意:日向大谷口でドコモは電波が入りましたが、AUは電波入らず。 22:20発 西武秩父(西武秩父線(各駅停車) [飯能行き])−23:07着 飯能 23:10発 飯能(西武池袋線(準急) [池袋行き])−23:33着 所沢 23:39発 所沢(西武新宿線(各駅停車) [西武新宿行き])−23:42着 東村山 23:46発 東村山(西武国分寺線(各駅停車) [国分寺行き])−23:57着 国分寺 00:01発 国分寺(JR中央線(普通) [豊田行き] )−00:09着 立川 ○参考:復路予定1 16:36発 日向大谷口バス停(小鹿野町営バス[小鹿野町役場行き]、410円)−17:21着 小鹿野町役場バス停 http://www.town.ogano.lg.jp/menyu/basu/h23.10.1/hinataooya.pdf 17:28発 小鹿野町役場バス停(西武観光バス[西武秩父駅行き])−18:04着 西武秩父駅バス停 http://www.seibubus.co.jp/timetable/dia/timechart/190027_01_1.html もしくは 17:32発 小鹿野町役場バス停(小鹿野町営バス[西武秩父駅行き]、460円)−18:08着 西武秩父駅バス停 http://www.town.ogano.lg.jp/menyu/basu/h23.10.1/mituminegutihatu.pdf ○参考:復路予定2(最終バス) 18:16発 日向大谷口バス停(小鹿野町営バス[小鹿野町役場行き])−19:01着 小鹿野町役場バス停 19:29発 小鹿野町役場バス停(西武観光バス[西武秩父駅行き])−20:05着 西武秩父駅バス停 ○参考:復路予定3(奥の手) 日向大谷口からタクシーで小鹿野町役場へ 20:28発 小鹿野町役場バス停(西武観光バス[西武秩父駅行き])−21:04着 西武秩父駅バス停 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪コース状況≫ ●坂本→八丁峠 山と高原地図では実線ルートですが、破線ルートかと思うぐらいルートが不明瞭でした。踏跡は薄く、また何回もある渡渉が分り難かったです。一応、ピンクテープで印してはあったのですが、あくまでも八丁尾根を使う人のスキルに合わせた程度の最低限の道の整備という印象でした。 降雨後は渡渉が困難になると思われる箇所がありました。ご注意ください。 台風の直後の週末だったせいか、登山道が崩落している箇所がありました。まあ、斜面を登って適当に迂回すれば問題ないので、このルートではそこまで丁寧に整備しないのかもしれません。 ●八丁峠→西岳 鎖場が始まります。登りばかり9箇所鎖場がありました。 ●西岳→東岳 ここが八丁尾根の核心で一番鎖場が多く、登りと下りの両方があり、数は多くて途中で数えるのを諦めました。有名なので説明するまでもありませんが、鎖場が多くて危険ですので、初心者の方はこの八丁尾根は通らないようにしましょう。八丁尾根の随所に、そのように警告する看板がありました。 西岳と東岳の間に「龍頭神社奥社」という小さな祠があります。ここから尾ノ内へ下山する道(破線ルート)があります。東岳へ行く道よりもこの下山道が目に入り易いので、道を間違えないように注意してください。 ●東岳→剣ヶ峰 比較的緩やかな稜線歩きになります。山頂直下に2つ鎖場があります。 ●剣ヶ峰→清滝小屋 鎖場があるにはあるのですが、八丁尾根の鎖場とはレベルが違い、鎖を使わずとも済む易しいものが多いです。危険は全く感じませんでした。 ●清滝小屋→日向大谷口 渡渉が(確か)5箇所ありました。当日は余裕でしたが、降雨後は注意が必要だと思います。 我々は日没に間に合わずヘッドライトで歩いていましたが、夜間は渡渉点で道を見失い易く危険だと感じました。実際、一度目の渡渉点は見落として沢沿いをそのまま少し下ってしまいました(すぐに引き返し事なきを得ましたが)。ペツル ティカXP2の光量では、川の対岸の状況が見えずらく、道がそちらに続いているかとか、テープの有無など、把握し難かったです。 ルートは、分り難い箇所にはピンクテープでしっかりと印してありました。特に渡渉点では両岸の木に印してありました。昼間ならば迷う心配は無いと思います。 ≪登山ポスト≫ 坂本には登山ポストはありませんでした。 ≪トイレ≫ 坂本バス停前、清滝小屋、日向大谷口にあります。 ≪水場≫ 清滝小屋にキャンプ場のような炊事場があります。 清滝小屋から数百m下ったところにも、登山道脇に水場がありました。 |
写真
装備
個人装備 |
雨具 1
防寒着
リュックのレインカバー 1
水 一人3リットル
行動食
タオル
ティッシュ
手袋 滑り止め付き
ゴミ袋
携帯電話 1
時計 1
コンパス 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
ストック 1 必要に応じて
帽子 1 必要に応じて
ウェットティシュ
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共同装備 |
ファーストエイドキット 1 テーピングテープ含む
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
医薬品 1
非常食 1 カンパン1袋
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感想
水曜日に、kanemasa氏から土曜に両神山に登らないかとのメール。しかも、八丁尾根か。八丁尾根と言えば、以前二子山と南天山から見た、印象的なギザギザの尾根を覚えている。両神山を北東からと南西から見たことになるわけで、一度あの上に立ってみたいとは思っていた。しかしいかにも辛そうな尾根だ。
おまけに、バスで行くとなると、ルートが限られてくる。坂本からのルートは考えないでもなかったが、時間が足りないのではないか、また「かなり荒れているよ」と聞いてあきらめていた。だが二人なら何とかなるかもしれない。紅葉時期の前の今なら、人も少ないか。
坂本で降りたのは計4人。以前は、魚尾道へ行く細い道のところで下ろしていたように思うが、今回はぐるっと回って上りのバス停ところで止まった。
八丁峠までは、沢沿いの長いルート。徒渉も何度かあり、中にはかなり危険な箇所もある。初心者だけでは行くべきではないかもしれない。
昼飯後、いよいよ鎖場が連続する八丁尾根へ。ここでわかったが「鎖場って面白い!」(登り限定)。二子山や槍ヶ岳には行ったことがあるが、長くて連続する鎖場は今まで体験したことが無かったので、今までその面白さが分からなかった。鎖を全く使わないというわけには行かなかったが、じっくりと取り組めば登りは全部使わなくても行けるかも。ああ、かつて見たあのギザギザの尾根の上を歩いているのだなあと感慨に耽る。
登山客は何人かみかけたが、百名山にしてはかなり少ないほうだと思う。1〜2ヶ月後は大混雑だろうが。山頂も、他には一人だけだった。百名山7座目。
下山ルートにも何カ所か鎖場がある。下りの鎖は、正直言って上りに比べると面白くないなあ。そして清滝小屋へ。今から更に下ると、日の入りには間に合わない。いや、こうなるだろうことは、最初から予想していましたよ。一人なら小屋に泊まったかもしれないが、ヘッドランプを持っているし、それほど難しいルートではないはずなのでそのまま下山。
しかしこの見込みが甘かった。予想外だったのは、こちらにも徒渉点が何度かあることで、そのルート探しに苦労したこと。昼間なら簡単に見つけられるだろう赤リボンが、なかなか見つけられない。徒渉自体はそれほど難しくはないが、とにかく迷いやすい。
そういうわけで、日向大谷のバス停に着いたのは20時。AUのiPhone5では電波が入らなかったので、kanemasa氏がいなければタクシーも呼べないところだった。
両神山の八丁尾根に公共交通機関で行く方法がある!しかも都内から日帰りで。
今までは八丁尾根コースは車でしか行けないし、両神山は都内からは泊まりで行く山だと思っていた。
ふとしたことで見つけた坂本から登るコースで、両神山八丁尾根コースの日帰り登山が実現可能と判明した。
けど、このコース、坂本から八丁峠まで1000mの標高差を登る必要がある。
そして、その後に八丁尾根の鎖パラダイス(鎖地獄とも言う)を越えなければならない。
さすがにちょっと厳しいなあ〜と思って、試しにmasaki123氏を誘ってみたら、「行く」との返事 。
まあ、二人ならなんとかなるでしょ(精神的に)!
ということで、行ってきたよ、両神山。
ハードだったけど、両神山を味わいつくした素晴らしい山行だった。
まず、坂本から八丁峠へのルート。
ここが予想以上に難しいルート。
道標は整備されているものの、踏跡が薄く、渡渉点周辺など肝心なところでルート不明瞭で、想像以上に時間を消費した。
ただ、ここは沢沿いを登っていくルートで、独特の味がある。
あまり整備されていないことが、かえって山らしさを残していて、表登山道や八丁尾根とは異なる両神山の別の一面を感じられて良かった。
次に、八丁峠からの八丁尾根ルート。
他の方の記録で語り尽くされているので多くは語らないが、まさに「鎖パラダイス」。鎖場を堪能したい方にはお勧め!
飽きるまで鎖場を楽しめる。飽きた後も鎖場がずっと続く 。
我々は片道だけでお腹一杯になったが、こちら方向だと上りの鎖場が多かったので、上りと下りの両方をバランス良く堪能したい方にはピストンがお勧め 。
なお、鎖場は数が多く、長いものもあり危険ではあるが、高度感はあまりないので恐怖心は感じなかった。
むしろ、坂本からの長い登りもあって体力的にきついという方が大きく、集中力を切らして事故を起こさないように注意が必要だった。
山頂に着いた時点で15:40。今まで日帰り山行で山頂に着いた一番遅い記録となった。
この時点で復路の最終バスに間に合わないのはほぼ確実になり、下山中に日没を迎えることを覚悟した(まあ、何とかなるか〜 )。
山頂では少し休息した後に、日没前になるべく下まで降りておこうと、そそくさと下山開始。
途中の両神神社の2つの社で私がお参りをしている間に、masaki123氏は狛犬ならぬ狛狼を珍しがってに収めていた。
下山後に調べてみると、狼信仰はこの地区の風土だそうで、それで狛狼なのだそうだ。
清滝小屋でトイレ休憩&水補給をして、ヘッドライトをザックの一番上に移動させてから出発。
すぐに暗くなり、ヘッドライトを装着しての道中となった 。
この表登山道は多くの登山者が利用するので踏み跡が明瞭だし、八丁尾根と比べると危険な場所も無いに等しいので、余裕だと考えていた。
この考えが少し甘いと反省したのは最初の渡渉点。
沢沿いを歩いていたらピンクテープが見えなくなって、踏跡も急に不鮮明になった。
最初はそれでも沢沿いを数分歩き続けたが、「これってルートを見失ったときに沢沿いを下るという典型的な遭難パターンじゃない?」と気付き、最後にピンクテープを見た所まで引き返し。
最後のピンクテープの場所を登り方向から見ると、川の対岸へと誘導されていることが分った。
ピンクテープは下り方向から見ると見えなかった位置にあった。
やはり、ヘッドライトでは見える範囲が限られていて難しい 。
その後は、渡渉点に気を付けながら注意深くルートを探し、合計5回の渡渉を経て、19:50に無事に日向大谷口に辿り着いた。
スタートから11時間半が経過していた。
今回は、八丁尾根だけでなく両神山の色々なコースを堪能できたし、昼間から夜に至るまでの色々な時間帯の両神山の景色の変化も楽しめ、きつかったけど思い出深い山行になった 。
付き合ってくれたmasaki123氏、サンクスです。
二人で行くと下山時刻が毎回こんなに遅くなるけど、懲りずに次回もよろしく!
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