草津・毒水沢 雪中沢登りで目指す秘湯


- GPS
- 09:16
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 805m
- 下り
- 805m
コースタイム
6:55登山道入口
7:20蟻の塔渡り
7:50毒水沢入渓点8:25
8:55大滝
9:45温泉が湧き出る場所10:25
11:50遡行終了点(白根レストハウス〜芳ヶ平間の登山道が横切る地点)
12:15白根レストハウス14:10
(シャトルバス)
14:20ロープウェー山頂駅14:40
14:50ロープウェー山麓駅15:00
(石楠花コース)
15:40天狗山スキー場駐車場
天候 | 曇り時々雪。山頂付近風強し。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
途中、群馬原町駅近くのペイシア吾妻店で買出し。 天狗山レストハウスのトイレは深夜は利用できず。西の河原露天風呂に公衆トイレがあり、そちらが利用できます。ただ、第1駐車場からは300mくらい街灯のない道を歩く必要があります。 この日は悪天候で志賀草津道路は終日通行止め、路線バスも運休でした。 なので、レストハウスからロープウェー山頂駅までは無料のシャトルバスで移動、そこからロープウェーで山麓駅まで降りて、さらに歩いて下山しました。 ロープウェーは片道だと900円でした。意外と観光客が多く、ロープウェーは15~20分待ちくらいでした。無料のシャトルバスは10〜15分おきに出ていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口〜毒水沢入渓点まで】 基本的に歩きやすい道。紅葉がきれいでした。蟻の塔渡り付近は痩せ尾根になっています。 【入渓点〜大滝まで】 2〜5mくらいの滝の連続。基本どの滝も登れます。大滝は水流真ん中やや右から中央のテラスを使えばロープ確保で登れそうでしたが、持参したロープは30mでビレイに使えそうな立ち木も遠く、難しそうだったので高巻きしました。 高巻きは左岸に踏み跡があります。 【大滝〜温泉が湧き出るあたりまで】 大滝を越えると、きれいなナメ滝。さらにその後の滝もどれも直登可。 源泉は50〜70度くらいで、直接触るとヤケドするくらいの温度。 入浴する際は要注意(沢の流れをうまく堰きとめて水を引き入れて温度調節した) 【温泉地帯〜遡行終了点まで】 温泉地帯を越えると本格的に積雪が出てきていました。しばらくは2〜7mくらいの滝と巨岩のゴルジュの連続、最後に流れがほぼ平坦になり、粘土質の3m滝が出てきたらこれを左岸から高巻きして、ちょっといくと幅3mくらいの登山道が横切っています。 全般的に水流のある支沢はなく、水の流れを忠実に辿っていけば、上部の登山道までたどり着けます。 下山後は西の河原露天風呂へ。車を止めた駐車場からそのまま歩いて行けます。 http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Gunma56.htm |
写真
感想
紅葉を愛でて、きれいなナメを沢ハイクしながら、温泉につかって、あとは快適な百名山ハイキング。
となるはずでしたが、歩き始めてすぐに降り始める雨、そして入渓点でみぞれに変わり、歩き始めると完全に雪になりました。
しかも遡行終了後は森林限界の吹きさらしの中、濡れた服で雪の中を歩く。
まさに修行。沢仕様で雪と風に晒されるのは辛かったです。
前日5時くらいに都内を出発。関越道は渋滞無し。途中、中之条の先のスーパーで買出し。その後国道沿いの蕎麦屋で夕食。
草津天狗山スキー場には21時半くらいに到着しましたが、この時期、深夜はスキー場のレストハウスは施錠されていてトイレが使えないようです。
その代わりスキー場より少し下にある西の河原露天風呂入口前の駐車場に止めると、露天風呂までの遊歩道の途中にある公衆トイレが使えるので、そちらに車を止めました。
24時くらいまで宴会しましたが、駐車場には10台くらい。静かな夜でした。
翌日は6時半に行動開始しましたが、空はなんだか曇り気味。そして案の定登山道を入ると小雨がぱらつき、入渓点に着く頃には雪に。
でも沢自体は周囲に高い木がないので明るく開放的で、きれいな赤茶けたナメとエメラルドグリーンの硫黄沈殿物や硫黄がついて白くなった岩、そして周囲の色づいた紅葉と、なんだか非常にカラフルな沢でした。
特に大滝までの間にある100mくらい続くナメは、非常にきれいでした。
大滝は最初はトップロープを下ろして後続は登ろうとしましたが、ビレイとれそうな立ち木が意外と遠いのと、持参したのが30mロープだったのでここは断念。左岸から巻きました。巻き道は明瞭。というより全ての滝に明瞭な踏み跡のついた巻き道があります。
そして、到着した温泉地帯。「香草温泉」と呼ばれているそうで、明治・大正の御世には、近くに宿があったとか。
お湯は非常によかったです。でも雪の中裸で入浴するのは寒かった。。。源泉は数カ所湧き出ていて、温度が高いのでそのままでは入れません。なので河原に湯船を作り川の水をうまく堰止めて混ぜて適温にしました。
もう温かすぎて出るのが辛くなる。。。
30分ほど入浴タイムの後に歩き始めましたが、最初は体がぽかぽかして快適でしたが、それもつかの間。30分する頃には雪と風で震えるほどに寒い。特に沢では指先の出たグローブを着用していたから、指先の感覚がなくなるくらいでした。
黒い粘土質の滝を小さく左岸から巻くとまもなく登山道が出てきて終了。その後脱兎のごとくレストハウスまで。
この日は草津白根道路が通行止めだったようでお客さんもまばら。入口すぐのストーブで暖をとらせてもらいました。
もしレストハウスが休みだったら、心折れてましたね。舞茸カレーうどんがおいしかったです。あと焼きたてパンもおすすめ。
雪風ともにひどかったので、湯釜行きも山頂ハイキングもパス。おとなしくバスで下山しようと思ったら、先述の通り国道が凍結のためバスが運休。
やむなくロープウェー駅まで無料シャトルバスで移動し、ロープウェーで下山した後、麓までは再び歩いて下山するという変則ルートに。
最後の歩きはスキー場の初級コースがそのまま登山道になっていて、途中国道を横切るところはオーバーパスの陸橋になっています。
今シーズンの沢納めでしたが、まさかの雪中沢登りになろうとは。
でもこれできっぱり今シーズンの沢登りを終わりにできそうです。中途半端に温かかったりすると、「今シーズンもう1回いけるんじゃない」と区切りがつかないので。
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