関八州見晴台−丸山−武甲温泉
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,183m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
横瀬駅:特急も止まる |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口〜高山不動尊間と高原パーク横瀬〜マス釣り場間を除けば、ほぼ並行して車道あり。指導標に従って敢えて山道を選んでみても、ツツジ山を除くと眺望はあまり期待できない。林道を歩く時はオートバイに注意。 高原パーク横瀬から先は沢筋で湿った道となり、思ったより時間もかかった。 |
写真
感想
最近、また肺の調子が芳しくなく、険しい丹沢あたりはちょっと自信がない。西吾野から関八州見晴台に登るメーンルートの萩ノ平茶屋コースが未踏だったので、丸山と組み合わせて歩いてみることにした。ほとんど車道と並行しているので、きつければいくらでもエスケープできるのが良い。
さて、午前中は晴れという予報に期待して家を出たものの、空はどんより鉛色。眺望自慢の山二つを組み合わせたが、そっちは諦めて紅葉に望みをかけて西吾野駅を出発した。タバコをくゆらせて歩く二人組を西武線ガード下で追い抜き、パノラマコースを分けて、右手に住宅が並ぶ所で小橋を渡り急坂に取りつく。まっすぐ進むとほどなく左折を指示する指導標が現れ、登山道らしくなった。
左下の住宅が見えなくなると、ジグザグに尾根を目指す登りが続く。一番ラクなルートと思っていたが、「オヤ?」と感じる程度の勾配はある。25分ほど頑張って、やっと萩ノ平茶屋に着いた。その先は気持ち勾配が緩くなり、平らになった所が石地蔵の合流。道はいったん緩やかに下り、その後も緩い登りと下りを繰り返しながら徐々に標高を稼いで、駅から1時間で高山不動尊に到着した。
期待していた紅葉だが、残念ながら今年は遅れている様子。となれば足を止める価値もないので、さっさとトイレの裏から関八州見晴台の頂上を目指した。閉店した茶屋跡から見えた連山には、頂上に雲がかぶさってきている。
車道を横切って急坂を登り、もう一度車道をかすめて「関八州見晴台」の石柱わきを詰めれば山頂に至る。本来ならぐるりと絶景なのだが、全体に鉛色の雲がかかり、わずかに南西の高尾山方面が明るいだけ。武甲山はすでに頂上を雲に隠し始めている。予定外の雨まで来そうな気がして、早々に山頂を辞した。
北西へ民家の脇を抜け、ロープの張られた狭い踏み跡を辿って林道へ合流する。時おり脇の林に山道が分岐するが、眺望が望めるわけでもなく、たまの広葉樹林も紅葉が今イチなのでほとんど無視して車道を進んだ。武甲山にかかる雲は15分ほどでまた低くなったようだ。飯盛峠、ブナ峠をともに車道でクリアし、ツツジ山へと急ぐ。途中、トレイルランナー数人と行き会った。歩きのハイカーは関八州で1人と会ったのみ。林道主体のこのコースでは、やはり歩くとなると魅力は今一つなのだろう。ほかに、自転車とオートバイが何台か通り過ぎて行った。
ツツジ山でコッヘルを取り出し、昼食とする。年配の男性ハイカーが先んじて食事中だった。武甲山はすでに1000m以上の部分は雲に隠れ、冷たい北風も吹いて寒い。カップ麺で温まり、人心地ついたところで出発した。
コーヒーの移動販売車(カフェ?)が停車していた車道の刈場坂峠を横目に山道に入る。別荘のような建物の脇を通り、ピークを越えると以前、逆に辿ってきたことのある正丸峠への分岐だ。雑木林だが、紅葉は今一つパッとしない。道は間もなく右に並行する林道に合流し、ひたすら舗装の上を歩く。
次の大野峠への途中、左にカバ岳へ登る山道があるはずだがはっきりせず、結局、車道伝いに巻いてしまったらしい。その先でいったん左に車道を外れ、といってもぴったり並行した踏み跡を辿ると、ほどなく案内板と東屋のある大野峠に着いた。東屋のベンチで一休みしていると、芦ヶ久保方面の道から犬を連れた軽装の男女が現れて、丸山へ向かって行った。当方も後を追って出発する。
あっけなく見晴しの良い山頂に着いたと思ったら、ハンググライダー離陸場の896mピークだった。標高差でもう50mほど登ると「広葉樹の森」という指導標が現れ、間もなく展望台のある丸山に到着。周囲の植え込みが色づいており、ハイカーも大勢休憩している。展望台の上では年配のハム愛好者が交信を楽しんでいた。
人影の多さに驚きつつ先へ進むと、すぐ林道と駐車場が見えた。なるほど多くはここからひと登りしてきたのだろう。こちらは新しいトイレを右下に見て登り返し、東屋の建つ森林館分岐を経て日向山方面へ。右手に杉の若木がびっしり生えて真っ暗な森を見ながら下ると、芦ヶ久保駅方面との分岐に着いた。ここは右へ暗い森の中へ入るが、道は一本でよく整備されているので迷う気遣いはない。
素朴で小さな鳥居を過ぎると木ノ子茶屋分岐で、右に取ると間もなく林道に出た。案内看板で確認して舗装された林道を行く。右手の果樹園(?)に伸びる歩道沿いに、この日一番の赤さを際立たせる紅葉の植え込みが見える。やがて左手に民家と茶屋が現れ、その向こうに武甲山が巨大な姿を現した。惜しむらくは山体の大半が雲に隠れている。
山村風景を行く道が左へUターンする所に標柱があり、横瀬駅は右と示している。高原パーク横瀬に近づくと重機の音が聞こえ、ちょうど解体作業中だった。廃業してしまったのだろうか。ここから再び林の中の登山道に戻る。「六番峠」というらしい。
道から水が浸み出し、沢沿いを辿るようになって、ところどころ歩きにくい。車道と車道をつなぐショートカット程度に考えていたが、どうして立派な登山道だ。いささか脚が疲れ、ふくらはぎが痛くなりだしたころに、ようやくマス釣り場の横に出た。向こうに秩父34観音の6番札所の卜雲寺入口が見える。
さあ、後は武甲温泉まで街歩きだ。7番札所への案内を頼りに歩いて国道に出、マス釣り場の登山口から30分ほどで到着した。広いお風呂で炭酸風呂なる湯船もあり、結構ゆったりくつろげた。
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