東立岩〜西立岩〜経塚山〜荒船艫岩
- GPS
- 09:32
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,331m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
立岩の登り口のルンゼでエスケープルートに気づかず直登してしまいました。ルート外なので鎖など一切無く、一端登ってしまうと降りるに降りれず、取り付きの石ももろいので非常に危険です。ルンゼ直登は正規ルートではありませんので軌跡データを参考にされる方は充分ご注意下さい。壁に突き当たってしまった場合は、戻ってエスケープルートを探して下さい。進行方向右側にある筈です。 今回はルートをしっかり把握せずぼんやりと行動したため何回も道を間違えてしまいました。個人的な不注意によるところが多く、予めルートを頭に叩き込んでおけば大丈夫です。ただ、下山時のベンチのある分岐点で威怒牟幾(いむぬき)方面を指しながら「線が滝」と記されている道標があり注意が必要です。正確には「威怒牟幾不動経由・線が滝」です。直接線が滝へ下山する場合は田口峠方面に行き林道の途中から左側に分岐します。線が滝への下山コースは結構、道の寸断箇所があります。 その他の注意点としては、この季節は落葉でルートが埋まっているのでわかりにくく、また全般的にコース上の情報が少ないのでルートをミスしやすくなっています。絶壁の危険だけでなく迷い易いという意味でも中級コースなのかも知れません。 |
写真
感想
無雪期とはいえ初めての冬登山です。前から気になっていた荒船山艫岩、そしてスリリングな立岩コース。西立岩はポピュラーですが、東立岩のレポートが少ないので挑戦してみました。せっかく6:30の早朝に出発したのに帰りのコースに入ってしまい、出だしから1時間のロス。振り出しに戻って再出発です。
再出発後、1時間ほどのところのルンゼでハプニング発生。巻き道を見落とし、鎖のない約10mほどの岸壁を命綱なしで直登することに。なんでこんな危険な箇所に鎖を付けないのだろうとぶつぶつ言いながらわずかな木の根と突起した石を頼りによじ登りました。足下の石がぐらつきます。降りるに降りれずトラバースする時は心底、落ちると思いました。我に返り、まだ死ねないぞと気を引き締めてやっとのことで難関を切り抜けました。そのあとはあっけなく日当たりの良いベンチ付きの稜線のコルに到着。神様に無事を感謝し、早速、東立岩に向かいました。その時に気付いたのですが、巻き道があるではありませんか。鎖が付いており何倍も安全と思える快適なコースがあったのです。やっぱりそうだったのか!!!
この頃から鼻水が止まらなくなってきました。日が当たっていても気温は2〜3℃前後です。先週の風邪がまたぶり返したようです。そういえば風邪で会社を2日も休んでその週末には里山に登っていたっけ。思い起こしては苦笑しながら気がつくと東立岩のピークが目の前に。入り口の笹藪を通り抜け、やせ尾根右側の絶壁に注意しながら10分位で東立岩のピークに着きました。頂上では北側の展望が抜群です。しばし風景を楽しんだあとすぐに西立岩に向かいました。先ほどのコルを通り過ぎ、東側を巻きながら鎖を登り切るとすこぶる展望の良い稜線にベンチがあり頂上も目と鼻の先です。西立岩頂上ではパノラマ展望の中にこれから行く経塚山(荒船山の頂上)が遙か先に見えます。良く見ると頂上付近が白くなっています。もしかして霧氷が拝めるかも! しかし日差しもあり到着するまで待っていてくれるか。早速出発です。少し下るとレコで良く見かける展望ベンチがあります。素晴らしい景色です。西立岩は、頂上よりも前後のベンチの方が展望が良いです。ベンチからは先ほどの東立岩が見えます。ピークは結構狭かったんだと外からみて初めて気付きます。パノラマを撮り、おにぎりを頬ばりながら出発です。途中、痩せ尾根や、レコで良く見る7mほどの鎖場がありますが、立岩ルンゼ直登を経験しているのでかわいいものです。
途中アップダウンを繰り返し迷ったりしながらやっと経塚山に到着しました。なんと待っていてくれました。あの霧氷が。気温が低いせいか正午を過ぎているのに殆ど溶けていませんでした。なんと美しい・・・しばしの間シャッターを押し続けました。今まで一人も逢いませんでしたが、20名ほどの団体やソロのハイカーが大勢押しかけてきます。恐らく内山峠からの入山者と思われます。
体力的にまだ持ちそうなのでここまで来たら艫岩に行かない手はありません。絶壁の上とは思えない平坦な1.6キロほどの道のりを歩き有名な艫岩に着きました。なるほど絶壁です。私の住んでいる里山から見ると山波の遙か彼方に平坦な山頂とスパッと切れ落ちた絶壁が霞んで見えます。いつか行ってみたいと思っていましたがやっと念願実現です。
さて、日没の早いこの季節、ゆっくりしてはいられません。パノラマを撮り、下山分岐まで引き返して下山開始後はまた静かな山旅です。途中2回も道を間違え計1時間のロス。今朝のロスと合わせロスは計2時間近くにも。GPSを持っていてこれだから我ながら呆れます。途中、道が寸断されているところが何箇所かありましたが、やっとのことで暗くなる前に16:00に駐車場に辿り着きました。
この季節、紅葉や新緑は楽しめませんが、落葉で見通しが良く、また発刊がすくないので水分補給が少量で済みます。あ、そうそう、霧氷はこの季節でないと絶対に見られません。
色々、反省すべき点は多々ありますが充実した一日でした。季節を変え再度挑戦したいと思っています。今度は西立岩のみで展望ベンチで一日中のんびりしたいです。最高の展望でした。山の魅力は高さだけではありませんね。アルプスでは得られない魅力があります。
帰宅後のGPSデータ分析では所要時間:9時間32分、沿面距離:15.6キロ、累計標高1079mでした。ルートミスがなければもっと余裕のある山行が出来たと思います。
色々と書きましたがこれからアタックする方の「悪いお手本として?」参考になれば幸いです。
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