兵庫県西宮市 神呪寺〜甲山〜甲山森林公園 元日は原点回帰
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 02:24
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 305m
- 下り
- 308m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 1:39
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 2:24
歩行距離6km、歩行時間2時間30分、歩行数11,000歩、消費カロリー1,140Kcal
| 天候 | 晴れ後曇り一時あられ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。一部、滑りやすい箇所がありますが、ロープが設置されているので、運動靴でも大丈夫です。 神呪寺（かんのうじ）境内はなかなかの混雑、甲山森林公園展望台は10人程、それ以外はほとんど人がいませんでした。 |
| その他周辺情報 | 甲山の北西に「いこいの宿 六甲保養荘」があります。日帰り入浴は11〜16時（受け付けは15時まで）です。現在はコロナ対策で入場制限があり、定員男女各12名を超えると順番待ちとなります。 |
写真
01芥子山岩場より太陽柱2022年は岡山市の芥子山（けしごやま）で初日の出を拝みました。上空の風が弱く、雲の中に含まれる結晶が落下時の空気抵抗によって、地面に対してちょうど水平の状態で浮かぶ結晶が太陽の光を反射することで、偶然できた太陽柱が見られました。動画も撮りました。
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2022年は岡山市の芥子山（けしごやま）で初日の出を拝みました。上空の風が弱く、雲の中に含まれる結晶が落下時の空気抵抗によって、地面に対してちょうど水平の状態で浮かぶ結晶が太陽の光を反射することで、偶然できた太陽柱が見られました。動画も撮りました。
今年1年間を通して家族の健康と安全を祈願しました。ちなみに、芥子山から見ると、小豆島より陽が昇るシーンとなります。
梅の花かと思いきや、なんと桜でした。今年は幸先良さそうです。気分が最高潮に達してから、いよいよ甲山に移動です。
04神呪池カルガモ神呪寺（かんのうじ）駐車場のすぐ南側の小さな池にいました。誰も気がつかないせいか、リラックスしていました。噂によるとスッポンがこの池にいるはずでしたが、残念ながら見つけることができませんでした。
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神呪寺（かんのうじ）駐車場のすぐ南側の小さな池にいました。誰も気がつかないせいか、リラックスしていました。噂によるとスッポンがこの池にいるはずでしたが、残念ながら見つけることができませんでした。
05神呪寺不動明王像＆役行者像
不動明王は、日本の仏教、特に密教において信仰の対象になっており、真言宗をはじめ修験道で幅広く信仰されています。背後の火炎は迦楼羅炎（かるらえん）といい、霊鳥ガルダが吐いています。左の役行者（えんのぎょうじゃ）は修験道の開祖です。
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不動明王像＆役行者像
不動明王は、日本の仏教、特に密教において信仰の対象になっており、真言宗をはじめ修験道で幅広く信仰されています。背後の火炎は迦楼羅炎（かるらえん）といい、霊鳥ガルダが吐いています。左の役行者（えんのぎょうじゃ）は修験道の開祖です。
本堂の下にある広場です。どの仏様に祈願すればよいのでしょうか(*_*;
西宮俳句協会創立二十周年記念として建立されました。ちなみに、京都出身の山口誓子は西宮市に居を構えていたことがあるそうです。
08神呪寺本堂天長7年（830年）弘法大師が開祖・如意尼公（第53代淳和天皇の第四妃）のお姿をそのまま写して刻まれたとされている如意輪観音坐像が安置されています。国指定重要文化財で毎年5月18日に秘仏開帳・融通観音大祭が行われます。
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天長7年（830年）弘法大師が開祖・如意尼公（第53代淳和天皇の第四妃）のお姿をそのまま写して刻まれたとされている如意輪観音坐像が安置されています。国指定重要文化財で毎年5月18日に秘仏開帳・融通観音大祭が行われます。
国指定重要文化財の弘法大師坐像が安置されています。鎌倉時代後期の作で、弘法大師58歳のお姿とされています。
国指定重要文化財の聖観音立像が安置されています。背後に甲山が見えました。
11神呪寺展望台より大阪平野＆和泉山脈＆大阪湾
大阪湾には2025年大阪万博会場の夢洲（ゆめしま）が見えています。“空飛ぶ車”の実現が楽しみです。
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大阪平野＆和泉山脈＆大阪湾
大阪湾には2025年大阪万博会場の夢洲（ゆめしま）が見えています。“空飛ぶ車”の実現が楽しみです。
12神呪寺多宝塔神呪寺（かんのうじ）の甲山登山口に位置するこの多宝塔は、神呪寺が開創されてから1150年目にあたる昭和55年に建立されたといわれています。
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神呪寺（かんのうじ）の甲山登山口に位置するこの多宝塔は、神呪寺が開創されてから1150年目にあたる昭和55年に建立されたといわれています。
13神呪寺白髭大明神白髭大明神は名前のとおり、延命長寿・長生きの神様として知られていますが、お稲荷様が祀られていることから、稲の豊作にご利益があるのでしょう。
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白髭大明神は名前のとおり、延命長寿・長生きの神様として知られていますが、お稲荷様が祀られていることから、稲の豊作にご利益があるのでしょう。
14甲山頂上の平和塔平和を祈る心の象徴として、女性たちの手で昭和31年（1956年）に建立されました。塔の下には水晶の玉や発願文・写経などが納められています。
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平和を祈る心の象徴として、女性たちの手で昭和31年（1956年）に建立されました。塔の下には水晶の玉や発願文・写経などが納められています。
15甲山頂上銅戈出土地昭和45年（1970年）、全長28.6�僉�幅3�僂寮墜爾瞭蛇�（どうか）が発見されました。山頂から発見されたので武器ではなく、祭祀用に使われていたのではないかと思われます。
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昭和45年（1970年）、全長28.6�僉�幅3�僂寮墜爾瞭蛇�（どうか）が発見されました。山頂から発見されたので武器ではなく、祭祀用に使われていたのではないかと思われます。
標高309.2mの甲山頂上二等三角点です。珍しく標石が剥き出しになっています。広い割には展望がほとんど効きません。
17頼朝之塚高さ2mはありそうな五輪塔です。寺伝によると寿永年間（1182〜1185年）に源頼朝が梶原景時に命じて諸堂を再建したとされています。供養塔でしょうか。撮影していると、1分足らずでしたが、あられが降りました(*_*;
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高さ2mはありそうな五輪塔です。寺伝によると寿永年間（1182〜1185年）に源頼朝が梶原景時に命じて諸堂を再建したとされています。供養塔でしょうか。撮影していると、1分足らずでしたが、あられが降りました(*_*;
18みやたんハウスみやたんは、西宮の山から流れる川、伝説の残る池、ヨットが浮かぶ青い海、上質なお酒を作るのに欠かせない宮水、この水たちに誘われるように西宮に舞い降りた水色の妖精です。2438は“にしのみや”表します。甲山自然学習館前に設置されていました。
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みやたんは、西宮の山から流れる川、伝説の残る池、ヨットが浮かぶ青い海、上質なお酒を作るのに欠かせない宮水、この水たちに誘われるように西宮に舞い降りた水色の妖精です。2438は“にしのみや”表します。甲山自然学習館前に設置されていました。
カサの直径は12cm前後、放射線状にしわができるのが特徴です。裏には丸い孔口が多数見えます。
20マルバヤナギ越しに甲山なかよし池木道
湿地ではなさそうですが、木道が設置されており、この上を歩きました。マルバヤナギは新芽が赤いのでアカメヤナギともいいます。
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甲山なかよし池木道
湿地ではなさそうですが、木道が設置されており、この上を歩きました。マルバヤナギは新芽が赤いのでアカメヤナギともいいます。
マルバヤナギ大木
なかなかの大木で芸術的な枝ぶりが見事でした。
13時頃でしたが、池の水は一部凍っていました(>_<)さすがに、生き物の姿はありませんでした。
甲山が兜（かぶと）というよりも烏帽子（えぼし）に見えます。
彫刻の道越しに甲山
道の両サイドに14体の石の彫刻が設置されています。その先にある甲山の存在が際立っています。
彫刻の道「トンボ」
彫刻の道沿いにある14体のうちの一つです。まるでETのようでインパクトがありました。
笠形噴水＆愛の像越しに甲山
残念ながら名物の噴水は冬のシーズンは見られませんが、見事に甲山が森林公園の借景になっていました。
27鳥の巣箱だらけのクスノキ並木
鳥の巣箱は地面から1.2〜2mの高さに設置されていました(*_*;猫も登れますし、子供も中をのぞけます。さすがにどれも空き家でした(-_-;)
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クスノキ並木
鳥の巣箱は地面から1.2〜2mの高さに設置されていました(*_*;猫も登れますし、子供も中をのぞけます。さすがにどれも空き家でした(-_-;)
28甲山森林公園愛の像越しに甲山
「愛の像」は、彫刻家新谷秀夫作で地上8.6m、台座は赤御影石、作品は白大理石です。甲山がきれいに見えるスポットの一つです。ベンチがあり、ゆっくり休憩できます。振り返りクスノキ並木＜写真27＞から「愛の像」までを動画に撮りました。
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愛の像越しに甲山
「愛の像」は、彫刻家新谷秀夫作で地上8.6m、台座は赤御影石、作品は白大理石です。甲山がきれいに見えるスポットの一つです。ベンチがあり、ゆっくり休憩できます。振り返りクスノキ並木＜写真27＞から「愛の像」までを動画に撮りました。
29甲山森林公園展望台より五月山
大阪府池田市から箕面市にかけて連なる、北摂（ほくせつ）山系の山地と大阪平野の境界部に当たる山です。充実したハイキングコースと夜景を観賞できる展望台がいくつかある人気の山です。ここから大阪湾までを動画に撮りました。
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五月山
大阪府池田市から箕面市にかけて連なる、北摂（ほくせつ）山系の山地と大阪平野の境界部に当たる山です。充実したハイキングコースと夜景を観賞できる展望台がいくつかある人気の山です。ここから大阪湾までを動画に撮りました。
30甲山森林公園展望台より生駒山
奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山です。ハイキングコースが10ほどあり、山頂が国内最大級の遊園地になっています。
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生駒山
奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山です。ハイキングコースが10ほどあり、山頂が国内最大級の遊園地になっています。
31甲山森林公園展望台より大和葛城山＆金剛山
共に奈良県御所（ごせ）市と大阪府南河内郡千早（ちはや）赤阪村との県境にあり、左に見える大和葛城（やまとかつらぎ）山は、標高959.2mの山で大阪府最高峰です。右の金剛山は標高1,125mの最高地点を葛木（かつらぎ）岳といい、御所市の葛木神社の本殿の裏にあり、立ち入り禁止のため、国見城跡の広場が山頂扱いされています。
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大和葛城山＆金剛山
共に奈良県御所（ごせ）市と大阪府南河内郡千早（ちはや）赤阪村との県境にあり、左に見える大和葛城（やまとかつらぎ）山は、標高959.2mの山で大阪府最高峰です。右の金剛山は標高1,125mの最高地点を葛木（かつらぎ）岳といい、御所市の葛木神社の本殿の裏にあり、立ち入り禁止のため、国見城跡の広場が山頂扱いされています。
32甲山森林公園展望台よりあべのハルカス越しに二上山
二上山（にじょうさん）は奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町との県境にある山で、北方（左）の雄岳（517m峰）と南方（右）の雌岳（474m峰）の2つの山頂がある双耳峰です。その間手前に高さ300mのあべのハルカスが見えています。ハルカスの左には2007年5月15日に国の登録有形文化財に指定された通天閣がかすかに見えています。
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あべのハルカス越しに二上山
二上山（にじょうさん）は奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町との県境にある山で、北方（左）の雄岳（517m峰）と南方（右）の雌岳（474m峰）の2つの山頂がある双耳峰です。その間手前に高さ300mのあべのハルカスが見えています。ハルカスの左には2007年5月15日に国の登録有形文化財に指定された通天閣がかすかに見えています。
33大坂城石垣石丁場跡東六甲石丁場跡
平成30年2月13日、西宮市甲山町にある「大坂城石垣石丁場跡 東六甲石丁場跡」が国史跡に指定されました。徳川氏による大坂城改修に伴う石垣築造に使われた石材を、採取・加工した作業現場跡です。最初見たときは恐竜の背骨の化石かと思いました(*^^*)ここから歩きながら動画を撮りましたが、丸みを帯びた石がゴロゴロしており不思議な一角でした。
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東六甲石丁場跡
平成30年2月13日、西宮市甲山町にある「大坂城石垣石丁場跡 東六甲石丁場跡」が国史跡に指定されました。徳川氏による大坂城改修に伴う石垣築造に使われた石材を、採取・加工した作業現場跡です。最初見たときは恐竜の背骨の化石かと思いました(*^^*)ここから歩きながら動画を撮りましたが、丸みを帯びた石がゴロゴロしており不思議な一角でした。
34採石跡の端石矢穴を開けて矢（くさび）を打ち込み、石を割った後に残された端の部分です。この石丁場は肥前佐賀藩鍋島氏が単独で採石を行なっており、採石作業の一連がすべて確認できる貴重な遺跡であることが判明しました。残念ながらこの付近では鍋島藩の刻印がある石を見つけることができませんでした。
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矢穴を開けて矢（くさび）を打ち込み、石を割った後に残された端の部分です。この石丁場は肥前佐賀藩鍋島氏が単独で採石を行なっており、採石作業の一連がすべて確認できる貴重な遺跡であることが判明しました。残念ながらこの付近では鍋島藩の刻印がある石を見つけることができませんでした。
甲山森林公園の南にあるみくるま池越しに甲山が見えました。甲山は低山ながら四方八方どこから見てもほぼ同じ形をしています。
36みくるま池カルガモ＆錦鯉
昨年の1月のレコに氷の上を歩くカルガモの姿を見て期待していましたが、この日は昼過ぎということもあり、氷が張っておらず、錦鯉と一緒に遊泳していました。動画も撮りました。餌付けされているのか、歩き出すとついてきました。久しぶりに人間を恐れないカモを見ました。
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カルガモ＆錦鯉
昨年の1月のレコに氷の上を歩くカルガモの姿を見て期待していましたが、この日は昼過ぎということもあり、氷が張っておらず、錦鯉と一緒に遊泳していました。動画も撮りました。餌付けされているのか、歩き出すとついてきました。久しぶりに人間を恐れないカモを見ました。
37甲山八十八ヶ所第1番甲山森林公園を出たとたんに降り始めたあられは、幸い、すぐにやみました。甲山八十八ヶ所第1番札所は舗装道路の下に見えました。開祖は神呪寺の住職蓮眼と伝えられています。左端には大坂籠屋町彦六によって建立された「寛政十二年」と刻まれた百八十八供養塔が遺されていました。
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甲山森林公園を出たとたんに降り始めたあられは、幸い、すぐにやみました。甲山八十八ヶ所第1番札所は舗装道路の下に見えました。開祖は神呪寺の住職蓮眼と伝えられています。左端には大坂籠屋町彦六によって建立された「寛政十二年」と刻まれた百八十八供養塔が遺されていました。
38甲山八十八ヶ所第8番約2�劼砲錣燭辰篤傘茲い暴臠屬暴个討�ますが、1番からしばらくは道の向かい側にありました。第8番札所の本尊は千手観世音菩薩です。ちなみに88番札所は神呪寺境内にあります。機会があれば八十八ケ所すべて回ろうと思います。
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約2�劼砲錣燭辰篤傘茲い暴臠屬暴个討�ますが、1番からしばらくは道の向かい側にありました。第8番札所の本尊は千手観世音菩薩です。ちなみに88番札所は神呪寺境内にあります。機会があれば八十八ケ所すべて回ろうと思います。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
防寒具
手袋（防水加工）
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
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感想
【追憶〜小さい頃の記憶を辿って〜】
この日は元日でしたので、まず地元岡山市の芥子山（けしごやま）で初日の出を拝むことにしました。車で頂上直下にある駐車場に向かっていると、途中から渋滞発生(*_*;嫌な予感がしたので、行列から離れ、駐車スペースを見つけて頂上まで歩きました。
予想通り、頂上は初日の出を待つ人々で混雑していました。備前富士、ナメたらアカン(-_-;)期待通り、岩場からは小豆島越しに太陽柱も見られました(^^♪
https://www.yamareco.com/modules/diary/112852-detail-258628
昼頃には、兵庫県の西宮市甲山町（かぶとやまちょう）に移動しました。
時を遡ること数十年前、昔住んでいた兵庫県尼崎市には山が一座もありませんでした。厳密にいうと、菜切山（なきりやま）という標高3m程の超低山が1966年まで地形図に載っていました。しかし、この超低山を山と認識している市民は皆無です。そのため、小さい頃は最寄りの山といえば西宮市の甲山でした。甲山には小さい頃に何度も登ったのですが、さすがに何十年も経過すると、だんだん記憶から消えていきます。今回、この甲山エリアを選んだのは、原点回帰です。自分が山や自然を心地よい空間と捉え始めたのがこの山であるなら、今ある自分の活動の原点がここにあるのではないかと考え、この山に舞い戻ってきました。
途中、廣田神社付近を通ると、初詣客で車の大渋滞が生じていました。廣田神社は第14代仲哀天皇のお后・神功皇后が創建したと『日本書紀』に記されている兵庫県第一の古社です。京都の西にある特別な神社であることから、西宮と呼ばれ、これが西宮市の名前の由来です。また、阪神タイガース優勝祈願の地でもあります。さすがにここのお参りは時間的に絶望的でしたので、予定通り、この近くにある神呪寺に向かいました。
【淳和天皇、頼朝、信長、秀吉、綱吉縁の神呪寺】
山行の出発点としたのは神呪寺（かんのうじ）です。初詣のイメージは全くなく、ここなら空いているだろうと思いきや、正午頃に駐車場はほぼ満車でした。初詣客は本堂周辺に集中しており、多宝塔＜写真12＞あたりからまばらでした。
小さい頃は歴史にさほど興味がなかったので、他の諸々ある寺院の一つぐらいにしか考えていませんでした。歴史に多少は関心を持つようになった今は、改めてこの寺院の奥深い歴史を感じることができました。
神呪寺は甲山の山麓にあり、通称“甲山大師”と呼ばれています。第14代天皇・仲哀（ちゅうあい）天皇の神功（じんぐう）皇后が国家平安守護のために、山に如意宝珠・金甲冑・宝剣・衣服等を埋めたと伝えられ、このことから甲山と名付けられたという説が有力ですが、他にも山の形が兜（かぶと）に似ているからという説もあります。
歴史を辿っていくと、第53代淳和天皇の第四妃（後の如意尼）が開いたとされ、鎌倉時代初期に源頼朝が梶原景時を奉行として再興しました。甲山には、頼朝の供養塔(？）と伝えられている五輪塔＜写真17＞がありました。天正年間（1573〜1591年）には、織田信長による大半の堂塔の焼き討ち、文禄3年（1594年）には豊臣秀吉による寺領の大半の没収、元禄9年（1696年）には将軍徳川綱吉の母・桂昌院が奉賀として金200両を寄進・・・このように歴史的に重要な人物が関わってきた由緒ある寺院です。
また、国指定重要文化財が4体もあり、本堂＜写真08＞に如意輪観音坐像、納骨堂＜写真10＞に聖観音立像、大師堂＜写真09＞に弘法大師坐像、不動堂に不動明王坐像がそれぞれ安置されています。その中で特に日本三如意輪の一つである如意輪観音坐像は天長7年（830年）弘法大師が開祖・如意尼公のお姿をそのまま写して刻まれたとされている秘仏で毎年5月18日に秘仏開帳・融通観音大祭が行われます。
歴史でお腹がいっぱいになったところで、そのまま納骨堂から甲山頂上に通じる道へと歩を進めていきました。
【“六甲山”の“六”をとったら“甲山”】
なんだか1973年に大ヒットしたあのねのねの“赤とんぼの唄”のようなフレーズですが、今から1200万年程前、六甲山系の花崗岩を貫いて甲山火山が誕生しました。
六甲山はその大部分が花崗岩で形成されていますが、甲山は花崗岩の隙間よりマグマが表面に流れ出し、冷えて安山岩となったものです。1000万年程前に火山活動が治まると、風化や浸食により火口付近の火道のあたりだけが残り、現在の形になりました。その後、300万年から100万年程前までは海に沈みましたが、30万年程前に日本列島各地で地殻変動が起こり、甲山は隆起、その後、長い年月をかけ再び風化や雨などで山が削られ、今のような小さく丸い形になったものと考えられています。
神呪寺からは20〜30分で頂上まで達する低山ですが、小さい頃の記憶を辿り、まるでタイムスリップしたような気持ちに浸りながら登りました。
【甲山森林公園で絵になるシーンと国指定史跡を求めて彷徨】
下山後、「甲山なかよし池」を訪問しました。甲山森林公園の北側にある野鳥観察スポットですが、メジロなど“声はすれど姿は見えず”でした。人はいなかったのですが、池の水が一部凍るほど寒かったので、元気に活動する気にはなれなかったのかもしれません。その代わり、芸術的な樹形のマルバヤナギの大木＜写真20,21＞や池越しに見える甲山の景観＜写真23＞を楽しむことができました。
その後、甲山森林公園のシンボルゾーン（愛の像）＜写真28＞に寄った後、今まで訪れたことがなかった展望台を訪れてみました。標高170m程の位置にある展望台なので、期待していませんでしたが、目の前に広がった景色は、兵庫県のみならず、大阪、奈良の山地にまでわたり、事前のイメージを覆す素晴らしいものでした。特に五月山、生駒山、大和葛城山、金剛山などの名峰が一望できたのには感動しました。また、甲山とほぼ同じ高さの大阪市のビル「あべのハルカス」まで見えました。なぜ、こんな素晴らしいビューポイントを今まで見逃していたのか不思議です。しかも、入れ代わり立ち代わり常に10人程しかおらず、あまり密にならずにすみました。
さらに、この後サプライズが続きます。この展望台から上に登る道があり、その入口近くに「徳川大坂城東六甲採石場」（旧名称）の案内板がありました。徳川大坂城は江戸幕府と豊臣家との間で行われた大坂の陣でほぼ廃墟と化した豊臣時代の大坂城に代わり徳川幕府により再築されたもので、肥前国（佐賀）の鍋島藩など西国の大名54家が動員されました。石垣を築く際には約100万個の花崗岩が採石されましたが、その半分が六甲山地の東部のものです。採石場は東西約6.5km、南北約2.5kmにわたって分布しています。当時の大名が競って砕石を行い、各藩の印を石に刻み込みました。
2018年（平成30年）2月13日、甲山森林公園内にあった採石場遺跡が「大坂城石垣石丁場跡 東六甲石丁場跡」として国史跡に指定されました。多くの石は大坂城に運ばれたと思われますが、ここでは割られた後の端石や、運び出されずに残された石を見ることができます。そんな大坂城行きに漏れた残念石から、この地域を担当していた肥前国佐賀郡の鍋島藩の刻印がある石を探しましたが、このゾーン（177m峰）で見つけることはできませんでした。
それにしても、この切り出した石をどうやって大坂城まで運んだのでしょうか。おそらく、修羅（しゅら）と呼ばれた木々を組んだソリを作って、多くの人足が引っぱっていったのだと思いますが、その土木技術と労力は想像を絶するものです。また、機会があれば再訪し、もっと探索し深めていきたいと思います。
今年の元日は初日の出を見てから、急にタイムスリップし、数十年前の自分のフィールドに戻りました。懐かしい記憶を辿る山行もなかなかいいものです。
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