高妻山(八観音まで)
- GPS
- 09:13
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,120m
- 下り
- 1,144m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:16
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
連休中日には長めの行程に行きたいと思い、高妻山を提案していた。昨シーズンは実質的なCLデビューであったこともあって、自分が行ったことがあるところを中心に、初中級者用のガイド本からはみ出さない範囲で行き先を選択していた。高妻山は、初中級者用の本にはなく、よって山行記録も少ない。天候から考えて絶対に前日にトレースが付いていると期待できるし、登りはそれほど苦労しないのではと想定。滑走ルートもガイド本の中では比較的安全と思えるルートを選択し、まぁ大丈夫だろうと思ってたのだけど・・・
前日。佐渡山はちょうど高妻山が見えるので、尾根の様子を確認する。と、高妻山の直前がかなり傾斜が強く、シールでの登行は無理と悟る。そもそもガイド本の時間設定が非常に厳しめで、かつ午後から天候が崩れるとの予報があり、山頂までは向かわないこと、出発時刻を5時に早めることを決定。となると暗いうちに動くことになるので、前日のうちに登山口を確認。当初大橋から向かうことを考えていたが、トレースもなく、途中に沢があることが想定されたので、戸隠キャンプ場からの夏道ルートを利用することとした。これであれば、夏山で訪れたこともあるので、多少雰囲気は分かるだろう、と期待しつつ。
起床は3時15分、予定通り4時に道の駅を出発したものの、何故かコンビニ集合し損ねるとか、微妙なタイムロスもあり、結局登り始められたのは5時半。このルート、3年前ほどに夏山で訪れていて、なんとなくどう行けば知っているはずなのに、まず登山口にたどり着くまでにビミョウに道が分からず、2回の渡渉に「こんなんあったっけ?」となり。サクサク進めるところに時間を食ってしまったような。そして、結構な急登が続く。あーそういえば夏山も急登だったなぁ、と今更になって思い出す。基本的にトレースはあるものの、登山者のものなので、時にスキーでは突破しにくい個所もあり、思ったよりもルート取りの選択に迷う。ラッセルするよりは、と思って登山者のトレースをなるべく使ったけど、あの程度の積雪だったら、いっそ登りやすいルートを使ったほうが良かったかもしれない。五地蔵山の手前は特にルート取りが難しく、完全に自分たちでトレースを作ったが、ものすごく時間を要してしまった気がする。いっそスキーを担いで登山者のトレースを追ったほうが良かったんだろうか。(でも、登山者はワカンを使ってるし、ツボだったら埋まっちゃったかなぁ。。)
八観音手前の急登はシールでは無理と判断、ツボで登るが、これが微妙に崩れるので非常に体力を吸われる。私はハァハァ息を切らせてたのに、yoshikitoは息ひとつ切らせてないのがうらやましい(そもそも、前日の2回お代わりの後もケロっとしてるのだから、体力が全く違う。。)。なんとか八観音まで到達。結局想定より1時間ほど押してしまった。
下りは、快適な滑走を楽しむというよりは、より「山を移動する」ための手段としての滑走になった気がする。立木が結構うるさいので、なかなか快適滑降とはいかないが、それでも雪質は上々。数本は気分よく滑れる個所があったと思う。難儀したのは、1826mピーク。他の人のログを見ても何故かピーク付近を通っていて気にかかっていたのだけど、確かに簡単に巻けるかんじではない。シールに切り替えてまずは直登するも、直登でピークは越えられず、左側に巻く方向でルート工作をすることになった。立木のかんじや、雪質のかんじから、自分は絶対に問題なく越えられるとは思っていたけど、自分より弱いメンバがいたのなら、ロープを出すべき場所だったかもしれない。スキーにハーネスが必要になるイメージが今まであまり湧かなかったが、こんなシチュエーションがそれにあたるのだろう。というわけで、突破はできたものの、後続のyoshikitoがビンディング不調でツボに切り替えたことで、非常に苦労をさせることになった。恐らく氷粒が挟まったことによるトラブルで、お湯をかければ直るだろうと思っていたものの、かけた湯が凍り付く可能性を気にして強く主張しなかったのは失敗だった。結果的にお湯をかけてトラブル解消。思ったよりもビンディングのロックが掛からないのは致命傷だということ、覚えておこう。yoshikitoの身体能力が高いから問題なかったけど、結構ヒヤヒヤするシチュエーションだった。(スキーでいざってときにロープ出せるように身構えたのは、これが初めてかもしれない。)
地図とGPSを頼りに尾根を選び、無事に尾根を滑り切る。ここからコルに登り詰めるのだけど、沢をどう渡るのか疑問に思っていたが、どうやらいつも弱点になる場所は決まっているらしく、ルートを知っている人?がトレースを付けていて、ありがたく使わせていただいた。そのトレースは登山口まで続いていて、途中からは完全にハイウェイ状態、楽に下山できた。
今回の山行、非常に「山を旅する」というかんじで楽しく、やっと「やりたい山スキーが自分たちで出来るようになった」という感触を味わえたと思う。と同時に、下調べが甘かった部分とか、現場判断とか、反省するところも多数。いずれにせよ、非常に良い経験を積むことができたと思う。
2日目は高妻山へ。前日に改めて行動時間を考え直すとよっぽど早くでないと間に合わない。5時発予定としたが結局、5時半発。暗い牧場の中を進み、尾根に取り付いたが斜度が厳しい。これが212と百選の差か。より山に近い。十二分な余裕をみて9時に五地蔵山くらいかと見積もっていたが、実際には10時(up180m/h)だった。もっと強くならないといけない。目標時間を越えてしまったのと、山頂付近はガスっていたので高妻山山頂は諦めてP2053から滑走を開始。滑り始めは急斜面でビビりながらゆっくり降りた。体感60°くらいあると思っていたが、45°位じゃね?と訂正された。写真を見ると確かにそのくらいだった。その後は快適に滑ってP1826手前のコルからシールに切り替え。左側を巻いたが、ビンディングの調子が悪くて途中からシートラに変更。したら大失敗だった。急斜面の腰ラッセルになり、下が岩や木で踏み抜くし最悪だ。無理やり突破して、ビンディングにお湯掛けたら直ったが横着せずに初めからそうしておくべきだった。それ以降は滑走としての面白みはないが、山を進む感じ(藪多い、斜面固めの修行系)だったが、まあこれも山スキーの醍醐味だろう。最後はまたまたボブスレーで帰宅。登りも下りも難しさあり、ミニトラブルありで山スキーレベルが少しは上がって来たかなという山行だった。
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