知床はヒグマが居るんです
- GPS
- 06:58
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 401m
- 下り
- 406m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況--------- 宇登呂の町から道道93号線までは歩道があり除雪されています 海岸沿いは強風時、海が時化ているときは波をかぶる箇所もあるので、要注意です 道道93号線のゲートは8時に開きます。 道道93号線から岩尾別ゲートまでは除雪された車道を歩きます 危険箇所--------- どこでも危険。理由は感想で |
写真
装備
個人装備 |
ザック
サングラス メガネ
腕時計
トレッキングポール
ハイドレーション
地図
コンパス
灰皿
携帯電話
ヘッドライト
カラビナ
マグカップ
スプーン、フォーク
ゴミ袋
エマージェンシーシート
アイゼン
スノーシュー
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
カメラ 1
クッカー 1
ストーブ 1
トイレセット 1
捨てロープ 1
予備電池 1
山行計画書 1
|
感想
もう、寝てるだろうと思ったヒグマですがばっちり起きてました。
一人でとぼとぼ歩きながらシミュレート
『もし出てきたら、、、トレッキングポールしか武器っぽいのないなぁ、、、バスケット外して刺すか!!なんてね。。。』
なんて思ってたのですが、よもや本当に逢うとは。。。
岩尾別ゲートをくぐり写真にあったパワーショベルを見てたんです(建設業なもんで)『こんな新しいのここに放置か。。。』なんてね
で、ふとゲートの方を見るとなにやら黒く動く物体
その時はゲートのそばにいて距離は60mくらいでしょうか
『鹿か、、、いや!!違う!!ヒグマだ!!!』
ヒグマの方は完全にこっちをロックオンしてたらしく、こっちを見ながら右へ左へ
どんどん近くに来るじゃあぁりませんか!!!
『やば!!ぜってぇ、エサにするつもりだ!!』
もう、先ほどのシミュレートを生かすべく、トレッキングポールをとりあえず取り出し伸ばします。
かといえこれだけで勝てるとは全く思えない。
で、先ほどのパワーショベル。鍵があれば乗れるだろうし、運転も出来るので楽勝で勝てるでしょうが、カギなんてあるわけもなく、
屋根に登ることに屋根は人が一人登っても多少の余裕があるので、そこを戦場の舞台に選びました。
高さもあるので熊も登らないと攻撃は出来んだろう。
登ろうとしても高さの利を生かしておいらの攻撃が効くだろうと判断
でもまぁ、倒して食べたいわけではない。できれば無益な殺生は避けたいので
雄叫びを
『うおぉぉぉっぉぉぉ!!かかってごいやぁぁぁぁぁ!!ごるぁぁぁぁぁ!!!!』
吠えます。
『どした!!ごるぁぁぁぁぁぁあぁ〜!!!!』
吠えます。吠えます
『ごるぁぁぁぁぁぁあぁ〜!!!!』
これにビビったか、危ない奴と思ったかヒグマさん、(クマの)写真向かって左にある法面を降りて川を渡って逃げてくれました。
が、逃げた方向がまた×
さすがに後5KM残しでヒグマにあってこれから先に行く勇気もないし、いつさっきのヒグマが戻ってくるかもわからん状態で行く気はないので、戻ることにしたのですが、そのヒグマ
私の帰る方向にまっしぐら
またまた叫びます
『ごるぁぁぁぁぁぁあぁ〜!!!!そっち行ぐなぁぁぁ!!』
『おるぁぁぁぁぁ!!あっち行げぇぇっぇぇぇぇ!!!』
行きます。どんどん。帰る方向に
日帰りとは言えやはり冬装備。ダウンやら、食糧やらで10KG程度の荷を背負って、ただでさえ歩きづらい冬靴で猛ダッシュで走りました。
今思えばあれぞ火事場の馬鹿力でしょうね。何もなしで走ってるのと同じくらいの速度で走ったと思います
なんとかヒグマさんの先に回り込んだのか、ヒグマに再度遭遇することなかったのですが、地図のS字カーブのところで熊の足跡発見。。。
10秒毎に後ろを振り返りつつの帰還となりました。
それから10分もしたころには腹がやたら減ってきたのですが
まさか熊がそこらに居るような状態でお誘い申し上げるつもりもなく、
知床自然センターに行くまで我慢した次第でした。
みなさん、知床はヒグマがいます
冬でも鈴は忘れずに
たまに後ろを見るのも忘れずに。ヒグマに肩をたたかれますよ。まじで
みな君、誘わなくて良かった。。。
--------------注意--------------
私のとった行動が正しいかどうかは知りませんし、みなさんにお勧めするつもりもありません。ただ、その場にあった物でその場で出来ることをやっただけです。
そもそも行った時点で間違いだったのかも知れません。
ヒグマは成獣で200kgを超え、最大で400kgを超します。本州のツキノワグマの倍以上になります。普通の人間が勝てるもんじゃありません。
戦いは避けましょう。死ぬのは必須です。
何をどうすべきだったか、、、
そもそも行かないべきだったのか?
スプレーでも持つべきだったのか?(逆に怒らせるだけって話もあるぞ。。。)
一人より二人の方が良かったのか?
私には解りませんし、今後も答えは出せない気がします。
一つだけはっきり言えるのは
『行くなら鈴は持とう』
これだけははっきりしました。
北海道に行くなら気を付けてください。
コメント
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これぞ、ほんとうにあった怖いレコですね
よくぞ、腰痛リハビリ中のお身体で無事帰還されました
それにしても、本場のエゾシカ君も丹沢なみにカメラ目線とは
プリティです
お帰りなさい&お疲れ様でした。
厳冬期の北海道の熊も冬眠しないのですね
とにかくご無事の帰還おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
こんにちは。はじめまして。
まさしく、ある日森のなか熊さんに出会った、ですね。
奥武蔵で数年前に熊が出た情報で、そのときに熊避けスプレーも入手しましたが、その使用条件が、[射程10m未満、風上から]でした。
本州は体の小さいツキノワグマとはいえ、スプレーだけで素人が戦うのはむりっぽいです。
YouTubeにスプレーをものともしない熊の動画もあったようですし。
熊鈴をつけても熊と遭遇した場合には、熊は最初から襲う意図があると思われるので、その対策を考えていました。事例としてとても参考になりました。
エゾシカもやっぱりお尻がたまりません
現地の知床自然センターでヒグマの目撃情報を募集してたので通報しました。
その時に、『今年は雪が少なくてまだ出てるみたいなんだわ』と言われました。
ナメちゃいかんですよ><
ヒグマに10m〜5mまで接近を赦しちゃヤバイと思います。外す気もしますし。。。
私がいつも考えていたのは
『ん、俺より強いかも』と思わせれるしかないだろう
と思ってました。
基本的に野生動物は『臆病』で生き残ってるから、こちらが『大きい』『強い』となれば逃げるだろうと思ってたのです
そこで、目の前にあったパワーショベルの天井を拝借したって訳でした。
まぁ、成功したから言えるんですが、、、ね
あはは・・・。
初コメントなのにすみません。
笑っちゃダメだって思ってるのに笑いが出てしまう・・・。
もしかしたら命がけのハイキングだったかもしれないのに・・・。
>>『ごるぁぁぁぁぁぁあぁ〜!!!!そっち行ぐなぁぁぁ!!』
あはは・・・(私、笑い上戸です)。
お疲れ様でした。さぞ胆の冷えたハイキングだったことでしょう。
そうそう。鈴とかラジオがいいって聞いたことがあります。
きっと雄叫びも効果があったと思われます。
しかし、こんなに降雪していても、ヒグマは冬眠していないんですね。
う〜ん・・。三毛別ヒグマ事件がありえたわけですね。
すごい山行記録にビックリでした。
ご無事で何よりです。
クマって言うから、誰のレコかと思ったら、
minapapaさんだったんですね。
北海道から帰られたんですね。
熊は確かに怖いです。
北海道だと特に気をつける必要があるでしょうね。
ところで20キロもよく歩けましたね。
次は是非、山にお出かけ下さい。
今年もよろしくお願いします。
恐怖ですね!
まだ熊に遭遇したことないですが、恐怖が伝わってきました。
無事でご帰還何よりです。
傍から聞いたら笑いますよね。
でも、本人は必死でした。
食われたくないですからねぇw
いやぁ、生きて帰れましたよ
20KMと言っても除雪された車道なんで苦は無かったです
腰はちくと痛みましたがw
でも、復活!!宣言しちゃいます^^
コワいですよ。今では笑えますがw
あれだけゴツイ奴に逢うと勝てる気がしないですもんw
はったりで凌ぐしかないですよ
あれに比べればツキノワグマはイノシシだな。。。。
ってその時は思いました
まぁ、ツキノワグマもカワイくはないですがw
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