金峰山・瑞牆山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,704m
- 下り
- 1,694m
コースタイム
【2日目】5:20富士見平-6:00桃太郎岩-7:00大ヤスリ岩付近-7:30瑞牆山山頂(-8:10)-9:50富士見平(テント撤収-10:50)-11:30瑞牆山荘
天候 | 1日目:快晴! 2日目:快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金峰山:コース整備されており危険箇所は特にないが、富士見平より上は凍結箇所多く、アイゼン必要。(チェーンスパイクでも十分) 瑞牆山:富士見平から凍結箇所多い。特に天鳥川までの下りはアイゼンを履いたほうが良い。天鳥川からの登りは大ヤスリ岩直下まではアイゼンなどは不要。大ヤスリを越えて凍結箇所が出てきたらアイゼンを履いて頂上まで行ったほうが無難。頂上直下の凍結は他人に迷惑をかけないためにもアイゼン着けた方が良い。なお、個人的にはチェーンスパイクで十分だった。 登山バッジは富士見平小屋にて購入。 |
写真
感想
2014年はまだ長男と山に登っていない。GW後半は天気も良さそう。
しかし、この時期、未踏の百名山で残雪がないところというと、祖母山と宮之浦岳だけど、どちらも遠くて無理。じゃぁ、残雪があっても長男が登れそうなのは・・・。と、昨年も少し候補に入れていた「瑞牆山」と「金峰山」をチョイス。慣れないテント泊でも富士見平のテント場まではアプローチが近くて先に設営ができる。長男のテント泊デビューには持ってこいの場所かなと思っていました。しかし、やはり残雪のある山。前週に自分と長男の分のチェーンスパイクを購入。
【アプローチ】
ただし、前夜は地元の消防団の訓練があったため、出発は夜9時過ぎ。さすがはGW。中央道は深夜でも車が多い。駒ケ岳SAは駐車場が満車状態。なんとか停めて、SAのコンビニで食料(行動食と2日分のインスタント食品)を購入する。高速を降りてからは山へと向かっていく静かな道。道路は広いので深夜でも問題なく通行できました。瑞牆山荘近くの無料駐車場には深夜2時に到着。駐車場は3割ぐらいは埋まっていました。車中泊。
【1日目:金峰山】
5時前に目が覚め、支度開始。準備をしているとパトカーがやってきてお巡りさんが数名。何事かと思って見ていると、登山届の提出依頼をしていらっしゃいました。御苦労さまです。長男と二人、おにぎりとウィダーインゼリーを朝食にして、5時50分駐車場を出発。登山届は瑞牆山荘前の登山口にポストがあったので提出。
同じ時刻に登り始めたグループがいくつかあって、抜きつ抜かれつで登る。樹林帯で眺望はないが早朝ですがすがしい。登山道は整備されており道迷いの心配はない。長男は寝起きで調子は出ない様子だが、テント泊装備の自分の方が不安なので、いつもよりゆっくりペースで登る。歩き始めは寒かったのでダウンを着込んで登り始めたものの、登山道が急になるとすぐに暑くなって脱ぐ。1時間かからずに富士見平に到着。テント泊の受付をしてテントを設営する。やはりテント場が近いと楽だなぁと感じる。
テント設営後、金峰山へと向かう。
登山道は整備されていて歩きやすいが、少し登ったところで所々で残雪があり凍結している。長男が滑って転ぶ場面が増えてきたので、チェーンスパイクを着用。長男もこれで転ぶことなく凍結箇所を通過。その後、残雪があったり、なかったりでしたが、山頂までずっと着用して登る。
大日小屋を過ぎたあたりですれ違ったオジサマに「何年生?」と長男が聞かれる。「4年生」と答えると「さっき3年生の子が登っていったよ」とのこと。私が、「じゃぁ、負けられないね」と言うと、そのオジサマから「いや、勝ち負けじゃないから慎重にね」とのお言葉。ごもっともです。
先がまだまだということを知ったためか大日岩を過ぎてから長男のテンションが落ちる。励ましながら登る。ようやく砂払いノ頭まで来ると、眺望が広がる!富士山でかっ!金峰山の山頂が見える!長男のテンションも上がります。ここで、おそらく小学校3年生を連れた家族が休憩中だったので挨拶をして先へと進む。
金峰山山頂は見えるのに、ここからが思いの外長かった。腐った雪もあって少し登るのに手こずる。ただし、富士山を見ながらの稜線歩きで眺望は抜群。良い山だ。
ようやく五丈岩が近づいてきて山頂へ!五丈岩でかっ。山頂は360°の景色。富士山が近くて裾野が広がっているのが見えるのが良い。大菩薩嶺も良かったけど金峰山からの方が裾野が広く見えて良い。
山頂で写真を撮ってもらい、昼食タイム。恒例のカップ麺を食べて休憩。朝早かったため、長男は昼寝開始。つられて自分も昼寝。富士山を眺めながら昼寝だなんて贅沢。でも、今日はテント泊。しかも、既にテントは設営してあるのでのんびり降りれる。なんだかんだで1時間ぐらい寝てしまう。
昼寝から目覚めて下山開始。砂払いノ頭まで残雪箇所がいくつかあって、しかも、気温上昇のため雪が腐っていて歩き辛かった。長男も下山の方が苦手なため、時間をかけて下っていると、行きに追い抜いた小学生を連れたご家族が雪道も苦もなくさっそうと降りて我々を抜いていく。子供さんは10本か12本の本格的なアイゼン、ザックも本格的で30Lぐらい(たぶん女性用)、サングラス着用とかなりのレベルだなぁと感じました。
その後、大日小屋まで下ってきて休憩。先ほどのご家族も休憩中でしたが、小屋まで水を汲みに行かれたので大休憩だったのかも。その日はお会いすることはなかったです(でも、翌日瑞牆山で会いました)。
大日小屋から富士見平まで思ったより長くて到着するころには若干膝に痛みが。実はトレッキングポールを持ってきていなくて、いつもより膝に負担がかかっていたようです。
テント場はすごい数のテントが張ってありました。はやく設営しておいて正解でした。
その後、富士見平の小屋でビールとジュースを買って、夕食の準備。といっても、インスタントしか用意していないのでお湯を沸かすだけ。しかし、周りのテントからは良い匂いがする。聞き耳を立てるとワインも持ってきているらしい。インスタントしか食べれないなんて、長男に申し訳ないことをしたなと思いつつ、テントに入る。スマホは繋がってあり繋がらなかったりだったが、長男はお母さんの声が聞きたかった様子。「みんな心配してるかなぁ」なんて話をしている。初めてのテント泊でちょっとしたホームシックだったのかも。しかし、夜中の長男の寝相といったらすごいこと。あっちいったり、こっちいったり。そして、周りのテントからはいびきの大合唱。確かに耳栓は必要かも。
百名山32座目、長男は30座目。
【2日目:瑞牆山】
5時前には周りのテントから物音がしたので目が覚める。空が白んでくると今日も富士山がよく見える。またもや、インスタント食品で朝食を済まし、テントはそのままにして早速瑞牆山へ。
瑞牆山は富士見平から一旦沢に下る。その登山道は樹林帯のため凍結箇所が多い。いつ付けようかと迷いながら、途中でチェーンスパイクを着用しましたが、子供のことを考えると早めに着用する方が無難だなと感る。沢まで降りてきたらチェーンスパイクを脱ぐ。
沢まで降りれば、そこからは上りが続く。数組に抜かれたものの、早朝出発のため静かな登山道で心地よい。登山道は整備されているが、途中、両手両足で登るような場所もあって、長男も楽しみながら登る。大ヤスリ岩の直下あたりで下山する人がアイゼンを履いていたことから、「そろそろ履いた方が良いですか」と聞いてみると、「もう少しは大丈夫。でも山頂直下は絶対必要」と言われる。徐々に凍結箇所が増えてきて、転んだらやばいなーって思うところが出てきたのでチェーンスパイクを着用。
たしかに山頂直下はロープはあるものの凍結していて爪がないと厳しそうでした。
山頂に到着すると大展望!富士山はもちろん、昨日登った金峰山、南アルプス、八ヶ岳、浅間山まで大パノラマ。しばらく長男と写真撮影をして過ごす。それほどきつい登山でもなく、景色は最高で長男もご満悦。ただその後徐々に霞んできたので早朝登山は正解だった。
しばらくすると徐々に登頂者がやって来たので、名残惜しいですが下山へ。
下山途中、昨日あった小学生の家族とすれ違う。他にも昨日、抜きつ抜かれつしたご夫婦とすれ違う。一言挨拶を交わした。同じ富士見平でテント泊だったんだろうなぁ。
下山はすごい数の人とすれ違う。家族連れも多く。なかにはジーパン、スニーカーのようなお父さん、お母さんに連れられて登る子達。他人のことながら大丈夫かなぁと思いながら挨拶を交わしました。
富士見平小屋に戻り登山バッジを購入。
小屋前の富士山ビュースポットに座ると、隣に座っていたおじいさんに長男が声をかけられる。
話をしていると福井の方らしく、荒島岳の話やら、九州の韓国岳の話やらで盛り上がる。富士山の話になり、長男が富士山は一番最後に登ると言うと、おじいさんも「そうだ。富士山は登るより見る方がいい。登るのは一回でいい。」と意見が一致しました(笑)。
でテントを撤収して、瑞牆山荘へ向かいます。
しかし、私、トレッキングポールを忘れた影響からから、左膝の痛みがひどい。テント泊装備の重さも余計に負担をかける。長男に話をすると、長男は自ら先頭に立ち、ひざに負担のかからない(段差の小さい)ルートを考えながら歩いてくれる。父、息子の優しさと成長に感動。
なんとか膝も耐えて瑞牆山荘へ到着。ちょうどお昼の時間だったので、事前にリサーチしておいた瑞牆山荘の洋食メニューとケーキセットを注文。長男はハンバーグ、私はジンジャーポーク(豚の生姜焼きですね)。美味しかった!
昼食を済ませてから増冨ラジウム温泉へ。
とても登山客の姿が多いように感じました。
入浴後、外に出ると、昨日も今日もすれ違ったご夫婦に遭遇。「また会ったね!」。
山梨限定のサイダーを飲んで帰路につきました。充実した2日間でした!
百名山33座目、長男は31座目。
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