◆逆襲の荒海山〜今年初の登頂レコのハズが!(塩原元湯温泉大出館/かいなり)
- GPS
- 04:51
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,381m
- 下り
- 1,401m
コースタイム
07:50 尾根取付(沢の渡渉部)
08:15 尾根鞍部
09:25 前回登頂断念箇所(山頂手前200m地点)
09:45 南稜小屋
09:47 荒海山(太郎岳)山頂
10:03 荒海山・三角点設置場所
12:20 荒海山登山口駐車スペース
天候 | 超快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅たじま〜荒海山登山口まで11キロ つまり、西那須野塩原インター〜荒海山登山口まで概ね47キロ 国道352号線から荒海山登山口へと続く分岐に案内看板はない…。 と去年書いたけど。古めかしいけど荒海山への看板が分岐にあった。 荒海川に沿って荒れた舗装路を走り、残り2キロ区間が完全なダート。 ほぼフラットに近いダートなので、普通車でも問題ないと思われます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口駐車場・トイレ・ポスト ▼登山口駐車場 ○登山ポストがある場所が正式な登山口になるのでしょうけど。 そこまでは一応、車が通れる林道はあるものの、荒れ模様。 四駆車以外では、行かないほうがいいわけですけど、 そのポストのあるところには駐車スペースはないので、 ポストの手前500mくらいの路肩の広くなっている場所に駐車する。 さらに手前には、もっと広くなっているところもあり。 ポストのあるところにも車のおけそうなスペースはあるものの、 それは転回場所と見るべき。 で。手前の路肩スペースは、見た目15台くらいは止められそう。 まあ、ここが満車になることはそうはないでしょう。 路肩なので無料。未舗装。24時間出入自由。トイレなし。 街灯なし。自販機なし。人家なし。あ、キャンプ場はあった。 営業していそうにない雰囲気でしたけど。 ▼トイレ ○道の駅たじま これ以外には見当たりませんでした。 ▼ポスト 登山口にあり ◆コース状況・危険箇所等 (↓去年のに少し付け足し) ○路肩駐車スペース〜荒海山登山口(ポスト設置箇所) 未舗装の車道を歩きます。雪解け水でドロドログチャグチャ箇所少々。 一応、車道ですけど、四駆車以外は通らないほうがいいかも。 車道としては、かなり荒れ果てています。 ○荒海山登山口〜尾根取付 いきなり渡渉箇所。この日は5cmくらいの深さ。 水量が多ければ靴を脱ぐ覚悟。 その先も、湿った登山道が続き、さらに2か所の渡渉地点を越えます。 一ヶ所、雪の上を歩くも、固く締まっていて問題なし。 ○尾根取付〜尾根鞍部 足元が不安定で滑り落ちそうな斜面に取り付いたあとは、 沢の中をほぼ一直線に登ります。 上のほうからロープがまっすぐに一本垂れ下がっています。沢の中を。 濡れているところはツルツル滑るし、朽ちた落ち葉もツルツル滑るし。 ビシャビシャと水と泥をはねまくって、やっとの思いで尾根鞍部。 沢沿いは、とんでもない量のバグズ・アタックに苛まれる。要対策。 ○尾根鞍部〜荒海山山頂 なだらかな尾根歩きで徐々に高度をあげていくのはいいが、 派手に倒木、いやらしく張り出した木の根、浮いた石、 滑りまくる足元、濡れたドロドロープ、濃い笹、狭い足元。 と、難所だらけ。尾根上に残雪なし。 南稜小屋は山頂直下にあり。扉が壊れているけど、閉まるは閉まる。 ○荒海山山頂〜三角点設置場所 ルートはあるものの藪。距離はたいしたことないけど、かき分けて進む。 ちょびっと残雪あったけど、問題なし。 ※残雪はごく僅か。アイゼン不要。 ※沢沿いは、とんでもない量のバグズ。要対策必須。 ※笹が濃い場所は刈り払いがしてあって、去年のような不明瞭箇所なし ※本レコのGPSログが飛んでます。去年の荒海山ログのほうが正確。 ◆温泉 ○塩原元湯温泉 大出館 実際には16時頃までOKらしい 10:00-14:00 \600 源泉掛流 白濁硫黄泉 栃木県那須塩原市湯本塩原102 電話:0287-32-2438 http://ooidekan.com/ ○塩原元湯温泉 元泉館 8:00-20:00(2時間)¥800 源泉掛流 白濁硫黄泉 フロントで「HP見た」で¥200引き 栃木県那須塩原市湯本塩原101 電話:0287-32-3155 http://www.gensenkan.com/ ○塩原元湯温泉 ゑびすや 11:00-15:00 \500 源泉掛流 白濁硫黄泉だったと思う 栃木県那須塩原市湯本塩原153 電話:0287-32-3221 http://www4.ocn.ne.jp/~ebisuya3/ ○奥塩原温泉 渓雲閣(未湯) 12:00-15:00 \1000 栃木県那須塩原市湯本塩原37 電話:0287-32-2361 http://www.keiunkaku.com/ ○奥塩原温泉 やまの宿 下藤屋(未湯) 14:30-17:00 ¥1000 栃木県那須塩原市湯本塩原11 電話:0287-31-1111 http://www.shimofujiya.com/ ○御宿 夢の湯(未湯)荒海山登山口に一番近い温泉 ¥500(HPに割引券)営業時間帯不明 源泉掛流し 湧出量毎分200L! 手作り感丸出しHPの更新が2006年11月ですけど店は営業してました。 福島県南会津郡南会津町滝原字向熊久保1373-1 電話:0241-66-3131 http://www.yumenoyu.com/ ◆食事処 ○手打ちそば処・かいなり 11:00-18:00 年中無休 P数台 福島県南会津郡南会津町糸沢字荻野山3325 0241-66-2521 http://www.uyou.gr.jp/tajimataxi/aisatu.html ○食堂 釜彦(新店舗、国道400号沿い) 11:00-15:00 不定休 P20台 スープ入りやきそば¥700 栃木県那須塩原市塩原2611 電話:0287-32-2560 http://www.tochinavi.net/spot/home/index.shtml?id=694 ◆バッチ 特に探しませんでした。というか付近には売店がない。 ◆参考 ▼荒海山 放射線量調査(福島県勤労者山岳連盟より) 調査日 2013/7/11 調査場所 登山道・アスナロ/荒海山三角点峰 原発からの距離 131km 最大値 0.608 μSV/h 最小値 0.072 μSV/h 山頂値 0.009 μSV/h http://fukushima-jwaf.jimdo.com/ |
写真
感想
昨年。山頂手前200メートルにして、行く手を巨大な雪塊に阻まれて登頂を断念してからほぼ一年。
ふふふ。この時を待っていたぜ! 雪解けの季節をなあ! コンチクショー!
去年。登ったのが、5月13日のことだった。
もうこの時期なら残雪も苦にならないだろうという甘辛い見通しで荒海山に登った。
もう少しで山頂というところまできて、眼前に巨大な雪塊が現れてしまいまして。
いつ崩落するともしれないその雪塊は、のっかった登山者の命を飲み込まんとして、虎視眈々とその悪魔のごとき白く冷たい肌を脈動させていた!
地図とGPSで確認すれば、あと200メートルほどで山頂。
無理すれば行けそうな感じはしたけども、途中で追い抜いてきた老夫婦が、あっさり登頂を断念して引き返したことに触発されて、私も撤退することにした。
やっぱり、崩落に巻き込まれたら嫌だからねえ。また来年くればいいやということでした。
そして1年後。
私は再び荒海山の登山口に帰ってきた。荒海山への逆襲のために。
いつものように、道の駅たじまにて車中泊して、むっくらと起きだして出発。
なにしろ、登山口には御トイレットがないもんねー!
速度取締を警戒しながら軽快に軽自動車を走らせてると、まずは去年と同じく右手に会津の名峰七ヶ岳が目に鮮やかに飛び込んでくる。
おお。去年と比べて、もう残雪が少ないぞい。続いて左手に目指す荒海山が。
ふはーー。明らかに去年より雪が少ない。
よぉっしゃ。これならと調子に乗って荒くれた未舗装林道をかっ飛ばしてると、車が段差でこれ以上ないくらい思いっきりハイ・ジャンプ。
ぶっ壊れるかと思ったぜ。軽自動車が。余計な出費がかさむのは御免なので、安全運転に心がけながら登山口を目指すと、駐車スペース? らしき広場みたいなところがあって、そこに3台くらい車がとまっていた。
2台は既に出発したようで、1台の横で準備をしているところだった。
確か、もっと奥まで車で行けたはずだったので、さらに500メートルくらい進んだところの道路脇に駐車。
準備して出発。登り始めて直ぐに日陰に派手な残雪が。
去年も同じ場所にあったけど、だいぶ小さくなっているようだ。
登山ポストのあるところまで、車で入れるようになっていた。
ただ、登山ポストのある直近までの林道は、かなり荒れ果てているので、普通車では入らないほうがいいでしょう。
登山ポストの先は、去年と同じく渡渉箇所。5センチくらいで結構深い。
今回は、去年の反省からトレランシューズではなくて、堅牢な登山靴なので問題なし。
ドログチャ箇所も、沢の渡渉も難なく通過。
ほぼ沢の中の急登は、新緑が目に映えてよろしいのですけど、バグズが凄い量。
虫除けのしっかりした対策を予めしておいたほうがいい。
尾根に出ると小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に登っていく。
ほぼ樹林帯の中で視界が開けず、山頂付近に来ないと展望が広がらないかなりストイックな山。
そして。去年、登頂を断念した残雪箇所に到着。
ハッキリ言って、全く雪がなかったので、果たしてここだったかなと。
でもまあ、ロープがぶら下がっていたので、たぶん、ここなんでしょうけど、雪が全くないとこうも印象が違うんですね。
うんせ、うんせとロープを掴んでよじ登ると、その先も急傾斜。その先は片側崖。
これは、去年、引き返してよかったようだ。あの雪塊を乗り越えても、この先の難所を乗り切れそうになかったというわけでした。
山頂が目前に迫ってくると、それまでの禁欲さを一気に吹き飛ばす大展望が広がります。
いや凄い。これが荒海山か。360度の眺望を欲しいままではないか。
しかしながら、勉強不足で周辺の名峰群がなんて山なのか、ほとんど分からんときたもんです。
やたらめったらにケワスィくて初心者向きではないですけど、山に登っている感触は存分に味わえます。
荒海山というのは福島県側の呼び名で、栃木県では太郎岳といいます。
ま、荒海山のほうが美しくてカックイーですね。
下山後。食事。
昨年から気になっていた、そば処かいなりで。ざる大盛りを。会津のそばはうますぎて困る。
この近くには、気になる飲食店がたくさんありまして。
特に会津田島にあったアルカディアが気になりました。
ラーメン屋なのに店名がアルカディア。まずは、それだけで不思議ポイント獲得。
有名な店のようで、店の前を通った時は駐車場が混んでました。
トマトとかぼちゃのつけ麺とはどんなのだろうか。気になる。
下山後の温泉。
塩原元湯温泉3湯のうちで、唯一、入っていなかった大出館に入ってきました。
しかしながら、この大出館は公表している日帰り入浴可能時間帯は14時まで。
かなり急がないと入れんと来たもんです。
かいなりで、のんびりしたいところでしたけど、そういうわけにもいかずに出発。
相も変らぬ狭い山道をグネグネと登ってまいりますと、元湯温泉郷に到着。
大出館。まずは、その宿前までの道路の傾斜におののく。
坂道で一度でも停車しようものなら、サイドブレーキを使用した坂道発進をしなければ、すざーーと後退していく。
私の車はオートマじゃあないんですよね。まずは、車を駐車場に止めるだけで戦々恐々でした。
お湯は、硫黄の匂いがぷんぷんでモロ好み。知らなかったんですけど混浴でした。
女性専用時間帯が迫っていて宿の名物・墨の湯に、のんびり入れなかったのが心残りですかね。
露天はぬるめで眼下にゑびすやと元泉館が見えました。
暫く体から硫黄の匂いが消えそうにないなあ。心に残る良い湯でした。
荒海山登山口のほど近くには、夢の湯というのがありましたけど、ここが源泉掛け流しというのを知らなくて、全くチェックしてませんでした。
日帰り入浴施設なのか?宿泊施設なのか?
見た目は日帰り入浴施設ですけど、宿泊もできるみたいです。要確認。
さあ、そして。密やかにしめやかに。実は、今年初の荒海山登頂レコを狙っていたのです。
しかしながら、すっとこどっこいしょ。帰ってきてから、荒海山のレコ検索をしてみると。
オーイエー。確か去年の自分のレコの後には、登頂レコは3件しかなかったはずだが。
ぎゃぉ。1件増えている。しかも、直前…。あはーーまあ、いいか。
別に競っているわけでもないですし。何かヤマレコから景品が出るわけでもないですし。
そして、このレコを密造しているうちに、もう一件、登頂レコが増えていた。
みなさん、荒海山が好きなんですね!
コメント
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はじめまして!
恐れ多くもmoglessさんより初レコを奪ってしまいどうもすみません(笑)
実はmoglessさんの撤退レコを何度も読んで参考にさせていただきました。
山頂直下の岩壁を目の前にして、どこをどう登ったものか途方にくれながら
去年moglessさんが撤退したのはこの辺りかねぇと噂していました。
会津は渋くて良いですね。
気軽に出かけられる距離ではないけれどまた行きたくなりました。
楽しいレコをありがとうございます!!
畏れ多くも?
私って、ヤマレコでは、そういう風に観られているんでしょうか?
なんだか、哀しいなあ。鳴いちゃおうかな。うーわんわん!
去年の荒海山レコを参照していただいたようで、どうもありがとうございます。
造った甲斐があったというものです。先ほど、私も見てみましたら、5000回以上、表示されてたんですね。
もっとメジャーな山のほうが、表示回数が少なかったりと、面白いものです。
会津を気に入ってくださったようですね。私も大好きなエリアです。
すいません。私にとっては気軽に出かけられる距離だったりします。
けっこう、近いんです。南会津は。
もらってきた観光案内を見ますと、面白そうな名物やら飲食店が、たくさんというほどでもないですけど、無数に紹介されていて、帰ってきたばかりですけど、また行きたいですね。
実は、信じてもらえないかもしれませんが。
いや、別にどうでもいいことなんですけど、本当は、30日に荒海山に行く予定だったのです。
ところが、体調がすぐれないのに浅間山に無理して登ったものだから、風邪をひいてしまったのです。
BAKAは風邪をひかないというレジェンドはUSOだったんですね。
ですから、30日は安静にしていたのですけど、その2、3日の差で、うーん、タッチの差でしたね。
そこはかとなく哀しかったのは、いとをかしでした。
こんばんは、moglessさん(^^)v
一年越しのリベンジおめでとうございます。
そうそう、前回はゴール寸前でまさかのドロップアウトでしたから、それだけに喜びもひとしおでしょう。
荒海山のレコ全体としてはかなり少ないようですが、このマニアックな山の記録がここ最近3つも連なっているのは確かに謎です。
最近ヤマレコ内をフラフラしていて思うことですが、1年前と比べるとヤマレコユーザーの総数が急激に増えたこともあるかもしれませんね。
先週はかなりの晴天だったようですから、山頂からの展望もスゴいことになってますねぇ、360度の展望とても羨ましいです。
間違ってたらごめんなさい、ワタシが気付いたあたりでは…
34→燧ヶ岳、45の頭が出ているのは日光白根山、46→太郎山、
58の左→会津駒ヶ岳、かと思われます!
何度も塩原にはお邪魔しているのですがいつも通り過ぎておりまして、お湯には浸かったことがないんですが、なかなか良さそうな感じですね。
今年こそ南会津へ!と思っておりますので参考にさせて頂きますね(^^)
お、そういえばmoglessさんが乗られているマシーン、マニュアルだったのですねぇ(゜ロ゜)
うーん、なんだか、もう少しのところで今年初の荒海山登頂レコにならなかったのが、少しばかり心憎いところです。
去年の撤退があったから、完全に雪が解けきるのを待っていたら、ちょっとばかり待ちすぎてしまったようです。
山頂からは、雲一つないというわけではなかったですけど、梅雨前の貴重な好天を大満喫できました。
写真の山の名称、ありがとうございます。
なんだか地図を眺めて山を特定するのが、面倒になってしまいまして、あのような記述となっております。
会津駒と燧ヶ岳は、今年中には行きたいですね。季節を変えての再訪となりますけど。
バラシオの温泉街のほうは、私も行ったことはありません。
よく脇は通りますけども。渓谷沿いの丸見え混浴露天風呂なんてのも、あるのは知っているのですけど、なかなか行く機会を得ません。
今年こそ南会津!
おおーいいところですよ。南会津は。
国道をドライブしているだけでも、楽しいくらいです。
私のモンスター・マシンはマニュアルです。
どうせ高速しか走らないし。
高速では、5速に入れたままギアチェンジはしないし。
渋滞にはまるようなトコロへは行かないし。
それに少しでも燃費を良くしたくて。これがメインなケチな理由。
そういえば、何の車を買ったのでしょうか? まさか、ハイエース?
ヤマレコユーザー増えたみたいですね。なんででしょう。山が流行ってるですかね。
苦しみを味わいたい方が増えているということでしょうか。
まあー家でゴロゴロしているよりは、楽しいでしょうけど。
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