初車中泊で八ヶ岳デビュー---唐沢鉱泉から天狗岳周回

2014年06月21日(土) [日帰り]

• GPS: 08:35
• 距離: 12.0km
• 登り: 1,119m
• 下り: 1,101m

コースタイム

5:30唐沢鉱泉-7:25第1展望台-8:11第2展望台-8:55西天狗岳-9:22東天狗岳（休憩)9:57-10:05中山峠への分岐-11:10黒百合ヒュッテ（休憩)11:56-12:35渋の湯への分岐-13:45唐沢鉱泉

アクセス

利用交通機関：

自家用車

唐沢鉱泉下の駐車場30台ほど駐車可

コース状況／危険箇所等

　登山ポストは唐沢鉱泉玄関横にあり。登山道は全般によく整備されている。西天狗岳への登り、天狗の奥庭などは岩ゴロゴロの道で、○×→などのペンキで通れる所を示しているのでよく見てその通り行けば問題ないと思います。黒百合ヒュッテからの下山路は濡れた岩の上を通ることが多く、滑らないように注意。
　下山後、唐沢鉱泉で日帰り入浴できる700円。

写真

5:16 前泊した唐沢鉱泉下の駐車場(トイレもあります)を出発

5:32 西天狗岳への登山口、しゃくなげ橋

マムシグサの見送りを受けて出発

マイズルソウ

ズダヤクシュ

苔と岩と深い樹林帯が特徴という北八ヶ岳の登山道らしい景色だとか

マルバスミレ？

一部、ダケカンバの林もあって

6:27 西尾根の尾根道に合流しました。右は枯尾の峰

ミヤマカタバミは全体的に花を閉じ気味

イワカガミもちらほら

7:25 第1展望台到着

ミツバオウレン

南八ヶ岳の面々、尖がってるのが主峰赤岳、左に横岳、硫黄岳、右に中岳、阿弥陀岳

イワカガミ

8:11 第2展望台到着

桜が咲いていました。タカネザクラかな？

キバナノコマノツメ

キバナノコマノツメの群落

鞍部にある湿地にバイケイソウ

8:24 さあ、西天狗の岩場を登ります

背後は今越えて来た第1、第2展望台

岩がゴロゴロ

まだまだ登ります

8:50 背後は今越えて来た第1、第2展望台

8:52 ようやく頂上へ

8:55 西天狗岳頂上着！ガスが出てきました。視界不良

これから向かう東天狗岳

9:02 東天狗岳に向けて一旦下ります

9:11 西天狗と東天狗(前方)の間の鞍部、疲れたのでポールで頭を支えて仮眠（？）

ハイマツの斜面

9:15 ガレ場を登り返します

9:22 東天狗岳頂上着

東天狗岳山頂より西天狗岳を望む

手前根石岳、奥が硫黄岳

これから下山する黒百合平方面

お湯を沸かしてパンとスープ、ココアで休憩

9:57 さあ、下山します

東天狗岳を振り返って

結構アップダウンがあって足にきます

10:05 中山峠への分岐、ここは天狗の奥庭方面へ行きました

イワウメ

イワウメ

イワカガミ

10:35 天狗の奥庭、岩ゴロゴロの荒涼とした風景の中を行く

すりばち池

11:03 黒百合ヒュッテが見えました

目の前左に中山、縞枯れ現象が見えます

ハナゴケ？

コナアカミゴケ？

11:10 最後にちょっと急な下りとわずかに残った雪渓から鉄の橋を渡って黒百合ヒュッテへ

黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテの中に入って休憩、ストーブをつけてくれました。おでん500円

もつ煮500円、両方ともあったかくて美味しい。スープも飲み干して元気復活

桜が咲いていました

11:56 さあ、唐沢鉱泉へ向かいます。先ずは鉄の網の橋を渡って

石ゴロゴロの沢沿いの道です。石が濡れ、苔も生えていて滑りそう

12:10 丸太や板で登山道がいたる所で補修されていました。有難うございます

12:35 渋の湯への分岐

こちらもシラビソの林

沢を木の橋で渡る

13:39 橋を渡って唐沢に到着

シロバナノヘビイチゴの花がお出迎えしてくれました

唐沢鉱泉の源泉

13:45 唐沢鉱泉に戻ってきました。〆にここで日帰り入浴700円、い〜い気持ち、疲れた体が癒されました。

感想

inbsj

　「今年は八ヶ岳に行きたい」という妻。「車中泊を試してみたい」という私。それではと、いろいろヤマレコで見てみると唐沢鉱泉の駐車場で車中泊して、早朝から天狗岳を周回して戻ってくるのが良さそう。土曜日は午後から天気が崩れてくるような予報もあって、なるべく早く登ってしまおう。
　夜10時唐沢鉱泉下の駐車場に到着。ここにはトイレもあります。先着の車が3台。前泊組かな？100円ショップのイグサマットを四方にカーテンのようにめぐらして目隠しと日除けにする。座席をフルフラットにして長座布団を布団代わりにし毛布を掛けて寝てみる。まあまあかな？しかし、寝ているうちに背中が真っ平ではないので何か寝にくい。低い所に何か詰めたり、寝る方向を反対にしてみたりとあまり具合がよくない。寝たり目が覚めたりの繰り返しで、結局、寝不足気味。車中泊はだいぶ大きな課題を残した。
　朝5時前起き出して、パンと牛乳とハム・野菜サラダで朝食。トイレを済まして出発。唐沢鉱泉玄関横に登山届提出ポストがあって、登山届を書いて出発。先ずは西尾根を経由して西天狗岳へ。登山口のしゃくなげ橋を渡る。シラビソの樹林帯が広がる。この深い樹林帯と苔と岩とが北八ヶ岳の登山道の特徴だとか。テレビでも何度も見ているが、「ああ八ヶ岳に来たんだな」と感慨がある。枯尾の峰から来る西尾根の尾根道に合流して、さらに登りつめる。天気のせいかミヤマカタバミは全体的に花を閉じ気味だが、マイズルソウ、ズダヤクシュ、マルバスミレと小さな花も登山道を彩る。上のほうに行くとミツバオウレン、イワカガミも綺麗に咲いている。そして約2時間で展望が開けて第1展望台、さらに第2展望台と南八ヶ岳の山々と下の茅野や諏訪の町が望める場所に出る。目の前奥に尖って見えているのが主峰赤岳だ。そして左に横岳、硫黄岳、右に中岳、阿弥陀岳が見える。行く先に高く聳えているのが、これから登る西天狗岳。ぐんと急勾配の斜面に見える。確かに天狗の鼻に登るような感じに見える。本当に登れるんだろうか？
　西天狗岳の西斜面は急勾配のゴロゴロの岩場だ。しかも長い。息を整えながら一歩一歩登る。寝不足の身体でバテ気味だが何とか西天狗岳頂上に着いた。この頃からガスが沸いてきて、頂上からの視界はあまりよくない。記念撮影を済まして次の東天狗岳に向かう。ガレた道を一旦下りて登り返す。気持ちよい空中散歩。出発から4時間弱の時間がかかって東天狗岳頂上に着いた。西天狗岳はハイマツの生えた広いゆったりした山頂だったが東天狗岳山頂はゴロゴロの岩場の狭い山頂。しかし展望は良い。ここでしばし休憩。休んでいた他の登山者と山の話をしたり、お湯を沸かしてスープ、ココアを作り、恵那峡サービスエリアで購入したパンを食べる。
　八ヶ岳の景観をたっぷり堪能したら黒百合平方面へ下山。途中、中山峠への分岐があったが、天狗の奥庭方面へ行く。天狗の奥庭は岩ゴロゴロの荒涼とした風景の中。イワウメ、イワカガミなどはやはりこういう風景の中によく似合う。すりばち池などの池もあったりで風情のある所であったが、結構アップダウンがあって、西天狗岳への登りなどで疲れているのか、足が重かった。中山峠コースの方が軽かったかななどとも思った。
　黒百合ヒュッテに着くとやっとホッとした。トイレ(200円)を使わせてもらって、中に入って温かいものを頂く。客は他にいなかったようだが快く受け入れてもらった。おでんとモツ煮を注文(共に500円)、テレビでも見た丸いテーブルに椅子に腰掛けると、ストーブもつけてくれた。スープのたっぷり入ったおでん、そしてよく煮込まれたモツ煮。食べて生き返ったようだ。
　帰路は唐沢鉱泉まで、全体に石ゴロゴロの道。鉄網の板や木の板、丸太などで道がついていたり、石の上を踏んで行ったりの多い道で滑りやすそうに見える。慎重に足を運んで行く。黒百合ヒュッテから2時間弱で元の唐沢鉱泉に着いた。総行程8時間半ほど。ちょっと疲れたが楽しい山旅だった。最後に唐沢鉱泉で汗を流す。沸かし湯だが、良い温泉だった。

コメント

はれはれ

初車中泊お疲れさまでした！！
　お疲れさまでした。inbsjさんの八ヶ岳の写真やレコを見ていると情景が浮かび楽しくなります。おでん美味しそうですね。自分も八ヶ岳行きたくなりました。
　当方7月初めは八経ヶ岳を計画中です。では。

inbsj

Re: 初車中泊お疲れさまでした！！
確かに、車中泊できれば行動範囲広がりますね ！これからも機会があれば取り入れたいと思います。初めての八ヶ岳とっても良かったです
7月初めの八経ヶ岳はオオヤマレンゲが素敵ですね 是非楽しんでください