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Yamareco

記録ID: 484336
全員に公開
沢登り
日高山脈

カムイエクウチカウシ山《神と熊が共存する山》

2014年07月24日(木) 〜 2014年07月25日(金)
 - 拍手
mikimiki その他4人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
35:07
距離
35.5km
登り
1,987m
下り
1,973m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:57
休憩
1:31
合計
13:28
6:33
6:48
119
8:47
8:52
185
11:57
12:20
141
14:41
15:13
105
2日目
山行
8:55
休憩
0:19
合計
9:14
18:22
136
9:02
9:21
177
12:18
12:18
118
14:16
14:16
97
・7/24 5:00林道ゲート前駐車場-6:50七の沢出合-9:00八の沢出合-14:50八の沢カール15:20-17:10カムイエクウチカウシ岳-18:25八の沢カール(テン泊)
・7/25 6:40八の沢カール-12:20八の沢出合12:30-14:15七の沢出合-16:00林道ゲート前駐車場 
天候 7/24晴れ
7/25曇り
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・日高山脈山岳センターキャンプ場(泊)
コース状況/
危険箇所等
・登山ポスト:ゲート前、札内川ヒュツテ前。
・札内川源流まで沢遡行、かなり荒れており流木に悩まされる。
川幅は広いが水量が少なかったので左岸中心に、時には中洲の中を歩く。
・雪渓の残る三股から急傾斜の沢で巻きながら八の沢カールを目指す。
・テン場は八の沢出合と八の沢カールにある。
八の沢カールのテン場付近には熊が出没する。実際、大きな熊がいました。
日高山脈山岳センターキャンプ場にて。
バンガローに前泊します。
2014年07月22日 18:49撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 18:49
日高山脈山岳センターキャンプ場にて。
バンガローに前泊します。
林道ゲート前駐車場にて。
ここから林道を約2時間で登山口、七の沢出合に着きます。
2014年07月24日 04:26撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/24 4:26
林道ゲート前駐車場にて。
ここから林道を約2時間で登山口、七の沢出合に着きます。
2014年07月27日 14:31撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/27 14:31
七沢の出会いに到着。
砂防ダムは土砂に埋もれ、荒廃しています。
2014年07月24日 06:29撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 6:29
七沢の出会いに到着。
砂防ダムは土砂に埋もれ、荒廃しています。
七沢の出会から札内川の沢登りに出発。
2014年07月24日 06:48撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 6:48
七沢の出会から札内川の沢登りに出発。
工事途中のまま残された日高横断道路。
2014年07月24日 06:49撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 6:49
工事途中のまま残された日高横断道路。
左岸に渡ります。
2014年07月24日 06:54撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 6:54
左岸に渡ります。
中洲を歩く。
流木が多い。
2014年07月24日 06:57撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 6:57
中洲を歩く。
流木が多い。
時々、沢を巻きます。
2014年07月24日 07:05撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/24 7:05
時々、沢を巻きます。
左岸を行く。
2014年07月24日 07:17撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 7:17
左岸を行く。
沢道に咲くヤマアジサイ。
2014年07月24日 08:10撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/24 8:10
沢道に咲くヤマアジサイ。
八の沢の出会いに到着し休憩。
テン場ですがテントはありません。
2014年07月24日 08:58撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/24 8:58
八の沢の出会いに到着し休憩。
テン場ですがテントはありません。
沢は次第に荒れてきます。
2014年07月24日 09:28撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/24 9:28
沢は次第に荒れてきます。
ようやく見えてきましたカムエクが。
左の雪渓が見えるところが八の沢カール。
右の山の奥がカムエクです。
2014年07月24日 09:49撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/24 9:49
ようやく見えてきましたカムエクが。
左の雪渓が見えるところが八の沢カール。
右の山の奥がカムエクです。
流木の沢から八の沢カールを望む。
2014年07月27日 14:36撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/27 14:36
流木の沢から八の沢カールを望む。
すごい量の流木が堆積しています。
歩くのが大変です。
2014年07月27日 14:37撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
7/27 14:37
すごい量の流木が堆積しています。
歩くのが大変です。
三股の雪渓に流れ落ちる滝。
2014年07月27日 14:37撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/27 14:37
三股の雪渓に流れ落ちる滝。
三股に着きました。
ここからが急傾斜の沢歩行です。
滝の右側から上り詰めます。
2014年07月24日 12:01撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/24 12:01
三股に着きました。
ここからが急傾斜の沢歩行です。
滝の右側から上り詰めます。
振り返って見る日高の山脈。
2014年07月24日 13:28撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/24 13:28
振り返って見る日高の山脈。
歩いて来た深い渓谷。
2014年07月27日 14:39撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/27 14:39
歩いて来た深い渓谷。
エゾツツジ
2014年07月24日 13:43撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/24 13:43
エゾツツジ
沢というより滝を巻くように登ります。
清流付近に沢山の花が咲いています。
2014年07月27日 14:40撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/27 14:40
沢というより滝を巻くように登ります。
清流付近に沢山の花が咲いています。
2014年07月27日 14:41撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 14:41
沢筋に咲く花々。
2014年07月24日 13:53撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 13:53
沢筋に咲く花々。
沢筋に咲く花々。
2014年07月27日 14:41撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 14:41
沢筋に咲く花々。
沢筋に咲く花々。
2014年07月24日 13:54撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/24 13:54
沢筋に咲く花々。
八の沢カールに着きました。
3人の大学生が熊に斃れた追悼碑。
2014年07月24日 14:42撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/24 14:42
八の沢カールに着きました。
3人の大学生が熊に斃れた追悼碑。
八の沢カールより見る日高の山。
2014年07月24日 14:44撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/24 14:44
八の沢カールより見る日高の山。
八の沢カールより。
上の稜線から山頂に向かいます。
2014年07月24日 14:44撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/24 14:44
八の沢カールより。
上の稜線から山頂に向かいます。
稜線はハイ松の藪でとても歩き難い。
2014年07月24日 15:41撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/24 15:41
稜線はハイ松の藪でとても歩き難い。
山頂の標識はなく三角点のみです。
2014年07月27日 14:42撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/27 14:42
山頂の標識はなく三角点のみです。
山頂にて。
ガスと風が強く、早々に引き揚げます。
2014年07月24日 17:00撮影 by  E-PL3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
7/24 17:00
山頂にて。
ガスと風が強く、早々に引き揚げます。

感想

雨と霧で順延となった北海道最後の山行が日高のカムエクだ。
日程の関係で3日間の予定が2日間に、テン泊予定地を八ノ沢出会いから八ノ沢カールに変更する。天候の良いことを祈りながら。

〈山行1日目〉
約2時間の林道歩きが終わる七ノ沢分岐が登山口となる。
札内川の水量は比較的少ないが川幅が広い。左岸を中心に中洲に入ったり巻道を進んだり、何度も渡渉を繰り返すので沢の遡行に時間がかかる。
八の沢の分岐を過ぎると沢は荒廃し大量の流木が行く手を阻む。
そんな時、前方に八ノ沢カールが見え元気づけられる。

三股に到着。
雪渓は大きく削り取られ、滝の水が勢いよく流れ込んでいる。
ここから沢は滝となり八の沢カールまで急傾斜の道が約3時間続く。緊張の連続だが沢の清流に沿って咲く美しいお花畑が疲れを癒してくれる。

八ノ沢カールに到着。
八の沢カールは雄大で熊の生息に最適な環境です。そしてカールの底は平坦で広く神々が集まりそうな場所です。現実と想像が融合する不思議な空間です。
天候が少し怪しくなってきたのでテント設営後、急遽カムエクの山頂を目指すことにする。山頂まで続くハイマツの藪漕ぎと細い岩稜尾根道を往復し今日の長い山行は終了する。約13時間歩いたことになる。

夕方、霧に包まれたカールを見上げると大きなオス熊が悠然と歩いている。
熊除けにボリュームを一杯にしてラジオを夜通し流す。
夜は強風と強い雨でテントが大きく揺れるが疲れて熟睡する。

〈山行2日目〉
朝、山頂は霧に覆われているが雨もやみ天気は回復の兆し。
昨日、霧に覆われ何も見えなかったカムエクの頂に登っていたので、今日はゆっくり起きて、約10時間かけ無事下山することができました。

カムエクは日高でも特に厳しい山、それでももう一度と行きたいという憧れの山です。
その魅力は山登りの原点がそこにあるからだと思う。
明確な登山道がなく沢を遡行し、尾根に取り付きそして藪尾根を歩き山頂に達するというシンプルだが変化に富んだ山行スタイル。
テントを背負って標高差1500m、歩行時間23時間(沢遡行15.5時間)、歩行距離35kmの山行は老いの身には厳しいが最高に心に残る楽しい思い出になりました。
最初から最後までテントと食料を背負っての沢登りの山ですが、やはりもう一度来たい山の最有力のひとつになりました。

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