カムイエクウチカウシ山《神と熊が共存する山》
- GPS
- 35:07
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 1,987m
- 下り
- 1,973m
コースタイム
- 山行
- 11:57
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 13:28
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 9:14
・7/25 6:40八の沢カール-12:20八の沢出合12:30-14:15七の沢出合-16:00林道ゲート前駐車場
天候 | 7/24晴れ 7/25曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト:ゲート前、札内川ヒュツテ前。 ・札内川源流まで沢遡行、かなり荒れており流木に悩まされる。 川幅は広いが水量が少なかったので左岸中心に、時には中洲の中を歩く。 ・雪渓の残る三股から急傾斜の沢で巻きながら八の沢カールを目指す。 ・テン場は八の沢出合と八の沢カールにある。 八の沢カールのテン場付近には熊が出没する。実際、大きな熊がいました。 |
写真
感想
雨と霧で順延となった北海道最後の山行が日高のカムエクだ。
日程の関係で3日間の予定が2日間に、テン泊予定地を八ノ沢出会いから八ノ沢カールに変更する。天候の良いことを祈りながら。
〈山行1日目〉
約2時間の林道歩きが終わる七ノ沢分岐が登山口となる。
札内川の水量は比較的少ないが川幅が広い。左岸を中心に中洲に入ったり巻道を進んだり、何度も渡渉を繰り返すので沢の遡行に時間がかかる。
八の沢の分岐を過ぎると沢は荒廃し大量の流木が行く手を阻む。
そんな時、前方に八ノ沢カールが見え元気づけられる。
三股に到着。
雪渓は大きく削り取られ、滝の水が勢いよく流れ込んでいる。
ここから沢は滝となり八の沢カールまで急傾斜の道が約3時間続く。緊張の連続だが沢の清流に沿って咲く美しいお花畑が疲れを癒してくれる。
八ノ沢カールに到着。
八の沢カールは雄大で熊の生息に最適な環境です。そしてカールの底は平坦で広く神々が集まりそうな場所です。現実と想像が融合する不思議な空間です。
天候が少し怪しくなってきたのでテント設営後、急遽カムエクの山頂を目指すことにする。山頂まで続くハイマツの藪漕ぎと細い岩稜尾根道を往復し今日の長い山行は終了する。約13時間歩いたことになる。
夕方、霧に包まれたカールを見上げると大きなオス熊が悠然と歩いている。
熊除けにボリュームを一杯にしてラジオを夜通し流す。
夜は強風と強い雨でテントが大きく揺れるが疲れて熟睡する。
〈山行2日目〉
朝、山頂は霧に覆われているが雨もやみ天気は回復の兆し。
昨日、霧に覆われ何も見えなかったカムエクの頂に登っていたので、今日はゆっくり起きて、約10時間かけ無事下山することができました。
カムエクは日高でも特に厳しい山、それでももう一度と行きたいという憧れの山です。
その魅力は山登りの原点がそこにあるからだと思う。
明確な登山道がなく沢を遡行し、尾根に取り付きそして藪尾根を歩き山頂に達するというシンプルだが変化に富んだ山行スタイル。
テントを背負って標高差1500m、歩行時間23時間(沢遡行15.5時間)、歩行距離35kmの山行は老いの身には厳しいが最高に心に残る楽しい思い出になりました。
最初から最後までテントと食料を背負っての沢登りの山ですが、やはりもう一度来たい山の最有力のひとつになりました。
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