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Yamareco

記録ID: 497182
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
積丹・ニセコ・羊蹄山

羊蹄山三往復(真狩〜京極〜比羅夫)

2014年08月16日(土) 〜 2014年08月17日(日)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
21:12
距離
42.7km
登り
5,711m
下り
5,711m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
19:10
休憩
1:53
合計
21:03
23:57
0:05
43
0:54
1:14
27
1:41
1:42
0
1:42
1:42
162
京極コース下山口
4:24
4:50
210
京極登山口
8:20
8:20
6
8:26
8:46
7
8:53
8:54
4
8:58
8:59
8
9:07
9:08
4
9:12
9:13
62
10:15
10:20
47
11:07
11:13
22
11:35
11:48
27
12:15
12:20
65
13:25
13:26
87
14:53
14:55
3
14:58
15:03
2
15:05
15:06
9
15:15
15:16
5
15:21
15:24
125
17:29
17:29
0
17:29
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
真狩登山口の登山者用駐車場に駐車
コース状況/
危険箇所等
京極登山口には記入台がありませんでした。
深夜1時の山頂はやや涼しい程度の気温
深夜1時の山頂はやや涼しい程度の気温
山頂から見る喜茂別市街地かな?
山頂から見る喜茂別市街地かな?
京極ルートへ降りた頃、日が昇り始める
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京極ルートへ降りた頃、日が昇り始める
2回目の登頂は快晴で暖かくて気持ちいい
2回目の登頂は快晴で暖かくて気持ちいい
京極ルートの登山口、記入台が見当たらない
京極ルートの登山口、記入台が見当たらない
三回目の登頂は山頂を回避して、比羅夫ピークから真狩ピーク経由で真狩へ下山
1
三回目の登頂は山頂を回避して、比羅夫ピークから真狩ピーク経由で真狩へ下山

装備

備考 大量の食料を持参したので安心して行動できたが、水分はもう少し持った方がよかったかも。

感想

真狩の登山口に着いたのが午後の8時15分。
何故かそこにはパトカーと救急車・消防車など数台が赤灯を回して待機している。「誰か遭難したのか?」と思いながら恐る恐る入山届けを記入したが、声を掛ける様子はないのでそのまま入山した。恐らく事件ではなく事故なのだろう。

真狩コースはこれが3度目の登山なので夜の入山にはさほど恐怖感はないが、なんとなく体調が優れないというか足に力が入ってない感じがする。3合目くらいだと思うが、突然前方に明かりが見えた。まさかこんな夜に誰か登山しているのか?と思ったが、下で待機していた救急隊の仲間だった。ケガをして歩けない女の人が担架に横になり、全く身動きできない状態で「スイマセン、スイマセン」と泣きそうな声で繰り返し言っていた。隊員は3人いたようだが、一人の女性を運ぶのにやはり三人では無理だろう。その後深夜12時近くに救急車が動き出したので3時間くらい掛けて下まで運んだのだろう。自分が降りるのも大変なのに、身動きできない人を運ぶのがどんなに大変か実際に見てよく分かった。もし自分が山でケガをしたら、あれだけの人たちを動員させなければならないと考えると身が引き締まる思いだった。

その後ヘッドライトで前を照らしながら歩くものの、やはり昼間とは全く感覚が違う。前方の進路と足元の踏み場を交互に確認しながらの登山なので、やたら時間がかかり真狩ピーク(分岐点)に付くにも昨年より1時間多く掛かかった。その後山頂までの岩場もかなり難航し、想定外の時間オーバーだった。

その後は喜茂別コースを降りるつもりだったが、このままのペースでは四往復はとても無理だと察し昨年登った喜茂別コースはスルーして京極コースに下りることにした。しかし、この京極コースの下りもかなり難航して、恐らく20回くらい滑って尻餅を付いただろう。更に悪いことに深夜の二時、三時頃になると睡魔が襲ってきて注意力散漫になり、それが転ぶ回数を増やす結果になった。こんなこともあろうかとカフェイン入りのガムを噛んでいると少しだけ眠気が薄らいだ気がした。

京極コースの登山口に着く頃には薄明るくなる4時半頃で、京極コースの登山口には登山者名簿が見当たらなかった。元々ないのか、もっと下の入り口にあるのか、よく解らないまま今下りてきた京極コースを再び登りだす。

この頃になると登山を始める人が出始める。夜間登山でかなり体力と集中力を奪われた私は、後ろから来る登山者に数人抜かれた。この京極コースも喜茂別コースに似ていてあまりコース整備が行われていない自然の状態が多く、かなり登り応えのあるコースだ。厳しい登りではあったが、これまで8時間以上誰とも会わない登山から開放され人と接するのが楽しかった。

さて、次のコースも今まで通ったことのない比羅夫コースで、快晴の中比羅夫の分岐点まで行く間は気持ちよかった。実は京極コースの下りで何度も滑る間に膝上の靭帯を痛めていた。元々持病的に違和感がある場所だったので、このまま二往復で降りるか悩んだが天気が良くて気分的にはアゲアゲの感じだったので、三つ目のコースを下り始める。

比羅夫コースは山頂近くに多少の岩場があるものの、その後は概ね歩きやすいコースだと感じた。この複数コース登山をするには、違うコースを下ることから始まり下まで行ってから上って来るので精神的には厳しい。やはり膝の状態は悪化する一方だったが、すれ違う人たちとの何気ない会話が何とか頑張らなきゃという気持ちにさせる。

比羅夫登山口のすぐ側にはキャンプ場と駐車場がある。いよいよ最後の登りとあって、私自身もしっかり味わってやろうという気になっていた。膝の靭帯だけでなく太ももの筋肉にも痛みが出てきたが、ポールを支えにして何とか登ることができた。そして登る途中では山頂で私を見かけたのか「何回目ですか?」と聞いてくる人もいた。そう聞かれて「三回目です」と答えると、必ず眼を丸くして驚かれる。私自身も初めて羊蹄山に登った二年前は一回登れば充分だったが、今は一回では満足できない体になってしまったのか。好きこそものの上手なれ、とはよく言ったものだ。

3度目の羊蹄山登山(比羅夫ピーク)には3時間7分で着いた。コースも距離も違うので一概に比較は出来ないが、1回目よりも2回目、3回目の方が徐々にタイムが短くなっているのが私らしいなと思った。さすがに比羅夫コースから山頂に行くと往復で1時間ほど掛かるので、最後は分岐点からそのまま真狩コースに戻った。

真狩コースは三度目になるので、ある程度コースは頭に入っている。下りで走れるポイントが一番多いのがこの真狩コースで、きちんと整備されていて本当に登りやすい走りやすいコースだと思う。そんな走りやすいコースをポールを使い、まるでジェットコースターに乗っているかのように下っていった。足の状態は良くなかったが、本当に気持ちよく下ることが出来て、ようやく真狩の登山口に戻ってこれた。最後はとても晴れやかな気分で登山者名簿に記入し、バンザ〜イと叫びながらガッツポーズしてしまった。

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