沖ノ山(おきのやま)
- GPS
- 05:48
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 921m
- 下り
- 925m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道はないが困難は無し |
その他周辺情報 | あわくら温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
kinuasaの足の状態が悪く、今シーズンは雪山に行っていない。そもそも雪が少ない冬だったし、気温の高い日が多いので、季節の進行が早く、このままでは一度も雪を踏まずに(ゲレンデスキーを別とすれば)終わってしまいそうだった。今は3月。厳しい冬山の季節は過ぎて、雪を楽しむなら一番負担の少ない、暖かく楽しい時が来たのだ。そして今日は、雨を降らせた南岸低気圧が通り過ぎた後、移動性高気圧の中心が西日本を広く覆って、最高の登山日和が予想される。この機会を逃すまい、という気持ちで沖ノ山を目指した。過去に2度、沖ノ山に登っているが、最も一般的な若杉天然林からのルートは未踏である。そこで計画では若杉天然林まで車で入ってピストンすることになっていた。これなら距離、時間ともに短縮できて足への負担も少ないはず。今年になってから既に二組以上が若杉天然林まで車で入っていろことを確かめたので、車で到達できると踏んでいた。懸念としては、昨日の雨が山間部では降雪をもたらしている点だった。いざ行ってみると、大茅スキー場の入口から上は、通行禁止とされていて車止めが置かれていたのだ。躊躇したが車止めをどけて車を進めた。すぐに路面に雪があわられた。間の悪いことに、ちょうど昨日、タイヤをノーマルに変えたところ。四駆にしても完全に滑っているのがわかる。これで何かあったら厄介なので、断念してスキー場前に駐車し、登山準備を済ませたちょうどその時、除雪車が現れた。いい子にここまで戻ってきておいてよかった(笑)。運転手の方が言うには、4月の頭からの開通なので、それまでは入れないとのことだった。実際、大茅から先に車が入れないことも想定して、代替プランを用意していた。ここから段ヶ峰(だるがなる)を周回するというもの。段ヶ峰は雪が残っているのは間違いないが、真っ平の稜線に杉の植林で眺望もなく、こう言っちゃなんだが面白くない。特に沖ノ山のあの素晴らしい銀世界を思い浮かべてきた身としてはどうしても足が向かないのだった。そこで、以前登った県境尾根からのルートで沖ノ山を目指すことにする。足が厳しくなったら、そこで潔く戻ってくることにしよう。
橋を渡って川の対岸にある畜舎の前を通り、堰堤の位置から左の急な小尾根に取りつく。小さな尾根の末端の常で非常に急ではあるが、杉の幹を頼りに登っていくとやがて傾斜が少し緩む。植林下をただひたすら登って高度を稼ぐと、県境尾根にたどり着く。ここで初めて、目指す沖ノ山が姿を現す。ここから右に忠実に尾根を辿って進む。ヒノキの植林、スギの植林、伐採地、伐採後の灌木帯、カラマツ林、そして立派なブナの目立つ温帯広葉樹林と植生は変化し、周囲の山々の展望を楽しめる優れたルートだ。道はないものの、伐採やシカ避けネットの設置などでいくらか人の手は入っている。ただし、登山者がつけるテープやリボンは一切ないので、気分がいい。思いのほか好ペースで進んで、ついに1198.1mの三角点、あのすばらしい沖ノ山展望地に飛び出す。ここに陣取り、なおも雪化粧の沖ノ山を正面に見ての昼食とする。真っ青な空、輝く雪、広々した雪原にどっしりと天に向かって枝を広げるブナの大木、このワイドな眺望は見飽きることがない。
食事が済んだらアイゼンを装着して、目前の雪原めがけて一気に下る。降り切った鞍部からは、雪原の疎林の中を、清浄な空気に包まれながらゆっくりと進んでいく。振り返れば、三本の雪の線画を身につけた後山が望まれる。ゆっくりと高度をまし、続いて稜線を真っ直ぐ、沖ノ山の山頂めがけて登る。傾斜が増してくるので、アイゼンの爪を地球の芯に突き立てるようにして登っていく。ここからの眺望は見事だ。振り返ってすぐ左手には東山がどっしりと構えている(Nissie-babyさん、鳴滝山でなく東山とのご指摘ありがとうございました)。遠くに見える真っ白い大きな山は氷ノ山。そして登るにつれて三室山も姿を顕わす。眺めに見入って歩程は捗らない。これを登ったところが山頂か、という期待は2度裏切られて、ようやく山頂に達する。
達成感とほっとした気分に包まれる瞬間だ。だが、時間が押している。一呼吸入れたらすぐ下山にかかる。素晴らしい眺めを再び楽しみつつ、しかし雪の下りはあっという間。登り返して1198.1mPKに達し、アイゼンを外して往路を戻った。結局、kinuasaの足にはハードな工程となったが、久々に雪山を堪能することができ、二人とも充足感に満たされた1日となった。
今シーズンは雪解けが早いようですが、沖ノ山の残雪は多いですね。
ところで、鳴滝山とあるのは東山のことでしょうか?鳴滝山よりも東山のほうが目立つかと思うのですが…
そしてたびたびですみませんが、11枚目は「氷ノ山と三室山を背に…」、12枚目は「左に写っているのは東山」かと思うのですが…
(私も100%の自信があるわけではありませんが…)
おっしゃいる通りです。先ほどご指摘をいただいて前後2枚のスライドを連続で直したら、前後間違えて山名を入れ直してしまいました。慌てるとドジ踏みます。11枚目のスライドで右に写っているのが三室山、12枚は東山、となるはずでした。
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