大雪山（天人峡〜化雲岳〜ヒサゴ沼〜トムラウシ山）
KOJI_KEN
その他1人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 2,370m
- 下り
- 2,370m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 12:05
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 13:00
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:50
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:40
休憩時間ももっと多い
最終日は，荒天のため，途中の通過時刻は記録なし
| 天候 | 1日目：雨のち晴れ 2日目：晴れのち曇り 3日目：雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下山時は，大雨のために登山道が水没していた 深いところでは腰くらいまで水につかってしまう状態だった |
| その他周辺情報 | 下山後，天人峡温泉のしきしま荘で入浴 |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
スパッツ
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シュラフ
|
|---|
感想
旭川に住んでいる間の目標だった憧れのトムラウシに挑戦しました。
テント泊も初めてでした。
最短の新得コースからの日帰りも検討しましたが，せっかくトムラウシに行くのだから最深部であるヒサゴ沼〜トムラウシ間を歩きたいと思いました。
自分の体力を考えると，テントを担いでトムラウシ温泉からヒサゴ沼まで1日でたどり着く自信はなかったし，初めてのテント泊だったので，避難小屋がない南沼のキャンプ指定地だと不安だなと感じました。
この年は，前年の台風の影響により，沼ノ原の登山口に入るための林道が通行止めになっていたし，白雲岳避難小屋から高根ヶ原を縦走して往復すると日数が足りないし，どうしようかと迷いました。
結局，旭川に住んでいることだし，一番近い天人峡の登山口を選びました。
マイカー利用なので同じ場所に下りてきたいということで，ヒサゴ沼をベースキャンプにしてトムラウシをピストンすることにしました。
しかし，この選択は正しかったのかどうか今でも疑問です。
このコース，登りに利用する人はほとんどいないみたいです。
たしかに，今にして思えば，ガイドブックを見ても，天人峡コースを登りに利用しているものはあまり見当たりませんでした。
すれ違う人も，口々に「ここをよく登ってきたね。」と口にしていました。
初めは，なぜだか分かりませんでしたが，だんだんと理由が分かってきました。
1つ目の理由，とにかく距離が長くて辛い。
初めてのテント泊で装備が重かったせいもあって，コースタイムを大幅にオーバーしてしまいました。
前夜から降っていた雨が弱くなるまで出発を遅らせたせいもあって，ヒサゴ沼にたどり着いたのは日没寸前になってしまい，肝を冷やしました。
2つ目の理由，登山道が水没しやすい。
初日の登りは，朝まで降っていた雨の影響で，登山道が小川になっていました。
スパッツと防水スプレーの効果もあり，なるべく登山靴をぬらさないように足元も慎重に選んだため，さほど大事には至りませんでしたが，その分時間がかかってしまいました。
最終日の下山は，大雨で，小川どころではなく濁流と化していました。
ところによって，膝上までつかってしまうような箇所が多数ありました。
登りで足元がぬれてしまうとダメージが大きいので，やはりこのコースは登りには適さないのだなと感じました。
当初の天気予報では，1日目の昼前から晴れて3日目まで崩れない予定でした。
予報どおり，第一公園辺りから晴れ間が広がってきて，化雲岳の山頂に着いた時には，ほぼ快晴でした。
化雲岳は，「大雪山のへそ」と呼ばれているだけあって，360度のパノラマは素晴らしいものがありました。
もちろん，目指すトムラウシの姿もはっきりと目にすることができました。
2日目も，概ね晴れていて，「神々の遊ぶ庭」にふさわしい景色でした。
ところが，山頂で，携帯電話の電源を入れたところ，メールを受信。
「天気予報が変わり，明日の早朝から大荒れの天気。」
妻からのメールには，そのように書かれていました。
急いでヒサゴ沼に戻り，慌ててテントを撤収して避難小屋に避難しました。
予報どおり，早朝から風雨ともに強くなってきました。
避難小屋があって本当によかったと実感しました。
翌朝，避難小屋を出発するときには，数年前の遭難事件が頭をよぎりましたが，小屋に残る人は誰もおらず，みな次々と下山していくのを見て，出発の決断をしました。
登ってきたコースだったので，化雲岳の辺りさえ乗り越えれば，それほど吹きっさらしの場所もないだろうと判断することができました。
予想したとおり，化雲岳の辺りは吹きっさらしで，時折突風が吹きつけてきましたが，その後は風の心配をすることはありませんでした。
その代り，ほとんど濁流と化した登山道をひたすら下山することになりました。
ほとんど人と会うことがなく，人の踏み跡を見て，これほどうれしいと感じたことはありませんでした。
コース選択が正しかったのかどうか今でも分かりませんが，天候の急変があったので，避難小屋があったのと，同じコースを下ることができたのは，結果的によかったと思います。
いつの日にか，日程に余裕があるときには，白雲岳避難小屋から高根ヶ原を縦走してみたいと思いました。
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