大菩薩嶺
- GPS
- 25:43
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,266m
コースタイム
14:10大菩薩嶺山頂14:15−14:22雷岩−14:45賽の河原(旧峠)−15:00介山荘
2日目: 7:40介山荘−8:30雷岩−9:50丸川峠10:55−12:08丸川峠分岐駐車場
天候 | 1日目晴れ。2日目晴れ時々曇り。いずれにしろ稜線上の風強し。 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト見当たらず。。。 唐松尾根上部、丸川峠より少し上がったあたり、大菩薩の稜線は凍結箇所あり。 今回は軽アイゼンを使わずに歩くことができましたが、天気によりけりでしょう。 1日や2日午前に稜線を歩いた方たちは、風が強くて大変だったとか。 塩山−大菩薩登山口のバスダイヤは、電話で確認をとったほうがベター。 ネットでは分かりにくく間違えました。 正月ダイヤの表示がない停留所もありました。 登山口バス停の番屋茶屋のほうとうは小鉢付きで1,000円。(ワイン豚入1,200円) 本場のほうとうを初めて食しました。麹味噌のシンプルな料理ですが、また食べたい味。 自家製ジャムなども売られています。 これより下の大菩薩の湯でも、地元の農産物が沢山扱われています。 |
写真
感想
【塩山駅から上日川峠まで】
塩山駅よりタクシーに乗って麓に向かいます。
観光タクシーもこなすという運転手さんの話が面白い。
観光、農業はもちろん、石垣技術や樋口一葉の両親の話などなど。
目から鱗をポロポロ落とすうちに裂石を通り、丸川峠分岐駐車場に到着。
歩く準備を終え、閉鎖されたゲートの脇を通り、車道をしばらく歩く。
例によってスタートが遅いことと、大菩薩峠は風が大変強くて寒いと聞いていたので、若干弱気。
今回は上日川峠を経て介山荘に泊まり、翌日は大菩薩嶺まで行くのが困難そうであれば
来た道をそのまま下りてきてしまえ。という軟弱プランなのでした。
舗装された道を歩くと、まもなく千石茶屋に到着。
一人用テントが4〜5張程あります。お出かけ中でしょうか。
このシーズンですので、千石茶屋はお休みです。
軒先を通り過ぎ、沢沿いのコンクリ舗装路に入ります。
この道でいいのかな?ときょろきょろしながら歩くと、前方に上日川峠への道標。
この道間違いなし、と安心して左手尾根道へと上がります。
頭上から聞こえる風の音が強いですが、日差しは明るいです。
足元の枯葉が溜まっているその下に、石や氷が隠れています。
帰りにここを歩くときは足元に注意が必要です。
この辺りは花崗岩が風化して出来たさらさらとした砂。
そこに鶏卵程度の大きさの透明な石が落ちてるのを発見。
「水晶か?いや形が違う。ここは花崗岩だ。これは石英か。でも、ひょっとしたら水晶?」と、
邪な期待少々、拾ってみるとそれは氷の塊なのでした。
尾根道の左に自動車道が上がってきて、登山道と接近してくるようになると、
上日川峠が近くなってきたことを感じさせられます。
道がなだらかになり、「今日、ここに来て良かったな。」と思ったところで、
上日川峠に到着。時間もお昼時で丁度よいです。
【唐松尾根】
が、上日川峠はキンキンに寒いのでした。
お昼を摂ろうとすると、大菩薩の稜線を歩いてきたという人が下りてきました。
大菩薩の稜線は大変な強風で「頬かむりしていないと、帽子が飛んでいく。」そう。。
とりあえず福ちゃん荘まで行ってから判断しようということになりました。
この先、福ちゃん荘までの道はゆるやかな上り坂で、やわらかく積もった雪が気持ちいいです。
福ちゃん荘に着くと、青空をバックに大菩薩の稜線。爽快です。
上空の雲は早いけれど、時間もあるので雷岩を目指します。
枯れた笹原を過ぎると雷岩。ここまで来ると、地面は完全に新雪に覆われているのでした。
【稜線から介山荘】
本日のお宿である介山荘とは逆の方向ですが、ここまで来たので山頂に一応寄ります。
林の中の、雪に覆われた緩やかな道を歩くと、、間もなく山頂。
この辺りは東京の水源地でもあるので、東京都水道局が杭を打って自己主張しています。
事前情報通り展望は望めません。
ですが強風の中を行く行程を考えたら、木々に囲まれた山頂はシェルターのようなものです。
山頂を後にし、覚悟して稜線を歩きます。
が、風は強いものの思ったほどではありませんでした。
介山荘で知ったことですが、年末から天候が厳しかったのがこの日の午後に緩んだらしいです。らっきー。
賽の河原には避難小屋があり、気のせいか中からラジオのような音が聞こえました。
・・・オニ、宴会中?
小高い丘を登るとそこは親不知ノ頭。眼下に介山荘が見えます。
介山荘は改築して2年程とか。きれいな居心地の良い山荘です。
年末年始(12/31〜1/3)は特別に営業しているとのことで、
知らずにこの日に予約を入れた自分は運が良かったです。
食事はさりげなくおせち風。
特筆すべきは田作りで、砂糖がけとは少し違いますが初めて食すタイプです。もっと食べたかったです。
(同行者は「白造り」ではないかと言ってましたが。)
夜は新年会。地ワイン(地酒もありました)をいただき、歌を歌い、ビンゴゲームでは結構いいモノが当たりました。
賞品はしっかり使わさせていただきます。v(^ ^)
【来た道を戻り、丸川峠へ】
翌朝。寒くて風も強くて外に出たくなかったのですが、
今日は天気がよく気温も緩んでいる。という介山荘の先代ご主人とご主人の言葉に勇気つけられ、
直接上日川峠に下りず、稜線を戻って丸川峠に行くことにしました。
稜線は、風は強いけれども歩みを止める程ではありません。
霧氷が美しく、面倒でもこの道を戻ることにして良かったと思いました。
雷岩を過ぎ、大菩薩山頂から丸川峠方面へ下ります。
林の中の雪道ですれ違う人もほとんどありません。
軽アイゼンを持ってきたものの出番はなく、足元は柔らかく快適です。
足元をよく見ると二本爪の足跡。
丸川峠の少し手前で、突然キャンという声が響き、
動きを止めて声の主を探すと、行く手に一頭の雌鹿が佇みこちらを凝視しています。
しばし時間は止まり、そして彼女は姿を消しました。
ピークをひとつふたつ巻いて丸川峠に到着。
ここでいい香りのコーヒーをいただき、ストーブにあたらせてもらいました。
薪ストーブです。目の前で火を点けてくれました。← 実際に見たのは初めてかもしれません。
小屋のご主人と話をしたり、木彫りの作品を買ったりするうちに、あっという間に時間は過ぎました。
小屋を出発したもののバスの時間にはとうてい間に合わず。
雲峰寺にお参りしたり、本場のほうとうを食したり、予定外の大菩薩の湯に浸かったり。
と、楽しく山行を終えたのでした。
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