景信山/小仏峠を越えて
- GPS
- 07:22
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 880m
- 下り
- 787m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 3:15
- 合計
- 7:22
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:小仏バス停〜高尾駅 ※紅葉時の週末のバス混雑にご注意!。小仏で満員になり(続行1台も含め)、途中のバス停の方は積み残されました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆底沢バス停から小仏峠の旧街道入口までは距離があります。はるか上の中央道をくぐった先で右に折れ、谷向かいの道を辿って行って、左上に戻るように登る林道が見えたら、そこに道標があります。このジグザグをショートカットする階段もあります。 ◆景信山一帯はよく整備されたファミリー登山道ですが、小仏峠を通らない方のルートはかなり急坂です。残念ながら山頂のトイレが男女とも詰まってえらいことになっています。 |
写真
感想
今回は会社の歩く会の恒例ハイク。歩くことと同じくらい(それ以上)に食べる、飲む、温泉入るを重視するグループで、景信山山頂で茶屋の用意した餅米をついて食べるというオプション付き。その分、歩き足りないコースなので、一足先に行って相模湖側から小仏峠を越えてみた。
相模湖駅に降り、三ヶ木行きバスを横目に底沢橋方面へ歩く。線路伝いの裏道から国道20号線に出ようという辺りで、先ほどのバスが走り去るのが見えた。底沢経由のバスだったらしい。乗れば15分は節約できるので城山まで立ち寄れたかもしれないと思ったが、後の祭り。宿場の雰囲気をかすかに残す小原集落前を通って底沢バス停に至り、左の脇道に入った。
5分ほどで左の中央線のガードをくぐり(地図ではまっすぐの道が近いようだが指導標は左)、今度は右に線路を見下ろしながら進む。はるか頭上の中央道をくぐってしばらく歩き、美女谷温泉に向かう道と別れて右折。モミジが半分くらい紅葉している。擁壁に急な鉄階段が見えて「ここかな?」と思いつつも確信がなく、左へカーブする道をたどると、左上から林道が合流してきた。合流点に小仏峠方面の道標があった。戻るように林道を登るとすぐ登山口で、その先にくだんの鉄階段が見える。やはり、あちらが近道だったようだ。
歩く会メンバーとは10時半に小仏バス停で合流する予定。すでに9時なので城山はあきらめ、おとなしく小仏峠の旧街道を越えるだけにした。のっけから急な坂道で、昔の旅人の苦労がしのばれる。木漏れ日の杉林をどんどん登っていくと、送電鉄塔が現れた。いったん傾斜が緩んだあたりで西の方を透かし見ると、青空を背景に富士山がそびえている。当たり前なのだが、きちんと見えるのが千葉県民にはうれしい。
もう一度坂が急になり、初めてトレランの男性とすれ違う。尾根の南側を詰めていた道が、北側の山腹をトラバースするように変わると傾斜が緩み、茶屋の跡が見えて小仏峠に到着した。
樹間からもう一度富士山を望み、時計を見ると、まだ余裕がある。城山側に少し上ると展望ポイントがあったことを思い出し、どの程度の距離かは忘れていたが行ってみることにした。何のことはなく、3分ほどで相模湖を見下ろす見晴らしに着いた。大室山と富士山、さらに大山に至る丹沢山塊が良く見える。
一休みして眺望を楽しんでから、集合場所の小仏バス停を目指した。ちょうど頃合いの時間になり、続々と家族連れや年配者のグループが登ってくる。急坂を降りて林道に出、駐車スペースから舗装道路になった。「もう降りてきたんですか?」と驚かれ(というほど早朝でもないが)、説明が面倒なので「バス停集合なんですが、ちょっとそこまで偵察に」と答えておいた。
バスは少々遅れて2台続行で到着。大勢降りてきたが、イチョウ祭り開催中とかで、途中までは超満員だったとのこと。さて、ここからは13人のゆる〜い登山隊となって、元来た道をたどる。朝が冷えたのでメンバーの多くがたくさん着込んでいたが、林道が終わって急坂になると、たちまち暑くなるのは道理。すぐに一休みして服を脱ぐことになった。
休み休み登り、約1時間かけて峠に到着した。少し逆光気味だが、富士山はまだよく見えている。一行に展望ポイントのことを教え、ザックを置いて見てくるように勧めた。こちらはザックの見張り役を買って一休み。しばらくして戻ってきたメンバーは、口々に良かった、絶景だったと喜んでいた。景信山頂でも見えるはずだが、時間的に雲が出たり逆光になったりして、撮影が難しい可能性がある。
満足してもらったところで山頂への急登に挑む。口数の減った一行の横を小学生4人が駆けるように登って行った。「大人は後ろの方?」と聞くと、「先に行っちゃった」とのこと。まあ、危ないことは何もないハイキングルートだが、おおらかな保護者ではある。
右側の林が切れると南の高尾山と関東平野の視界が広がり、上には景信山頂の一角も見えた。既に昼を過ぎ、「腹減った」とこぼすメンバーが出始める中、最後の急坂を登ってようやく大賑わいの山頂にたどり着いた。富士山は見えているが、すっかり太陽を背にシルエットと化している。
ベンチがびっしり満員の山頂を奥へと進み、もう一軒の茶屋に幹事が予約した餅つきの準備を頼む。メンバーは大根おろしや黄粉、コッヘルでお汁粉の準備にと忙しい。いざ蒸しあがった餅米が届くと、「誰がついて、誰が返すんだ?」とひと騒ぎ起きたが、文字通り昔取った杵柄で何とかなり、つきたての餅の味を楽しむことができた。2升1臼で6500円也。
なんだかんだで2時間!という頂上長期滞在を終え、今度は峠を経ずにまっすぐ下る。山頂のトイレが詰まり気味でげんなりしたが、気を取り直して急坂を慎重に辿った。今度は小学生ならぬ幼稚園児のグループにまで抜かれたが、落伍者もなく無事40分余りで舗装道路に出た。
さらに10分余りで着いた小仏バス停は、既に長蛇の列。2台で来たバスになんとか全員乗り込んだが、間もなく2台とも完全に満員となり、その先の停留所で待つ人はお気の毒様だった。ぎゅう詰めバスから解放された我が一行が、そのまま歩いて温泉施設に向かったのは言うまでもない。
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