ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 567359
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霧島・開聞岳

市房山〜(鋸尾根)〜二ッ岩縦走

2014年12月29日(月) [日帰り]
 - 拍手
mattsoo その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:40
距離
11.2km
登り
1,405m
下り
1,290m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:37
休憩
1:04
合計
7:41
9:48
17
スタート地点
10:05
10:11
123
12:14
13:02
133
15:15
15:25
124
17:29
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
市房山登山口上の林道終点に駐車。駐車スペース7〜8台。
9時時点で他3台駐車してありました。

それとは別に二ッ岩登山口の林道を登ったところの空きスペースに一台デポ。
この林道はかなりの悪路で車高の高い4WDのみ通れます。
Uターンスペースはごく僅か。分岐もいくつかあるので間違えないように。
また、上部は道路が崩落しているため最新の注意を払って進む必要があります。
自信のない方は登山口の舗装林道に駐車することをオススメします。
コース状況/
危険箇所等
市房山までは整備されており問題なし。
稜線に出てから風が出てきました。

市房山〜二ッ岩を越えたキレットまでは未整備で且つ崩落の進んだ稜線となります。
踏み跡は僅かにありますが、その踏み跡も崩落により消失している箇所も。
以前よりあった岩場など危険箇所にはトラロープがある場所もありますが、千切れていたり劣化が激しいため過信は禁物。全体重を預けるなんて以ての外です。

特に厳しいところは二ッ岩の前後。
稜線の両側が崩落しておりナイフリッジ状に。
足場の強度を確認しながらなんとか進めましたが、脆いと難しかったでしょう。
今後はどうなるか分かりません。

この稜線はエスケープが無いところが一番いやらしいと感じました。
第一縦走路も崩落しているようでエスケープとしては使えず、最悪は市房山まで戻る必要があります。

特に今回は北斜面に残雪、凍結があり、アイゼン着用で難易度が上がったように感じました。

ヘルメット、ザイル等の装備が必要です。
その他周辺情報 下山後は湯山温泉「元湯」を利用。¥410/大人
アルカリ泉のいいお湯でした。
市房山林道終点。市房山登山道の短縮路です。車のデポに手間取ってしまったため時間短縮します。父のザックのヘルメットが気になる。一般登山道だよね?
2014年12月29日 09:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 9:21
市房山林道終点。市房山登山道の短縮路です。車のデポに手間取ってしまったため時間短縮します。父のザックのヘルメットが気になる。一般登山道だよね?
ツツジの時期は大賑わいらしく、案内板や登山ポストもあります。
2014年12月29日 09:22撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 9:22
ツツジの時期は大賑わいらしく、案内板や登山ポストもあります。
市房神社までは参道になっているので石段です。
2014年12月29日 09:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 9:28
市房神社までは参道になっているので石段です。
このあたりの杉は木材業界では有名のようですね。大きな杉には名前がいくつかついています。夫婦杉。
2014年12月29日 09:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 9:29
このあたりの杉は木材業界では有名のようですね。大きな杉には名前がいくつかついています。夫婦杉。
八丁坂ってのはどこにでもありますねぇ。
2014年12月29日 09:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 9:30
八丁坂ってのはどこにでもありますねぇ。
市房神社到着。
2014年12月29日 09:38撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 9:38
市房神社到着。
エイドボックスもありますが、中身は空っぽ・・・
2014年12月29日 09:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 9:40
エイドボックスもありますが、中身は空っぽ・・・
おっ。山頂の樹氷はまだ残ってる。急がねば!
2014年12月29日 10:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 10:24
おっ。山頂の樹氷はまだ残ってる。急がねば!
でも、父たちのペースに合わせて我慢。
2014年12月29日 10:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 10:41
でも、父たちのペースに合わせて我慢。
稜線に出ると灌木が増えてきました。青空が気持ちいい。
2014年12月29日 11:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 11:02
稜線に出ると灌木が増えてきました。青空が気持ちいい。
雪が出てきましたが、アイゼンはまだいらない。
2014年12月29日 11:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 11:06
雪が出てきましたが、アイゼンはまだいらない。
樹氷帯に突入したようです。
2014年12月29日 11:26撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 11:26
樹氷帯に突入したようです。
ほほぉ、これはなかなか。
2014年12月29日 11:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 11:27
ほほぉ、これはなかなか。
良いねぇ。この時間まで残っているのは気温の低さと風の強さでしょう。
2014年12月29日 11:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/29 11:32
良いねぇ。この時間まで残っているのは気温の低さと風の強さでしょう。
山頂直下は真っ白!白い花のようです。
2014年12月29日 11:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/29 11:41
山頂直下は真っ白!白い花のようです。
青空に映える!
2014年12月29日 11:42撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/29 11:42
青空に映える!
エビの尻尾!楽しい^^
2014年12月29日 11:43撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/29 11:43
エビの尻尾!楽しい^^
人吉方面。モヤっていて遠望は望めません。
2014年12月29日 11:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 11:46
人吉方面。モヤっていて遠望は望めません。
山頂到着!風下でカップラーメン休憩にします。
2014年12月29日 12:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 12:29
山頂到着!風下でカップラーメン休憩にします。
熊本県側から登ってきました。休憩後、縦走コースに向かいます。
2014年12月29日 12:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 12:29
熊本県側から登ってきました。休憩後、縦走コースに向かいます。
縦走路は立ち入り禁止の立て札があります。安易に立ち入らないようにしましょう。雪面に踏跡なし。この時期に入る人も少ないでしょう。
2014年12月29日 12:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 12:30
縦走路は立ち入り禁止の立て札があります。安易に立ち入らないようにしましょう。雪面に踏跡なし。この時期に入る人も少ないでしょう。
ヒョコっと飛び出た山が二ッ岩。あそこまで歩きます。
2014年12月29日 12:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 12:32
ヒョコっと飛び出た山が二ッ岩。あそこまで歩きます。
これが「心見の橋」。ものすごいバランス!
2014年12月29日 12:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 12:36
これが「心見の橋」。ものすごいバランス!
上から見たところ。渡れるそうなので渡っておきました。写真なし。
2014年12月29日 12:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 12:36
上から見たところ。渡れるそうなので渡っておきました。写真なし。
展望所より縦走路を。
2014年12月29日 12:38撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
12/29 12:38
展望所より縦走路を。
丹沢でもよく見る崩落地ですが、道はもちろん整備されていません。ルートファインディングしながら進みます。
2014年12月29日 12:53撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 12:53
丹沢でもよく見る崩落地ですが、道はもちろん整備されていません。ルートファインディングしながら進みます。
雪付きの岩場。トラロープの劣化が激しいので使えません。
2014年12月29日 13:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 13:14
雪付きの岩場。トラロープの劣化が激しいので使えません。
想定以上の時間を費やして第一縦走路との分岐に到着。
2014年12月29日 13:47撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 13:47
想定以上の時間を費やして第一縦走路との分岐に到着。
もちろん踏み跡はありません。
2014年12月29日 13:47撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 13:47
もちろん踏み跡はありません。
なかなか近づかない二ッ岩。
2014年12月29日 13:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
12/29 13:48
なかなか近づかない二ッ岩。
比較的新しい崩落地。
2014年12月29日 14:16撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 14:16
比較的新しい崩落地。
二ッ岩からロープが見えます。縦走路はこの上なのでしょうが、例によってロープが頼りない。
2014年12月29日 14:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 14:37
二ッ岩からロープが見えます。縦走路はこの上なのでしょうが、例によってロープが頼りない。
ので、岩場を巻きます。斜度はキツイですが、草の根がしっかりついているので足場にします。
2014年12月29日 14:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 14:37
ので、岩場を巻きます。斜度はキツイですが、草の根がしっかりついているので足場にします。
どうにか縦走路へ合流。
2014年12月29日 14:45撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 14:45
どうにか縦走路へ合流。
そして二ッ岩到着。
2014年12月29日 14:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 14:46
そして二ッ岩到着。
市房山も遠くになりました。
2014年12月29日 14:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 14:50
市房山も遠くになりました。
二ッ岩直下のキレット。両側が崩落しています。
2014年12月29日 14:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 14:52
二ッ岩直下のキレット。両側が崩落しています。
ナイフリッジ状のところ。足場がしっかりしていたので通過できました。ボロボロ崩れたらと思うとゾッとします。
2014年12月29日 14:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
12/29 14:55
ナイフリッジ状のところ。足場がしっかりしていたので通過できました。ボロボロ崩れたらと思うとゾッとします。
最後の岩場。垂直に10mほどのロープ場。木の根などを手がかり足がかりにしますが、枯れてポキポキ折れる木も多く、しっかり確認しながら。
2014年12月29日 15:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
12/29 15:02
最後の岩場。垂直に10mほどのロープ場。木の根などを手がかり足がかりにしますが、枯れてポキポキ折れる木も多く、しっかり確認しながら。
難所は越えたようです。あとは下るだけ。でも道は不明瞭なので地図を見ながら。
2014年12月29日 15:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 15:19
難所は越えたようです。あとは下るだけ。でも道は不明瞭なので地図を見ながら。
杉林に入りました。もうすぐかと思いきやリボンやテープ喪失。
2014年12月29日 16:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 16:19
杉林に入りました。もうすぐかと思いきやリボンやテープ喪失。
地図を見ながらルーファイ。
2014年12月29日 16:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 16:35
地図を見ながらルーファイ。
古い林道跡に出ました。
2014年12月29日 16:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 16:36
古い林道跡に出ました。
たぶんこの道で合ってると思うんだが・・・
2014年12月29日 16:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 16:44
たぶんこの道で合ってると思うんだが・・・
リボン発見。ここが正規登山道ですね。
2014年12月29日 16:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/29 16:44
リボン発見。ここが正規登山道ですね。
デポした車に到着。予定より2時間オーバーでした。
2014年12月29日 16:59撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/29 16:59
デポした車に到着。予定より2時間オーバーでした。

感想

父とその友人と、市房山縦走路へ行くことになりました。
市房山縦走路は「山と高原地図」にも載っているし、メジャーな縦走路なんだろうと思っていましたが、調べども調べども記録が出てこない。
まぁ、破線ルートだしあまり歩かれていないんだろうという程度の認識でした。
歩くまでは。

ところが、父の友人と合流して、会話の内容がおかしい。
「ザイルは30mを持ってきた」とか、「ヘルメットを持って行こうと思う」とか、「崩落がだいぶ進んでいるから通過できるかな」とか。
おいおいおい、そんな話は聞いてないぞ。

その場に立って、ザイルの装備に納得。
実際に使うことはなかったが、アレ以上の崩落や、少しでも不慣れな方を連れていくようであれば必要だったことでしょう。
岩登り下り、ルーファイ、藪こぎに激しいアップダウン。
低山の山屋の総力戦といったかんじ。
僕も一人ではかなり躊躇うルートで、久しぶりに緊張感を味わいました。


市房山単体で考えれば、標高差1000m、登りCT3時間とそこそこのしんどさもあり、且つ展望も良く、いい山と思います。
気候の厳しさで樹氷がよく見られるし、花の時期も良いらしいので、またその時期に再訪したいと思いました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2110人

コメント

スリリングなところですね
まっつーさん、こんにちは。
霧氷ありナイフリッジあり崩落ありと、みているこちらがヒヤヒヤするようなルートですね
1枚目の写真のお父様のヘルメットにも納得です。

写真だけみていると、丹沢のような雰囲気もあって、春や秋の季節の表情も見てみたくなります
2015/1/4 9:53
Re: スリリングなところですね
hiroumiさん、コメントありがとうございます!
九州の山に精通した父曰く「アルプスみたいだ」とのことでした。
これはさすがにアブノーマルらしいです

九州中部には広大な山域があります。
今回の市房山はその端に位置しますが、縦走ルートのように整備はされていません。
なんとか丹沢のように稜線を繋ぐルートを探してみたいと思います
2015/1/4 22:51
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 九州・沖縄 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら