恥ずかしながら・・笠ヶ岳遭難記
- GPS
- 81:06
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,424m
- 下り
- 989m
コースタイム
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 9:15
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:30
天候 | 1/8 雪 1/9 雪 1/10 曇りときどき雪 1/11 曇り 1/12 曇りときどき雪 1/13 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車は仲間に回収してもらいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
麓から膝まで潜る雪。クリヤの頭への登りから腰ラッセル。樹林帯では踏み抜きもあり。 |
その他周辺情報 | 救助後、高山赤十字病院に搬送。両手指の凍傷2度と診断される。足の指には痺れあり。手指先の処置後14日間入院。自宅に戻って継続治療中。 |
写真
装備
個人装備 |
テント一式
12本爪アイゼン
ワカン
スパッツ
オーバーグローブ
バーナー
ボンベ2.5缶
GPS
食器類
シュラフ
シュラフカバー
ダウンジャケット
着替え
食料8食分
行動食
非常食
靴用ホッカイロ
予備電池
一眼デジカメ
コンパス
携帯電話
ヘッドライト
LEDランタン
携帯トイレx2
ゴーグル
バラクラバ
ピッケル
スコップ
|
---|---|
備考 | 手袋が弱かった。もっとしっかりした防水性能のものにするべきだった。 |
感想
昨年3月に行って悪天候と準備不足で敗退した笠ヶ岳。今回のリベンジは、準備も万端に悪天候でも登頂を信じて疑わなかった。しかし結果は、大勢の方に多大なご迷惑をかけてしまう、遭難という形で終わった。
このレコでは、どんな状況で何を考えていたかのみを列挙する。
1日目(雪、ほとんど無風、気温−10℃)
・中尾高原バス停でアイゼンとワカンを着け、槍見館から登山道に入る。GPSには、夏に歩いたときのログを表示させてあり、それを辿るつもりでいた。
・微かにトレースがあるが渡渉点を通過した形跡はなかった。雪は新雪で軽く、脛~膝まで潜るが、辛くはなかった。
・トレースは徐々に薄くなり、錫杖の出会いからは完全に消える。ここまでは前回とほぼ同様。
・樹林帯を谷沿いに歩き、前回も見ている木の幹の標識などを確認。しかし、前回とは若干ずれたところを歩いているという感触はあった。
・クリヤの頭への登りを前にして、幕営する。時間内に登りきれないし、急坂の途中で幕営も怖かったため。
・携帯の電波が立ったので、家に連絡する。以降毎日行動終了後連絡をしていた。
2日目(雪、弱い風、気温−10℃)
・暗いと迷う癖があるため、明るくなってから行動開始。
・傾斜はどんどん急になり、手で雪をどかさないと体が前に進まなくなる。柔らかい雪の踏み締め方も少しずつ覚えていった。
・正面は行き止まりに見えて、少し手前で左に折れ、稜線に出た。ガスが切れ、雷鳥岩への道が見えた。だいぶ時間がかかったが、行けるところまで行くことにする。
・一旦下っての登り返し。樹林帯には踏み抜きが多く、ここでだいぶ体力を消耗した。風が強く吹くときがあり、ピーク手前の岩陰に幕営した。
・手袋が濡れて、手がかじかんでしまった。寝袋の中で手袋は乾いたが、行程の遅れもあり、明日が心配だった。
3日目(曇りときどき雪、強めの風、気温−15℃)
・持ってきていた靴用カイロを、靴と手袋にも使うことにする。5時間は暖かいはずだが、手に比べて靴の中はあまり暖かくならなかった。
・急斜面の登りに蹴りこめないため、今日はワカンを使わないことにする。沈みかたはさほど変わらないが、雷鳥岩を越えるまでかなり時間がかかった。
・ガスで見通しが悪く、ほとんどホワイトアウト状態。右手数mに見える雪庇の縁とGPSの現在地表示を頼りに歩を進めた。
・ゴーグルは二重レンズだったが、内側が曇って凍ってしまい役に立たなくなった。地吹雪で雪面の凹凸などは見分けができない。
・GPSが当てにならなくなってきた。やはり目標物か道が見えていないと、行動は難しくなる。垣間見えた稜線にコンパスを合わせ、進むことにした。
・ずっと腰ラッセルで時間切れとなり、幕営する。右は雪庇、左は斜面なので、その位置で整地して設営する。エスパースソロウィンターは、ポールの先端を袋状の中へ差し込むが、素手でないと滑って差し込めないのが辛い。手袋が悪いせいもある。
・今日も登頂できず計画の練り直しを考えざるをえない。明日は南西尾根へは取り付けるとして、なんとか小屋まで行って陰で一泊し、5日目から下山して予備日である6日目に下山完了とした。
4日目(曇り、強い風、気温−20℃)
・今日もガスと地吹雪で視界はほとんどない。足元の雪だけがはっきりと見えるように思う。
・やっとの思いで南西尾根に取り付く。足の沈みは脛ぐらいになったが、風が強さを増して、耐風姿勢で歩くことになる。しかしそれも長くは続かず、あまりにも微々たる前進に、時間切れになってもビバークできる場所ではないし、残念だが登頂は諦めるしかないと、引き返すことにした。
・すでに自分のトレースは消えつつあり、これまでの自分の行動が無意味なものに思えた。少しぼんやりしていたせいか、膝の力が抜けたように前のめりで雪の中に倒れてしまった。バラクラバの口元の布が雪に押し当てられて、息ができなくなった。周囲の雪は柔らかくて腕では体を起こせない。必死で体を動かし、ようやく仰向けになった。このことで初めて雪山に恐怖を抱いた。もう一刻も早く下山することしか考えられなかった。
・しかし、正面向いて下りるのも怖くなり、クライムダウンで歩いたりした。GPSでは歩いてきたはずの道から徐々にずれていく。なんとか修正しようとするが、雪庇に近寄りすぎてしまったりして、視界のないことを呪った。
・大きく踏み抜きして宙ぶらりんになり、今度は滑落かと思ったが、岩場の縁にできた空間だった。一旦下に降り、ここなら風も無く一泊してしまおうかと思ったが、時間が早すぎることと、雷鳥岩を越えれば風が弱まることを思い、脱出した。
・その後も状況はまったく変わらず、早々にギブアップした。だが、強風の斜面ではテントを張れず、雪洞を掘ることにした。会社のOBの話が役に立ちよかったと思った。簡単ではなかったが入り込める広さは確保できた。
・入り口が広いので風と雪が入ってくる。うまく塞ぐ手立ては無く、テントに包まって風除けにしようと思った。ザックを入れ、自分も足だけ出して座る。暖かかった。
・足元で湯を沸かし、ラーメンを食べて一息ついた。するといつのまにか、入り口が雪で塞がれてしまっていた。ザックも半分以上雪に埋まって動かせなくなっている。あっという間のことに、もう自力下山は無理なのではないかと思った。とりあえず今日はここで過ごすしかない。だが明日の朝生きているかどうかは分からない。身一つで震えながら、携帯電話を開いた。
・奇跡的にアンテナが立ち、自宅に電話した。だめかもしれない、こんなつもりじゃなかった、申し訳ないと言って切った。会社の所属長にも同じことを言った。二人とも諦めるなと言ってくれたが、どうにも望みを見出せなかった。
・三人目の山岳部CLはもう少し冷静で、妻から連絡があったと言い、状況を訊いてきた。岐阜県警に救助要請するから動くなとと言われ、自分も少し落ち着いた。ザックからシュラフとシュラフカバーをなんとか引っ張り出し、靴のまま潜り込んだ。バーナーはライターが壊れて点けることができなくなった。つくづく笠ヶ岳では火が使えなくなる。
・高山警察署から電話が入り、状況説明後、携帯の電源を切るように言われた。食料は少しずつ食べて、3日ぐらいはもたせるように指示された。20人の捜索隊が登ってくるという。天候が回復すれば、ヘリも飛ぶという。もう救助に望みを託すしかなかった。
5日目(曇り、ときどき風)
・警察署にはGPSの座標を連絡した。雷鳥岩を越えた稜線上だと言った。あとはただ待つのみ。夕方にヘリが飛ぶから、手を振ってくれと言われ、天井を破って顔を出した。しかしガスで何も見えない。ヘリの飛ぶ音は聞こえるが、機体を見ることはない。座標付近を2回飛んでもらったが、接近している感じはするもののどこにいるのかまるで分からなかった。捜索は明日に持ち越された。開けた天井はすぐに雪で塞がれた。
・狭い雪洞で目をつぶっても、同じ姿勢で首や背中が痛くなり、すぐ目が覚める。この時点で手袋は薄いブレスサーモ1枚。それがなぜかすぐに濡れてくる。少しでも乾かそうと、口で水分を吸っていた。一度外してみたら、手の皮がふやけてしまっていて、爪ごと痛みもなく皮が剥けてしまった。
・食事は一食カロリーメイト1本、水分は周りの雪。小便はペットボトルにして捨てていた。助かったらコーラをがぶ飲みしたい。
6日目(晴れ、弱い風)
・8時にヘリが飛ぶと連絡があり、何か目立つものを出してくれと言われた。ピッケルにザックカバーを括りつけて顔を出すと、青空に見事な雪山の景色が広がっている。何が見えるかとの問い合わせに、焼岳と太陽の位置、正面の雷鳥岩らしきピークを話した。間もなくヘリの音が聞こえ、大きく手を振ると真っ直ぐこちらに近付いてきた。上空でホバリング後引き返していく。位置を確定したのだった。
・その後何度か頭上まで飛んでくるものの、機体が安定せず引き返していく。それもそのはず、位置的には雪庇の縁なのだ。下から風が吹き上げてくるのだろう。気流が安定するまでヘリは飛べないと連絡が入った。
・携帯の電源はヘリの音がしてから入れるように言われたが、幻聴なのか遠くでローター音が聞こえるような気がする。じりじりしながら待ち続け、すっかり濡れたダウンのシュラフにくるまって、うとうとしていた。
・ヘリの爆音が聞こえたが、またすぐに離れて行ってしまうと思い、じっとしていたが、どうも滞空時間が長い。顔を出すと「おーい」と呼ぶ声が聞こえ、救助隊員が駆け寄ってきた。事前に持ち出せるものはウェストポーチにまとめていたので、そのまま外に出してもらった。
・雪洞の中に残した道具を見ていると「残念だけど諦めよう」「まだ助かったわけじゃない。吊り上げられなければ、あと何日かビバークすることになる」と言われた。少し横へ移動し、しゃがんでそのときを待つ。
・ヘリの爆音を聞きながら、目の前に重そうなフックが差し出された。吊り上げ用ジャケットのカラビナにフックが掛けられ、救助隊員とともに宙に舞う。ヘリの後部スペースに座らせられ、何度も礼を言いながら、笠ヶ岳を離れた。
以上、思い出せる限りを書いた。
この救助活動に、北飛山岳救助隊員(民間)10名、岐阜県警察山岳警備隊員(警察官、警察航空隊)38名が出動している。
そもそも天気予報が悪かったのに登った理由は、前日1/7の新穂高ロープウェイ西穂高口のライブカメラ画像である。きれいな青空に笠ヶ岳がくっきりと写っていた。麓の天気が悪くても、雲の上に出られるかもしれないという考えがあった。
最後に、今回の遭難でご迷惑をかけた方々に心からのお詫びと、救助に携わっていただいた方々に深い感謝を表してこのレコを終わる。
コメント
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確かにBBCさんのこのレコは褒められたり楽しいものではないけれど、山に登る自分が目を逸らしてはいけないことだとも思った。それだけにこの訪問者の少なさ(6人)は残念ですね。
僕はご自分の体験を綴られたBBCさんの勇気に感じ入りました。
t_nobo72さん、はじめまして。
まったく恥ずかしいことです。レコを書いたのはまさに仰っておられる通りの心境からです。
どうか安全登山でありますように。
ヒザ痛ジジです。
ずっと、多分BBCさんじゃないかと思い……まいにち「BBC」で検索をかけていました。
凍傷にもなっていないようなので、よかった。
私も昔、五竜の遠見尾根で、腰ときには胸まで潜るラッセルをした経験があるんですが、その時は大勢のパーティーだったので、先頭を替われたので大丈夫でしたが……
一人で、深雪急斜面のラッセルは、辛かったでしょうね。
また、暖かくなったら、丹沢周辺でお会いできることを楽しみにしています。
BBCさん、こんなことが起こっていたとは・・。
いろいろまだ頭の中を巡っていることと思います。
今はゆっくり休んでください。
無事に帰ってこられて良かったです。
shimasaanさん、おはようございます。
いらぬご心配をおかけしてすみませんでした。冬の単独はやはりリスクが大きいですね。また悪天候と分かってて行ったのもよくなかったです。
今後はもっと慎重な計画で臨みたいと思います。
hiroumiさん、おはようございます。
何とか命を拾ってもらいましたが、反省点は多々あります。
とりあえず、今まで雨男だと自称してきましたが、これからは晴れ男になります
BBCさん どうもです!
28日はサプライズのドタ参 嬉しかったです!
飲みながら大まかな内容は聞きましたが、このレポの方が詳しくて、怖くて、臨場感が際立ってます。
復活は丹沢24時間ですね! それまでにまた飲むのでしょうが これからも宜しく。 暫くは家族の方との時間を大事にして下さいね
BMさん、こんばんは。
こちらこそ、温かく迎えていただき、ありがとうございました。
復活の前に新生で、2/15よこはま月例マラソンに行きます
1kmと5kmを走ってみようと思います。
BBCさん、こんばんは。
おひとりで冬山に挑む姿勢がすごいと思っていました。
滑落もせず雪崩にもあわずご無事でなによりです。
勇気を出してヤマレコに掲載してよかったです。
冬山の怖さが伝われば無謀な登山も減るのではないかと思います。
丹沢24でお会いしましょう
kurosukeさん、おはようございます。
今回は本当に命を拾ってもらったと思っています。感謝あるのみです。
同時に猛省もしています。皆さん安全に冬山を楽しんでいるのに、わざわざ天気の悪いときに独りで行くとは、やはり無謀だったと思います。
kurosukeさんと北岳に行くこともできなくなってしまいました。すみませんでした。丹沢24ではトレランのお話、聞かせて下さい。
BBCさん、初めまして。
このレコを読んでいくうちにだんだん恐怖を感じました。
救助がくるまでの間、お一人でよく耐えましたね。
無事で良かった!!本当にそう思いました。
笠ヶ岳、昨年の夏に計画していて結局行けずじまいだったんです。
夏山とはまるで違う冬山の怖さをほんの少し知ることができました。
ある登山ショップのオーナーから、冬山で一番大事な装備は
知識と経験と技術だと聞きました。
BBCさんもこれでまた装備が増えたのだと思います
okaaaanさん、初めまして。
岐阜県警の方が一生懸命励ましてくれるんです。そのおかげで希望を持てたと思っています。今回のことは、自分の山行を見つめ直すいい機会になりました。
まだ指先の痺れは取れず、古い皮が剥けて知覚過敏状態。おまけに爪が生え変わろうとしているようで、内側からの疼痛に身悶えしています。
夏の笠ヶ岳もきついですよ。少し涼しくなってからがいいかもしれません。クリヤ谷の渡渉で転ばないように気をつけてください。
今年ランニングを始めたの、私もですよ フルマラソン出場、お互いに頑張りましょう
レコに全く気が付きませんでした。拝見して本当にびっくりしましたが生還され何よりです。
正直なところ 以前よりBBCさんの雪山山行が(普通の登山もですが)あまりに凄いので本当に心配していました。(以前のレスにも書いたとおりです。)
ご家族や周りの方々の心労も大変でしたでしょう。 私はBBCさんのようなすさまじい登山はしませんが BBCさんのレコを教訓に安全登山に努めたいと思います。 本当に 生還され良かったです。
ijikemusiさん、おはようございます。
ついにやってしまった、というのが遭難当日自分で思ったことでした。
少ない経験を元に普通に歩いていたつもりでしたが、やはり危険と紙一重だったんだと気付かされた次第です。
冬山の道具は失くしてしまいましたし、今後は安全登山に徹したいと思います。
ijikemusiさんもお気をつけて登られて下さい。
コメントをさせていただくのは初めてでしょうか。
無事に生還され本当にうれしいです。
そして、経験された極限状態の話をお分かちくださりありがとうございました。
自分もよく肝に銘じて雪山に出かけようと思います。
時々、またこのレコを拝見させていただこうと思います。
ゆっくり体を休められてください
meta_bomanさん、こんばんは。
今回このような結果を招いてしまったことは、自分としても不本意ではありますが、やはり自己責任が基本のことですから、助けていただいた以上何をやっていたのかくらいは公表してもいいのではないかと思いました。
山行については猛省の日々ですが、体はランニングへの意欲を蓄積しています
体力を落とさないように、ちょっと頑張るつもりです。
meta_bomanさんもお気をつけて雪山を楽しんで下さい。
私も正月に大峯山系弥山で、吹雪の中下山し、ルートミスで、登り返し予定より2日遅れで下山中奈良県警に救助されヘリで吊り上げられました。
以後8日間入院。今は復帰してますが。
毎年登っているところと言う事で天候を甘く見てました。
周りの人や家族に心配・迷惑を掛けて反省しかりです。
wattanさん、はじめまして。
お互い生還できて何よりです。雪山は好天時に限りますね
こんな目に会っても山は止められませんが、夏でも危険なことには変わりないので二度と迷惑をかけないようにしないといけないと思っています。
近場・慣れた山と言うのは、油断ですね。お互いいえ、他の方にも言いたいです。
遭難は結構山に通じている人に起こっていること。自信過剰・油断は大敵ですね。
又、復帰することを願います。
自分の凍傷は1度で比較的軽かったですが、完治するまでは雪山には近付けないですね
後遺症が大きいです。
その後如何ですか?
もう回復してますか?
当方は体重もほぼ戻って指先感覚もかなり回復してます。
この冬は、冬眠でした。
ちょっとだけ氷漠を見に行きました。
もう遭難事故のことは頭の隅にもありません。
しかし、気分的にはマイナスでした。
BBCさん お早うございます
BBCさんの足跡があったので気になって来てみました
こんなことになっていたとは…
私もありえることだと読み進めました
一人で不安だったでしょう
もうダメかもしれない…
そう思ってしまう気持ちや状況の中、諦めずによく頑張りましたね
よくレコをあげてくれました
もっと他の方たちにも読んでいただきたかったです
今はゆっくりお休みください
本当にご無事で良かったです!!
apoidakeさん、こんばんは。
入院中、私の捜索をしていただいた北飛山岳救助隊50年史の本を読みました。故郷の山で人を死なせないという使命で、決死の救助活動をされる方々に感謝あるのみです。
apoidakeさんもお気をつけて。また丹沢24Hで会いましょう。
BBCさん、こんばんは。
BBCさんの丹沢24の計画を見ようと思ってプロフィールを拝見し、
今頃このレコに気が付きました
こんなことになっていたとは、全く思いもよらず、
このBBCさんの体験がとてもリアルに感じられて、
涙なしでは読むことはできませんでした
というのは、私も20年以上も前、GWの聖岳で遭難し、
ヘリで救助されたことがあるのです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-267376.html
なので、もうだめかもと思ったり、発見された時の喜び等、
当時のことがリアルに思いだされて、他人事ではありませんでした。
でも、携帯という文明の利器があって、それが通じる場所での
遭難と、不幸中の幸運でしたね。
でも携帯が通じなかったら、結局晴れるまで待って自力下山できたかも
しれませんが、タラレバは言っても仕方がないですね。
私も当時のことを語れるようになったのは20年以上たった最近に
なったからです。
今は思いだすこともつらいと思いますが、この経験は
これからの人生には、他人には真似できないとても貴重な経験として
糧になると思います。そしてどんなに苦しいことがあっても
この経験を思えばどうということはない、と乗り越えることができるのです。
私も今、山で怪我して、そのリハビリ中ですが、
来月の丹沢24には何らかの形で参加する方向で検討中です。
その時お会いしましょう
shigetoshiさん、こんばんは。
タラレバは、考えちゃいますね。でも当時は完全に気持ちが負けてましたので、とても自力下山は出来なかったと思います。
次に冬山へ行けるのはいつか分かりませんが、この経験が活きたものであると
いいなと思わずにはいられません。
私もだいぶ回復しています。爪も伸びてきましたし、痺れは指先だけで
日常生活に支障はなくなりました。
>気分的にはマイナスでした。
まったくですね。親しくしていただいている方々のレコを見ても、うまく
コメントできませんでした。あとは走って気晴らししています。
今週末、奥多摩で復帰します。たぶん。
はじめまして。
BBCさんの貴重な記録を読ませていただきました。ありがとうございます。
実はこの5月3日に笠ヶ岳に登りました。
BBCさんのものと思われる装備がまだほとんど全部、雪上にありました。
遭難時の壮絶さを伺えるものでした。
ご無事で何よりです。
私もわがことのように、身が引き締まる思いです。
kurotokageさん、はじめまして。
GWの笠ヶ岳、さぞ素晴らしかったでしょうね。私ももう少し時期というものを考えられればよかったのですが・・。
積雪期ならずとも登山に危険はつきものです。最近私の周辺だけでも低山での怪我の話が連発しています。
kurotokageさんも、どうかお気をつけて山を楽しんでください。
ありがとうございました。
冬山に興味が有りながらも、家族の反対と遭難の恐怖心から踏み切れない登山初心者です。
このような貴重な体験を読ませて頂き、より慎重に考えることが出来ます。
読みながら途中から身震いする程の内容でした。自分が経験してないにも関わらず死に関して考えてしまう程の内容でした。
御体をご自愛下さい。
stonerさん、はじめまして。
冬山は天気がよければ楽しいと思います。といっても山との闘いであることに変わりはありません。歩みは遅くなりますし、道も分からなくなりますし、何といっても寒いです。
なんにでもリスクはありますから、始めることは悪いことではないと思います。ただ、一人で行くことは避けてください。天気の悪い日には行かないでください。厳しいと思ったら早めに引き返してください。
無理をしなければ、素晴らしい体験ができることは保障します。
勇気あるご報告ありがとうございます。
厳冬期のテント泊は、その荷物の重さから雪上歩行の困難さを増すため、とても難しいものだと思います。特に2日目以降は、装備が濡れるため重さがかなり増しますよね。
行程も予備日を含めると複数日となりますが、それがまた装備を重くさせてしまいます。また複数日程であれば荒れた天気に必ず遭遇しますから、ますます困難さは増してきます。
深い新雪のラッセルは、締まった雪面をアイゼンで登るのと比べると10倍ほどの時間を要しますし、当然体力も要求されます。
せめて初日と二日目の好天が保証されていて、ラッセルもそれほど強いられていないのであればアタックできるとは思いますが、基本的にはラッセルが厳しくなった時点で撤退する判断になるでしょうね。
もし複数人で登っているのであれば、ラッセルの交代ができますから、これはものすごく体力の温存につながります。
厳冬期に3日以上のテント泊を単独で・・・というのはよほどコンディションが良いか、あるいは類稀な体力を有しているかでもない限りは、トライしてはいけない極めてリスクの高い山行だと思っておいてちょうどいいのでしょう。
皆さんの参考になれば幸いです。
momochannさん、はじめまして。
コンディションの良し悪しについては、まったく同感です。事前の天気予報が悪かったので、そこで延期するべきでした。ビバークの場所や仕方も悪かったと思います。
今だからではありますが、こんなレコを挙げることにならない手段はいろいろ思いつきます。やはり「冬山をなめていた」というのが一番の原因だろうと思っています。
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