犬ヶ岳(初めての雪山歩き)ウグイス谷〜恐淵
- GPS
- 07:50
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 845m
- 下り
- 846m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
キレイなトイレも有ります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登り(ウグイス谷コース)沢の終点あたりまでは、道幅も広く歩きやすい。 沢〜経詠林道の急登は、石などが、凍結してる箇所もあったです。 経詠林道は、積雪が凍ってます。 経詠林道〜笈吊峠は、積雪のため、登山道が分かりにくく、足跡が頼りでした。 笈吊峠〜犬ヶ岳も、同様に積雪が20センチ近くある箇所もあり、シャクナゲが雪の重さで道を塞ぐ様に下がっていて、かがむように歩く箇所もありました。 ★下り(恐淵コース)大竿峠までは、積雪が多く、木段もほとんど見えない状態です。 大竿峠〜経詠林道も、積雪がかなり残っていて、先行者の足跡を頼りに歩きました。 鎖場は、岩が凍っていて、慎重に進みました。 木橋を過ぎて、杉林あたりから、積雪が消えました。 初めてのコースで積雪だったのですが、通常ならば道迷いは、心配ないと思われる程、案内板が数多く有りました。 ただし、下山時の恐淵コースの最後の川渡りの箇所が分かりにくい気がしました。(夕刻だったせいだと思いますが) |
その他周辺情報 | 登山口〜クルマで数分のところに『求菩提温泉』があります! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
ここ数日間の天気の具合で、英彦山などの山間部は、積雪しているだろうな。と、思って、初めての雪山登山に挑戦してみました。
で、先日、求菩提山に登った際に、麓から見えていた『犬ヶ岳』に、登ってみる事にしました。紹介本などで、見かけよりキツい山と紹介されていたので、無謀かな?とも思ったのですが、母と「行けるところまで行って無理と判断したら、引き返そう!」と話し合い、挑戦してみました。
コースは、ウグイス谷コースで登り、下山は、恐淵コースにする予定ですが、鎖場や川を渡る「徒渉点」などが、どんなものか、分からず不安でした。
引き返すか、距離は長くなるけど、標高差が少なく尾根伝いに、求菩提山まで行って、五窟巡りコースから下山することも、一応、候補に入れて、山頂まで行って考える事にしました。
今回は、長時間を覚悟して、ヘッドランプも(ライトが付くか確認して)用意して登りました。
登りは、古い舗装道を沢に沿って緩やかに歩きます。30分程で、舟石という地点に。そこには、釜戸跡がありました。以前、隣の築上町寒田の「城井谷」に訪れた際に、あったものと、同じ様な石釜でした。その時に、この地方の特色と、説明があったのを思い出しました。
そこから、沢を離れ、本格的な登山道で、急な登りが、始まります。
ちらほら、雪が残っており、ここは、山の北斜面にあたるため、むき出しになった石や岩が凍結して、滑ります。場所によっては、鎖で登る場面もありましたが、滑って苦戦しました。
ようやく、経詠林道に出ます。道路は、一面積雪状態(数センチ)でしたが、ほとんど、凍結状態(アイスバーン)でした。なので、ここで、チェーンスパイクを装着しました。
天気は、登山始めは、曇りでしたが、この頃から青空が広がって、風もなく、寒いと感じる事はありません。静かでとても心地よいです。
林道を右折して540m進みます。道路の山側の崖は、つららが沢山出来ていました。こういう光景は、ここのところ見ていなかったので、嬉しかったです。
振り返ると、求菩提山が同じ目の高さに見えます。標高800m弱です。
ほどなく、また登山口が現れました。ベンチも設置されています。
ここからは、積雪の中、急登で、笈吊峠を目指します!
どこが登山道なのか、よくわからいほど、積雪していましたが、赤いテープや目印、案内板、それに、数名の新しい登山先行者の方々の足跡を頼りに、道迷いすることなく登れたのは、助かりました。ですが、雪の中を登るって、結構ハードで、やはり慎重になるし、ペースは、遅くなりました。
あえぎながら、ようやく、着いた笈吊峠。
山の反対側(南側)の大分県耶馬渓の景色も木々の間に見えて来ました。
ベンチもあったので、そこで、雪を払って、休憩して、持参したおにぎりを一つづつ食べました。
ここから、稜線伝いに、犬ヶ岳山頂をめざすのですが、さすがに、積雪も多く、本当に、ここが福岡県なのか?とおどろくほど。
鎖場の危険とされる笈吊岩を見るだけ見ようか?と探しに行きましたが、雪が深く良く分かりませんでした。峠から見上げる南側の斜面が大きな岩の岸壁みたいでした。
『迂回路』の大きな案内板に従い、雪についた真新しい足跡を辿って、迂回路を進みましたが、これが、予想以上に急で、きつかったです。
しかし、辺りの枯れた樹木の枝に、付着した樹氷の中、また、晴れた展望の中を歩く雪山は、別世界のようで、きついけどものすごく楽しかったです。今まで、山歩きをしてこなかったので、こういう体験は、人生初めてかもしれません。母も、「テレビでみる北海道にいるみたい」と喜んでいました。
笈吊峠から、1時間強。
雪を被って重みで垂れ下がったシャクナゲのトンネルを抜けながら、二つのピークを越えて、三つ目の険しいピークを越えた、ところに、犬ヶ岳の山頂が見えて来ました。雑誌の写真で見た、コンクリート製の避難小屋兼展望所が雪の中、冬の日差しを浴びて、誇らしげに静かに建っていました。
「着いた!」
登山口から4時間。やっと、到達!
私達の様な初心者には、到底無理と思っていた犬ヶ岳山頂に登れた喜びは、ひとしおでした!辺りは、晴れ渡った、白銀の世界です。
素晴らしい冬の山頂でした!
山頂からは、展望は、木々があったので、そこまで良くは、ありませんでしたが、笈吊峠からここまで、高度を上げるに連れて、東南側に、国東半島から鶴見岳、由布岳、南側に、九重連峰、阿蘇山が。北側には、求菩提山の背景に、貫山、足立山、福智山、皿倉山などの、北九州の山並みが、小さく並んでいます。
山頂から、大竿峠への下りの途中では、西側に、英彦山や、やや南側に、福岡県最高峰の釈迦ヶ岳とその稜線に、第二位の御前岳も、初めてジブンの目で見る事が出来ました。感動でした!
山頂で、ラーメンを作って食べたのですが、本当に美味しかった!!
さて、大竿峠まで、下りて来て、足跡は、一の岳と、恐淵と、二つに分かれていたので、一の岳に登るか少し考えましたが、やはり時刻は午後4時だったので、恐淵コースを慎重に下ろう!と決めました。
峠から経詠林道までは、意外と早かったのですが、そこから恐淵コースは、薄暗い感じで、鎖をへつるような場所もあり、慎重に下りました。雪も結構残っていたので、チェーンスパイクは、ずっとつけたままです。
夫婦淵と名付けられた滝があったり、谷底深い淵に流れ落ちる滝の上部を渡ったりと結構スリルあるコースでしたが、慎重に行けば、特に危険と感じるコースでは、ありませんでした。鎖を使って、飛び石に乗って、川を徒渉する場所も、なんとかクリア。その後の、鎖を持っての岩場をへつるところが、凍結していて、足下が滑って少しひやっとは、しましたが…。
木橋を渡って、川を渡り返し、恐淵にでます。ここは、本当に薄暗く、深い谷に滝が落ちる感じでした。ここでも、その上部を渡ります。
恐淵を過ぎたら、杉林をくだる感じで、やっと普通?の山歩きに戻った気がしました。積雪もすくなくなったので、休憩がてら、チェーンスパイクを外して、ヘッドライトを装着し、ペースをやや上げて下りました。
杉林を抜けて、また河原に出たら、どうも、この川を徒渉する様です。ここで、慎重にテープを探したのですが、やはり、向こう岸の木にあるようです。(というのも暗くなってライトの灯りを頼りにしている状態でした)ここには、鎖やロープなどを向こう岸に渡しては、いなかったので、慎重に飛び石に移りながら、川を渡りました。
渡って、少し行くと、「九州自然歩道」の案内板があり、ほっとしました。
そこから、道が徐々に広くなり、橋を渡り、なんとか、登山口の駐車場に戻れました。見上げると、東の空にきれいな月が出ていました。
初めてのコースで、長丁場で、険しかったので、力量的には、難コースでしたが、無事に戻ってこれて良かったです。
でも、雪山歩きの楽しさも体験出来たし、最高な一日でした。
今度は、シャクナゲの花の季節に、求菩提山から縦走してみたいです!
それまで、もう少し体力をつけて、経験も積まなくちゃ。そう思いました。
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