乗鞍岳・・・烈風で朝日岳まで
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 977m
- 下り
- 971m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
早朝4時過ぎに大阪から到着。
乗鞍高原スキー場の第三駐車場で仮眠。
7時過ぎに起きたら雪がちらついている。
でも東からは朝日が差し込んでいたからひと安心。
朝食と準備に時間がかかり8時40分出発。
ゲレンデを10分ほど歩いて、リフトを2本乗る。
ちなみにリフト1回400円。
この頃には雪もやみ青空と真っ白な乗鞍岳が見えだす。
そしてゲレンデ最上部からツアーコースが始まる。
雪の状態は、硬い雪面に10cm前後の新雪。
トレースはないが歩きやすい。
スノーシューは履かずにしばらくつぼ足で様子をみることに。
途中でスノーシューのボーダーとシール歩行のスキーヤーに抜かれた。
ここからはありがたくトレースを踏ませていただくことに。
雪の状態は変わらず、位ヶ原山荘の分岐まで来た。
なかなか快調。さらにつぼ足で進むことに。
急斜面を登ると、目の前に主峰剣が峰が大きく見える。
天気は快晴で青空と真っ白な乗鞍岳が素晴らしい。
テンションが上がる!
途中で雷鳥発見!
チョコチョコと歩いて可愛らしい。
初めて冬の時期の真っ白な雷鳥を見て感動!
森林限界になると目の前は大雪原。
剣が峰から魔利支天岳までドーンと見えて大迫力!
真っ白な世界が目の前に広がる。
でも稜線は雪煙が凄まじい!吹き荒れている・・・。
大雪原を快適に、肩の小屋を目指して歩くが・・・
小屋が近くになると鞍部を抜ける風が強くなってくる。
まともに前は見れない状態に・・・。
アイゼンを付けるタイミングを失い、小屋直前のクラストした緩やかな雪面でアタフタ・・・。
少しでも新雪がある所を探して歩く。
小屋付近は凄まじい烈風!
歩いては止まるの繰り返しでなんとか到着。
風を避けて小屋の陰で休憩するが、吹き込む風が冷たい。
グローブを外したとたんに、一気に手が痺れて痛くなってきた!
慌ててインナーグローブに。
さらにオーバーグローブを付けたら・・・痛い!痛い!
ザックの上に付けていたから、完全に凍り付いていた・・・。
この冷たい烈風の中、剣が峰までの稜線を歩く気がなくなった。。。
昼飯も食べれないので、ここで下山しようとアイゼンを付ける。
ふと、剣が峰の手前の朝日岳を見ると、一人登っている。
位ヶ原からここまで他に誰もいなかったからなんかホッとした。
俺も朝日岳まで行こうかな・・・。
登れば北アルプスも見えるはず。
とりあえずちょっとだけ行ってみようと出発。
でも斜面はテカテカに輝いてクラスト。
アイゼンの爪を全て突き刺してゆっくり登る。
・・・が、両手にはストック、ピッケルはザック・・・
まっいいか、慎重に直登しよう。
高度を上げると、北アルプスの穂高連峰が今日初めて見えた!
真っ白な岩峰が美しい!
急斜面を息を整え休憩しながらやっと朝日岳に到着。
目の前に存在感抜群の剣が峰が現れた!
権現池を取り囲む大日岳と屏風岳も真っ白。
その向こうには真っ白な御嶽山。
振り返れば北アルプスの山々が大パノラマ!
まさに登って良かったと思える瞬間!
でも烈風は一段と凄まじい!
カメラを構える手が揺れる揺れる・・・。
時間は2時過ぎ、あまりゆっくりはしていられない。。。
山頂は届かなかったけど、この絶景を見れたので大満足!
下山は肩の小屋をパスし、位ヶ原へ最短ルートで。
あっという間に位ヶ原の大雪原に着いた。
振り返ると太陽に照らされて、斜面が眩しいぐらいに輝いている。
位ヶ原の大雪原はテープも目印も何もない。
しかも登りのトレースは烈風で消えている。
大体の方向感覚で登ったルートを進んだつもりが・・・
一つ先の尾根を下りかけて、間違いに気が付いた。
ここはガスった時はかなり危険。
さすがに腹が減ったので山荘分岐でパンを食べる。
この先はツアーコースなのでもう迷うことは無いので安心。
そして下りはリフトに乗せてもらえない・・・。
トボトボとゲレンデを下る。
リフト2本分のゲレンデ歩きは長い。
ヒップソリをもってくるべきだった。。。
なんとか5時前に駐車場に着いた。
のんびり乗鞍岳を周遊して、満喫するなら山荘泊まりがいい。
山頂はまた次回の楽しみにしてまた来たい。
もう少し風がない気温が高い日を選んで・・・。
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