ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5949605
全員に公開
沢登り
朝日・出羽三山

朝日連峰 荒川中俣沢

2023年09月16日(土) 〜 2023年09月17日(日)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
36:06
距離
25.6km
登り
2,360m
下り
2,354m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:46
休憩
0:13
合計
7:59
6:58
6
7:04
7:04
8
7:12
7:13
6
7:19
7:19
23
7:42
7:43
29
8:12
8:23
394
14:57
宿泊地
2日目
山行
12:50
休憩
0:28
合計
13:18
5:47
498
宿泊地
14:05
14:08
13
14:21
14:21
52
15:13
15:21
16
15:37
15:38
25
16:03
16:04
49
16:53
16:53
44
17:37
17:39
28
18:07
18:20
21
18:41
18:41
7
18:48
18:48
9
18:57
18:57
7
19:04
19:04
1
19:05
ゴール地点
天候 1日目 雨
2日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 荒川ラーメン魂 あしら
道の駅関川
雨止むの待ってからからスタート
2023年09月16日 06:49撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 6:49
雨止むの待ってからからスタート
名物、吊り橋
2023年09月16日 07:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 7:06
名物、吊り橋
カクナラ小屋
2023年09月16日 07:33撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 7:33
カクナラ小屋
登山道なのに、1,2を争うメンタル核心。3本でてくる最後の橋はバランスも悪い。
2023年09月16日 07:37撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
9/16 7:37
登山道なのに、1,2を争うメンタル核心。3本でてくる最後の橋はバランスも悪い。
2023年09月16日 08:15撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 8:15
2023年09月16日 08:17撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 8:17
キレイ
2023年09月16日 08:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 8:30
キレイ
荒川入渓後、最初のイベント大釜ノ滝
2023年09月16日 08:40撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 8:40
荒川入渓後、最初のイベント大釜ノ滝
2023年09月16日 08:42撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
9/16 8:42
2023年09月16日 08:49撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 8:49
2023年09月16日 08:58撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 8:58
始めのうちはけっこうなゴーロ歩き。
2023年09月16日 09:03撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 9:03
始めのうちはけっこうなゴーロ歩き。
ナベクラ沢出合。泳ぎを避けて高巻いた。
2023年09月16日 09:08撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
2
9/16 9:08
ナベクラ沢出合。泳ぎを避けて高巻いた。
2023年09月16日 10:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:27
2023年09月16日 10:29撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:29
2023年09月16日 10:31撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:31
2023年09月16日 10:35撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:35
2023年09月16日 10:35撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:35
2023年09月16日 10:35撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 10:35
2023年09月16日 11:12撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 11:12
曲滝。右岸ルンゼには残置多数。下りにもトラロープが設置されていた。魚止めだと思っていたが、曲滝上までは釣人が入るのだろう。リード: yuta
2023年09月16日 11:39撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
2
9/16 11:39
曲滝。右岸ルンゼには残置多数。下りにもトラロープが設置されていた。魚止めだと思っていたが、曲滝上までは釣人が入るのだろう。リード: yuta
2023年09月16日 12:09撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 12:09
2023年09月16日 12:09撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 12:09
2023年09月16日 12:30撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 12:30
綾滝。水量少ないので滝裏を簡単に潜ることができた。リード: yoshikito
2023年09月16日 12:38撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 12:38
綾滝。水量少ないので滝裏を簡単に潜ることができた。リード: yoshikito
シャワークライミング
2023年09月16日 12:42撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 12:42
シャワークライミング
トイ状3段。右岸をスラブ上までロープ2P出したが、支点が取れず緊張した。1P: yuta, 2P: yoshikito
2023年09月16日 13:29撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 13:29
トイ状3段。右岸をスラブ上までロープ2P出したが、支点が取れず緊張した。1P: yuta, 2P: yoshikito
トイ状上から
2023年09月16日 14:37撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 14:37
トイ状上から
2023年09月16日 14:37撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/16 14:37
西俣沢出合でビバーク。斜めだったが意外と快適。盛大に焚き火もできた。
2023年09月16日 14:53撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/16 14:53
西俣沢出合でビバーク。斜めだったが意外と快適。盛大に焚き火もできた。
ゴルジュと焚き火
2023年09月16日 17:58撮影 by  DSC-RX0, SONY
3
9/16 17:58
ゴルジュと焚き火
2日目
2023年09月17日 05:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 5:44
2日目
ゴルジュ泊なので、朝からゴルジュ。
2023年09月17日 05:53撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 5:53
ゴルジュ泊なので、朝からゴルジュ。
大滝。左岸の草付きを直上し、10mロープコンテで高巻き。落石下降点がよく分からず2.5時間ほど要した。ルンゼ内に平なところがあり、そこからクライムダウン。
2023年09月17日 06:01撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 6:01
大滝。左岸の草付きを直上し、10mロープコンテで高巻き。落石下降点がよく分からず2.5時間ほど要した。ルンゼ内に平なところがあり、そこからクライムダウン。
昨日と違って今日は天気が良く、気持ちも晴れている。
2023年09月17日 08:24撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 8:24
昨日と違って今日は天気が良く、気持ちも晴れている。
東俣沢・中俣沢出合
2023年09月17日 08:25撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 8:25
東俣沢・中俣沢出合
いざ、中俣沢へ。
2023年09月17日 09:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
9/17 9:07
いざ、中俣沢へ。
中俣沢に入ってからは登れる滝が連続
2023年09月17日 08:40撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 8:40
中俣沢に入ってからは登れる滝が連続
2023年09月17日 08:57撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 8:57
2023年09月17日 09:02撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 9:02
2023年09月17日 09:03撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 9:03
2023年09月17日 09:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
9/17 9:06
2023年09月17日 09:09撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 9:09
ひょんぐり1
2023年09月17日 09:09撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 9:09
ひょんぐり1
2023年09月17日 09:13撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 9:13
ひょんぐり2
2023年09月17日 09:13撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 9:13
ひょんぐり2
2023年09月17日 09:15撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 9:15
これぞ朝日。
2023年09月17日 09:18撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 9:18
これぞ朝日。
本流は左の20m滝。右沢から尾根を越えて戻ったが、巻下りが泥付き岩盤、弱い草の急斜面ですごく悪かった。斜度の若干緩いリッジ状から何とか降りられた。
2023年09月17日 09:30撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
9/17 9:30
本流は左の20m滝。右沢から尾根を越えて戻ったが、巻下りが泥付き岩盤、弱い草の急斜面ですごく悪かった。斜度の若干緩いリッジ状から何とか降りられた。
沢床復帰
2023年09月17日 10:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:27
沢床復帰
2023年09月17日 10:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:30
さらに右俣に入る。ここからもまだまだ滝が続く
2023年09月17日 10:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:30
さらに右俣に入る。ここからもまだまだ滝が続く
右俣へ。写真外の左のルンゼから登って、トラバースで滝口へ。ここのルンゼもめちゃ悪かった。yuta先行でお助け。
2023年09月17日 10:40撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 10:40
右俣へ。写真外の左のルンゼから登って、トラバースで滝口へ。ここのルンゼもめちゃ悪かった。yuta先行でお助け。
2023年09月17日 10:57撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:57
2023年09月17日 10:57撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:57
2023年09月17日 10:59撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 10:59
2023年09月17日 11:07撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 11:07
すでにイベント盛りだくさんだが、まだまだ続く。
2023年09月17日 11:09撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 11:09
すでにイベント盛りだくさんだが、まだまだ続く。
10m滝。フリクションが良いのでけっこう快適。リード: yoshikio
2023年09月17日 11:19撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
9/17 11:19
10m滝。フリクションが良いのでけっこう快適。リード: yoshikio
8mチムニー滝。股下短くても登れた。ワイド5.6くらい。
by  DSC-RX0, SONY
3
8mチムニー滝。股下短くても登れた。ワイド5.6くらい。
上から見るとすごい景色。
2023年09月17日 11:37撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 11:37
上から見るとすごい景色。
後はひたすら詰めあげていく
2023年09月17日 11:37撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 11:37
後はひたすら詰めあげていく
2023年09月17日 11:46撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 11:46
2023年09月17日 12:24撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 12:24
水が涸れて源頭へ。
2023年09月17日 12:44撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 12:44
水が涸れて源頭へ。
2023年09月17日 12:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 12:44
2023年09月17日 12:50撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 12:50
登山道出た
2023年09月17日 13:46撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 13:46
登山道出た
2023年09月17日 13:54撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 13:54
大朝日避難小屋
2023年09月17日 13:56撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 13:56
大朝日避難小屋
2023年09月17日 14:09撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 14:09
綺麗でたおやかな稜線
2023年09月17日 14:16撮影 by  DSC-RX0, SONY
9/17 14:16
綺麗でたおやかな稜線
まあまあの藪漕ぎ、朝日岳避難小屋を経て、3年振りの大朝日岳山頂。
2023年09月17日 14:19撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
3
9/17 14:19
まあまあの藪漕ぎ、朝日岳避難小屋を経て、3年振りの大朝日岳山頂。
下山路は綺麗だけど、暑くて汗だく。脱水気味になりながら19時にゴール。
2023年09月17日 14:35撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
9/17 14:35
下山路は綺麗だけど、暑くて汗だく。脱水気味になりながら19時にゴール。
ラーメン魂あしら。
2023年09月17日 21:38撮影 by  P780, TINNO
2
9/17 21:38
ラーメン魂あしら。

感想

yoshikitoと朝日の銘渓へ。

東北を代表する沢登りエリアのひとつである朝日連峰。その主脈、大朝日岳に詰めあげる沢である荒川。
中俣沢はその中でも登攀的な沢とされ、銘渓62選でも「名山には銘渓あり」と言わしめる沢だと評されている。

沢登り対象として厳しいと言われる朝日の沢、遡行グレードとしても5級の沢。行きたい気持ちはとてもあり、憧れはあったが、なかなか計画出来ずにいた。

2年前に中俣沢よりも少しだけグレードがマイルドぽい東俣沢を計画したが、その時は怪我で流れ、休みや仕事、仕上がり具合の問題でその後再計画出来ていなかったが、今年は改めて計画することができた。結果的にはそこまで追い込まれることもなく、2年レベル上げしたからこそ今回のようなコンディションでも遡行ができたのではないかと思う。

自分は金曜が会社休みだったので、yoshikitoに休み合わせてもらい、今回は4連休に。行程としては2泊3日予定だったので、一日を予備日兼移動日とする。
当初は金曜の天気が悪くなかったので、金曜から入って、日曜下山しようと思っていたが、金曜朝に現地着くと大雨。この連休は天気予報がコロコロ変わりすぎてなにを信用したらよいのやら状態。
一応、土曜は多少は降られるが大雨ではない、日曜〜月曜午前までは晴れそうとのことで、土曜から入渓することとした。

・1日目
3:30起床。5:00前に登山口へ。
予報に反して雨が降り始めた。2時間ほど雨止むのを待ち出発。
入渓点の大玉沢出合までは1時間ほどの平行移動。途中の吊り橋が怖すぎる。
大玉沢出合で入渓し、しばらくは河原歩き。雨が降っていた割には増水はあまりしていなさそう。
途中、泳ぎが必要となる淵が出てきたが、右岸から巻道がついており、簡単に巻けた。
その後、曲沢手前あたりで釣り人とかち合う。話してみると「絶対に先行しないで!!」とのことだったので、しょうがなく2時間ぐらい待つ。この後、どれくらい時間がかかるかもわからないので、もっと待たされるなら釣り人敗退か?と思ったが、釣れずに諦めたようで先に行かせてくれた。
行けることにはなったもののまた雨も降りだし、メンタル的にはなかなかに重いままとりあえず進む。
そこから最初のイベントは曲滝。思ったより大きく、しかも綺麗だ。右岸からロープ出しつつ巻き登りになる。途中垂壁4mが厳しいとの情報だったが、残置がありすぎるくらいあり、ムーブ的にも難しくなかったのでさっさと抜ける。落ち口には簡単に降りられる。
そこからさらに歩くと綾滝。こちらも優美で綺麗な滝。ロープ出して、右壁から取り付き、流心をくぐって左壁に抜ける。こちらも難しいところなく抜けられる。
その後は3段15mの滝、右岸から巻きにかかるが、バンドまでの登りが悪くて時間がかかる。2pロープ出しつつなんとか上がり、滝上へクライムダウン。後で調べると巻きのラインは豊野さんたちと同じラインを行ってしまったようだが、他パーティはもっと戻ってさらに緩傾斜部分から巻いているようだ。
巻き終わると15:00、最低限着きたいところまでは来れたこと、この後の大滝の巻きを始めてしまうとかなり時間かかることが予測されたので、今回は西俣沢出合にて行動を打ち切ることに。
暗くなる前くらいに雨も上がり、意外と薪もあり、盛大に焚き火を楽しむことができた。

・2日目
4:00起床、5:45出発。快晴、最高。
さっそく大滝を覗いてから、巻きにかかる。傾斜強めの左岸から樹林帯に向かってひたすら這い上がっていく。微妙に悪い箇所もあり、ロープも出しつつ登っていく。樹林帯に入ってからはトラバースを続け、ルンゼを超えたあたりで懸垂2ピッチして、ルンゼ内に下りるイメージで下りる。懸垂下降点が合っていたのかいまいち分からなかった。
下りたところで東俣沢・中俣沢出合となる。絶好のビバーグ適地となっていた。
小休憩して、中俣沢へ入る。
少し河原歩いてから、ゴルジュ帯に入り、怒涛の滝登りパートが始まる。始めの方の4mCSは左側から空荷で突破。その後もちょうど登れるぐらいの滝がどんどん続き、とても楽しく登れる。どんどん登っていくと、20m滝、これは登れなさそうだったので、左岸のルンゼの滝を登り、元の沢に復帰しようとするが、ルンゼを登りすぎてしまったのか、巻き下りがとても悪く、懸垂できるような支点も見当たらなかったので、いやらしかった。なんとか河原状に降り立ち、少し歩くと右俣に入る。ここからもさらに滝登りが続く。
入口の2段滝は右岸からまとめて巻くが、出だしのルンゼが悪い。少し登ったら草付きトラバースして落口へ。その後は登れるぐらいの滝が続く。10m滝はロープ出してyoshikitoリード。最後の8mチムニー滝はロープレスで内部をバックアンドフットでズリズリ上がって抜ける。
その後は滝も無くなりひたすらルンゼを詰めていく。振り返ると朝日連峰の山々と登ってきた谷が見えてとても素敵。最後は激ヤブと笹ヤブを少しこいで登山道に出る。14:00登山道抜け。
時間も早いのでその後はひたすら下山する。長くて、汗もかきまくりのしんどい下山だったが、19時頃には下山完了。暗くなってから、吊り橋を渡るのがマジで怖かった。
なんとか1泊2日でやり切れてかなりのやってやった感、満足感でいっぱい。

小国には温泉や飲食店が見当たらないので、関川まで移動して、温泉、メシを済ませて人心地ついた。いやー、おつかれさまでしたー。
その後は意外と2人とも元気だったので夜通し運転して横浜に帰った。

・総評
ここ近年で一番くらいの会心の山行でした。yoshikitoとは大きい沢やれるだろう、やりたいなと思っていたけど、やっといいクオリティの山行ができて良かった。
3年前の岩魚止沢の時も朝日の沢は素晴らしいなと思ったが、今回も期待に外れず、さらに良かった。
朝日連峰のたおやかで深い山々に切れ込んだ大きなスケールの谷。下から上まで大きくて見栄えのする滝が連続し、中俣沢に入ってからの怒涛の滝登りは爽快で楽しい。高巻きは基本危険度高めだが、そういった厳しさもまたひとつのスパイスということで。
まさに「名山には銘渓ありと言わしめる沢」そのものであり、自信をもって他の人に推したいルートでした。

最近自分がやりたい沢の方向性とはなんだろうなと少し悶々としていたが、今回の山行でスケールが大きく、その山域のすばらしさが感じられる沢登りが好きだと再認識した。巻きや岩登りを駆使して、いかにその谷の弱点を突いてその谷を下から上まで登りきるか。悪い登攀もできるような実力はつけつつ、それが目的ではないので弱点をうまくつく、実力・眼を養うことが重要だなと思う。

とにかく、良い山行ができました。
yoshikito、本当にありがとう!またよろしく!

朝日の沢は3年前の朝日俣沢以来。その翌年に中俣沢よりは少し容易と言われている東俣沢を計画したが、流れてしまい今に至る。当時は、東俣沢でもかなりの不安とそれでも行ってみたい気持ちの間で、流れたことに一部安心感があった記憶がある。その後、2年間で遡行本数はさらに増え、クライミング能力も向上、それに伴い自信が付いてきたので、今年こそはと1グレード上げた中俣沢へ向かうことになった。自信が付いたと言っても、初めての5級沢。ここは本場、朝日の沢だ。3日分の生活道具とロープ、ガチャを20Lザックに押し込んだ。実際、荷物大きいと荷揚連発するだろうし、高巻きはさらにシビアで苦労しただろうと思う。
山形には金曜日朝着。休みは4日間取れていたので、内3日で遡行するつもりであったが天気が安定しない。天候不安定な中、グレード・エリア共に経験の少ない沢を遡行するのは大きな心配があったが、エスケープ含めいろいろと話した結果、土曜日に早朝入渓で可能な限り標高を上げることで最終的に意見が一致した。
さて、土曜日の朝。5時出発しようと駐車場到着するも雨が降り出した。出発する気が起こらず車で待機。7時に上がったので不安はあるが行動を始めた。怖い吊橋を含む登山道を経て、荒川へ入渓。途中で釣人待ち(内心、行かせてよ。。とは思ったが)で2時間弱の昼寝。その後、曲滝や綾滝あたりが悪くて時間がかかり過ぎるのなら撤退かなと思いつつ、進んだが以外にすんなり登ることができた。トイ状に時間がかかってしまったので、増水したらどうしようもないが大雨にはならそうなので西俣沢出合で幕営とした。雨はずっと降ったり止んだりしていたが、夕食時にはやみ、焚き火を楽しむことができた。明日に備えて早めに就寝。寝袋を持ってこなかったので、エマージェンシーテントを持ってきてもらったのが助かった。
2日目の日曜日。夜間にそれなりの雨が降ったらしく、薪は濡れていたが再着火。朝食を取って6時に出発。大滝の高巻きが終わると二俣。広くて平坦暖かく、薪も豊富で素晴らしいテン場だ。できることならここで泊まりたかった。ここがエスケープの最終判断ポイントになるが、天気が良いと気分も良くなるもので、昨日のネガティブさはなくなり、朝日避難小屋泊も超えて下山までいけるでしょうというくらいの気持ちで中俣沢へ足を進めた。。過去ログでは前半の荒川本流部分に比べて、中俣沢の記載が少ないような気がするが、実際には中俣沢のほうがより面白さ、綺麗さ、厳しさが詰まっているように感じた。両岸立ったゴルジュの中に次から次に10m台の滝が出てくるし、奇跡的な繋がりで気持ちよく登れるものが多い。しかし、高巻きは本当に悪かった。久しぶりに選択肢がなく、どうすんのこれといった感じ。下山後に振り返ってもベストなルートはなかなか思いつかない。幾つもの滝を越えて、最後のイベントであるチムニー滝をずり上がるとゴルジュが終わり、あとはほぼ安全地帯なので一安心。登山道までの藪漕ぎが思っていたよりも大変だったが、14時に避難小屋。まだ早いので下山することにしたが、きつかった。気温が高いわけではなかったがどういう分けか汗だくで、汲んできた1Lの水を全て消費してギリギリで駐車場着。
久しぶりに不安と期待、驚きに満ちた完全燃焼な山行、朝日俣から継続してこの二人で踏破できたのは嬉しいかぎり。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:271人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら