素晴らしい玄蕃尾城址
- GPS
- 05:54
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 624m
- 下り
- 660m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 6:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年の晩秋に、余呉トレイルの新道野から行市山を経て、集福寺に降りるコースを歩いた。今回はこの北の柳ケ瀬山から行市山を歩いて来た。彼岸を過ぎたばかりで、まだ暑い毎日であったが、山は秋の気配を感じさせてくれた。
柳ケ瀬登山口までは行市登山口に車を置いて、余呉バスの今市バス停から柳ケ瀬集落まで乗ろうと考えていたが、それに間に合わないことから、柳ケ瀬登山口に車を駐車して歩きだした。柳ケ瀬山までのコースは傾斜の緩い尾根を杣道が進み、倉坂峠までの標高差200mは緩やかで難なく到着出来た。倉坂峠の東面にはボロ菊の花綿毛が満開であった。峠からは急斜面をジズザグと登ると傾斜が緩んだ。この辺が柳ケ瀬山のはずだが、と思いながら進んでいると、もう過ぎてしまったようだ。玄蕃尾城趾に続く稜線は平坦で周囲は木々に覆われて何も見えないほどだ。
玄蕃尾城の虎口の標識があってから、次々と山城特有の平坦地や堀割が続いた。郭や馬出、本丸など綺麗に整理された広場が続いた。本丸周辺は、妙理山や大黒山がすぐ近くに見える。平坦地は草は整理されて、灌木も周囲に片付けられていて見事であった。玄蕃尾城の説明版も丁寧に設置されていて、教育員会の心入れを感じたものだ。それも、余呉町と敦賀市の共同でされているらしい。今後も管理を怠りなく進めていけば、多くの人がこの地を訪問するものと思われる。我々は玄蕃尾城趾があるとは知っていたが、このような素晴らしい環境であるとは何も知らなかった。これは是非、情報を色んな処に公開して一般の方々の知ることとすべきと思う次第だ。
倉坂峠に戻って行市方向に進むにはロープ付きの急斜面を必死で登らねばならなかった。その後は再び緩い傾斜の樹林を散策する快適な稜線だ。植林と自然林の混交林を進んでいると細いが山毛欅がチラホラと現れた。583mピークは平坦で何処がピークか判らないまま、過ぎた直後に確認する始末だ。そのすぐ先に東側の景色が枝越しに見える場所で早いランチとした。風がそよ吹いて、長袖シャツが欲しい程だ。これからはカップ麺もいいかもと、秋の風情を感ずるひと時であった。
それからの稜線も緩やかで、周囲は何も見えないのが残念だが快適な尾根であり、標高が増すと山毛欅が圧倒的に増えて来た。
全方が明るくなってきたと思ったら、行市山の山頂で、南東方向がススキの原っぱで秋の風情を醸し出している。木ノ本の街並みや琵琶湖もうっすらと見え、伊吹もその先にあった。昨年の晩秋のハイクでは、行市山でランチであったが生憎と雨がポツポツとしてきて、三角点脇の植林の下で寒い思いであった。今日は秋晴れのまだ暑い時期にススキを通して妙理や横山岳、墓谷山、金糞岳や伊吹までが見える。やはり山は晴れて展望できるのが一番だ。
行市山も砦や陣地があったとの標識や、掘割にも丁寧に説明版が設置されている。下り出すと、少しで県境稜線分岐があって、昨年ここから行き来をしたが、明確な表示も、コースの案内もなく赤布が偶にある程度だった。集福寺分岐迄も藪に近い道探しであったことが思い出された。それに比べると、毛受兄弟の墓への下山コースは快適な道で一安心だ。と思っていたら、別所山までの途中に急傾斜で滑りやすい斜面が長く続いたが、幸いとロープが設置差rていて、事なきを得た。
別所山山頂は砦であったらしく、平坦で広い平面は昔の陣地であったことが想像でき、次の中谷山は直ぐ北東に同じく砦あったようだ。此処まで来れば、毛受兄弟の墓も直ぐであった。この墓も綺麗に掃除も行き届いて立派だ。墓石は亀の上に乗っている。毛受兄弟の墓があることは知っていたが、これほど立派な墓で綺麗に管理されているのには感心した、
柳ケ瀬に置いた車の回収に今市バス停から余呉バスを待って、柳ケ瀬に再び訪問だ。
今回、玄蕃尾城を初めて訪問したが、その規模と言い、管理の素晴らしさといい、雰囲気の良さも含めて、感心してばかりであった。柳ケ瀬バス停から1時間少々であれば、時期を考えて散策や泡でも持参することも考えられるなと新たなアイデアも浮かんだハイクであった。
”八”、”永”、”竹”
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