伊吹山、振り返ると山が見えた。
weekendhiker
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,193m
- 下り
- 1,184m
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- 山行
- 5:23
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 7:38
| 天候 | 雨のち雪のち晴れた |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下山時は2.5合目ぐらいから道が川。 |
| その他周辺情報 | バス道の途中に温泉あります。 この時期は、土日のみの営業らしいです。 時間に余裕があれば歩いて温泉まで下りて、汗流してバスで駅まで がバスの運転手さんのお勧めみたい。 |
写真
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全く晴れそうもなく風もずっと強いので、少し粘りましたが降ります。
引き返そうかな、と思っちゃったくらい。
感想
雪があるうちにもうひと山と、雨が上がるという天気予報にかけてみました。
10年も前になるのか、クルマで上の駐車場まで登りましたが大渋滞でした。
その前は多分、小学生の頃スキーで一度来たような、微かな記憶がある山です。
いきなり登山口に気付かず、旧ゴンドラ駅の脇から林道を、鹿捕獲用の仕掛けを沢山見ながら小雨の中、誰にも会うことなく舗装道を淡々と、やっと登山道に合流。
3合目くらいまで来ちゃったのかなと思うくらい、しかしそこは一合目。
登山口＝一合目 と、勝手に勘違いしていた自分はちょっとショック。
でもその頃には小雨も上がり、小雪に。
本線合流後、暫く続いた足元の泥雪も次第に白くなり、そして雪が軽く、歩き易くなってきます。ホントの3合目まで思っていたより時間かかりましたがようやく到着、取り敢えず一服。
その後も景色も解んないので、ほぼ一人静かに先行された方々の靴底の跡を見ながら「色んな形があるなぁ」などとどうでも良いようなこと考えながら黙々と進みます。
4，5ときて、やっと6合目の小屋が。
今日はここでゴハン食べて引き返す という雰囲気のグループもみえました。
自分はココまで予定より時間使ってしまいましたが、まだ行けそう と通過します。
が、ここからキツくなる と無言の重圧がかかります。
次第に傾斜がキツくなり多分、夏道とは違う真っ直ぐなトレースに感謝しながら数分経ったところで突然視界が確保でき、数百m？前方の、更に壁のようにみえる場所に点々と人の姿を確認。
ホヘーっと思いながらもてっぺんは晴れるかも、もしかしたら雲通り越して雲海見えちゃう？ と勝手に想像しちゃったりしていたら、スグに20m先くらいまでしか見えなくなりました。
真っ白な足元に目を落とし、自分の足音を聞きながら黙々と進みます。
お一人様抜かしてしまいました。「キツイですね〜」。
更に勾配が急になります。木もないし平らなところもないのでザックも下ろせない、軽アイゼンだけどもう少し早く付けとけば良かった。
もしこれが階段だったら、今まで自分が登ってきたどの階段よりも急な角度なんだろう、と階段嫌いが変なこと想像します。
恐々ちょっとだけ振り返る。もし滑ったら結構落ちそう、でも谷じゃないし、そのうち止まるか。いやいや誰か後続の人にもしブツかったら迷惑千万、慎重に。
7〜8歩進んでは一息つき、また7〜8歩の繰り返し。ようやく足場に出来そうな凹みが傍にあったので、ちょっと足元固めて腰をおろします。
先ほどとは別のお一人様が視界に現れました。斧みたいの持って一歩いっぽ登られてきます。
「ここで引き返すのですか」「いえ、も少し。」
「ストックも無しですか、使ってないの持ってるのでお貸ししましょうか」
恐縮。「いえ、ホントにダメと思ったら引き返すので、もうチョットこのままで行ってみます。ありがとうございます。」
「ここからまだまだキツくなりますからね」「（そうなのね）・・・」
ホントにありがとうございます。
視界に先生（と勝手にこころの中で名付けて）がいるうちに、と思い立ち上がり5〜6歩上がっては一息、遂には3歩で一息。でも思ったほど先生とは離れません。そうか、このペースで良いのか。
下りて来た2人が先生に「上はきれいでしたよ」と声を掛けていました。
おおおおおおー！ 期待感。
小屋から1時間余りかかったか、傾斜がぐっと緩やかな斜面に着きました。ここが分岐点ってやつか。
ちょっと脇にそれると雪はカッチカチ。。。一服。
ほどなく山頂。
雲の中。風、風、風。視界20m。直ぐに1枚着込みます。
まわりにこれほど（雪に埋もれた）小屋があるとは。
小屋の陰に隠れて飯でも、と思いましたが、この風ではちょっと厳しい。
でもツララからポタポタ水が、それほど気温は低くはないのかな。
辺りをぶらつきます。像があった。三角点があった。ふむふむ確かにこれ以上高いところはなさそう。
関西弁で『ナンも見えまへんなぁ〜』「ははははは、ほんとに」。不思議にショックでも残念な思いも沸かず笑いあいます。
ホワイトハウス（お菓子の家）に入って100円でおみくじ選ぶと“吉”。ふむふむ悪くはないのか、大吉以外の◯吉のランキングをそもそも知りません。
もう一周しても20mより先は何も見えまへん。途中で追い越した方も無事登って来られました。「お疲れさまでした」『見えませんねぇ、証拠写真だけ撮っていきます。』
全部で10人あまりの人を見かけました。
結構粘りましたが風も少し強くなってきたし、晴れそうにもないし、これはこれで良し、ということで。余り残っていない後ろ髪を引かれながら、さて降りるか。
分岐から急斜面をザクザク下って行くと、男女5名くらいのグループが連なって、息を切らしつつもおしゃべりしながら楽しげに登っていきます。みんな斧持ってます。
トレース潰さないようちょっとだけ脇にそれて、時々ケツ滑りで一人遊びしながらドンドン下りていきます。
6合目の小屋の中から楽しそうな感じの大きな声（外国の言葉みたいで意味はサッパリ）聞こえてきます。
更にドンドン降りていきます、3合目。
テントが3張、建ってます。
ベンチで一服。何か視界が出てきた。おっ、六合目おの小屋が見えてきた。おおっ、その上の斜面も見えてきた。
ゴンドラの終点だったらしい建物があるところまで少し登って振り返ると、おおおっ、見えた。
登って降りてきたところが見えた。ってことは上からもここが見えてる？あの斜面から見た絵を想像するとチョット怖い気もする。でも見てみたい、上まで引き返そうかなぁ。無理ムリ。
飯にします、眺めながら。最近好調のバーナーで湯沸かしてカップ麺食って一服して。飽きない、小一時間。
ようやく少し軽くなった荷物背負って、川と化した道をベチャべちゃ降りていきます。一合目から下、長いながい林道は回避して本道を。小岩だらけのゴツゴツした道も結構長い。
下山。行きに通らなかった登山口に登山料回収場がありましたが、もう閉まってます。払い損ねました、ごめんなさい。
最終バスまで50分待ち。靴の泥を流し落とします。浸みてきた。
北陸からの、今日は宿に泊まりらしい小学生の女子野球部（ソフトボール？）がみんなで道具を同じように洗ってます。もう野球やる季節なのね、ガンバレ。
例によって今日もお仕事のお友達に、街で夕食でも？ とワナを放ちます。
ご家族に申し訳ない。
バスは途中で、何とか温泉センターみたいな停留所に止まり、下山客2名が乗り込んで、計3人プラス運転手さん。
この時期温泉施設は土日のみの営業、夏は蛍見て上で泊まるツアーなどがあり結構人気で・・・。ふぅーん、それもいいなぁ〜。
東海道線一本で街に。
駅前でどこかの天文学部さんの、「大きな望遠鏡を覗かせてあげるイベント」で、木星の縞模様とその衛星見せて貰いました。
今日の山行も含めて、「自分は何とちっぽけな存在なんだろう」としょげかけましたが、�犲�分は�瓩廊狄祐屬騰瓩巴屬�換えれば良いか、、、と直ぐに立ち直ります。
焼き肉好きと牛タンのお店で飲んで、P屋さんで閉店まで僅かな時間で久々に換金、ヤッタァー。
という満喫の1日でした。ありがとうございます。
まさか雪が積もった山に登るようになるとは。1年前には想像もしてません。
でも多分、今シーズンの雪山はおわり。来シーズンは斧＝ピッケルや、つま先にも刃があるアイゼンなど揃えることになるのかも。
またその時期が来たら考えます。
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