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Yamareco

記録ID: 601420
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 石尊稜

2015年03月14日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.2km
登り
1,131m
下り
1,127m

コースタイム

日帰り
山行
10:00
休憩
2:00
合計
12:00
6:00
510
14:30
15:00
90
16:30
17:00
0
17:00
18:00
0
天候 曇り標高2400mあたりからガスガス、稜線に抜けたあたりからガスが抜ける
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
後半の岩稜、登攀中
1
後半の岩稜、登攀中
こんな雪稜を上がってきた。
2
こんな雪稜を上がってきた。
ビレー中
ちょっと視界が良くなった状況
2
ちょっと視界が良くなった状況

感想

会に入会した時にはこれはやらないなと思っていた冬季登攀。
理由は雪山が恐ろしい所、環境変化で化ける。
ロープを出し、ハマりビレイ待機が1時間を超える事かあるかもと
イメージすると停滞による体温低下に耐えられるか不安だからだった。

ロープをあんまり出さない程度なら…
と簡単な雪稜へ行ってみたらありゃマズイ。
めちゃ楽しい、美しい。
自分でルートを切り開く感覚と、高度感が
あるルートは空へ抜ける感じで気持ちいい。

と言うことで徐々にレベルアップを目指して
今回は古山さんのご協力もあり石尊へ行く事と
なった。

この計画は当初、1泊2日予定であったが
土日共にあまり天候が良くなく、その中の天秤で
一番リスクが少ない判断として結果の土曜日
日帰り計画となった。
前日、赤岳山荘まで車で入り前泊。
テントを駐車場に張ったがお金を取られる
ので注意。

アプローチは北沢経由、赤岳鉱泉。
ここらへんは勿論問題無い。
鉱泉で休憩後、行者小屋へ向かう道を10分
程歩いた橋から左に入る。
今回は雪が多く、橋は完全に埋まっていた。
ここからは、トレースは薄ら程度。今日付けら
れた物ではない。
ここからは膝下ラッセルとなる。
大同心との分岐を右に入り、しばらく進むと
石尊基部。

取り付き手前でギアを付け、着込む。
この日はR1と厚手のブレスサーモ、ウールの
腹巻、この上に化学繊維ダウンをこの時追加し
さらに上にハードシェルという重ね着。
気温はマイナス4〜8度、風は強くは無いが
終始吹き込む感じ。
日が出てないが比較的温かい状況だったと思う。

1P目はユーマがリード、取り付き少し下の
木でビレイ。傾斜がねている様に見え、草付きも
要所に見えそれ程難しくは見えない。
しかしながら、ユーマが珍しく苦戦する。
傾斜がねている事で前日から振り続く雪がスタンス
や支点を覆い、先が見えないクライミングをしっかり
したホールドを持てないまま、雪払いを繰り返す。
頼みの草付きもバイルを弾く。
見ためよりリードは遥かに難しそうだ。
珍しく冷静さを失っていた。
フォローでの登りはスタンスが見えてるし
草付きが硬い事も配慮して登れたので厳しい
と感じる程ではなかった。
支点も、かなりしっかりした物が2mおき程
にあった。
越沢アイゼントレのお陰もあるかな。
これはやっといて良かった。

この1Pで停滞ビレイがおよそ1時間。
流石に寒い、指先、足先が痺れる程に寒くなった。
この日以上に寒い状況はチャレンジ系の冬山登攀
はちょっと工夫が必要と感じた。
このタイムロスや条件の悪さから撤退の判断するか?
とのCLから確認が入るもユーマが苦戦後ながら
行きますとの返答。
ここからは時間との戦いも始まる。

その後のルートは晴れていれば気持ちいいであろう
踏み跡がない雪稜をひた歩く、途中1箇所だけ
ロープを使った。

そして核心として後半の岩場に。
ここは2Pあり2P目がムズイと言われたので
私は2P目のリードを希望。
1P目は古山さん。
ここでも振り続く雪でスタンス、支点が
雪で覆われ厳しい感じ。
結局、このピッチは支点を見つけられず
スノーバーやハーケンを打つなど
順調に突破とは言い難い内容であった。

苦戦続きの登攀、いよいよ私リードの
出番と思いきやなんだか傾斜が緩く
ロープ??みたいなルートに見える。

いやいやそんな事は無い、騙されないぞ
と警戒して挑むも…直ぐにビレイ解除…
フツーに歩けますし、一般登山道直下
です…

なんとも私だけ消化不良。
あ〜あ、リードやりたかった。
今度こそは…と思う瞬間であった。

その後下山も、この日は土曜日にも
かかわらず登山者が少ないらしく
地蔵尾根までトレース無し。

最後の方まで苦労が多い山行であった。




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