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Yamareco

記録ID: 6054844
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

燕岳

2023年10月13日(金) 〜 2023年10月14日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
24:20
距離
15.0km
登り
1,776m
下り
1,776m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:05
休憩
2:40
合計
6:45
8:02
8:02
21
8:23
8:24
21
8:45
8:49
17
9:06
9:22
24
9:46
10:00
11
10:11
10:22
33
10:55
11:34
6
11:40
11:40
13
11:53
11:57
5
12:02
12:04
11
12:15
12:19
7
12:26
12:26
11
12:37
12:38
5
12:43
13:47
34
14:21
2日目
山行
1:35
休憩
0:04
合計
1:39
6:15
14
6:29
6:30
5
6:35
6:37
14
6:51
6:51
11
7:02
7:03
15
7:18
7:18
16
7:34
7:34
20
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
田淵行男記念館の登山者用駐車場
安曇野の里から定期バス
その他周辺情報 ・中房温泉 湯原の湯
・そば処 上條
・穂高神社
・大王わさび農場
田淵行男記念館の登山者用駐車場に駐めて、安曇野の里から定期バスに乗車
2023年10月13日 06:17撮影 by  Pixel 5, Google
1
10/13 6:17
田淵行男記念館の登山者用駐車場に駐めて、安曇野の里から定期バスに乗車
標識が近代化されていた
2023年10月13日 07:35撮影 by  Pixel 5, Google
10/13 7:35
標識が近代化されていた
間近に野生の猿 温泉エリアは暖かいのでしょう
2023年10月13日 07:38撮影 by  SC-54C, samsung
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10/13 7:38
間近に野生の猿 温泉エリアは暖かいのでしょう
きれいに紅葉しています
2023年10月13日 08:48撮影 by  SC-54C, samsung
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10/13 8:48
きれいに紅葉しています
振り返ると秋の空 気持ちをリフレッシュさせつつ進みます
2023年10月13日 09:40撮影 by  SC-54C, samsung
10/13 9:40
振り返ると秋の空 気持ちをリフレッシュさせつつ進みます
合戦小屋に到着
2023年10月13日 09:44撮影 by  Pixel 5, Google
10/13 9:44
合戦小屋に到着
合戦小屋名物おしるこ しっかり甘くて気持ちが回復します
2023年10月13日 09:47撮影 by  SC-54C, samsung
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10/13 9:47
合戦小屋名物おしるこ しっかり甘くて気持ちが回復します
槍が見えました もうひと踏ん張りです
2023年10月13日 10:29撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
1
10/13 10:29
槍が見えました もうひと踏ん張りです
稜線たち かっこいい
2023年10月15日 10:09撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/15 10:09
稜線たち かっこいい
遠き槍
2023年10月15日 10:10撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
10/15 10:10
遠き槍
かなり登りきりました
2023年10月13日 10:53撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
10/13 10:53
かなり登りきりました
燕山荘に到着
2023年10月13日 11:11撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/13 11:11
燕山荘に到着
天気も良く燕岳が美しい
天気も良く燕岳が美しい
和栗のモンブランのケーキセット ホットミルクがおいしい
2023年10月13日 11:30撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 11:30
和栗のモンブランのケーキセット ホットミルクがおいしい
かっこいい! 富士山バックに荷揚げヘリ
2023年10月13日 11:51撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 11:51
かっこいい! 富士山バックに荷揚げヘリ
メガネ岩
2023年10月13日 11:54撮影 by  Pixel 5, Google
10/13 11:54
メガネ岩
燕岳山頂を踏んで
2023年10月13日 12:02撮影 by  Pixel 5, Google
10/13 12:02
燕岳山頂を踏んで
帰りにいるか岩を発見
2023年10月13日 12:37撮影 by  Pixel 5, Google
10/13 12:37
帰りにいるか岩を発見
どことなく浅草の洋食ヨシカミを思わせる告知プレート
2023年10月13日 12:43撮影 by  SC-54C, samsung
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10/13 12:43
どことなく浅草の洋食ヨシカミを思わせる告知プレート
お昼ですが飲んじゃう
2023年10月13日 13:23撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 13:23
お昼ですが飲んじゃう
夕食はチーズ入りハンバーグが普通のハンバーグに変わっていた
2023年10月13日 17:19撮影 by  Pixel 5, Google
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10/13 17:19
夕食はチーズ入りハンバーグが普通のハンバーグに変わっていた
玄関1秒 見上げるともうこの星空
2023年10月13日 21:56撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 21:56
玄関1秒 見上げるともうこの星空
全天一明るく輝くのはもちろん非常口灯です
2023年10月13日 21:49撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 21:49
全天一明るく輝くのはもちろん非常口灯です
槍方面も星がきれいです
2023年10月13日 21:53撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
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10/13 21:53
槍方面も星がきれいです
朝日に照らされる燕山荘
1
朝日に照らされる燕山荘
朝の富士山
2023年10月14日 05:59撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
1
10/14 5:59
朝の富士山
下山途中もチラチラ富士山まで見通せて嬉しい
2023年10月14日 06:21撮影 by  SC-54C, samsung
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10/14 6:21
下山途中もチラチラ富士山まで見通せて嬉しい
登山口にある湯原の湯
2023年10月14日 08:44撮影 by  Pixel 5, Google
10/14 8:44
登山口にある湯原の湯
8頃時からやっているらしい...8:10頃に開けていただいた
バスの出発が9:00なので急いで入る
2023年10月14日 08:05撮影 by  Pixel 5, Google
10/14 8:05
8頃時からやっているらしい...8:10頃に開けていただいた
バスの出発が9:00なので急いで入る
上條で蕎麦
2023年10月14日 11:15撮影 by  Pixel 5, Google
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10/14 11:15
上條で蕎麦
穂高神社に寄り道
奥宮は奥穂高岳山頂にあります
2023年10月14日 11:47撮影 by  Pixel 5, Google
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10/14 11:47
穂高神社に寄り道
奥宮は奥穂高岳山頂にあります
式年遷宮が行われる神社らしく、本殿は2009年に作り変えられた模様。次回は2029年
2023年10月14日 11:51撮影 by  Pixel 5, Google
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10/14 11:51
式年遷宮が行われる神社らしく、本殿は2009年に作り変えられた模様。次回は2029年
大王わさび農場でわさびソフト(プレミアム)
2023年10月14日 12:26撮影 by  SC-54C, samsung
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10/14 12:26
大王わさび農場でわさびソフト(プレミアム)

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 計画書 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 携帯 時計 ストック カメラ

感想

◆ 大規模山小屋経営の極致・ハブ&スポークの山岳物流網とスケーラブルな運営組織

燕山荘グループは日本屈指の規模を持つ山小屋グループです
このことを今回の山行で改めて強く感じました

金曜日、前日に天候不良のため完了できなかったヘリ荷揚げが長時間おこなわれていました

合戦小屋では10時前頃から登山者へ向けて「あと10分ほどでヘリが来て砂埃が強くなるので、休憩される方は小屋の内側へ移動してください」という案内があり、じきに荷揚げがスタートしました

合戦小屋までケーブル輸送で細かく物資を移動して高単価なヘリ輸送の距離をなるべく減らす、というアプローチを採っているようです
登山者からすると休憩スポット 夏はスイカ・春秋はおしるこの合戦小屋ですが、その正体は燕山荘という大規模物資消費地を支える物流拠点であり非常に重要な施設だとわかります

当日の主要な荷は秋〜冬の山で欠かせない大量の軽油(灯油)とプロパンガスボンベです

これらの重量物を近距離輸送で済ませられることにはメリットが多く、ヘリ輸送会社との良好な関係維持・交渉力確保の両面でも有利と考えられます

たとえば、今回撮影した写真では200Lドラム缶を一回の輸送につき3本あげているのを確認できました
缶本体が20-30kg、中身の軽油(灯油)が160kgでトータル185kgほど、
荷揚げに使用されていた東邦航空所有エアバスヘリAS350の吊り上げ時積載重量は500-750kgなので
4本積むと相当カツカツゆえにヘリ側も安全面・ヘリ操縦難易度の面で従事可能者が限られて渋い、など考えると3本積みが妥当なのでしょう

合戦小屋のケーブルキャリーの耐荷重量も気になるところですが
こちらの荷室寸法は約1.1m立方あり、今回見た限りでは空状態の鋼製50kg型LPガスボンベ(約37kg)を4本同時に下ろしていたので少なくとも実用重量が160kg以上だとわかります
これは80〜100%充填状態のドラム缶を揚げるのに十分な性能です

よくできた輸送システムです

さらに、燕山荘グループならではの輸送パターンも確認できました

ヘリ荷揚げでは荷送り側・荷受け側・輸送者の連携によりタイミングをうまくあわせてタイムロスを低減することが重要となります
ハイペースで重量物を荷揚げしていくと荷受け側のヘリポートが物資で埋まっていき、最悪の場合は置き場所が無くなってヘリを待たせることになります
さらに くだりのヘリを空荷で飛ばすよりは上で不要になった空のガスボンベやドラム缶・トイレカートリッジを下ろしたいので管理難易度が上がります
バッファ管理には人手が必要ですが、後述するようにフルメンバー状態の小屋ではないのでヘリポートから物資を退避させるスピードが間に合わないタイミングも出てきます

どうするのだろう、と思っていたら途中でヘリが数回燕山荘ではなく大天荘への輸送を挟んでいて驚きました

合戦小屋から燕山荘へのヘリ補給を手配する一環として大天荘への補給も確保できる、そしてそれは燕山荘側を限られた人数でオペレーションする上でも役立つ
合戦小屋をハブとして複数拠点へ効率的に物資を補給する、これはFedExが生んだハブ&スポークそのもので、他の山小屋にはなかなか真似のできないスケールメリットだといえます


組織のスケーラブルさという面も少し考えてみます

今回の下山は土曜の朝で、過去の別時期に訪れた際の下山渋滞に割とトラウマがあったので登山道が空いているうちはサクサク降りていきました
中房温泉〜燕山荘は東沢乗越ルート(利用者がとても少ない)を除いて一本道なので、タイミングによっては同日のほぼ全ての登山者とすれ違うことになります

今回くだっていてすれ違った中に10名超の団体は無し、ソロ〜5名ぐらいのグループが30ぐらい、推計80名ほど
我々の下山後、9時頃までに登っていく人が20-30名ほど(途中で温泉休憩を挟んだので人数は推測)
その後にすれ違った2便のバスもそこそこ埋まっていたので約30名
トータル140名ほどでしょうか

コロナ禍以降、燕山荘のトータル収容人数は従来の650名の約半分と公表されており、約325名です(個室の入りなどピークは400名ほどなのでは、と思いますが)

10/10のスタッフブログで夏季スタッフの下山を見送った旨が書かれており、すでに燕山荘の運営体制は夏山から秋山へ移行しています
時期によって不在という赤沼オーナーのアルプホルン演奏を聴けるか五分五分なので楽しみにしていたのですが、あいにくオーナー不在でした
10/8のヤマレコで赤沼オーナーのホルン演奏写真を確認できる一方で10/12のレコで不在という記載を見つけられます
オーナーの下山も夏山終わりのタイミングなのかもしれません
もっとも、10/12に発見されたテント場での遺体に関連して同日急遽下山された可能性はあります

ともかく、約325名の夏山枠をフルに回せるメンバーではなくなっているので営業規模を一定縮小しているには違いありません
土曜の予約枠はすべて埋まっていたようで縦走者を含めて160-200名がキャップなのではないかと思います

ネットに上がっている写真からの推測ですが
COVID-19前の650名収容時:スタッフ25名?
2022年?約325名収容時:スタッフ17名?
2023年秋山:スタッフ7-10名?
という体制だと考えると組織のスケーラブルさも相当なものです

燕山荘100年を超え、館内の談話室に貼られた年表にも令和が付け足されていました
山小屋経営を突き詰めるとここまで到達できるのか、と大変勉強になりました

もともと初心者向け初北アルプスとして計画していたが、行く予定だった初心者が体調不良によりDNSに。とはいえ、時期的天気的にもシーズンラストとなるので、初心者ではない2名でのんびり行くことに。

穂高駅前駐車場は定期バスのバス停がなくなったので、田淵行男記念館の駐車場を利用して安曇野の里から始発バスに乗車。この日の1便はバス2台で運行となった。

ここ数年このコースを登っているのでサクサク登り、合戦小屋で温かい汁物を頼む。ひんやりするものの風も無く、動くと結構暑い。ペースはやや早め、3時間半弱で燕山荘に到着。秋天で雲は高くいい天気。去年は槍が微妙に隠れていたが、今年はきれいに見えた。

去年一昨年と燕山荘を通過して、大天荘と大天井ヒュッテまで行っていたので数年ぶりの燕山荘泊。金曜日とはいえ、燕山荘はかなりの賑わいで夕食は2回転。オーナー不在で山の講話が無かったのは残念...部屋はコロナ後になって3畳を3名というのがMAXのようで、1名ごとにロールカーテンで仕切れるようにもなっていた。

下山時刻が早かったので、気になっていた穂高神社に行ってみた。大王わさび農場にも寄ってみたけど、どちらも「ブラタモリで紹介されました」ポスターが集客に役に立っているらしい

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技術レベル
2/5
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3/5

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