宮の森シャンツェの山-四等三角点・幌見峠-西高山
- GPS
- 04:34
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 539m
- 下り
- 538m
コースタイム
天候 | 晴時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
12日から父が4日間のショートステイに行くので、その間にどこか山へ。しかし、13日、14日は強力な低気圧が来て荒れそう。そこでこの日はとりあえず、残雪期だからこそ薮こぎなしで登れる、ごくごく近場の山をゴム長靴で目指す。いくつかの目標(下記)を設定し、雪などルートや天候の状況と時間に応じて、その場で臨機応変にルートを選択していく考え。自宅から交通機関を使わないで行って帰って来れる周回コースが条件。
1.円山西町から南西に伸びる顕著な尾根から宮の森シャンツェの山(P.340)に登る
2.そこから幌見峠を往復する
3.尾根伝いに四等三角点・幌見峠(P.344.1)に登る
4.通称・西高山(P.340)に登る
5.四等三角点・幌見峠付近から北北東方向へ宮の森シャンツェ前のバス停付近に下っている顕著な尾根をたどる
6.盤渓川の北側に続く尾根を、盤渓からP.319、P.298とたどり、P.298から北に延びる顕著な尾根を福井えん堤付近へ向けて下る
7.大倉山から西へ、そして北へと蛇行しながら福井の発寒川左股へと下る尾根をたどる
沢筋はまだ雪が深い時期なので、尾根、それもいかにも登ってくれと言わんばかりの尾根ルートがメイン。6,7は時間的に難しいかもしれない。
とりあえず神社山の南のコルを抜ける道を通って円山西町の1の尾根の取り付き点を目指す。水も食料も忘れたことに気づくが、まあいい。どうしても腹が減ったらエスケープすればいい。といってもエスケープしても食事にありつけるところまではちょっと距離がありそうだが。神社山のコルへの登りでは、後ろに長靴、ストックの人が見えた。あの人はコルから神社山に登ったのだろうか? コルからの下りでは右手に目指す尾根が、正面には円山が見える。
一応、尾根の末端まで行ってみるが、ここから取り付くには、民家の門のところから庭の脇をすり抜けるように行かなくてはならないので、ちょっと戻って、雪捨て場のような空き地から斜面を沢に下り、沢を渡る。このあたりには小さな砂防ダムが2つ3つあり、沢にはふきのとうが出ている。対岸にはスキーのシュプールがあり、沢沿いを登っている。ここ数日のものではないが、スキーで来てもよかったかという思いが、ちょっと頭をかすめる。沢筋は雪が深いので、こちらは左の尾根の上へ。反対側には西円山病院の細長い建物が続いている。半年ほど前に父とともにデイケアの見学に来たところ。よくもこんな山際の狭い土地に、こんな長ひょろい建物を建てたものだ。
尾根を登っていくと小さな福寿草が咲いている。しかし、この日見かけたのはこの一輪のみ。尾根の右側の北に向かって下る沢筋は広く雪がたくさん付いており、スキーで滑ってみたくなる。雪の付いているところは埋まるので、尾根上の雪が融けたところを選んで進む。P.258で東からの尾根を合わせ、さらに、以前登った神社山方向からの尾根を合わせて宮の森シャンツェの山・P.340へ。このあたりにもシュプールが見られる。ジャンプ台のスタート地点では何か作業をしている人がいた。
P.340からは幌見峠が見える。ここから先は未知の領域。南へ進むとすぐ送電線の鉄塔に出る。持参した古い2万5千図にはなかったが、GPSの地図には載っていた。鉄塔の周りの切り開きからは、手稲山や百松沢山、神威岳、砥石山などがよく見える。さらに南に行ったあたりから幌見峠を往復するつもりだったが、意外と標高差があり(4〜50m)、割と時間がかかりそうなので、あっさり割愛。既に目標の6と7はあきらめている。間もなく右側の沢の源頭部が木もなく開けたところに出ると、そこに小屋らしきものを発見。スキーのシュプールもそこへ向かっている。近づいてみると、かなり傾いており、まさに廃墟。中に入ったりしたら倒壊しかねない。
再び北の尾根に戻り、最初は送電線下の切り開きを進み、この平坦な尾根を忠実にたどっていく。やがて南下し、細く急になった尾根を登りつめると、そこが四等三角点・幌見峠(P.344.1)。三角点の標石の他に、三角点名と「大切にしましょう三角点」と記された標柱が立っている。西側の沢の向こうには、この後登る予定の西高山が見える。
さて、西高山へは、ここから北へ戻って尾根伝いにも行けるが、一旦南の車道に出て、盤渓小学校のところから登りなおすことにする。その方が、同じところを往復せずに西高山から自宅方向に下れるからだ。そこで、さらに南へ今度は尾根を下り、南東に下る支尾根を左に分けると、左前方に幌見峠と藻岩山が見えてくる。尾根上にまた送電線の鉄塔が現れる。ここからまだ尾根をたどることもできるが、小ピークを越さなければならない上に、幌見峠への道に出るので車道歩きが長くなる。そこで、鉄塔のところから送電線下の切り開きを南西の沢筋に下ることにする。切り開きを通してばんけいスキー場と、その上に砥石山が見える。急斜面を一気に下り、沢沿いに下ると、ばんけいバスの社屋のところで川を渡り、盤渓から小林峠への車道に出る。小学校の頃、このあたりの川の淀みに、船の形に切ってマブチ水中モーターを付けた木の板を浮かべて遊んだのを思い出す。
ここから車道をたどり、ばんけいスキー場と盤渓小学校の前のT字路を右折。しかし、である。実は西高山への登り口がどこにあるのかわからない。調べていなかった。ルートは、盤渓小学校の北側の尾根にあるはず。しかし、小学校の入口には、「関係者以外立ち入り禁止」的な文言が。面倒くさいので、盤渓峠への道をちょっと行き、裏側を強引に登ってこの尾根の上に出る。中途半端に標識などがあり、整備中らしき登山道は、なかなか快適。左前方には、盤渓峠付近の建物が見える。ちょっと行くと、大きく山体がたちはだかり、急登をいくと尾根が細くなって、標識のある山頂(340m)に着く。私は西高(山岳部)出身だが、この山のことは最近まで知らなかった。それにしても、ここが標高340mで、宮の森シャンツェの山も340m、そして四等三角点・幌見峠が344.1m。さらに言えば奥三角山も354mで、このあたりは、ほとんど同じ高さの山ばかり。
東西に長い頂稜を“東峰”まで行くと、南東の尾根に下っている道と分かれて、北東へ下る。この斜面は北面だけに雪がたっぷり残っており、これがまたザクザクで、一歩下るたびに、スパッツもなにもしていない長靴の中に容赦なく雪が入ってくる。栄養も水分も補給なしなので、いい加減疲れてきた。コルから南面の登りになると雪もなく、ここには道がついているので楽。四等三角点・幌見峠の山を右に見送ると、いよいよ最後の下りへ。またまた現れたシュプールはここらから盤渓峠の方に下っているようだが、こちらは宮の森シャンツェ前バス停方面へ北北東に続く尾根を下る。地図で見るとおり、この尾根はなかなか細く、ズボズボ雪に埋まりながら下っていく。以前、この左右の沢を遡ったことがあったのを思い出す。寺の方へ下る尾根を左に分け、やっと尾根の末端に達し、車道へと降りたときには、足が霜焼けになりそうなぐらいにかじかんでいた。そこから5分ほどで自宅に帰り着いた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する