伊豆稜線歩道
- GPS
- 32:00
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 1,798m
- 下り
- 1,681m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
修善寺駅より新東海バス 天城峠バス停 1090円 戸田峠より新東海バス 修善寺駅 740円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道標は分岐の度にある。天城峠〜しばらくトラバース道は沢状地で滑りやすいので通過に注意 |
写真
装備
個人装備 |
ツェルト
寝袋
アルコールバーナー
軽量バックパック30L
軽量レインウェア
防寒具
ハイドレ
浄水器
サングラス
トレランシューズ
ウィンドベスト
トレイルポール
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感想
2015.04.24-25 伊豆稜線歩道 晴れ、風やや強い。 単独行
伊豆の稜線の写真を見たら気持ちよさそうだった。
山と高原地図を確認してみると西伊豆の山に登山道が付いていて
それが結構な長さになっていた。
お?これは歩いてみたいな。ただ、水場やキャンプ地がない。
この辺りは国立公園の特別保護地域だから 気軽にテントを張れるような場所ではないし
距離は30km超かな? そうなると1泊以上か…水場もないしさて どうする。
30kmくらいなら走れば,7時間くらい 早い人ならもっと余裕なんだろうけど
それに伊豆まで行って日帰りで帰ってきてしまうのはもったいない。
ゆっくりと味わいたいよね。そうなると泊りは絶対だし…
で、行きついたのが歩きよりも早く行動し、走りよりもゆっくりと行く『スピードハイク』
水場は猫越岳の池で汲めるか?土肥峠や吉奈峠の近くの沢で汲めるか?
西天城高原牧場の家で入手もできるだろう。
最悪、峠を30分も降れば水のある沢に行き当たるか。
ただ牧場の家以外の水質の問題がどうなのか…だ。
気になるくらいなら 気にならないように準備していけばいい。
Amazonでセイシェル浄水ボトルをポチッた。
荷も軽くしなきゃならないのでいろいろと買い替えたり買い足したりした。
・バックパック
グラナイトギア メリディアンベイパー → バーグハウス トレイルスピード30
・スリーピングマット
リッジレスト → クライミット Xライト
・火器
トランギア → 本体のみ
ODbox チタン十字五徳 → ハイカーズデポ クアトロストーブ 足のみ
ユニフレーム ミニ風防 → チタンフォイル
ベニヤ板 → EPI カートリッジトレー改
スノーピーク 極の蓋 → アルミ箔+厚紙
・スタッフバック
グラナイトギアや付属の物 → エクスペド ドライカーゴバック
出来る限りまとめて 使用する袋の枚数も減らした。
・寝袋
SOLのエマージェンシーライトビビィの中にイスカ エア150を詰めて包み
直にバックパックの底にパッキングする。
など、いろいろやってパッキングウエイトで10kgほど
ベースウェイトが5kg程度に絞ることが出来た。
これならば、小走り位は出来る。これで一日の行動距離が伸びる!!
さて、次は入山地点だ。
天城ゴルフ場を第一に考えたのだがバスが運行していない日があるかもしれないとのことで
そういう不確かなものは利用したくないので変更
伊豆大川から万二郎岳南東尾根で行くことも考えたが どうにも総距離が長すぎるのでこれも変更
最終的には天城峠から入山に落ち着いた。
東京発 5:30くらいの東海道線で三島まで移動し、乗り継ぎ修善寺を目指す。
三島はsuicaでの生産が出来ずに改札で現金精算。現金多めに持っていてよかった(^_^;)
まさかJRでsuicaが使えないとは、隣接しているエリアで使えないとは思わなんだ。関西は使えるのにね。
伊豆箱根鉄道はICカード全種日対応というめずらいし路線だった。まぢか。
8:00頃修善寺に到着した。駅売店がセブンイレブンなのと西口にファミリーマートがあるみたいだ。
8:15の河津行きのバスに乗り込み 天城峠バス停で降りる。9:00ぐらい。
準備を整え、新緑がキレイな道を天城峠目指して登って行く10分ほどで旧天城トンネルとなり、さらに10分で天城峠に到着した。
天城峠はベンチがあるだけで 特に何もなし。というわけでスルー。
ここからしばらくは高度差のほとんどない水平動になる。沢を渡る場所がやや足元がよくないので走り抜けていくにはちょっと向いてないと思う。
あと少しで二本杉峠と言うところで沢水が出ていた。数少ない水場なのだが前半戦も前半戦なので ここでの給水はなしとした。
二本杉峠には東屋があったので 伊豆大川から来た際はここで一泊にするのがちょうどよいように思えた。水場も近いし。
行動を開始してから1時間ほどが経過したので ここで一度小休止して体調を確認する。
どうにも調子の悪い左足をかばってなのか右足が以上に疲れている。うん。無理はいくない。
走るよりも早歩きな感じでさらに先を目指し、滑沢峠、三蕃山と通過する。気付くと野鳥があちらこちらで声を上げている。
どうにもこの辺りは野鳥が多いようで色々な声が聞こえてた。周りにはマメザクラもまだ多く咲いていた。
太陽がサンサンと輝き風がないと暑い。西からの少し強い風が当たる区間がちょうどよかった。
ツゲ峠で再び小休止をする。計画では猫越岳あたりで泊まる予定だったが この行程進捗を考えると昼には付いてしまう。
さすがにそれは早すぎるのでさらに先を目指すことにする。
ツゲ峠から先、低木の中をひたすら行く。猫越峠を過ぎるとわずかで猫越岳だった。
とくに眺望もなくこれと言ったものもないので写真記録だけで後にする。
まずは、水だ。池はどこだ。どこにある。山頂と言うのだからすぐそばにあるんだよね?
が、ない。
あれ?気付かなかった?見落とした?
少し不安になりながら進むこと5分。 池が視界の端に入った。
近づいてみると ぐぁ…まじかよ… そこにあったのは池と呼べるようなものではなく それは そう。沼だ。
水は澱み、赤茶色している。なにやら泡も浮いていてとても飲用できそうには思えない。
浄水器を通せばおそらく大丈夫だろうが そこまで切羽詰っているわけでもないが…
浄水器を通して煮沸するか? いや…それなら この先の沢水を拾いに標高を下げる方がよくないか?
今日の晩は行動食で乗り切ることも可能だろう。朝のみ米を食べて しのげば明日まではもつ。
いや、それより時間はロスになるが西天城牧場の家に行くのが最善か。
………。よし。
食事我慢する。
足をさらに先へ向け、後藤山を越えると下りになり牧場が目に入ってくるとこのコースの第一のハイライトになる。
笹原の中を行き 視線の先には富士山が見える気持ちの良い区間へと。
仁科峠は西伊豆スカイラインと稜線歩道が交差するところで駐車場もある。ここでテントを張るという手もあるのだがうるさいだろう。
それならば30分くらいで着く宇久須峠の東屋がいい。そう思ってもう少しだけ足を進めた。
仁科峠から少し行くとハイカーのおばちゃんが2人いた。
確認の意味で水が出ているところはあったか?と聞いてみると やはりないねぇと答えが返ってきた。
うん。知ってた。知ってたよ。
話をしているとおばちゃんたちが牧場の家まで送ってくれるというので 甘えた。
わざわざよる気なんてしないけど 送ってい暮れるというのなら話は別だ。
牧場の家でソフトクリーム(250円・なめらかでおいしい。)をいただき、水を1L分けてもらう。
そして自販機でファンタグレープを買って また、おばちゃんに仁科峠まで送ってもらった。ありがとう。助かりました。と例を行ったら分かれた。
仁科峠すぐの牧場地にはアナグマが土中の昆虫でも食べているのだろうか?必死に土をひっくり返していた。
今日、2匹目かぁ。縁があるなぁ(#^.^#)
宇久須峠に到着したのは なんやかんやで15:00ぐらいになっていた。
東屋に寝床を作り、うとうとして気づくと18:00になっていた。まだまだ明るい。
体力が許せばこれぐらいまでは歩ける時期となったか。いい時期だ。
今日は風が強く東屋にも吹き付けるので そうそうに寝袋に潜って寝た。
次に気づいたのは3:40だった。そこまで起きることなく爆睡。疲れがたまっていたのだろうか?6時間以上寝たようだ。
少し寝袋の中でうだうだしてから 起きだし食事を作る。
風はほとんどないのだが霧に包まれているので 寒い。ウェアや寝袋が少し湿気っている。早く、太陽が高く登らないかなぁ
食事を済まし、筋肉をしっかりと解してから荷を片付け出発。寒いのでウィンドベストとアームカバーを着用して動き出す。
ちなみに服装は
バーグハウス メリノ150タイツ、ファイントラック ラピットトレイルショーツ、ファイントラック スキンメッシュノースリーブ、バーグハウス ジップアップS/S
靴は
スポルティバ ウルトララプター、ファイントラック メリノスピントソックス、ファイトラック ラピットトレイルゲイターと言う感じです。
宇久須峠から一つ先のピークに上がると天城の谷に発生した霧が丁度、宇久須峠から宇久須の町へ流れていた。抜ける場所だったのか。
今日はガスで視界が利かない物かと思ったが まったくそんなことはなく 快晴で暑いくらいの一日になった。
魂の山には60分ほどで到着でき、離れてみたときの登り返しの嫌な感じとは裏腹に あっさりと到着してしまい拍子抜けだった。
ここから船原峠の少し先まで再びの樹林のコースとなる。植林だったり自然林だったり多少の変化はあるが面白いという感じではないが
雰囲気自体は非常によく、道も走りやすいのでサクサクと進むことが出来る。それから土肥峠の少し手前で5,10分沢を降れば水がくめそうな場所もあった。
牧場の家を使えなくとも割とどうにかなりそうだと思ったが 普通のハイカーはそうはいかないだろう。落ちるで。
船原峠からしばらくして道が西伊豆スカイラインと完全に重なる。ここにきてアスファルトっと言うのは色気もないが 歩きやすさだけはある。
標高を上げて行くと南進車線側の側溝に水が流れてくる。それもかなり豊富に。
これは湧水だろう。この側溝から直に飲めそうだが…いや、切迫はしていない 元を辿ろう。と斜面の様子を見ながら登って行く。
土肥駐車場まで数分のところでジャバジャバと元気よく出ていた。
飲んでみたが まろやかな口当たりで水温は低くはなく飲みやすかった。あ、これは浄水器なしでもいけるわ。
湧水エリアの最上部には堰堤の様なものが見えて沢があった。最悪、そこで確保できそうだ。
うーん。このコースちょうど中間が水の補給が出来ないとかしんどいぞー。
土肥駐車場は西方向の眺望が良く名の通り眼下に土肥の町が見える。晴れていれば駿河湾の奥が見えるのだろうがあいにく今日は見えなかった。
伽藍山までは土肥駐車場からすぐとなり そこにも駐車場があった。こちらは南は良く見えるが西はあまりだった。なるほど。
しばらく車道を行き、登山道へと移り変わる。再び笹原の路となる。晴れた日には眼前に富士山がそびえて さぞ迫力のある道なのだろう。
ガスで見えねぇ(T_T) とても残念だぁ。 だけれども 気持ちの良い道なのは間違いがなく遠くに沼津アルプスも見えた。
達磨山への一登りを登り切り最後の休憩とした。太陽はサンサンと空にあり 暖かな空気が眠りを誘う。
あぁ、このままここで昼寝をしていきたいなぁ
そして、ここから戸田峠までは30分ほどだ。それで今回の旅は終わりになる。
歩いてみればあっけなかったけれど 気持ちよく歩きごたえのあるよいコースだった。
水場の問題がなければ もっと快適に楽しめるのに そこだけが残念だけども それをどうするか考えるのも まぁ楽しい。
それにやろうと思えば日帰りでも可能なのことが分かったし そのまま降りて修善寺や戸田に泊まってもいいかと思う。
機会があればやってみようかな。そうすれば次の日は西伊豆歩道や沼津アルプスへ行ける。それもありだ。
次への思いを描きながら 今回のゴール地点へと辿りつく。
凄いね、アナグマに二頭も遭遇なんて。
気持ちよさそうな草原ねー
伊豆の稜線歩道結構いいところよ。車だとピストンになっちゃうけど。
アナグマ 結構生息数減っているはずなんだけどねぇ
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