御生山尾根〜滝谷南尾根☆名残の紅葉を愛でに
- GPS
- 04:11
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 698m
- 下り
- 706m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス | 国際会館駅より |
コース状況/ 危険箇所等 |
御生山尾根は登山道なし、途中の急登は落石の可能性があるので多人数での山行にはお薦め出来ない |
写真
感想
自宅から見上げる比叡山の西斜面には紅葉が盛りのように思える。長らく比叡山にもご無沙汰していることもあり、久しぶりに比叡山を目指すことにする。
まずは登山の前に上高野の蓮華寺を訪ねる。普段は訪れる人もほとんどいないマイナーな寺で、庫裡に入ったところで拝観料を払うのだが、この日は寺の山門をくぐったところで拝観料を払うようになっていた。紅葉は流石に最盛期を過ぎたようだが、それでも色づいたモミジの葉が十分に残っていた。
蓮華寺を後にすると高野川にかかる人道橋をわたり、まずは御蔭神社を訪ねる。神社の奥へと尾根沿いに古道が続いている。
すぐにも道は尾根の右手(南側)斜面をトラバースしてするが、尾根芯を登っていくと黄葉の樹々に囲まれた小さなピークにたどり着く。尾根を辿ると、御生(みあれ)山と呼ばれるところだ。
小さな鞍部に下がると斜面をsトラバースしながら登ってくる古道と合流する。再び尾根芯を辿ると背後には北側には八瀬と瓢箪崩山、背後には岩倉の市街の展望が広がる。比叡山に至る尾根の中では展望が広がる箇所がほとんどないが、ここは例外的なスポットといえるだろう。尾根を登るとすぐにも京都市街の展望も広がるようになる。
尾根を辿るとわずかな区間ではあるが、かなりの急登を登ることになる。斜面は滑りやすく、また容易に落石が生じるので多人数の山行には到底お薦め出来ないところである。急登を登り終えると平坦な木場(コバ)のような場所に至る。所々でモミジが綺麗な紅葉を見せてくれる。
ここから先は尾根上の踏み跡は不明瞭となり、薄い踏み跡を辿って雑木林を辿る。倒木が散乱する箇所を過ぎると、尾根上部の平坦地に至る。急に風が冷たく感じられ、パラパラと小雨が降り始める。京都の北山の方は景色が霞み、雨が降っているようだ。この日は晴れ予報であったこともあり、雨具や傘は携行していない。
ここから先は杉の植林の中へと入ってゆく。京都一周トレイルとの合流点からはケーブル比叡の山頂駅に向かう。風は相変わらず冷たいが、山頂駅に到着する頃には小雨も止んでくれる。南側の広い展望地に至ると眼下には南斜面から大文字山にかけて茶褐色に色づいた山肌が広がる。雲の合間から漏れる薄明光線の彼方では大阪のビル街が輝いているのが見える。展望地では女性ばかりからなる12名ほどのパーティーがランチ休憩しているところだった。電波塔の下で展望を眺めながら、我々もコーヒーとクッキー、草餅でしばし休憩する。
この日はここから南斜面の花ヶ丸尾根を下降する。植林帯を抜けるとすぐに黄葉の自然林に入る。p527の小ピークが花ヶ丸と呼ばれるところだ。尾根の東側は人工的と思われる平坦地が
ある。かつては寺院があったのではないかと思われるところだ。ここからは尾根には明瞭な堀割の古道が現れる。尾根の末端で谷に下降すると谷筋でもモミジの紅葉が綺麗だ。左岸の植林の作業道を辿って、再び京都一周トレイルの一般登山道に合流する。
雲母坂の登山道に入ると、修学院山から西に伸びる尾根をたどり、最後は梅谷の南尾根(左岸尾根)に入る。この尾根は歩く人は少ないと思われるかなり深い堀割の古道が続いている。尾根は修学院離宮の北縁に沿っているので、南側は金網の張られたフェンスが続くが、フェンス越しに眺める修学院の境内の紅葉が綺麗である。かつて一度だけ、仕事の関係で紅葉の時期に離宮を訪れる機会を頂いたことがあるが、離宮から眺める紅葉は確かに素晴らしかった憶えがある。
梅谷の登山口に至ると赤山禅院に寄り道する。ここも紅葉の名所の一つではあるが、参道の両脇の苔とその上に生える灯台躑躅の黄葉が目を惹いた。短い山行ではあったが、名残の紅葉を堪能した師走の一日であった。
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