乾徳山
- GPS
- 06:33
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,166m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
13:10乾徳山山頂13:30−14:43高原ヒュッテ−15:30道満山山頂−徳和峠−16:00(道満尾根方面)登山口−16:10乾徳山登山口バス停
天候 | ハレ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状態はしっかりして歩きやすかったです。 乾徳山山頂直下の岩(天狗岩)は、思ったより登り応えありました。(汗) 鎖が付いているものの、岩の上についた踏み跡がツルツルするので悪天候の時に登りたくないです。 国師ヶ原−乾徳山間は上りと下りの道に分かれています。上りは大岩と鎖場あり。 岩や鎖とそれほど縁が無い人は、上りでも下山道を辿ったほうが良いと思います。 上りルートを下ってくる人も大勢いらっしゃるようですが、人によりけりかと思われます。 |
写真
感想
【塩山駅よりタクシーで】
塩山駅から乾徳山登山口よりバスで行く予定でした。
始発の西沢渓谷行きバスに乗ると、乾徳山登山口発終バスに間に合わない。(「山と高原地図」による)
そこに来て9時5分に出るはずの始発バスは9時になっても姿を見せず、バス停は長蛇の列。
お金はかかるものの急遽、タクシーに乗ることにしたのでした。
笛吹川を遡って左側の徳和集落に入り、乾徳山登山口バス停をさらっと通過して林道に入ります。
林道をガタガタ進み、小屋沢でタクシーを降りました。約4,400円也。
徳和集落まで4,000円らしいのですが、行き先を乾徳山登山口と告げたため
奥のほうまで突っ込んでいったみたいです。
ここから「本当の乾徳山登山口」まで約10分です。
【登りよたよた】
いよいよ登山道。オソバ沢なる沢に沿って歩き始めます。
足元はぐちゃぐちゃしたところもありますが、柔らかい感触の道です。
林道を横切り、しばらく谷沿いの道を登ります。
桜の花が咲いているーと思ったところで、ようやく尾根筋の道に出ました。
銀晶水は通り過ぎてしまったみたいです。日当たりの良い尾根道をよたよた登っていると上から人が下りて来ます。
聞けば早朝から乾徳に登って降りてきたところとか。
ぎりぎり日帰り圏内に来ている自分としてはうらやましい限りです。
斜面が緩くなってきたので、そろそろ国師ヶ原かなと思ったところで、水の流れに出会います。
数人の登山客が休んでいるので見れば「錦晶水」の表示。
先を急いでいるもののウワサの錦晶水を口に含んで、また歩きます。
シラカバと枯れススキの国師ヶ原を直進、前方には扇平と乾徳山を望むことができ、景色の美しさに興奮。
高原ヒュッテ付近の交差点を直進し扇平へ。
傾斜が増すものの割と楽な道です。
数は少ないものの大きな岩も見られます。
振り返ると、まだ大分雪を被った富士山や南アルプスが見えます。クールなお姿です。
春の所為かアイスランドの噴火の影響か、さすがに海の向こうの大気汚染とは思いたくありませんが、
霞んでいるのが残念。
扇平はロケーションも良く、月見岩で風を避けながら大休止にします。
【乾徳山】
おにぎりやバナナをささっと食べて、乾徳の山頂に向かいます。
松林に入ると、足元に岩が転がり、傾斜はきつくなります。
よく踏まれた岩はてかてか光るので、こういうところを踏むのは躊躇します。
(と言いながら踏んじゃう。)
登り優先の道と聞いていたのですが下りてくる人も多く、
また子供を沢山連れ人がいるのも軽い驚き。
チビっ子たちは岩場を降りてきたのでしょうか。
羨望を込め、彼らをサルと呼びながらすれ違いました。
大きな岩を鎖で登って、乗り越えて、高度を上げていきます。
頂上を目前にしたところで現れるのはたかーい岩場。
カニノタテバイのミニサイズといったところか。
(カニのタテバイの方が楽だ!)
足場は足が嵌りそうな大きさ。しかもつるテカ。ちょっと困る。(笑)
人通りも多いので、とっとと岩場に取り付き、腕力の力も借りて攀じ登ります。
力が無くなったのか体重が増えたのか、今日も難儀。
天狗岩を登りきると、そこが山頂。
正面にぴょこんとした五丈岩が目に入り、早速パチリ。
360度見渡せる山頂は、午前中に登ったらもっと良い景色でしょう。
岩陰でお茶をいただいてから、下山します。
天狗岩を苦労して降りている人を見ているので、というより
自分は岩場をさくさく降りられないと思うので、黒金山方面に出ている下山路から降ります。
【下山】
降り始めは、梯子や岩の上を歩きます。
岩の間や土の上に氷が残っているので慎重に足を置きます。
岩を過ぎたところで黒金山方面との分岐。左に進路をとり、乾徳山をぐるりと巻きます。
この先はしばらく急な坂が現れ、木に掴まったりしながら高さを落としていきます。
急坂の次は、岩と松の道。岩の上に松が張り付くようにして立っています。
空気は良いです。
岩が疎らになり傾斜が緩くなってくると、松林は途切れ、高原ヒュッテが現れます。
高原ヒュッテというか避難小屋の近くでは鹿が食事中。
4頭は見かけたでしょうか。。。
小屋の前ではお茶をしている人が多かったのですが、
終バスの時間(16:18発)が気になっていたのと、羽虫がうるさいので先を急ぎます。
あまり時間を取れなかった錦晶水に寄りたかったのですが、行きに通らなかった道満尾根へ。
緩やかな鞍部を越えて、国師ヶ原を抜け、石だらけの平坦な道を行きます。
この道で富士山と乾徳山は見納めとばかり、立ち休み。
この後、急坂をぐんぐん落としていきます。
足元は枯葉が粉々になって積もり、土埃が起きやすい道です。
左手に大平高原を眺めながら、なおも高度を落とします。
車道(なぜか行き止まり)を過ぎると急坂はひと段落。
松林の快適な道。ぶらりと歩きたいところをサクサクとピークを巻きます。
巻道の次に現れるのは、本日最後の登り。軽く登って道満山です。
道満山を過ぎると下りるだけ。
途中で急な下りが現れるものの、これが終わると徳和峠が近くなってきたというサイン。
集落が見え、諦めかけた終バスが脳裏をかすめる。
自然と足の運びは早くなり、「バス停まであと○分」という立札を発見、
あっという間に登山口に到着したのでした。
集落の景色にほっとしました。
枝垂桃や野の花がきれい。
飲み水を提供したり、トイレをお借りできる無料休息所もあるようです。
古刹もあり、1時間でも時間が取れたらいいのにと思いました。
バス停でそそくさとビールを飲み、後ろ髪を引かれる思いで徳和を後にしたのでした。
(この後、山梨市駅に行くバスがあったらしい。残念。)
【おまけ】
バスで塩山駅に到着後、ほうとうが食べたくなり、電車を見送った。
「喜勝亭」という料理店を教えてもらい、ほうとう、さしみこんにゃくをいただく。
あと與五右衛門という河口湖の地酒も。
すっきりしているけど芯が一本通った美味しいお酒でした。
rainbowさん、はじめまして。
詳細な山行記録で非常に参考になりました
そこで質問ですが5月中旬にバスを使って日帰りを計画してます
帰りのバスの時間が気になって楽しめるかどうか、気になりますがいかがでしょうか?
それから残雪の状況はどうでしたか?
(ちなみに登山初心者です )
折角コメントとご質問をいただいていたのに気が付かず、
カメレスにも程があります。ゴメンナサイ!
既に乾徳は行かれたそうですね。拝読させていただきました。
バスの情報は貴重ですよね。
これから乾徳を目指す方には大変有益な情報だと思います。
実はコメントをいただいたのはこれが初めてです。
ありがとうございました!
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