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Yamareco

記録ID: 629717
全員に公開
雪山ハイキング
甲信越

巻機山 牛ヶ岳・割引山

2015年05月03日(日) 〜 2015年05月04日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
23.5km
登り
1,974m
下り
1,744m

コースタイム

1日目
山行
1:00
休憩
0:00
合計
1:00
15:10
60
スタート地点
2日目
山行
10:20
休憩
1:20
合計
11:40
5:00
10
5:10
5:20
90
6:50
6:50
40
7:30
7:30
110
9:20
9:20
20
9:40
9:40
40
10:20
10:20
30
10:50
11:50
20
12:10
12:10
40
12:50
13:00
50
13:50
13:50
130
16:00
16:00
40
16:40
雲天
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
六日町からバスで沢口まで
1日8便のうち、3便が登山口最寄りの清水まで、5便が途中の沢口まで。
沢口から清水までは徒歩60〜70分。ひたすら坂道です。
5月2日に前泊、3日登山、予定外のもう1泊。
コース状況/
危険箇所等
今年は積雪量は多かったものの、融雪が早く一気に溶け始めたそうです。
巻機山山頂から牛ヶ岳にかけては池塘が現れはじめています。
ピッケルは装備していましたが、帰りの尻セードで使用した程度でした。

危険個所は割引山のヌクビ沢側の雪の斜面。安易に崖側を通ってしまったのですが、崩れたらと思うと怖かったです。

残雪の井戸の壁の下りは滑りやすいので、まだアイゼンは必要と思います。
また、下りに夢中になっているとルートを見失いやすいので、iphoneのDIY GPSアプリで構いませんので、確認しつつ下山されることをお勧めします。
残雪は残るものの、スキーが楽しめる状況ではもはや有りません。
その他周辺情報 巻機山で宿泊するなら『雲天』さん。
自宅のようにくつろいで、お酒と山菜料理、同宿の方々との山談義で楽しく至福のひとときを過ごしました。
電車から撮影した巻機山
主に見えるのは割引山とニセ巻で、巻機山は一瞬頭が見えました
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電車から撮影した巻機山
主に見えるのは割引山とニセ巻で、巻機山は一瞬頭が見えました
上牧付近から見える谷川岳
双耳峰の山容(右側の白いピーク)がよくわかります
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上牧付近から見える谷川岳
双耳峰の山容(右側の白いピーク)がよくわかります
途中の水上駅。鉄からすると何とも言えない味わいがあります。
途中の水上駅。鉄からすると何とも言えない味わいがあります。
六日町からは途中の沢口までバスで約20分
六日町からは途中の沢口までバスで約20分
沢口からは清水峠に向かって一本道を行きます。
昔の上杉謙信の軍用道路で、関東へ攻め入る謙信になったつもりで歩きます。
沢口からは清水峠に向かって一本道を行きます。
昔の上杉謙信の軍用道路で、関東へ攻め入る謙信になったつもりで歩きます。
二子沢橋を渡ると清水集落はもうすぐ
二子沢橋を渡ると清水集落はもうすぐ
清水の入口に雲天の看板が現れます
清水の入口に雲天の看板が現れます
今日の宿泊地です。
古民家を改装した民宿、『山の宿 雲天』です。
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今日の宿泊地です。
古民家を改装した民宿、『山の宿 雲天』です。
囲炉裏端に腰かけ、香ばしく焼けたアユの香りが。
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囲炉裏端に腰かけ、香ばしく焼けたアユの香りが。
山の宿 雲天の奴凧
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山の宿 雲天の奴凧
桜坂駐車場で登山届を提出
桜坂駐車場で登山届を提出
これからめざす巻機山、
三角の山は割引山でしょうか
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これからめざす巻機山、
三角の山は割引山でしょうか
5月3日の時点でこのような残雪
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5月3日の時点でこのような残雪
夏路も出てきておりますが、ぬかるんでいます
夏路も出てきておりますが、ぬかるんでいます
井戸の壁あたり、皆さん苦労して登っています。
自分もですが(;^_^A アセアセ・・・
井戸の壁あたり、皆さん苦労して登っています。
自分もですが(;^_^A アセアセ・・・
五合目の焼松あたりから視界が開けます。
『あ、槍ヶ岳だ!(大源太山)』
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五合目の焼松あたりから視界が開けます。
『あ、槍ヶ岳だ!(大源太山)』
5合目から6合目にかけては、このような木立の中を気持ちよく登っていきます
5合目から6合目にかけては、このような木立の中を気持ちよく登っていきます
6合目の展望台。
ここからでも十分な眺め
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6合目の展望台。
ここからでも十分な眺め
写真右側に妙高と火打山が。
ぼやけてますが、肉眼だとハッキリ見えました
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写真右側に妙高と火打山が。
ぼやけてますが、肉眼だとハッキリ見えました
目の前に割引山(ワレメキヤマ)
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目の前に割引山(ワレメキヤマ)
こちらは朝日岳方面の稜線
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こちらは朝日岳方面の稜線
もう少し登ったところで、清水峠ごしに谷川岳から茂倉岳がハッキリと見えます
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もう少し登ったところで、清水峠ごしに谷川岳から茂倉岳がハッキリと見えます
ニセ巻目指して、残雪の斜面を登ります
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ニセ巻目指して、残雪の斜面を登ります
途中で武尊山が姿を現しました
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途中で武尊山が姿を現しました
七合目あたりから見下ろすと、結構登ってきたなぁという感じです。
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七合目あたりから見下ろすと、結構登ってきたなぁという感じです。
八合目からニセ巻にかけて
八合目からニセ巻にかけて
ニセ巻手前で振り返ると清水峠越しに谷川岳がハッキリと
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ニセ巻手前で振り返ると清水峠越しに谷川岳がハッキリと
前巻機山(ニセ巻機山)1,861に到着です。
苗場山、遠くに妙高山、火打山が見えます。いい眺め。
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前巻機山(ニセ巻機山)1,861に到着です。
苗場山、遠くに妙高山、火打山が見えます。いい眺め。
目指す巻機山
前衛峰の割引山
残雪の斜面を下り、登り返します
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残雪の斜面を下り、登り返します
避難小屋はまだ雪に埋もれています
避難小屋はまだ雪に埋もれています
最後のひと登り
登りきると、越後三山の絶景が広がっていました
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登りきると、越後三山の絶景が広がっていました
越後駒ヶ岳、中ノ岳
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越後駒ヶ岳、中ノ岳
このような木道を進んでいくと
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このような木道を進んでいくと
巻機山の山頂です。
波平の頭のような棒が一本立ってます。
どの山でもそうなんですが・・・
山頂の標に安易に自分の荷物を置いたり腰かけるのはホント遠慮いただきたいです。記念撮影したい、みんなの山なんですから
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巻機山の山頂です。
波平の頭のような棒が一本立ってます。
どの山でもそうなんですが・・・
山頂の標に安易に自分の荷物を置いたり腰かけるのはホント遠慮いただきたいです。記念撮影したい、みんなの山なんですから
牛ヶ岳まで行ってみることにしました。
池塘が姿を現していました。秋に来ると良いらしい。
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牛ヶ岳まで行ってみることにしました。
池塘が姿を現していました。秋に来ると良いらしい。
朝日岳方面の標識が埋もれていました。
写真は至仏山、武尊山遠くに皇海山、方面
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朝日岳方面の標識が埋もれていました。
写真は至仏山、武尊山遠くに皇海山、方面
眼下に奥利根湖、利根川の源流域なんですね
眼下に奥利根湖、利根川の源流域なんですね
このような階段を上ると
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このような階段を上ると
倒れた標識と三角点が。
ここが牛ヶ岳の山頂(1961m)らしい
それにしても市か県のほうで、整備してもいいと思うんですけど
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倒れた標識と三角点が。
ここが牛ヶ岳の山頂(1961m)らしい
それにしても市か県のほうで、整備してもいいと思うんですけど
展望台となる場所はもう少し奥です。
途中に小さな祠がありました
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展望台となる場所はもう少し奥です。
途中に小さな祠がありました
展望台からは360度の展望が広がっていました
牛ヶ岳から見た割引山
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展望台からは360度の展望が広がっていました
牛ヶ岳から見た割引山
越後三山、遠くに飯豊連峰が見えます
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越後三山、遠くに飯豊連峰が見えます
越後駒ヶ岳
越後中ノ岳
至仏山、奥に日光白根山
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至仏山、奥に日光白根山
武尊山、奥に皇海山
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武尊山、奥に皇海山
巻機山方面のパノラマ
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巻機山方面のパノラマ
越後三山から武尊山方面のパノラマ
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越後三山から武尊山方面のパノラマ
巻機山の山頂に戻ってきました
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巻機山の山頂に戻ってきました
調子が良いので、どうしても気になる三角屋根のピーク、『割引山』を目指すことにしました
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調子が良いので、どうしても気になる三角屋根のピーク、『割引山』を目指すことにしました
雪の斜面を登っていきますが、ヌクビ沢は崖になっており、滑落したらお終いです。雪も割れて崩れやすいので、今回の山行で唯一命の危険を感じた場所でした。
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雪の斜面を登っていきますが、ヌクビ沢は崖になっており、滑落したらお終いです。雪も割れて崩れやすいので、今回の山行で唯一命の危険を感じた場所でした。
雪の割れ目から山の地肌が見えます
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雪の割れ目から山の地肌が見えます
割引山(ワレメキヤマ 1,930m)に登頂です。
三角屋根の割引山は巻機山よりも37m低いとされていますが、最もピークらしいピークでした。
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割引山(ワレメキヤマ 1,930m)に登頂です。
三角屋根の割引山は巻機山よりも37m低いとされていますが、最もピークらしいピークでした。
一等三角点もここにあります
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一等三角点もここにあります
記念撮影。ここの山頂が格別だった。
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記念撮影。ここの山頂が格別だった。
小さな祠があり、もっともピークらしいところでした
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小さな祠があり、もっともピークらしいところでした
越後三山
朝日岳、谷川岳方面
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朝日岳、谷川岳方面
右側の黒いピークが谷川岳
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右側の黒いピークが谷川岳
苗場山方面
裏巻機渓谷のコースは健脚向け
裏巻機渓谷のコースは健脚向け
越後三山と巻機山のパノラマ
越後三山と巻機山のパノラマ
朝日岳、谷川岳方面のパノラマ
朝日岳、谷川岳方面のパノラマ
名残惜しく、割引山を後にします
名残惜しく、割引山を後にします
御機屋越しの越後三山
御機屋越しの越後三山
ニセ巻目指して尻セード
ニセ巻目指して尻セード
ニセ巻機山
6合目からは樹林の中を降ります。
道に迷いやすいので、位置確認を!
6合目からは樹林の中を降ります。
道に迷いやすいので、位置確認を!
多少、本来のコースを外れましたが、何とか回復し無事に下山しました
多少、本来のコースを外れましたが、何とか回復し無事に下山しました
山桜かなぁ?
帰るのが惜しくなって、もう一泊することに
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帰るのが惜しくなって、もう一泊することに
茸と麩、根菜、山菜の汁が美味かった
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茸と麩、根菜、山菜の汁が美味かった
まだまだたくさんの山菜料理が。
雲天を訪れる楽しみのひとつです。
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まだまだたくさんの山菜料理が。
雲天を訪れる楽しみのひとつです。
翌日、お世話になった雲天さんを後に、帰路につきました
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翌日、お世話になった雲天さんを後に、帰路につきました
山バッジは雲天さんで購入
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山バッジは雲天さんで購入
ちょっと変わったバッジもありました
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ちょっと変わったバッジもありました

感想

『国境の長いとんねるを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった』
川端康成の雪国
小説の情景が楽しみで、上越線に乗ってみたいとの思いから、電車の旅にしました。

今は汽車はなく電化され設備も近代化されていますが、面影は随所に残っておりました。

途中、渋川の辺りからは赤城山、沼田からは武尊山、上牧駅からは双耳峰の谷川岳の麗しい姿が眺められ、SLで有名な『水上駅』、トンネルの中の『土合駅』、小説の信号所である『土樽駅』、湯沢あたりから、越後の山々が見え始め、沿線の光景を堪能することが出来ました。

もうひとつは清水峠に至る国道291号線。
今は途中廃道となっていますが、昔の上杉謙信の軍用道路で、謙信が関東へ討伐へ向かう際に使われた道。十五里尾根(通称謙信尾根)を進み清水峠を越えて一ノ倉沢出合へと通じる道です。
この道を実際歩いていると、なるほど、意外に簡単に清水峠を越えられるかもしれないと思えてしまいます。いつか廃道跡をたどってみたいなぁと思いました。

車で行けば日帰りも可能ではありますが、ゆったりとした旅もいいもんですね。


今回の山行は、様々な方にお世話になり、感謝の旅となりました。

欲張って牛が岳や割引山まで行ったこともあり、宿への戻りが遅くなってしまいました。下山の同じ時間帯に別パーティの遭難事故があり、宿の方が心配して下さっていました。申し訳ありませんでした。
山菜料理の数々、『本来こんなに香りが良いもんなんだ』と感心しながら食しました。
香りの良さだけでなく、辛み、苦みも有りますが全くエグ味がない新鮮な感覚で、このような味は都会では味わえません。
急いで帰るのが残念な気持ちになり、もう一泊してしまいました。

また同宿の方々に感謝申し上げます。
宿でお会いした東大WV・OBのT様、何よりその豊富な体験から語られる山話は尽きることなく、また若輩の私の山話にも耳を傾け引き立てていただいて、楽しく過ごせました。翌日は登山口駐車場まで送ってくださいまして、おかげで沢山巡ることができ山を堪能できました。大変お世話になりました。

また、M様、H様、北鎌尾根のお話や自分の好きな山が百名山だという、大いに賛同致しました。

帰り道、沢口目指して歩いている途中に駅までピックアップして下さった多摩のスバル車様、本当にありがとうございました。
今年は大雪山、トムラウシ山の縦走にチャレンジしたいと思います。
長い道のりですが、コンディションさえ良ければ、ぜひポロシリの肩まで行って七つ沼を見て帰ってくださいね。

様々な出会いが本当に心地よい山旅となりました。
この場で恐縮ですが感謝申し上げます。

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巻機山桜坂駐車場
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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