鶏冠山

2024年03月02日(土) [日帰り]

• GPS: 11:24
• 距離: 10.2km
• 登り: 1,081m
• 下り: 1,075m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:44
• 休憩: 2:41
• 合計: 11:25

5:54 西沢渓谷入口バス停
6:08 6:08 ねとりインフォメーション
6:19 6:19 徳ちゃん新道登山口
6:28 6:29 二俣吊橋
6:56 7:02 鶏冠谷出合
9:32 9:43 チンネノコル
10:53 10:58 第二岩峰
11:18 11:28 第三岩峰（山梨100名山標柱）
12:22 12:40 鶏冠山
13:04 14:24 第三岩峰（山梨100名山標柱）
14:34 14:40 第二岩峰
15:11 15:23 チンネノコル
16:23 16:32 鶏冠谷出合
16:46 16:47 二俣吊橋
16:54 16:55 徳ちゃん新道登山口
16:59 17:00 近丸新道登山口
17:19 西沢渓谷駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

道の駅みとみ

コース状況／危険箇所等

鶏冠山は山頂に通じる一般登山道は存在しないバリエーションルートということですが、実際は一定の入山者の付けた明瞭な踏み跡や豊富なマーキングのほか、要所の岩稜には鎖が設置されており、さながら上級の一般道のような様相で、大盤振る舞いのリボン等マーキングの
おかげでルーファイに苦労することはないと思います。

今回、コース中最も懸念された渡渉は、飛び石で渡れる等、大きな苦労なく通過出来たことは幸いでした。
しかしながら稜線上、特に樹林帯での雪量は序盤で膝まで、進む程にその量は増えることに加え、パウダー状の雪質に大きくペースダウンを余儀なくされました。
また岩稜の乗り越えや巻きでも無雪期に使えるホールドやスタンスが埋没していたり、またそれにより急な雪壁状になっていたりと難易度が格段に上がっていました。

その他周辺情報

甲州市勝沼健康福祉センター　510円

写真

3/2 5:44

西沢渓谷林道ゲート

3/2 6:15

モルゲン鶏冠尾根

3/2 6:18

3/2 6:18

吊り橋を渡った先のここから鶏冠山へ向かいます。積雪量はツボ足で踝まで

3/2 6:21

林道から鶏冠谷出合へ降りていきます

3/2 6:41

水位は深いところで脹脛程度。渡渉点から飛び石伝いで渡渉できました

3/2 6:41

尾根取付き

3/2 6:48

先行者なしのノートレースに喜びを隠せません

3/2 8:21

痩せ尾根

3/2 8:37

3/2 9:04

3/2 9:22

チンネのコル直下のルンゼはデブリだらけの雪崩地帯です

3/2 9:30

チンネのコルへ到着

3/2 10:08

3/2 10:10

3/2 10:10

際どいトラバースも

膝ラッセル

3/2 10:13

国師ヶ岳

3/2 10:18

先ずは第二岩峰への10m程度の軽い登りがあります

3/2 10:20

3/2 10:32

3/2 10:47

岩稜基部は無雪期に使える足掛かりは埋没し、雪壁状になっています

3/2 12:23

鶏冠山山頂へ到着

3/2 13:00

第三岩峰巻き道の終点から第三岩稜の頂稜へ向かいます

3/2 13:51

もう一つの山頂標識から急下降した先に躍り出た岩稜から、ワンピッチ15mの懸垂下降。かつて通過した記憶も完全に失せ、未知の登路と化した今回は、第三岩稜の基部まで念のため2ピッチロープを出しました

3/2 13:52

1ピッチ終了後直ぐの両側が切れ落ちた極細のナイフリッジ

ナイフリッジを通過中

3/2 13:58

下部に支点が目視できたため、少しクライムダウンして近づいていきます

3/2 14:04

ここは手掛かりが乏しく、また直下のテラスは狭いため、万が一クライムダウンに失敗すると一発アウトなので、スリングを連結した急造のお助け紐を使い安全を確保しながら下降しました

2ピッチ目の懸垂下降。支点から15mジャストでした

3/2 14:16

3/2 14:59

急な雪壁を掘り起こしたフィックスロープを使い安全に下降しました

3/2 15:31

トラバース帯へ

3/2 16:45

無事に下山

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M5A SONY

Galaxy S21 5G SC-51B docomo サムスン

装備

個人装備

ワカン スリング カラビナ 確保器

共同装備

ロープ30m

感想

JetUpper

10年以上前の無雪期に登った鶏冠山に、季節を変えて積雪期にも登ってみたいと思っていた矢先にタイミングが合い、山仲間と再訪することになりました。
鶏冠山は山頂に通じる一般登山道は存在しないバリエーションルートということですが、実際は一定の入山者の付けた明瞭な踏み跡や豊富なマーキングのほか、要所の岩稜には鎖が設置されており、さながら上級の一般道のような様相です。
積雪期の今回もそのおかげでルーファイの労もなくスムーズに歩けました。
しかしながら稜線上、特に樹林帯での想定を超える雪量とパウダー状の雪質にペースダウンを余儀なくされたこと、進むほどに雪量が増す状況を鑑み、計画していた甲武信ヶ岳経由の周回は諦め、鶏冠山山頂ピストンへと計画変更することになりました。
それでも渡渉、痩せ尾根、藪、岩、雪稜、ラッセル等、無雪期とは違った楽しみ方が出来た今回の山行はたいへん充実できるものでした。