ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6608490
全員に公開
山滑走
谷川・武尊

万太郎越え (赤谷川源頭部横断)

2024年03月31日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:43
距離
19.7km
登り
1,893m
下り
2,060m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:42
休憩
1:01
合計
12:43
7:12
7:17
131
9:32
9:32
63
10:35
10:36
19
10:55
11:06
24
11:30
11:36
61
12:38
12:38
11
12:48
12:55
149
15:24
15:51
141
18:12
18:12
83
19:35
19:35
0
19:35
ゴール地点
天候 上部はおもに晴れまたは霧 下はほぼ雲海 主稜線より南は稀に晴れもあり
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
あんままともに時刻表確認してなかったら終電逃してトホホ タクシー併用で帰る
コース状況/
危険箇所等
稜線直下はきめ細かい人工雪っぽいザラメ アルパイン上部~樹林帯最上部はザラメ・オン・縦溝 樹林帯上部は蕎麦打ってるみたいなどこまでも塊になっていくねばついて止まらない雪 下部はガチ春
その他周辺情報 谷川岳ロープウェイ片道運行やってないかも (1シーズン2シーズン前の情報) とか途中で会った人に言っちゃったけど、下りはやるようになったみたい すみません
通行止め地点に雪があると思うのも束の間、泥水を踏んで歩く。ああ、冬じゃない山って泥踏むんだったなと思い出す。
2024年03月31日 07:25撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 7:25
通行止め地点に雪があると思うのも束の間、泥水を踏んで歩く。ああ、冬じゃない山って泥踏むんだったなと思い出す。
鉄塔下からみえるポコまでトラーゲン、そこからシール歩行でいくと、先行者のトレース。あるいはクリープのあとかも。いや、これはスキーの跡だけど、疲れてくるとこのふたつを見誤ることがあるので、この時期の線には常に警戒心マックス。
2024年03月31日 08:19撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 8:19
鉄塔下からみえるポコまでトラーゲン、そこからシール歩行でいくと、先行者のトレース。あるいはクリープのあとかも。いや、これはスキーの跡だけど、疲れてくるとこのふたつを見誤ることがあるので、この時期の線には常に警戒心マックス。
ああもう!スキーオンで突破
2024年03月31日 08:30撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 8:30
ああもう!スキーオンで突破
ようやく天国か。しかし雨なのだ。現実は非情。
2024年03月31日 08:33撮影 by  iPhone 12, Apple
1
3/31 8:33
ようやく天国か。しかし雨なのだ。現実は非情。
晴れてきた?ここらでアイゼンオン
2024年03月31日 09:52撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 9:52
晴れてきた?ここらでアイゼンオン
抜けた!でも写真下手くそ部
2024年03月31日 10:09撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 10:09
抜けた!でも写真下手くそ部
振り返ると東側はなんだかよくわからんけど笠ヶ岳までは見える。尾瀬の方もみえてる?
2024年03月31日 10:40撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 10:40
振り返ると東側はなんだかよくわからんけど笠ヶ岳までは見える。尾瀬の方もみえてる?
谷川岳登頂は無視して主稜線へ。その前にちょうど上がってきた人と話すと、オジカ沢の頭の避難小屋だけはドアが開くらしい。また、風は強いがここと変わらない程度とのこと。バックアッププラン (湯檜曽川へ降りるルート) を放棄、雲海ウォークの始まり。西黒沢源頭部の横断以外ほとんどトラーゲン。
2024年03月31日 11:05撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/31 11:05
谷川岳登頂は無視して主稜線へ。その前にちょうど上がってきた人と話すと、オジカ沢の頭の避難小屋だけはドアが開くらしい。また、風は強いがここと変わらない程度とのこと。バックアッププラン (湯檜曽川へ降りるルート) を放棄、雲海ウォークの始まり。西黒沢源頭部の横断以外ほとんどトラーゲン。
とにかくよく踏まれた雲海ウォーク。風も凪いできた。シートラでなければ完全にご褒美タイム。
2024年03月31日 11:19撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 11:19
とにかくよく踏まれた雲海ウォーク。風も凪いできた。シートラでなければ完全にご褒美タイム。
だんだんモヤが出てきて
2024年03月31日 11:47撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 11:47
だんだんモヤが出てきて
全部隠れた!ここからは霧と雲海の交互に繰り返すなかで岩を登ったり
2024年03月31日 11:50撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 11:50
全部隠れた!ここからは霧と雲海の交互に繰り返すなかで岩を登ったり
ここだけはシール歩行したくなるけどアイゼン着用のまま
2024年03月31日 11:51撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 11:51
ここだけはシール歩行したくなるけどアイゼン着用のまま
頭付近は雪なし。俎ぐら (変換できなくなってる……)
2024年03月31日 12:40撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 12:40
頭付近は雪なし。俎ぐら (変換できなくなってる……)
ドロップ方向わかりません この瞬間はマシだったけど、避難小屋で滑走切り替えしてたら靄にまかれて一瞬バーディゴに。オジカ沢の頭がわずかにH字型になってることもあいまって、準備中は方向を間違えて考えていた。疑り深いのでしっかり考えた結果、ちゃんと阿弥陀沢へ行けたけど、何も考えてなかったらミスってた。
2024年03月31日 12:59撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/31 12:59
ドロップ方向わかりません この瞬間はマシだったけど、避難小屋で滑走切り替えしてたら靄にまかれて一瞬バーディゴに。オジカ沢の頭がわずかにH字型になってることもあいまって、準備中は方向を間違えて考えていた。疑り深いのでしっかり考えた結果、ちゃんと阿弥陀沢へ行けたけど、何も考えてなかったらミスってた。
GPSで計器飛行してたらトラップへ見事に吸い込まれる。カニ歩きで脱出。
2024年03月31日 13:05撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 13:05
GPSで計器飛行してたらトラップへ見事に吸い込まれる。カニ歩きで脱出。
萎えてるとご褒美タイムが始まる。
2024年03月31日 13:13撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/31 13:13
萎えてるとご褒美タイムが始まる。
縦溝の煉獄。天国は見えているが……
2024年03月31日 13:15撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/31 13:15
縦溝の煉獄。天国は見えているが……
割れてんねえ!流れる水が堂々たるドルビーアトモスのサラウンド
2024年03月31日 13:17撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 13:17
割れてんねえ!流れる水が堂々たるドルビーアトモスのサラウンド
また天国始まる
2024年03月31日 13:19撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 13:19
また天国始まる
尾根に取りついたらまた靄地獄。いく先にテントが?!でも理性がたっぷり残っているので違うとわかる。遭難しかけて気が触れてたらテントと思ったかも (一瞬思った)
2024年03月31日 14:18撮影 by  iPhone 12, Apple
2
3/31 14:18
尾根に取りついたらまた靄地獄。いく先にテントが?!でも理性がたっぷり残っているので違うとわかる。遭難しかけて気が触れてたらテントと思ったかも (一瞬思った)
ストックの先がまた故障して戻ったりしてたら晴れた。阿弥陀の慈悲か、メンヘラ谷川連峰の気まぐれか。ここからトレースがわずかに残ってたので、再利用するほどではないけど元気になる。でも、ない方が試されてていい感もあるのでみないふり。
2024年03月31日 14:55撮影 by  iPhone 12, Apple
1
3/31 14:55
ストックの先がまた故障して戻ったりしてたら晴れた。阿弥陀の慈悲か、メンヘラ谷川連峰の気まぐれか。ここからトレースがわずかに残ってたので、再利用するほどではないけど元気になる。でも、ない方が試されてていい感もあるのでみないふり。
阿弥陀沢。滑ってる時にこんなに晴れたらね
2024年03月31日 14:58撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 14:58
阿弥陀沢。滑ってる時にこんなに晴れたらね
稜線に乗り上げた瞬間雲海が!感動の一瞬。
写真下手くそ部部長を拝命しました。本当に景色がいい。信じてください。
2024年03月31日 15:32撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 15:32
稜線に乗り上げた瞬間雲海が!感動の一瞬。
写真下手くそ部部長を拝命しました。本当に景色がいい。信じてください。
ほらね
2024年03月31日 15:35撮影 by  iPhone 12, Apple
1
3/31 15:35
ほらね
写真下手くそ部だけど伝わると思う、この絶景
2024年03月31日 15:44撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/31 15:44
写真下手くそ部だけど伝わると思う、この絶景
ドロップ方向を見定める。
2024年03月31日 15:52撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/31 15:52
ドロップ方向を見定める。
いざ雲海へ!
2024年03月31日 15:56撮影 by  RICOH GR III , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/31 15:56
いざ雲海へ!
上部の雪質はなぜかいい!パウダーともザラメとも違う、不思議な感触。かっ飛ばして雲海上部まで。この下はパウダーともザラメとも違う最悪な雪質。例えていうなら、お菓子作りや蕎麦打ちで出てきそうな雪質?
2024年03月31日 15:57撮影 by  iPhone 12, Apple
1
3/31 15:57
上部の雪質はなぜかいい!パウダーともザラメとも違う、不思議な感触。かっ飛ばして雲海上部まで。この下はパウダーともザラメとも違う最悪な雪質。例えていうなら、お菓子作りや蕎麦打ちで出てきそうな雪質?
んー???にゃにゃにゃ???
2024年03月31日 16:24撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 16:24
んー???にゃにゃにゃ???
ツボで登り返す
2024年03月31日 16:33撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 16:33
ツボで登り返す
アッ?!トレース!!、ここから先は使える範囲で再利用しようかな。林に入るたびに見失うけど、気が合うのかいつもすぐ合流。
2024年03月31日 17:03撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 17:03
アッ?!トレース!!、ここから先は使える範囲で再利用しようかな。林に入るたびに見失うけど、気が合うのかいつもすぐ合流。
渡渉レベル1。ジャンプで越える。
2024年03月31日 17:37撮影 by  iPhone 12, Apple
3/31 17:37
渡渉レベル1。ジャンプで越える。
渡渉レベル8。腰下までずぶ濡れに。春装備なのですぐ乾いたけど、スキーブーツだけは花瓶か金魚鉢みたいに水たっぷり。
2024年03月31日 17:42撮影 by  iPhone 12, Apple
3
3/31 17:42
渡渉レベル8。腰下までずぶ濡れに。春装備なのですぐ乾いたけど、スキーブーツだけは花瓶か金魚鉢みたいに水たっぷり。
遅くなっちゃった〜まあここからはヘッデンつけて高速道路深夜割引クルーズコントロールでしょう。と思ったらそうでもなかった。残業。
2024年03月31日 18:13撮影 by  iPhone 12, Apple
1
3/31 18:13
遅くなっちゃった〜まあここからはヘッデンつけて高速道路深夜割引クルーズコントロールでしょう。と思ったらそうでもなかった。残業。

感想

まずは尾瀬を狙うも、林道の除雪が進んでいるに決まっているから調べる前から萎え。次に狙ったのは万太郎山北面のスティープライン (百山の赤谷川源頭部横断のバリエーションとして)。本を開くと、まさに考えていたラインが中部山岳スティープラインに収録されている。しかし雨と日射を受けて早々北面は諦め (アバランチリスクもそうだが、万太郎谷が厳しかろうと判断) 、百山の通りのクラシックルートへ。
取り付きから霧雨が降り、時折ちゃんとした雨粒が当たる。萎え。せっかくだからとハードモードを選んでの西黒尾根はシートラーゲンが長く、景色も良くない。行けるところまでという鳴き声のゾンビとなり、時間を浪費する。
ザンゲ岩手前からはクラウドトップへ出て景色がどんどんよくなるが、上がりきらなかったペースは回復せず、主稜線の歩みで観光気分のよちよち歩き。スライドしたソロと3-4人パーティーは平標山からかとおもいきやいずれもまないたぐらからで驚く。阿弥陀沢の滑走は霧と雪面コンディションのせいでパッとせず飛ばせない。縦溝に収まるように細く滑ったり、大きく滑って縦溝を使って跳ねたりして遊ぶ。板が滑らなくなる地点まで降りると割れた沢を避けて漕ぐ。ようやく谷川山域の気まぐれが発動し景色は天国、気分は高揚する。
そんなこんなでたどり着いた万太郎山への登り返しは序盤から風と霧に包まれ、気がつくとなんども笹を横断する羽目になりアルバイト寄りの山行に。
あとは詰めるだけとなってから阿弥陀沢全域が見渡せるようになり、ご褒美モード突入。シールで上り詰めた尾根から見渡す反対側の雲海の気持ちよさよ。写真はまともに撮れず、印象だけが心に残る。
その雲海へドロップ。圧倒的気持ちよさ。阿弥陀沢と違って縦溝も少なく快適にターンを刻み、あっという間にクラウドベースまで抜けると、悪雪の巣。
部分的に繋げるトレースとともに毛渡沢の渡渉点を探り、しまいにはびしょ濡れになって突破。
余裕ぶっこいて時刻表見ずに降りてきたところ、越後湯沢方面には余裕があるが土合には帰れなくなる。土樽の橋で見送った土合方面最終は、月のまだ出ぬ夜、銀河鉄道のように高くを飛び去っていった。タクシー併用で多額の出費を伴いつつ帰宅。
数年間気になっていた、谷川連峰の稜線南の高地を探検できて達成感は大。しかし主稜線のシートラ区間を思えば、田尻沢から上がるべきだった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:227人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 谷川・武尊 [日帰り]
谷川岳主脈ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら