遙かな平ヶ岳〜プリンスコースのお陰で


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 980m
- 下り
- 980m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になかったが、一部雪渓が残っていた。アイゼンの必要はない |
その他周辺情報 | 銀山平温泉の民宿は6軒あり、プリンスコース登山口までの送迎は4軒がやっている |
写真
感想
平成27年7月12日(日)平ヶ岳へ行ってきました。
「日本百名山の中で日帰りでは最難関の山」と言われており、ガイドブックなどを眺めていてもちょっと無理かなと思っていましたが、銀山平の民宿に宿泊すると「皇太子ルート」の登山口まで送迎してもらえる、ということが昨年9月に越後駒ヶ岳に来たときに知りまして、早速それに挑戦です。
越後駒ヶ岳から下山したときに銀山平温泉の白銀の湯で汗を流したのですが、それから1年も経過せずに再びここに来るとは想像もしませんでした。宿泊したのは、民宿「杉村」というところでご夫婦で釣り客を対象に経営をしておられ、中ノ岐登山口までは民宿「樹湖里」のワゴン車で連れて行っていただきました。
皇太子ルートについては、プリンスコースとか宮様コースとか言われており、地図にも書かれていなくて(現在は表示)正規ルートではない、というのが建前のようです。本来なら「中ノ岐コース」というのが普通かと。しかし、ネットなどで見ると大勢の人がこのルートを使っており、賛否両論あるものの暗黙の公認となっているのが事実のようです。このルートによって日帰りの上級登山コースが初・中級コースとなるとも言われ、民宿のスケジュールに従って歩けば、ほぼ皆さん日帰りで普通に登山されるそうです。
その日程は、午前3時50分集合中ノ岐登山口を5時半出発、山頂に9時半到着。10時山頂発、12:30登山口着、14時に民宿到着、という感じです。私もそのように歩けたし、そんなに早く帰れたのでちょっと感激でした。
またまた白銀の湯で疲れを洗い流し、レンタカーで越後湯沢駅まで帰ったら午後4時。これだと、午後6時に東京駅に到着するMaxときで帰れば最終便羽田発午後7時15分発の松山行きに乗れるかも知れない、という賭を実行することにしまして、飛行機の予約を試みます。
昨日まで、最終便とその前の便は満席で取れないという表示だったのに、当日になるとプレミアムクラスに1席のみ空きがありました。清水の舞台から飛び降りるつもりでその空席を予約、あとは、東京駅から浜松町までベストを尽くして早く乗り継いで、モノレールで第2ターミナルまで行き、ダッシュしてチェックインが間に合うかどうか、に掛かっています。
越後湯沢からの新幹線の中では、東京駅のホームから下りの階段をどうやって早く下りるかや新幹線から飛び出すイメージトレーニングを繰り返します。490円を握りしめて、モノレールの切符を買うことなども再確認。搭乗手続きで荷物を預けるときも、「時間がないので、ちょっと先にお願いします!」などとカウンターでお姉さんに訴える準備も考えます。
眠いのに寝ずにいろいろ考えているうち、新幹線が高崎駅に着く寸前に、「高崎駅に5分間停車します」という車内アナウンスが。。。「一体、何をとぼけたことを言ってるんじゃい!?5分も遅れると、飛行機に乗れんじゃないか!!」と思っていると、北陸新幹線が東京駅で故障して、前に列車がいくつも貯まっているのだそうです。絶句です。高崎駅は4分遅れで出たものの、その後大宮駅や上野駅で足止めを喰らい、結局30分遅れで東京駅到着。
それじゃ飛行機に間に合うわけない!!と確信し、飛行機を翌日の始発便に変更、結局東京泊となりました。
今回は民宿「杉村」のお客4名と「樹湖里」のお客5名の計9名でまとまって、でもなく登ったのですが、単独で行きながらそれはちょっと安心できるものでした。送迎車は最後の1人が帰ってくるまで待つので、ちょっとくらい時間に遅れても良いから安全で帰ってくるように、と運転手であるご主人が言うので、なおさら安心して下山も出来ました。
私は魚沼市の地元の方と行動を共にすることになりました。健脚で60数歳でありながら、三百名山に挑戦中とか。深田久弥を平ヶ岳へ案内した方を知っていると言われており、深田久弥は鷹ノ巣コースから3日かけて登ってきたと教えていただきました。私は田中陽希さんと同じコースで中ノ岐ルートと勝手に思い込んでいたのですが反論できなかったので本を読み返してみると、実はどちらも違っていて二岐沢から池ノ岳へと登ったことがわかりました。人の思い込みっていい加減なこともあるのです。
そう言えば、グレートトラバース15minでは、銀山平から見た中ノ岳を平ヶ岳と字幕入りで紹介していたのには驚きました。結構NHKもアバウトなんですね。
登山道については、平ヶ岳沢を渡り2時間と少々急登を登ると急に平らなところに出ます。そこが森林限界付近で直ぐに玉子石との分岐があり、みんな玉子石の方へ行くので行ってみました。思ったよりも丸くない?感じでしたが、補強工事がしてあると同行の方は話しておられました。
その後、池ノ岳の山頂から姫ノ池まで雲上散歩。雪渓も渡りますが、アイゼンなど必要ありません。一旦下って再び平ヶ岳へ登ります。平ヶ岳山頂付近は平らで広々とした草原、池塘などもたくさんありました。高山植物がたくさん咲いていて、良い時期にやってきたと感謝です。
平ヶ岳山頂付近はテント禁止などと地図でも見かけますが、実際にはテント場指定地があります。山頂に夕方着いて朝早めに出発する心臓に毛が生えた人は、姫ノ池とか平ヶ岳山頂の木道が広くなったところにテントを張っているのをネットで見かけました。いろいろな人がいるものです。公には禁止となっているのでしょうが。
一方、銀山平の民宿関係者はこの辺りの土地の所有者等だそうで、林道もそのような権利を持たれた方々が管理をしているため、他の車は入れないということを聞きました。実際に林道を走ってみると、かなり山からの滝のような水がたくさん落ちていて、ギャップも多く一般車が走れるようなものではないということも理解できました。地元で適切に維持管理がなされていたのでした。
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